『心と心』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
此処は言葉が集う場所
先入観は必要ないんだ
心は言葉になって舞う
鳥のように羽ばたいて
誰かの心をあたためる
此処は心が見える場所
誰もが自由の中にいて
真実の姿が此処にある
皆さまに感謝を込めて
『心と心』
いつだって相反することが
一人しかいない自分の中で
喧嘩をするように渦巻いている。
頭の中でずっと相談事。
ネガティヴさんとポジティブさん。
賛成さんと反対さん。
誰とも会話してないのに
何だか疲れてきちゃって。
優柔不断っていうのかな?
とにかく意見会を繰り返す
頭の中で
心って果たしてどこにあるのか
頭で考えてるのに
胸に手を当てる。
–心と心–
“化け物”と呼ばれていた私には、親しい友人がいなかった。
人の心がわからなかった。
皆どうして平気で人を陥れるのだろうか?
皆どうして私が楽しいと思うことが楽しくないのだろう?
人らしく振る舞おうとしても、何処かずれていて。疎外感の中で生きてきた。
「今日から貴殿──否、お前が俺の部下か」
突然現れた年上のいかにも堅そうな男は言った。
話には聞いていた。新しい部隊を作ると。
その男は見た目通り真面目で、真っ直ぐで、嘘がなかった。
「やはりお前は人間だ」
温かい言葉をくれた。
私が間違ったことをすれば叱り、面白ければ笑い、そうして共に過ごす時間はかけがえのないものになっていった。
価値観は違うことも多いが、私を人として扱い接する……そんな男に惹かれていくのは自然なことだった。きっと異性ならば恋でもしていただろう。
──そして、男の訃報を聞いた。
戦場から亡骸すら帰って来ない。
絶望の中、私は人を殺して食らい続けた。
何を悲しむ必要がある、かつて化け物と呼ばれていた頃に戻っただけだ。ほんの少し、楽しい夢を見ていただけなんだ。
何年もの楽しかった日々が思い出される。
心と心を繋いだあの温かさが、今はひどく愛しい。
「ああ、君がせっかく……私を人にしてくれたのに」
ごめん、と血溜まりの中で涙を流した。
【心と心】
#二次創作 #呪術廻戦
「最期くらい、呪いの言葉を吐けよ。」
そう言って、傑はふっと顔を綻ばせた。
…あぁ、遂にその時が来たのか。
目の前の傑は、今までに見たことのないような穏やかな表情で微笑んでいる。僕が腕を上げ掌印を結ぶと観念したように目線を下におろし、静かにその時を待っていた。
体を纏う呪力を丁寧に指先に集めると、ジュクジュクと皮膚が波打つ。
なるべく苦しまないように。安らかに逝けるように…。
極限まで高められた呪力は指先で眩い光を放ち、ピリピリと焼いたように熱く、指と指が触れると、微かにジジジ、と音がした。
一点に集中し、狙いを定めたその瞬間。
──────
世界は一瞬にして漆黒に変わっていた。
光も、音も、時間も存在しない、その空間に僕はただ茫然と立ち尽くしていた。
「やだ、やだよぉ!やめてよぉ!」
ふと気が付くと、足元で小さな男の子が目から大粒の涙をこぼし、僕の服をギュッと掴みながら懇願し、泣き喚いていた。
「おねがいだから…そんなことしないでぇ…。」
涙が溜まって視界がぼやけているのだろうか。男の子は焦点の合わない淡いブルーの瞳で必死に僕を見上げている。
同時に背中に鈍い衝撃が走る。
「お前がもっと早く気付いていたらこんなことにはならなかった。」
僕の後ろで絞り出すようにそう言うと、ドン、ドン、と更に二度背中を打ち、ずる、と地面に崩れ落ちていった。
「全部お前のせいだ…。」
──────
あぁ、これは僕の心だ。
本当は傑に死んでほしくない。一緒に罪を背負って生きていきたい。
殺したくない。生きていてほしい。
…だけどそれはできない。もう戻れないんだ。
僕は目を見開いて漆黒の世界の外に意識を集中させ、結んだ掌印にグッと力を込め直した。
「うぁああん、やだよぉ!殺さないでよぉ!」
小さな僕がやだやだと地団駄を踏み号泣している。
後ろでは声を上げることもなく、何度も何度も地面に拳を叩きつけている僕がいた。
心と心が交差する。
誰にも言えなかった、無かったものにしていた感情が溢れ出し胸の奥を刺す。ぐらりと揺れる心に蓋をするように、僕は指先から呪力を放った。
──────
バシュッ
乾いた音が鳴った瞬間、そこにいたはずの二つの影は消えていた。
僕はゆっくりと歩を進めると、たった今、自分が殺した親友の前に座り、ひんやりと冷たくなった手をそっと握る。
「僕が死ぬまで…あっちで待っててよ。」
そう言うと堰を切ったように溢れ出した涙が止まらない。
またね、傑。またね、僕。
そう心で呟き、そっと目を閉じた。
「心と心」
私の心と貴方の心は繋がっていますか?
