SOS

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彼の体温、吐息。

微熱で倒れているからか、いつもより鮮明に感じる。

苦しそうな彼の手前、勝手に触れてしまうこともできない。

だから私は、彼の耳に顔を寄せて、そっと呟いた。

『ねぇ、その熱…私に移してみない?』

11/26/2022, 4:39:36 PM