『待ってて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
AM4時の海は、まだ太陽にあぶられていないからか ひんやりとしていた。
左足もスニーカーを脱いで水中に浸すと、濡れた砂の奥へと爪先が沈んでいく。
小さな波が押し寄せて、私を小突いてすぐに逃げていった。
スカートの裾を浸しながら、海を踏みつけるようにしてゆっくりと歩き出す。
水面を蹴るたび、冷え冷えとした海水が足下に絡んでくるが、熱に浮かされた体にはそれが心地よかった。
波が再び足首にまとわりついて、私にせがみつく。
私は振り払うようにしてて、歩幅を広げた。
水平線の手前に、一艘の船が見える。
あなたの船かしら、なんて思いながら私は進んでいく。
待ってて、もうすぐ行くから。
#待ってて
待ってて
すぐそっちに行くよ。
またゼェハァ言いながら一緒に走って、お散歩しようね。大好きなパン持っていくね。
今度はずっと一緒に居てあげたいな。
何も考えずに野原で走り回って、ゴロンと横になって、隣には舌を出して暑そうで、でも楽しそうな顔の君。
君のいる場所なら、飛んでいけそうだから、車酔いもしないよ。大丈夫。
雪で遊んだあの場所にも、もう一回行こうか。何にも縛られないふたりなら、きっと前よりもっと楽しいだろうな。
君の分身をたまに見かける度、君の名前を呼ぶんだ。
僕の一番の友達は君だったのかもしれない。
たくさん遊んであげられなくてごめんね。
しっかりお世話出来なくてごめんね。
君から与えられる罰なら喜んで受けるよ。
そしたら、またいっしょに遊んでくれるかな?
僕はきちんと罰を受けて、君に会いに行く。
それまで、待ってて?
待つこととはどのくらい待てば良いのか
待つのは全然苦じゃないけど、自分が待たせるってなると
話は変わってくる。
自分は待たせると罪悪感とか申し訳なさとかあるけど
待たせることに何も感じない人は何を思うんだろう
元彼と別れ際、俺はずっと待ってるって言ってた
ずっと待ってるっていつまで待つんだろう
ずっとなんてないんだから
【後悔】
「待っててほしい」
と言ったあの人に
あのまますがっていれば
ひとりにならずに
済んだのかもしれない
たとえあの言葉が
都合のいいこの関係を
続けるためだけだったとしても...
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【セール会場前にて】
「待っててね」
と妻に言われ
腰掛けてじっと待つ夫
忠犬のごとく健気
お題「待ってて」
待つ、待たせる、どちらもあまり縁のない言葉だ。他人と待ち合わせなんてしたことないわ。人との関係性が希薄すぎる。
生来のもって生まれた性質というのもあるけど家庭環境がよくなかったな。ちょっと前に流行った片親で和室界隈がずばり当てはまる環境だった。
父親に育てられたのだが放任主義というか教育に興味がないというか、自身もろくに教育を受けてなかったんだろうな。いや、この話はやめよう。嫌な気持ちになってしまう。
昔は新発売のゲームとか漫画の発売日なんかを待ち望んでいたような覚えがあるけど、いまはすっかりそういうのはなくなったな。
ゲームなんて今時誰かが配信しているのを見る時代ですからな。モンハンとかポケモンは買ったけど、ほんとよっぽどの興味がないとゲームなんて買わないね。
漫画も今は無料で読めるのだけ見ればいい。世の中には漫画が多すぎるからな。無料で見れるアプリとコンビニでジャンプを読むだけで十分だ。
なにせ金も時間もない。人よりあるのは疲労だけ。貧乏暇なしってやつだ。
それでもいろいろと娯楽を楽しんで飯を食えているだけ恵まれているほうではあるんだろうな。人間下を見ればきりがない。
きみには
今 、 ほんの少しだけ
【待ってて】。
もしも私が、君との全ての記憶、忘れてしまっても、
全て思い出す時まで、一緒にいてくれる?笑って、話しかけてくれる?
