『微熱』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
胸ポケットにいる天使の体温がいつもより高いのは、あなたがわたしの髪に触れたから。
*微熱
私は体温が高い。
微熱というほどではないが、それに近い。
体温が高い=デブ だと思ってる人が多いけど、違いますからーー!
体温が低い=痩せてると思ってる人、違いますからーー!
熱を生むのは筋肉です。
脂肪は熱を生まない。
体温はちょっと高めの方が体にはいいんです。
体温が低いのは免疫力がない証拠。
「私、体温低くって~」なんてデリケートアピールしてる場合じゃない。
運動して、筋肉つけて、体温を上げないとダメですよ~。
「微熱」
まだ冷めない
体温計と睨めっこしながら30分は経っただろうか
何故、微熱というのは熱でもなく平常でも無いのか
頭痛、吐き気、腹痛…。
言いたいことは沢山あるんだ
だけどもういっか。
この熱はきっと君のせい
そういう事にして今日は休もう
平日だって関係ないや
熱は熱なんだから
そしてまた夢の世界へ
あぁ、このまま一生寝れたら良いのに…
今の仕事が合わないのか少しイラッして
頑張って溜め込んであぁ_( _ ´⚰︎` )_ダルゥ...としたら微熱。
HSPで苦労人生でポジティブな人生じゃないけど
苦労人生したから心は陽だまりみたいに温かくて海みたい心が広く優しい自分と君がいる
身体がだるい。
周りから「風邪じゃないの?」なんて言われるけど、それではない。
おそらくこれは恋という名の微熱。
あいつに恋してしまったから。
微熱があると感じたら、ゆっくり息を吐きだして、いそいそと寝込む準備をすべし。
水と天然塩とがあればいい。元気なうちにプロテインも飲んでおけば、もっといい。
そして、スマホイヤホンを指して、好きな音楽でもラジオでもいいから聞くようにすれば、寝るに寝れないときの煩わしさに摑まることもない。
あとはゆっくり目を閉じて、次に目覚める時は体の修復が終わっていると信じていればいい。
こんな風に過ごすようになってから、微熱は楽しみなイベントになったんだけど…そうなるとなかなか熱を出さなくなる。いけずやね。
微熱にうなされる
今時なら、感染症?とか聞かれそうだね
人を好きになって、しまった時にも同じようになるって
今もあるのかな
僕は今でも、彼女のこと考えてる時に少し微熱にうなされてる
いい歳して何言ってるのかな笑
でも、嫌な気分じゃない
彼の体温、吐息。
微熱で倒れているからか、いつもより鮮明に感じる。
苦しそうな彼の手前、勝手に触れてしまうこともできない。
だから私は、彼の耳に顔を寄せて、そっと呟いた。
『ねぇ、その熱…私に移してみない?』
憧れの人と夜ご飯に行くことになった。
浮かれていた。
なんでもない雑談の中で、
彼が最近仲良くしているよく泊まりに行く仲の先輩がいると言った。
周囲から真面目で誠実だと定評のある彼。
私の目にもそう映っていた。
だから当然、相手は男の先輩だろうと思って聞いているとどうやら違うらしい。
相手は女性。
女の人の先輩の家に泊まってるの?ドライブ行ってるの?
頭の中が真っ白になった。
告白もしてないのに振られたみたい。
今より仲良くなりたくて、彼のことを知りたくてやっとの思いで誘ったのに、どうやら知りすぎたみたい。
こんなことなら誘わなきゃ良かったのかな
「女の人?」って聞かなきゃ良かった?
もうわかんないや
『微熱』
もうずっと浮かされている
あなたは会話の中ふいに笑うだけ
あなたは偶然視線を向けるだけ
あなたはそうと知らず触れただけ
平静を失った日常が
堪らず苦しく
堪らず愛しい
足と舌が毒に踊らされ
熱は高まる
微熱程度が望ましい
本当を感じられてる今だから
このまま立ち去ってしまおう
微熱のような温もりに
夢見心地でいるうちに
期待と想いが意に反し
熱くなり過ぎてく前に
消したい涙や悲しみの
想い出増やして行く前に
今まだ傷跡一つ無い
夢から覚めてしまう前に
「微熱」
冷え切った指先から微かに残った熱を辿る
早朝散歩の帰り道
昔から体が丈夫だった。
風邪もめったにひかないし、熱もでない。
運動不足で若干肥満気味の、健康優良児。
いいトシになった今でも異常一つ見当たらない。
体調崩して休んじゃうとか、憧れたものだ。
私も休みたい。体力があるわけではないので、疲労はずっしり重いんです。
天からの声が言う。
体は資本。まともに働ける体を持っていることにまずは感謝すべきだ。そして体力がないのは運動不足だからだ。
でも、でも、精神の方は疲弊が半端ないんです。でも、体がぴんぴんしてるから、休む理由がないんです。ここで熱の一つでも出せたら、休めるのに…
いっそのこと、完全に体が壊れてしまえば、抱えているもの、すべてをやめてしまっていいんじゃないか、もうこのトシだし、もういい加減ぜんぶやめてしまいたいのに、自分の丈夫すぎる肉体が憎い、そんな思いもよぎってしまうけれど、こんなオソロシイこと、匿名でもなければとてもじゃないけど言エマセン。
