『後悔』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「後悔」した?
そう聞くけど君は黙って私からすぐ逃げる。
追いかける気にはならない。
私の聞きたいことまた閉まって手を振るのをやめた。
前には前まで嫌いって言ってた子と仲良く話して
楽しそうな君。その横は元は私なんだけどな。ってボソッて私は言った。私は「後悔」した。
あの時君が私に話しかけてこなきゃ、あの時私が君と話さなかったら。でもね、私君から教わった事多分忘れない。
私に普通に接してくれてありがとう。
君に私は普通に接してたか、そう問いかけられると
自信ない。
本当は胸を張って言いたい。
でも、君は授業中抜け出し私を1人にする。
逆に私は休んで君を1人にさせちゃう。
でも、君は私と違って、沢山話せるし、コミ力も高くて
1人ではない。
でも、私は君がいないと孤立して、なんにも手に付けれない
授業が終わり、クラスに帰ると君は先生と楽しそうに話していた。私には見せない笑顔で。
私そんなに頼りなかった。?
徐々に君は私より。先生と話す機会が多くなってきた。
私と話す時は気を使って、話す機会が多くなった。
そんなの、君と今まで沢山話してきたからわかるよ。
そんなのも全部嫌になった。学校に、行くのを私はやめた
高校生になってまで、不登校。
君はそんな私の事は嫌いと周りに言っていたそうだ。
今は君とクラス離れて何故か嬉しい。
離れることに抵抗あったのに、今じゃ離れた方が楽で仕方ない。授業でたまに会うぐらいで、ほとんど会えない。
久しぶりに話した君は私なんか眼中に無いみたい。
通り過ぎる君は知らない人。
私もそんな君にこう呟く。
「やっぱり、私君のこと嫌い。」
君との1年間白紙みたいに消えかけの思い出、
君はとっくに消えてるかもだけど、
私はきっと君を忘れないし、きっと消せないから。
もう1回、「君は後悔した?」
私は後悔してないよ。今でも友達だって、思ってる。
私だけ。
君が笑って学校生活過ごしてたらもう良い。
私の、悪口を言おうが、それだけ私を見てくれて
気にしてくれて、ありがとう。
そういうところほんと好き。
女の友情は脆いな。
後悔
かなしみを笑顔で塗り隠すのは、
僕なりの人との向き合い方なのです。
だけれどテーブルのシミみたいな嘘が
頭の中をぐるぐる回る。
囁く。また本当のことを言えなかった。
何もない夜が繰り返されて、
僕はとうとう頭を抱えた。
こうすれば良かっただの、
ああしなきゃ良かっただの、
そんな後悔とはとんと縁遠い。
どうしてかって?
うまくやりゃ手に入ったモノだとか、
やらなきゃせめてマシだった関係。
そんなものを一つひとつ惜しめるほど、
もう全力では生きちゃいないからさ。
************
後悔
************
所感:
あるがままを受け入れているわけではなく、
さりとて掴み損ねた未来に悔いも未練もない。
単に、何かに執着し続けていられるだけの体力も気力も無くなってきた、つまり老いただけのことです。
あのとき君に真っ直ぐな思いをぶつけていれば
結末はきっと違うものになっていたんだろうね
目眩がするといつも貴方が見える。
貴方は私の後ろから肩を抱いて、私に何かを囁きかけるのだ。これは正しい、あれは違う、けれどきみは何も悪くないと、慈愛に満ちた静やかな声が鼓膜を、頭の中を震わせる。
私は痙攣する手で自分ごと貴方を抱きしめて許しを乞う。許しが必要となるようなことなど何もしていないはずなのに、不安が止まらない。貴方に嫌われたくなかった。私の起こした些細な物事で貴方の機嫌を損ねてしまう可能性を何度も思い浮かべては、恐怖に呑み込まれそうになる。
私を払い除ける手が、非難する目が、刺々しい声が鮮明に想像されて、その度に涙で視界を歪ませながら何度も貴方の名前を呼ぶ。そうすれば、陽炎のように揺らめく貴方は私を白いその腕で抱いて安心させてくれた。貴方は私を愛してくれていた。
「大丈夫」
(全て後の祭りだった。いくら懺悔しようとも本当の許しを得ることなどできない。
