『待ってて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#待ってて
『ここで待っててね』
そういってママはいちどもかえってこない
しらないおとこのひととどこかにいっちゃった。
ドアはテープがはってあってトイレにいけないから5さいなのにオネショしてしまった。
おでんわが、つながらないからママはこないのかな
いもうとは、ずっとないていたけど、きのうからなきやんでしずかになった、めをあけたままねむれてすごいとおもった
いつまでまってたらママはかえってくるかな
はやくかえってこないかな。
俺はいつも待たせてばっかりだ。
それでもあなたは待ってくれてる。でも本当は早く迎えに行きたいんだよ。それでもまだ迎えに行くことはできない。
ごめんね。
ごめんね。
今はまだごめんねしか言えない。
でも絶対迎えに行くから。必ず迎えに行くから。
君の笑顔が見れる日を
ずっと待っている
そんなこと言ったって
絶対に叶わないのもわかっている
それでも君だけを待ち続けている
君との約束
僕はわすれてないよ
たとえ君が忘れても...
おまえはいうことなどきかない
抱き上げてもすぐつっぱねる
本気で抵抗して
わたしの愛をうるさがる
そのくせ膝の上で長居する
少し待っててねと
コーヒーを淹れて戻ってくると
おまえはもうそこにいない
ほんとうは忍耐強いくせに
ひとが頼むと待ってはくれないんだ
そういうやつだおまえは
おまえとわたしは似ているな
あまのじゃくなたちなら
わたしだって負けちゃいないんだ
#待ってて
言葉が降りてくるのを待ってて
1年
3年
あのときはまるで祝福のようにことばが降りてきて
詩の庭にいっぱいの花が咲いた
言葉が降りてくるのを待ってて
5年
10年
あの頃は多くの人と切磋琢磨して詩を磨くのが楽しかったな
言葉が降りてくるのを待ってて
20年
30年
あの時代の詩はひと昔前のきらめきを放っている
けれど今の詩ことばと少し違う気がする
言葉が降りてくるのを待ってて
50年
100年
あの世紀の詩は今はもう通用しない
常識や美しさが異なるように
わたしはいつまで言葉が降りてくるのを待っているのだろう
私自身が変質する前に
今すぐペンを取らなければいけない
#待ってて
お題「待ってて」
予定にはなかったはずの雪が、優しく舞い降りてくる。
「あ、雪」
私は、君にだけ届く声で呟いた。
どこに着陸しようか、揺れながら悩んだ小さな結晶は、やがて私の掌に降り立った。
そういえば、あの日も雪が降っていた。
君と、初めて会った日。
何度も見てきたはずの雪に、これほど心揺さぶられるのはきっと、あの日、大好きな君が隣にいたから。
「早く会いたいな…」
私は、ほぅっと一息ついた。
白く染まった吐息は、すぐに消えてなくなった。
そしてまた、一歩踏み出す。
次は、私が会いに行く番。
君は寂しがり屋だから。早く会いに行かなくちゃ。
またすぐに、会えるから。
「待ってて」
待っててね
チーンチン。
スプーンで、猫用皿を軽く鳴らし。
愛猫を呼ぶ。
ニャー。
我が愛猫よ。
ご飯だよ。
帰ってくるの遅くて、ごめんね。
待っててくれてありがとう。
今はもう会うことは出来ない友が一人いる。顔こそはっきりとは思い出せないが、時に怒って時に無邪気に笑う彼の姿は瞼の裏に焼き付いて離れない。否、魂に刻み込まれているようにいつまでも焦ることなく私の記憶の中にある。彼との出会いや思い出は先の記事で触れたのでこの場では触れずに話進めようと思う。
私の家族は母に兄弟が五人で構成されているが、父が居ないのは私が幼少の頃に他界したからだ。かといえ、寂しさや悲しさというものは無いのは可愛がってもらった記憶が全くないからだ。極道の事務所の構成員だった父は、母や私たちに関心がなかった。兄弟で唯一可愛がられたのは長男だけだろう。極道を辞めた後の父はろくに仕事をせず、借金をつくっては母が頭を下げていた。家のものを持ち出しては、勝手に質に入れてはその金でギャンブルや酒に使う。どこまでも母に負担をかけては、自分は怠惰な生活を送っていた。幼かった私の記憶などあるはずもなく、全ては母や兄弟から聞いた話であるが胸焼けのする内容であることは確かである。記憶がなくて良かったといえる。