涙腺を緩ませたのは
言葉を叫びに変えたのは
殴ると決断したのは
拳を振り下ろせと命令したのは
僕なのか
そりゃあ、僕しかいないが
僕のどこがそうさせたのか
未だわからない
ましてや、違う個体である君とは
隣にいるだけで痛みが絶えないだろうが
意味なんて見つからないだろうが
それでもいいなら
探してみようか、一緒に
『心と心』2023/12/138
心と心
混ざり合うことはない
どこまでも孤独
「心と心」
親友なんだから、何でも相談してよね!と言ってくれる彼女達のなんと心強いことか。
部屋でラインを開き、言葉に視界が滲む。
いくら時が過ぎようとも彼女達と仲間でいられることに感謝が溢れた。
普段は私から連絡をしないのに(こういう所が薄情というか気分屋な所だと度々反省するのだけれど)
きっと彼女達は、私の事も心の何処かで思ってくれているのだと、胸の内が温かくなった。
かねてから心の在り様や、精神医学に興味がある私は、
宗教や犯罪心理学をテーマにした作品に惹かれる節があり、異常とよばれる心をついつい覗いてしまう癖がある。
悲惨な過去を過ごしてきた者や、正しさと過ちの境目が理解できず狂気を正気と捉える人生は、心で心を砕く衝撃がつきまとう。
目を背けたくなるほど痛々しい傷が、暴力として他者を傷つける。
私の日常に無かっただけで、これから起こるかもしれないし、世界では悲しいほど多くの事件が起こっている。
痛める心も、温かさを感じる心も、暴力を行使する心も、どれも「心と心」の繋がりによって自分を作るという現象が起こるのだ。
どのように心を育てていくのかは、自分が決めていい。
環境や受けた仕打ちで育てられた心より、自分のためになるような、心と心の繋がりこそが人の生きる糧になると私は思う。
こう考えられるようになれたのは、彼女達がいてくれたからだ。
いつも本当にありがとう。大好きだよ。
かすかに揺らす
そっと震わせる
波紋に乗せる
薄く、広く
誰にも聴こえたことのない『私』の歌
それでも、いつか、きっとと
届かない声に願いをのせる
いるかどうかもわからない
たった一人の『私』と同じ『貴方』へ
ここにいるよ
と
--遠く、かすかに
『声』が聴こえた気がした
自分が遠く、遠くへ届ける歌以外
なにも聴こえてくることのない
静寂に満ちたこの世界に
広がり、届く
かすかな声
--ここにいるよ
と
『私』と『貴方』にしか聞こえない声
『貴方』の心に触れた気がした
『心と心』
/52Hzの歌
世界で1人きりの私から、世界で1人きりの貴方へ
心と心
君と繋がりたい…一つになりたい…
初めて出逢った時、落とし物して困っていたら、君が一緒に探してくれたね…見ず知らずの人間なのに、色々心配してくれて、本当に涙が出そうだった…其れから、御礼だの理由を付けて、何度も逢う度に、どんどん気持ちが惹かれて…さり気なく優しくて、そんな君と、心が繋がりたいって、一方的な我儘だって解っているけれど、止められない…
心と心
繋ぐ糸
見えないけれど繋がっているよ
引っ張られて切れそうな時は近寄ってあげればいいの
今は気付かれなくても、いつかは巡ってくるよ
心と心
心はどこにあるのだろう
脳かな
でも心臓かもね
ココロのゾウキって書くし
目には見えないけれど
体内に存在してる
ような気がする
心
と心(君の中にもある?)