一時の激しい感情が引き起こした悲劇はもう既に手の届かない過去の遺物となってしまった。
目を閉じた。
暗闇の中、まだ貴方は微笑んでいる。大丈夫だ、だいじょうぶ、まだ貴方はここにいる。そう言い聞かせ続けた。透き通るような貴方の声が聞こえる。ひんやりとした貴方の指先の感触が伝わる。貴方の目が、目が。私を見つめている。覚えている。
都合の悪い事実は忘れることにした。)
「すきだよ」
何度も伝えた想い。貴方から返ってくることを待ち侘びた言葉。やっと聞けたそれはひどく不安定で曖昧で。後ろを振り返り見た貴方の顔は、煙のように虚しく濁り霞んでいた。
ああ、ちがう、ちがう。私が欲しかったのはそんなに薄っぺらなたった四文字の台詞ではなくて、貴方の心も生命も感じられないあからさまな作りものじゃなくて、ああ、満足など一瞬のことだったと。
私が上手く自分を誤魔化すために生み出した夢は、現実との齟齬と過去の私に殺された。知っている。貴方はこんなことを言ってはくれないのだ。
あなたがわらっている。
責め立てるように、あわれむように、嘲るように。
汚れの落ちない手をぶら下げて、自業自得の受け止めきれない現状を嘆き崩れ落ちた。
【後悔】
父がパチンコ屋で交換した望遠鏡、さっさと使っていれば良かった。
大好きな夜空の星をたくさん観察したかった。
今、星を見ようと夜空を見上げたところで。
見えるのは等間隔に並んだ星。
便利な世にするために大量に打ち上げられた人工衛星だけだ。
ああ、もったいないことをした。
テーマ「後悔」
後悔しない為に ー ってよく言われるけど
後悔なんていつするか分かんないし
どんな事で後悔するか予想なんて付かないもの
後悔しないように とかはちょっと難易度高いから
後悔した時その後悔にどう向き合うかが
需要だと思うの
さてさてがんばろーっと
[ お題 - 後悔 ]
どうしてあの時、私は言えなかったのだろう。
「待って」の一言を。
せっかく大好きな人と放課後一緒になれたのに……
二人っきりになれたっていうのに。
もっと一緒にいたかった。
ずっとその人と笑って話したかったのに。
「ばいばい」なんて、したくなかった。
「好きです」って、伝えたかった。
……なんで言えなかったんだろう。
そんな自分が嫌になった。
〜後悔〜
【後悔】
「学校に行きなさい」と親が言う声が聞こえる。その声は布団を被って聞こえていないことにしたあの日々。少し嫌なことがあったから、どうしようもなく行きたくなかったから、そんな理由で退学してしまった第一希望の高校。
もし、そのときに通っていれば、今の職も違っていたのだろうか?分からない、わかりやしないのだが、どうしてもそのことだけが夜寝転がっていると頭にポンと浮かび上がってくる。これが、私の後悔だろう、未練がましくずるずると引き摺っている捨てきれない過去のこと。
「絶対後悔するから」
あの日、あいつは俺に呪詛をかけて消えた。
俺は気にしちゃいなかった。
後悔なんてするかよ。
吐き捨てて、さっさと田舎町を抜け出した。
上京して知った。
己の甘さ。弱さ。
痛いほどに突きつけられた。
才能なんてなかった。
もがくほど溺れていくような感覚に取り憑かれた。
後悔なんてしてたまるか。
自分に言い聞かせる日々。
これは自分で選んだ道だ。
振り返っていちゃ成功なんてあり得ねえ。
今の自分を否定するなんて、できるわけがねえ。
最近、彼女が夢に出てくるようになった。
絶対後悔するから。
うるせえよ。
そう言って目が覚める。
瞼の奥、堕ちた未来の俺が後悔している。
【後悔】
1つだけ記憶を忘れられるとしたら
親友を酷いことをした時期を忘れたい。
それだけは忘れたい……
忘れられないなら…私は親友の横に並べない。
昔、自分に酔っていた時期があった
その時に親友に酷いことをしていた
その酷いことは、忘れられたが
したという事実は忘れられなかった。
その時期はちょうど親友が色々辛い時期だった
1番近くにいる人間に頼れないなんて
辛かっただろう。