ある夜、いつものように酒を煽っていた父は大量の血を吐いた。救急車を呼ぼうとする母を「呼ぶな。ワシが生きとったら迷惑をかける」といい制した。母の呼んだ救急車の中で搬送中に息を引き取ったらしいが、最後に「迷惑をかけたのう」と言い残したと母は語る。世話になった覚えも、親子としての記憶も父との間にはないが考えてしまう。父はどうして極道の道に進んだのどろうか。本当はどのような生き方をしたかったのか。心の内では何を思い、何を考えていたのだろうかと仕方の無いことを考えてしまう。心残りがあったのではないか。本当は家族と上手く向き合えないだけだったのでは無いかなど、私が考えたところで無意味であるが最期の時を自分に置き換えると胸が苦しくなる。
関係や記憶の薄い相手でさえ、この世を去った者のことを考えるとキリがなくなってしまう。人というのは、生きている人間には言うほど強く意識をしない。好きあったり嫌い会ったり、憎んだり寝たんだリはするが表面的であるように考えている。というのも、わたしも人間であるから人を嫌うことはあるし疎ましく思うことがある。亡くなった友や父に祖父や祖母のほか、自衛官の頃に亡くした同期のこと。生きている人間のことを考えている時と言うとは、感情が激しく起伏するのを感じるがもう会うことの出来ない人のことを考えると深く深く考え込んでしまう。いや、考えるというより思いを馳せるという表現が近いだろうか。直接聞く事は出来ず、表情を見ることも出来ない。そういったことがそうさせるのだう。
癇癪の気持ちや、後悔の念などは誰にでもあるものだろう。そして胸に秘めていることだろう。しかし、直接伝えるというのは好きな相手や嫌いな相手にかぎらず生きているうちにしか出来ない。仏前で手を合わせて心を込めて祈ったところ手間、相手のことは分かりようもない。生きている人間はすぐに反応をしてしてくれるだろうが。
「毎日、言葉にして伝えた方がいい」とよく耳にするが、これは正にその通りであろう。「明日でいいや」、「今度伝えよう」、「分かってくれているだろう」などのエゴは全てが無駄で愚かである。今生きている時間というのは有限であり、その時というのは誰にも分からない。タカをくくっていれば、その時に公開をするのは本人だ。そして恐らく故人もまた、心残りを抱えて心静かに眠ることが出来ないだろう。伝えたいことはどのような些細なことも、思い立ったその時がベストなタイミングであることを忘れてはならない。
私は母や兄弟、知人などには声を出して伝えるようにしている。いつ会えなくなるとも分からない大切な人たちだからだ。しかし天国に先だった友や同期、親戚などにはもう伝えられないこの想い。いつ尽きるの如何様に果てるか分からないが、この人生を終えた時にはあちらの世界でまた会い見えよう。そしてその時に精一杯の気持ちをぶつけるのだ。いつになるか分からないが、あちらの世界には時間などというものは無いという。ならば、私の生きる時間など考えたところで仕方の無いことだ。いったときに笑顔で久しぶりと手を握ろう。肩を抱こう。面と向かって煮詰めた気持ちを投げかけてみるとしよう。
さて、果てるその時まで
とりあえずは今日を生きてみようか。
古びた神社の鳥居の端に、一匹の猫が横たわっていた。土や埃にまみれた体躯が、浅い呼吸を繰り返している。
その猫は子猫であった頃に母親からはぐれ、それからずっと独りきりだった。自身の生命の終わりがもうすぐだと悟った猫は、やっとの思いでこの神社へとやって来たのだ。
『──逝くのか』
どこからともなく声が降った。猫は頭を上げる力もないままその声に耳を澄ます。
この世でたった一人の友人の声に。
(うん。もうダメみたい・・・・・・)
強がることもできない。本当は元気な時に会いに来て、そのまま誰の目にもつかず消える予定だったのに。会ったら最後になるのだと考えたら、どうしてもこの場へ足を運ぶことを躊躇してしまった。
『お前がしばらく来なくて、わたしは寂しかったぞ』
(・・・・・・そうだね。ごめんね)
『なのに、どうしてもっと早く来なかった』
生き抜くにはまだか弱い力しかなかった幼い頃から、猫にとっての唯一の拠り所がこの古びた神社だった。
見つけた時はまさかそこに、人から忘れ去られたままの神様が住んでいるなんて、思ってもみなかったのだけれど。
(君に「さよなら」を言いたくなかったんだ)
君と話した時間はあまりにも楽しく、あまりにも幸せだったから。手放せなくなって困ってた。そんなことを伝える気力はもうなくて、視界がどんどん狭くなる。
『お前もわたしを置いていくのか?』
ああ、そうだね。
君はいつだって、誰かに置いていかれてしまう側なんだ。