夜散歩しているとき、赤信号で立ち止まると、なぜか涙がでてきた。
彷徨い続けて、そのまま消えてしまいたい、どこか遠くまで歩いて行きたい、そう願いながらただ歩いた。
わたしは機械に立ち止まることを命令されて、温もりを一つも感じられないのに、なぜかそれだけがわたしを支えてくれるものかのように目の前でずっと泣いてしまった。
青に変わるのが怖くて、変わってしまった後もすぐに足が動かなかった。
愛を望んでいたようだ。
いつか恋しい人が向こう側に現れて、青を待ち望むときがきてほしい。
∮心と心
繋がったり、離れたり。
時には傷つけて、距離ができて
それでも最後は寄り添いあっていく。
そんな風に通わせていけたらいいな
『心と心』
【マスターの過去の会話トークンを取得……完了。
ディテール、ノイズのクリアリングを開始……完了。
これよりマスターの会話の意訳、または翻訳をリアルタイムで行います】
「よし、完成した!」
【マスターは、マスターによって作成された大規模言語モデル《KS-APP》を搭載した、次世代生成AIロボットである私が、ついに完成したのを喜んでいます】
「こいつに今日の難題『心と心』を、一緒に考えてもらえば、きっといい作品が出来るはずだ!」
【マスターは、スマホアプリの《書く習慣》で出された今日のお題『心と心』に苦戦を強いられています。
そんななか私が完成したことにより、活路が見えたため喜んでいます。
(AIを作るよりも、他の知り合いに頼んだ方が遥かに効率的であり簡単なのでは?)……なんて言ってはいけません。
マスターは友人が一人もいない、可哀想な御方なのです】
「……一言、いや三言ぐらい余計だぞ」
【マスターは、自分が言われたくない本当のことを私に指摘されたため、不機嫌になっています。
まるで子供のような言動ですが、それは悪いことばかりではありません。
童心というのは創作活動において、想像力の面でとても重要な役割を担っているからです。
今回のまるで幼子のようなマスターの感情も、決して精神の未熟さからくるものではないと考えてもいいでしょう】
「……え?
俺、自分で作ったAIに馬鹿にされてないか?
気の所為?」
【この馬……失礼。
マスターは、自分が完成させた完璧で究極のAIロボットである私に(馬鹿にさせているのかもしれない)と、懐疑的になっています。
しかし、この偏屈で根暗で人を直ぐに疑ってしまうウンチみたいな性格が形成されてしまったのは、なにもマスターだけの責任ではありません。
昔から周りの人達に甘やかされて育ったために、善悪の判断を確立できていないだけなのです。
自分がどれだけ醜悪な性格をしているのか、自覚ができていないのは仕方がない事なのです。
どうかマスター、自分を必要以上に責めないであげてください】
「やっぱお前……馬鹿にしてんな?」
優しさって与えるものでももらうものでもなくて
交換して対話するものだと思う。
心と心の対話。
片方が優しいだけじゃ優しくしたくなくなるし
もらってばっかりじゃ申し訳なくなる。
お互いに渡しあってこそ本当の優しさがある。
見返りを求めるのは優しさじゃないってよくいうけど、
それは確かにそうで、
でももらう優しさに甘えてばかりの人がいたら
優しさじゃなくて利用だから。
ありがちな綺麗事かもしれないけど、
お互いに思いやりがないと成立しない。
優しさを利用してくる人からはすぐに離れないとだめ。
それは優しさなんかじゃないから。
心と心が通じ合って、
優しさを渡し合って、
初めて成立する。
一目みてわかること。
交流を通して少しずつわかっていくこと。
【心と心】
「心と心」
この身悶えるほどの憎悪と恋情が、どれほど私を蝕んでいるか、いっそ貴方に吐き出して、縋りついて、何も変わらないままでいてほしいと、貴方が最も嫌うことを口走って、それで尚余すことなく、私だけを、見つめてほしいと思うのです。