今では酷いことをするのはやめた
当然だろう
ちゃんと"横に並べるように"しっかりしている
親友は今も辛そうたけど頼ってくれている。
私が変わったからだろうか。
信頼してくれているのだろうか
だったら、嬉しいな。
―――――――――たった一つの後悔
※BLです。苦手な方は飛ばしてください。
いつも思い出すのはあいつの笑った顔。太陽をいっぱい背負い込んで、大口を開けて笑う顔が、今も忘れられないまま胸の奥に居座っている。
「てめぇ、さっきからぐちぐちうぜぇんだよ!」
テーブルにくっついた耳にゴトリと鈍い音が響く。顔を上げることなく音を立てた方に視線を向けると、目が合った瞬間に結構デカめな舌打ちが返された。
「つめてぇなあ」
「あ?てめぇが飲むたびに毎度毎度同じことしか言わねえからだろうが!」
聞かされるこっちの身にもなりやがれ!とヤンキーよろしく睨んでくる。
「はいはいすみませんね」
でもしょうがねぇだろ。どうしたって忘れらんねーんだから。
「そんなになるくらいなら、いっそのことあいつに連絡すりゃいいだろうが!」
「それが出来てたらこんなことになってねぇよ」
俺だって連絡したい。声が聞きたい。またあの笑顔で笑いかけて欲しい。
でも、出来るわけねーじゃん。そんなカッコ悪いこと。
「そーかよ。ならそのままぐだぐたしてりゃあいい」
またひとつ俺に向かって舌打ちをして、新しくきたビールを美味そうに飲む。
「お前はいいよな。すぐに連絡できて」
「羨ましいか?」
ニヤリと意地悪そうに笑うと、俺に携帯画面を向けてくる。そこにはあいつから来たメッセージが映し出されていた。
「今日は地元の祭りに行ってるらしいぞ?」
ほら見てみろよ、とメッセージのあとに写真まで見せてくる。
「なんでお前には写真送ってくんだよ」
「俺が送れって言っといたから」
ふん、と鼻で笑って、これみよがしに携帯を揺らす。
「はぁ!?ふざけんな!俺には一切連絡ねぇのに!」
なんでお前にだけ。そんなに俺に連絡すんのが嫌なのかよ。
「じゃあ聞くけどよ、お前はあいつに一度でも連絡したことあんのか?」
その問いかけに、ぐうっと息を呑む。
「待ってたらあっちからくるなんて、クソ甘えこと考えてんじゃねぇだろうな?」
ますますなにも言い返せない。だって正しくその通りだ。俺が連絡しなかったら、あいつから連絡してくれると鷹を括っていた。
「後悔する前にやることやれや」
ピロン、とあいつが居なくなってからいままで一度も鳴らなかった俺の携帯が、軽やかにメッセージの着信を告げてくる。慌ててポケットから取り出して、確認すれば、待ち望んでいたあいつからのメッセージが映し出されていた。
『先輩は本当に素直じゃないっすね!』
そんな言葉と共に可愛らしい柴犬のスタンプが口を開けて笑っている。あいつによく似たスタンプは、俺があげたもの。目にしてすぐに、胸の奥からじわりと熱いものが込み上げてきた。
「な、なぁ!連絡、きた」
「だろうな」
何食わぬ顔でまたビールを飲みながら、あいつに宛てたメッセージを俺に見せてくる。そこにはテーブルにべったりと突っ伏す俺の写真と、『お前に会いたいって泣いててうぜぇからどうにかしろ』の一文があった。
「お前、これ、あいつに送ったの?」
嘘だろ。このだっせぇ写真を送ったのかよ。あいつには別に何日でもゆっくりしてきていいぞって、実家に帰る日に笑顔で伝えて快く送り出したのに。
こんなの、めちゃくちゃカッコ悪いじゃん。
「だから言ったろ?後悔する前にやれって」
さっきよりも楽しげに、それはもう悪い顔で笑う悪友の顔に、さっさと連絡しなかった自分を恨んですぐにメッセージを返す。
『お前がいないと無理。なるべく早く帰ってきて』
〖後悔〗
あの時ああしてれば……
今までしてきた後悔は数えきれない。
後悔しない人生を生きよう
そんなことは不可能だ。
私たち人間は
後悔のない人生なんて送れないんだ。
『後悔』
今日の皆さんの書く事がだいたい見当がつく。
「後悔のない人生なんてありはしない。私は今まで後悔だらけだ」
どうです?