君はこの地でそんな想いを、いったいどれだけの長い間してきたのだろうね。まだこの先も続く悠久の時間を、また君は寂しさだけを抱えて生きていく。
そんな君を。
置いていってしまわなければならない。
君がいてくれたから、自分はひとりぼっちじゃなく生きてこれたのに。
(・・・・・・待ってて)
遠ざかる意識の中でそれだけを言う。
(生まれ変わるまで・・・・・・、ちょっとだけ待ってて)
届いたかどうかも分からない。
もう体が重くて、頭の中も眠たくてたまらないから。
けれど、伝えずにはいられなかった。
寂しさしか知らない神様が、少しでも長い年月を悲しまずに越えていけるように、願わずにはいられなかった。
*****
横たわった小さな体躯が、二本の腕にそっと掬われた。この世のものとは思えないほど美しい青年が、胸元に抱いた猫の背を慈しむように撫でる。
ああ、待っているよ。
お前のためなら、いつまでだって。
安らかに目を閉じた猫の体が、眩い光に包まれる。光はぱっと弾けて粒になると、柔らかな風に乗って空へと上った。
【待ってて】
『待ってて』
---待ってて。絶対帰ってくるから。
あれから何年、経ったでしょうか。一日千秋の思いで待ち焦がれる時期はとうに過ぎて、あなたのいない日常にもすっかり慣れてしまった。果たしてあなたがあの約束を覚えているかもわからなくて、それでも諦念の中に僅かな期待を捨てられないでいる私を、人は愚かと笑うでしょうね。
女の盛りはあなたの想い出と共に過ごしたの。俺にしないかって言ってくる男の人もいたわ。今はそんな人もすっかりいなくなって、それでも私はあなたを待っている。貴重な時期を棒に振って、と何度も言われたけれど、私は後悔していない。もしもあなたが帰ってきたら、私と結ばれざるを得ないでしょうね。そうしたら、一途な女の美談の完成だわ。ふふ。はあ。
……ほんと、馬鹿みたい。
待ってて
はぁはぁ…ッ い、今走ってるって…!
え…?ちょっ待っ、悪かったよ!だからそれだけは!
先に行かれたら目的地まで辿り着けないって…!
俺が方向音痴だってことお前もよく知ってるだろ!?
…昨日から全然近づけてないって?
きょ、今日は調子が悪いんだよ…それに暗くて足元が…
『昨日だって同じことを…
調子のいい日なんてないんだろう?…もう行くよ』
『同じ道を歩くなよ』
見捨てないでくれよ…!
灯りがないと未来になんて歩けないじゃないか…
お前が望むことなら何でもするから!
だから… 頼むから…!
待っててよ…
「燕」
さまざまな人が
来ては去り
来ては去って
唯一
そこに残り続けるもの
その強さ 寂しさ 揺らがなさ
カンカンカンと
鳴り響く金槌は
空間を揺らし
時を限りなく純なものに鍛える
次にあの音をきく時
職人たちはもういないかもしれない
花びらのようにクシャリとした手のしわ
見えない糸で結ばれたように澄んだ動き
きっと誰のこともあたたかく迎える眼差し
待っててくださいね
#待ってて
「待ってて」
ウサギとカメのレースをご存知か
私はカメ
ウサギはとっくに先の方へ行った
ちくしょう、勝負になってないぜ
あぁ、負けたわ
きっと負けるよ
あぁ、ウサギよ
ゴールで待っててくれ
遅すぎたら、待っててくれないかなぁ
まぁ、ウサギが待ってるかもしれないから
最後まで頑張るょ
ウサギに失礼だもんな
よいしょ、こらしょ
進んでいくと、、、
あれ、ウサギ寝てるわ
スヤスヤとねぇ
まぁ、気持ちよく寝てて下さいな
とりあえず起こさずに
先に行ってますね
進んでいくと、、、
あら、ゴールしてしまったょ
負けか勝ちかと言われたら勝ちなのかなぁ
投げた試合で勝ちを得るとはな
こんなカメと競争してくれてありがとう
ウサギよ
ウサギが起きて来るまで寝て待とうかな
いい勝負だったょ
ありがとう
ありがとう
zzz
『待ってて』
『もうちょっとで着くから待ってて』
そうLINEを送って、少し離れた所から貴方を監視する
貴方は近くにあったベンチに座り、スマホゲームに夢中になっていた
約束の時間になった
貴方はスマホゲームをしている
10分過ぎた
貴方はゲームに夢中になっている
30分過ぎた
貴方はようやくゲームを終えて、時間を確認する
──♪♪
私のスマホが鳴った
『何かあったの?大丈夫?』
貴方は私を心配してくれている
貴方は優しいのだろう
私はこんな面倒くさい女でごめんなさい
……でもね
『君が来るのを、いまかいまかと待ってるよ』
それは嘘ってもんでしょう……??