少しクラクラしてきて期待をもって熱を測ると、36.9度。
あ〜、頑張ってこれかぁ〜…
休みません、仕事に行きます。
〈微熱〉…にもならない
いつも熱を帯びている。
私の心
冷めないうちに さらってほしい
微熱は「体の声」
体を休めた方がいいよ
と言っている
今、体を休めれば
高熱にならないよ
とアドバイスしている
それに対して
今、仕事しないと
同僚に迷惑かけちゃうよ
と「頭の声」が反論する
体と頭が対立している時、
「心の声」が聞こえてきた
困ったときは「お互い様」
同僚が同じ状況の時に
今度は助けてあげればいいよ
とまとめてくれた
そして、
私は仕事を休む連絡をした
題「微熱」
「微熱」
保育所から「迎えに来てください」と職場に連絡があると、なぜ嫌な思いをしながら退社しなければならないのか。
娘は小さい頃、よく熱を出した。うちは共働きなので、どちらかが迎えに行かなければならない。私の仕事を同僚がすることになるので、申し訳なさでいっぱいだ。上司にイヤミも言われる。「仕方ないことやけど、急に帰られても、困るんやけどな。まあええわ、早よ帰って。」
確かに微熱かもしれない。でもその為の有休ではないのか。その「急に」ってなんやねん。じゃなにか?2日後に娘が発熱しますと言って、前もって有休届を出せとでも?イヤミの代わりに「お大事に」と一言いうだけで、相手がどれほど救われた気持ちになるか、考えればすぐに分かりそうなものだが。
私は、家族の為に働いている。決して会社の為ではない。その大事な家族が熱を出した時に、有休を使って何が悪いと思うのだ。どうせ毎年十何日も消滅していくのに。本人の体調不良も子供の体調不良も、有休を使えばみんな一緒だ。その時は、お互いがフォローし合えばいいではないか。みんなでフォローしあえる体制を、作ればいいではないか。
お迎えもそうだが、子供が、夜中まで騒ぎまくって、なかなか寝なかった翌日に発熱なんて、珍しくもなんともない。でもそんな朝に、「休みます」の連絡を入れる気まずさと言ったら!なんでこんなにも嫌な思いをして、有休を取らねばならないんだ?なんでだ?
あなたの会社が、そんな会社ではないことを、切に願う。
うちの会社も、働き方改革という名の残業規制ばかりではなく、上司の意識改革もやってほしいものだ。
ぼーっとする、気がする
なんとなくだけど
でもこの感じがなんだか好きなんだ
ゆるーく、ゆらゆらする感じ
何かわかりそうでわからない、この感じ
――よし、今だっ
「あ。」
駅の近くにある本屋。
本棚にある1冊の小説を取ろうとして、
手と手がぶつかりそうになった。
「ああ、すいません。どうぞ。……ってなんだ中野かよ」
「小林じゃん。
なんだってなによー、もしかして、美少女と同じ本を取るなんて想像した?スマートにどうぞなんて言っちゃって!」
なんて、茶化したけど、
同じ本を取るというシチュエーションってもしかして意識させられる?
とか考えていた私が言えることではない。
だってまさか、休日に会えるなんて思わなかったから。
チャンスかなって思ったんだよね。
「そういうわけじゃねぇし。私服だから中野って分からなかったわ」
私服でも、私は小林ってすぐ分かったのにな。
意識はされてない……か。
少し悲しくなったけど、すぐにニヤニヤした顔を作る。
手を伸ばしたのがわざとだって分かられたら恥ずかしいから。
「強がっちゃってー。美少女なら良かったね?」
「ちがうっての。ほら、これ読むんだろ?」
本棚から取って、手渡してくれた。
私の好きな作者の本だ。
「小林もこの作者好きなの?」
「ん。まぁな。確か中野、前好きだって言ってたよな」
覚えてたんだ。なんだか思いがけない共通点だ。嬉しくなる。
「この作者いいよな。他にも中野のおすすめの本とか今度教えてよ。知りたいから」
え?知りたいから?なんで?って戸惑ってしまった。
私のこと知りたいとか?なんてありもしない妄想までしてしまう始末。
「この本の感想も教えて。じゃあまた学校でな」
と言って去りそうになる小林に、慌てて私も言う。
「小林の好きな本も今度教えて!……知りたいから!」
はははっと笑う小林は、少し照れくさそうな表情をしているように見えた。
気のせいかな。気のせいだよね。
きっと私とは違う、と思っても、期待してしまう。
顔が熱い。きっと私の顔は今赤くなっているだろう。
「はいよ。じゃあまた話そうな」
帰っていく小林の後ろ姿を見る。
まだ熱は引かない。
――恋する乙女ってね、ちょっとした一言で舞い上がっちゃうんだよ。罪なヤツめ。私とは意味がきっと違うってわかってるけど!けど!
などと心の中で呟く。
まるで微熱を帯びたようだ。
フワフワした心は、今日はいつになったら落ち着くかな。
君も私のこと好きならいいのに。なんてね。
微熱
私の体温は、「微熱」だ。熱いわけじゃない、私の体温は、いつも「微熱」だ。