こんな感じではないでしょうか?
ところが私は、失敗ばかりやらかすのに、後悔という事をあまりしないのだ。
かなり、手酷い思いをしても、喉元過ぎればなんとやら。
またすぐケロッとして同じ事を繰り返す。
だって、失敗しない人間なんて、いないもん、という子供みたいな開き直りで、すごい失敗や同じ事を繰り返しても、そんなに後悔はしてないのだ。
まあ、遠足行けば山から転がり落ちるし、友達と跳び箱が並んでる上に座って話していれば、後ろにひっくり返り、ちょうど2つの跳び箱の間にV字に挟まり、友達は助けようと覗いては、お腹を抱えて笑っていて全然助けてくれないし。
学校行事で階段の2階から下までダダダダっと落ちるし。
幸い、横長のリュックだったのでそれが下になって大した事はなかった。
片足の腿に真っ黒な大きなアザができたくらいだ。
私が後悔が少ないのは、やりたい!とウズウズしたらやらずにはいられないからではないかと思っている。
やった事で失敗しても対して気にしない。
でも、やらなかったら、きっと山ほど後悔する気がする。
やりたいと思うとやらずにいられないから、後悔が少ないのだ、と自分では思っている。
#19 後悔
してしまった事について、後から悔やむこと。
(Google日本語辞書/Oxford Languagesより)
「ああぁー!自分が情けない!」
だんっとジョッキと共に自身の額をテーブルに打ち付ける音が隣から聞こえた。
かなり酔っているようで、小さく唸りつつプルプルと震えている。
「大丈夫ですか?」
大衆居酒屋のカウンター席は、隣との距離が特に近いように感じる。酒の勢いも手伝ってか、するりと声が出た。
「あっ、声が大きかったですよね、ごめんなさい!体調が悪いわけではないので大丈夫です」
ハッとしたように顔を上げた女性は、なんというか、小綺麗な人だった。
「体調不良でないなら良かったです。隣同士になったのも何かの縁ですし、差し支えなければ話をしてみませんか?」
慣れないことをしたせいで、酔いが急激に醒めていく。
どうしよう、早まったかも。
案の定、彼女はウロウロと目線を彷徨わせ困惑した様子を見せている。
ああ、これはしまっ-
「ええと、情報とかには気をつけるので…お言葉に甘えてもいいですか?」
よ、良かった!きっと気を使ってくれたんだろうけど、
断られなくて良かった!
「もちろんです。飲んで話してスッキリしましょう」
「ありがとうございます。良かったら、あなたの話も聞かせてくださいね」
「はい、よろしくお願いします。まずは乾杯しましょう」
「ええ。では、今夜の出会いに」
この後、会社での失敗談から始まり、
学生時代の黒歴史を聞いたり、
こちらからは親に対する罪悪感を打ち明けたり。
今まで話すこともなく抱えていたものを暴露し合った。
「ありがとう、とても有意義な時間だったわ」
「こちらこそよ。必ずまた会いましょうね」
前よりも顔を上げて歩いていけると感じた。
それは、彼女も同じだっただろう。
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後悔しないように生きる、と言っても経験が無ければ分からないこともある。
失敗が少なければ後悔も少ないかというと、そうでもない。
若い頃なら「経験」の一言で済ませられた失敗も、年を重ねた後では、そうもいかない。
人から「遊んだ」という学生時代の話を聞いたときは、もっと自分もバカになれば良かったんだなと思ったものである。
もちろん人様に迷惑をかけろという意味ではないし、大きな失敗ほど取り戻すのは苦労するだろうが、
それでも青春はバカになった方が勝ちだと感じた。
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何故あんなことできてしまったんだろう。
今思うと不思議で仕方ないが後悔はしていない。
幸いなことに彼女とは素面でも話が合い、
今も連絡を取り合っている。
題.後悔
あの美術室に漂う空気は
今でも後悔を思わせる。
私は飢えた子供も廃れた大人も、人間すら綴りたくなかったんです。