AM4時の海は、まだ太陽にあぶられていないからか ひんやりとしていた。
左足もスニーカーを脱いで水中に浸すと、濡れた砂の奥へと爪先が沈んでいく。
小さな波が押し寄せて、私を小突いてすぐに逃げていった。
スカートの裾を浸しながら、海を踏みつけるようにしてゆっくりと歩き出す。
水面を蹴るたび、冷え冷えとした海水が足下に絡んでくるが、熱に浮かされた体にはそれが心地よかった。
波が再び足首にまとわりついて、私にせがみつく。
私は振り払うようにしてて、歩幅を広げた。
水平線の手前に、一艘の船が見える。
あなたの船かしら、なんて思いながら私は進んでいく。
待ってて、もうすぐ行くから。
#待ってて
待ってて
すぐそっちに行くよ。
またゼェハァ言いながら一緒に走って、お散歩しようね。大好きなパン持っていくね。
今度はずっと一緒に居てあげたいな。
何も考えずに野原で走り回って、ゴロンと横になって、隣には舌を出して暑そうで、でも楽しそうな顔の君。
君のいる場所なら、飛んでいけそうだから、車酔いもしないよ。大丈夫。
雪で遊んだあの場所にも、もう一回行こうか。何にも縛られないふたりなら、きっと前よりもっと楽しいだろうな。
君の分身をたまに見かける度、君の名前を呼ぶんだ。
僕の一番の友達は君だったのかもしれない。
たくさん遊んであげられなくてごめんね。
しっかりお世話出来なくてごめんね。
君から与えられる罰なら喜んで受けるよ。
そしたら、またいっしょに遊んでくれるかな?
僕はきちんと罰を受けて、君に会いに行く。
それまで、待ってて?
待つこととはどのくらい待てば良いのか
待つのは全然苦じゃないけど、自分が待たせるってなると
話は変わってくる。
自分は待たせると罪悪感とか申し訳なさとかあるけど
待たせることに何も感じない人は何を思うんだろう
元彼と別れ際、俺はずっと待ってるって言ってた
ずっと待ってるっていつまで待つんだろう
ずっとなんてないんだから
【後悔】
「待っててほしい」
と言ったあの人に
あのまますがっていれば
ひとりにならずに
済んだのかもしれない
たとえあの言葉が
都合のいいこの関係を
続けるためだけだったとしても...
_________________________
【セール会場前にて】
「待っててね」
と妻に言われ
腰掛けてじっと待つ夫
忠犬のごとく健気
お題「待ってて」
待つ、待たせる、どちらもあまり縁のない言葉だ。他人と待ち合わせなんてしたことないわ。人との関係性が希薄すぎる。
生来のもって生まれた性質というのもあるけど家庭環境がよくなかったな。ちょっと前に流行った片親で和室界隈がずばり当てはまる環境だった。
父親に育てられたのだが放任主義というか教育に興味がないというか、自身もろくに教育を受けてなかったんだろうな。いや、この話はやめよう。嫌な気持ちになってしまう。
昔は新発売のゲームとか漫画の発売日なんかを待ち望んでいたような覚えがあるけど、いまはすっかりそういうのはなくなったな。
ゲームなんて今時誰かが配信しているのを見る時代ですからな。モンハンとかポケモンは買ったけど、ほんとよっぽどの興味がないとゲームなんて買わないね。
漫画も今は無料で読めるのだけ見ればいい。世の中には漫画が多すぎるからな。無料で見れるアプリとコンビニでジャンプを読むだけで十分だ。
なにせ金も時間もない。人よりあるのは疲労だけ。貧乏暇なしってやつだ。
それでもいろいろと娯楽を楽しんで飯を食えているだけ恵まれているほうではあるんだろうな。人間下を見ればきりがない。
きみには
今 、 ほんの少しだけ
【待ってて】。