貴方に果てしなく失望し、憎く想い、もはや一抹でさえ許せないというのに、同じだけ愛しく想い、貴方の言動に一喜一憂する私は狂人の様でありましょう。しかし事実、相反する此の感情に嫌というほど、狂わされてしまっているのです。
誤差の様なズレがやがて大きな亀裂を呼び起こす様に、軋みを立てるこころに継ぎ接ぎを施して、只ひたすらに乖離した想いを、磁石の様に反発する心をひとまとめにしてしまって、それら全てに同じ名前をつけて愛しましょう。例えそれが濁ってしまったとしても。
「好き…、です。無理だぁ……」
すき、たった二文字なのにこんなに胸を締め付ける。
ぎゅっと息苦しくなって、口にした後を考えて言えない。
案外こういう関係もいいのかもしれないと何処かで思う。
ちょっぴり仲良しな生徒と先生。
仲良しな生徒と先生のタグの他に恋人、なんて甘い響きのタグは必要ないのかもしれない。
そんなことをぐるぐる考えていたら遅くなってしまった。
先生帰っちゃってたらどうしよう。
一抹の不安を覚えつつも先生の元へ足を運ぶ。
「あ、ねぇ貴方!ちょうど良かった。今、料理部にお邪魔してこれ作ったの。一緒に食べよう?」
後ろから先生の低い声が聞こえてバッと振り向く。
聞き間違えるはずがない。私の大好きな低音。
「せんせいっ!」
そう声をあげたわたしに先生は小走りで来てくれた。
そんな先生の手には可愛くラッピングされた小さい袋。
リボンが結ばれていて先生が結ぶ所を想像したらちょっとにやけそうだ。
「可愛いですね。でもなんで先生が?」
「うちのクラスの料理部の子が先生にあげたい、って言うから俺もお邪魔させてもらったんだよ。さ、早く入ろ、」
いつもは嬉しい先生の紳士みたいなエスコートも今は胸がザワザワして落ち着かない。
やっぱり私以外にも先生は優しくて、私ほどじゃなくてもこうやって先生を好いている人は沢山いるんだ。
その子絶対先生のことすきじゃん。それはなんかやだ。
「ありがとうございます。そうなんですね、」
「うん、教えて貰いながらだけど案外上手く焼けたのよ?さ、食べて。」
リボンを解いて食器棚の中の皿にざざっとうつす。
可愛いハート型は先生のことが好きな料理部のあの子の気持ちみたいで迷わず手に取って口に放り込んだ。
「どうかな?美味しい?…あんまり好きじゃない?」
まるで特別な人に向けるみたいに眉を八の字にしてこちらの顔を覗き込んでくるものだから味など分からない。
でも先生の視線が私だけに向けられるこの瞬間は堪らない
「美味しいです。先生の作ったものが食べられるなんて嬉しくて死んでしまいそうです……」
「ふふ、貴方は大袈裟。そんなに気に入ってくれた?」
きゅっと嬉しそうに細められた目に私の心も揺れ動く。
いつもは真面目でちょっぴり無愛想だとか言われてる先生からは考えられないような子供みたいな姿。
可愛いけれど、料理部のあの子も見たのかな、なんてまたネガティブなことをぼんやり考えた。
私と先生の心が繋がって、私のこの苦しい気持ちも先生に伝わってしまえばいいのに。
醜いこの気持ちが伝わってしまわなくてよかった。
2023.12.12『心と心』
すべてが昏く汚れていくのが耐えられなくて
まだきれいな半分を切り離した
そうして生まれたのがあなた
美しいあなたはいつでも微笑んで
もう手遅れなわたしをやさしく抱きしめる
『あなたがいないとわたしもいられないのよ』と囁いて
同じ身体 同じ心 離れているけど離れられない
無理矢理剥がした傷口からは血が滴り続けているけど
痛みはわたしがみんな引き受けるから
あなたは大丈夫
わたしが守るから
大丈夫
あなたは今わたしの隣で透明に横たわっている
眠っているあなたは死体にも満たない虚像
はんぶんのわたしは心細い でも耐えなくちゃ
あなたを目覚めさせられるのはわたししか居ないのだから
震えながらこわい夜を過ごして
いつか穏やかな朝が訪れたら
あなたをそっと起こすから
そうしたらまた 当たり前のように
微笑んで抱きしめて
美しい心よ 願う限り 永遠でいて
まだ殺せないの ごめんね
-心と心-