社会というものが嫌いです。何か知らないものに縛られているようで苦しいんです。
私はただ美しい物語だけを綴り、感じていたいんです。
私は深い森と教会を愛しています。
私は美しいものなら死体だって愛することができます。
私を拒んでください。貴方は世界なんです。
あのこから、「あなたは、事無かれ主義過ぎるのよ」そう、面と向かって、突き付けられた。
そうして、矢継ぎ早に、消え入るような声で、囁く。「あなたがそんなだから、わたしは、平気な振りを、してしまうしか、なかったんでしょう?」
そうか。そう、か。だからか。
だから、わたしは、見限られて、しまうんだね。
後悔
後悔と聞いて1番に思い出すのは苦い、学生時代。
顔の造形に誰よりも自信がなく、常に下を向いていた。
弁当を食べるのも1人。
教室移動をするのも1人。
私は年齢とともに無駄に分厚くなってしまったプライドを捨てることが出来ずについには卒業までにすれ違いざまに挨拶をするような友人さえ作ることが出来なかった。
将来に希望もなければ趣味もない。
精神を病み実家から出ることすら出来ずあの家の子ニートらしいわよ、と見ず知らずの人間からも罵られる日々。
「あんた、高校行かせてもらっておいて親不孝な子供だねぇ」
「やることがないから進学はしない?贅沢な悩みだ。私の頃はね」
アドバイスという名目で行う自分より下のものへのマウント。
井戸端会議がオバサンたちの一日の楽しみなのだから何も言わないでやろう。
いつも通りそれらの言葉をするりと避け部屋に篭もる。
カタカタカタ タンッ
あのオバサンたちがぎゃふんと驚くようなことをしてやろう。
8月17日のカラッとした夏空を眺めながらそういきなり決意したのであった。
まずはアルバイトでもしてみよう。
18歳で平日も入れる、こんな優良物件を落とす企業がいるか?
そう意気込み家から比較的近く、時給も1250円と周りの募集バイトよりも良かったためラーメン屋に応募をした。
「18歳?今年高校卒業したの?若いねー笑」
「アルバイト経験はある?」
「今はフリーターなの?いや、まだフリーターでも無いのか笑」
恐らく40半ばであろう店主の男性の口から溢れる言葉。
一つ一つの言葉が私はこれまでもこれからもまともに生きることは出来ないのだ。と植え付けられえているようであった。
「今日はありがとうございましたー笑 合否の方はね、あーまた後でね、ほらお電話させて貰いますから」
後日ラーメン屋の店主から合格の旨を伝える電話を受けた。
アルバイト初日、アルバイトとは私が思い描いていたものとは違い思っていたよりもだいぶ、いやかなり酷であった。
まず客に笑顔で話しかけなければならない。
学生時代クラスメイトにすら話しかけられなかったのだからここでも上手くいくはずはなかった。
かと言ってそれ以外の業務に問題は無いのか?と言われるとそうでは無い。
大きい声は出ない。注文は間違える。
「アルバイト初日で大変なのはわかるけどこれは、ねぇ笑」
厨房から聞こえる話し声。
このお店のクチコミの低評価の原因はこれなんですね、と瞬時にコメントが脳裏を過ったが寸前のところで飲み込んだ。
プライドはやはり人よりも分厚く成長しているのでお前が教えないのが悪い、と心の中で悪態を着いた。
その時入った生ビール6つの注文。
「これも経験だと思って運んでこい」
断ることも出来ない私がするべきは客のいる目的の席まで零さないように細心の注意を払ってただの一滴も零さないこと。
この程度なら私にもできる。そう過信した私が愚かだったみたいだ。
客の席近くにやっと着いたと思った時店内を走り回る子供が私の右足に衝突した。
バランスを崩し私は店の床へ倒れ込み持っていたジョッキビールは客の机に見事着地したと思われたが再度見上げてみるとその席の客だけが服が透けていた。
倒れ込みながら私は反省の素振りを見せることも無く
やはり変わろうとすることは愚か者が行うことだった
と真剣に考えていた。
それでも脳の端では私は私を省みれないことについて反省すべきたと後悔をしていた。
後悔
たくさん後悔するけれど
結局前に進むしかないほど残酷