その時まで、待っててくれるのかな。
私は、こんなことを考えていたのでしょうか。
私は今になっては、この事まで忘れていました。だけど、目を覚ました時に思い出した。
君にそれを伝えた。君は少し驚いた表情を浮かべ、こう言った。
「ああ、待っててやるさ。いつまでも。」
私はそれを聞いて
「いつか取り戻すから。」
とふにゃっとした顔で笑った。
君の顔すら忘れていたのに、どうしてこんなにも、安心感があるのでしょう。
嗚呼、君が待っててくれるという確信があったから、なのですね。
─待ってて─
しくしくと泣くあなた達に向かって、思わず伸ばした手が空を切る。
テレビで見たことがあるけど、本当に触れないものらしい。すごい!
「ごめんね、ごめんね」と2人で寄り添ってわたしの前で泣き崩れている。いつまでもそんなところで泣いていないで欲しいな。
みれん、というのだっけ?護ってくれるものでもあるらしいけど、ずっとあると怨霊とかいう怖いものにもなっちゃうらしいから。
大丈夫だよ。わたしはひとりじゃない。おじいちゃんが居て、おばあちゃんもいて、あんまりよく知らないけどおばちゃんとかもいるし、あと友達もいて、そこら辺を歩いている犬も猫も鳥もいる。
そっちにも、色んな人がいるでしょ。友達とか会社の人とか、いるんじゃなかったかな。名前はあんまり覚えてないや。でも賑やかで、穏やかに健やかに過ごしていて欲しいな。
だからまだ、そこで生きていて。
君たちがこっちに来るより先に、もう1回わたしがそちらへ行くから!
『待ってて』
お題:待ってて
隙間から覗き込む太陽の光で目が覚めた。
……やっぱりまだ見慣れない天井だ。
昨日彼女と喧嘩した。
そのせいかここで目を覚ますのも昔のことのように感じる。
まだ1日しか経ってないのに。
着替えてからリビングにいくと、すでに彼女がいた。
「昨日はごめん。」
「その話、昨日散々したでしょ?
こちらこそごめんね。」
彼女はよっと言いながら立ち上がる。
「これからきっとまた衝突することもあるよ。
その度にぶつけ合っていこ。」
薄いカーテンから差し込む灯りが彼女を包む。
暖かな笑顔だった。
そうだ。
お互いの価値観が合わないこともある。
でも言わなきゃわからないんだ。
ぶつかることが怖くても、辛くても。
ちょっとずつ知って、受け止めていきたい。
「待ってて、コーヒー。いれてくるから。」
彼女はキッチンへ向かう。
その背中を見て思った。
こんな日々が続いてくれればいいな、と。
関連:Kiss
☆待ってて☆
あかつきの空に
薄い青の月が残る
あの日と同じ。
ここで待ってて…
あなたはそっと言った
あれからたくさんの時が流れた。
青の月を見ると
懐かしいあなたの言葉を思いだす。
待ってて
小さい頃
必ず迎えに行くから
待ってて と
君に伝えてから
随分と年月が経った
君は待ってて
くれてるだろうか
僕を忘れてないだろうか
色々な気持ちが
頭をよぎる
だんだんと
進む足がゆっくりになる
自分に声をかける
大丈夫
きっと待っててくれてる
僕の大好きな笑顔で
待ってて
まだね、こっちでもう少し
やることあるから。
だから、見守って下さいね。
いつかそちらに行くまで
お父さんと二人仲良くね。
待っててね。
持ってて
「持ってて」
梓結っちの飲みかけのペットボトルを渡される。なんの気もなく受け取って、自分も喉が渇いていることに気付く。
「飲んでいい?」
「いいよ」
パキ、とペットボトルを開けて口をつける。ごくり、と液体を飲み下すと、無性にキスがしたくなった。彼女がありがとう、とオレからペットボトルを受け取ろうとするときに、そのくちびるを拝借するつもりだ。
普段より浮わつきを見せる街は甘い香りを漂わせていた。この日のために気合いの入った人もいれば逆に、おどおどとして周囲から勇気付けられる人も目立つ。
ある人にとってはこれが勝負の日。またある人にとっては感謝を伝える日。とある国だと女性がチョコレートを渡す日らしいが、ここではそんな決まりはない。誰だって自由に渡したい物を相手に贈れるんだ。
家族たちには日持ちするお菓子とカードを付けてこの日に間に合うように送った。きっと弟や妹たちのおやつタイムに出されてニコニコと食べてくれるはず。お返しの手紙が届くのが楽しみだ。
君の髪に映えそうな髪飾りを贈り物に、部屋を彩る花を少し。仕事が入らなかったらゆっくり君と過ごせたのに。時刻は夕暮れ、甘い香りは朝より薄くなっていた。君のもとに着く頃には辺りは暗く、街もひっそり静かになる。
「遅いと食べて寝ちゃうからね」
冗談めかしていたが寂しそうな顔までは隠せていなかった。
「『待ってて』くれると嬉しいな」
こんなこと言わなくても君は『待ってて』くれると知っているけど、わざと声にだして。
さて、急ごうか。
一緒に過ごせる残りの時間をこれ以上減らす訳にはいかない。荷物を抱えて走り出した。
君が作ってくれたチョコケーキ(『伝えたい』想い)を俺だって楽しみにしてるんだ。
(昨日のお題と繋げてみました。)
勢いつけてぇ〜
そーれ、一歩ぉ〜
右足で蹴り出してホーーップ!
上がった上がった〜
つぎも思いっきり体をバネにしてぇ〜
左足でステッーープ!!
いい調子、いい調子〜
さらに勇気を出して
渾身のジャーーンプ!!!
わあ、できた、
跳べたよ跳べた
もう足もとに地面はないよ
この勢いでさらに上空へ
雲をかき分け、大気圏を抜け
どんどん進め
いま行くからね
#待ってて
大好きだった先輩が若くして癌で亡くなった。
心の傷になっている。
思い出す度、涙が溢れてくる。
あれから10年。
あなたに追いつく!
これを目標にがむしゃらに仕事をしてきた。
まだまだ、もう一息。
もうすぐかなあ。
さく
題)待ってて
今この人と付き合いたいと思える人が前の人とは違って、
新しい恋が始まった。
好きな相手と私の間には沢山の障害物がある。
遠距離だったり、
人間関係だったり、
仕事だったり、
沢山の障害物がある。
でもただ、彼に会えるのが4月。
会ってみよっかってなって。
彼が今の地元から離れて
新しい一人暮らしの生活が始まろうとしてる。
そこに逢いに行くことになった。
今日はバレンタイン。
その人に初めてチョコを。
と言いたいところだけど、
固形物のチョコのお菓子ではなく、
チョコレートのお酒をプレゼント。
喜んでくれますように。
そして、絶対会いに行くから待ってて…
私が戻るまで居場所無くさないでね
私には,あなたしかいないから
私が帰ったら
「おかえり」って言って
手を広げて待っていてね
君を見つけたら絶対に飛び込むから
受け止めてね
その時まで待っててくれると嬉しいな
─────『待ってて』
待ってて!っていっても時間は待ってくれない……
でも、きっと言えば!待ってくれる人は居るはずだ……
そう信じたい……信じたいけれど、信じていいのか不安になる……
だってそれは信じきれてないからだ。知ってる。
でも、時間とかタイミングとか考えるとさらに複雑化になるよね……待ってて!って思ってても…
なんか書いてて思ったけどこれひらめきで書いてる時あるんよね!書いてて時折寂しくはなったりするぐらいのテーマだったりあるから久しぶりに書いたらひらめきに頼っちゃったやw
まじで書ける時はとことんかけるんだけどなw
『待ってて』
その言葉が私はいつも嫌いだった。
無責任で、相手に一方的に負担を押し付ける言葉。
待つ身がつらいかね、待たせる身がつらいかねとは太宰先生の言葉だが、待つ身がつらいに決まっている。
だから口にしないと決めていた。
診察室の扉を閉め、壁に背を預けて呟く。
「余命1ヶ月……か」
浮かぶのは彼女の顔。愛らしく、幸せに笑う顔。それでも
「もう、会えないな」
考えるのは彼女のこと。どうすれば、悲しませずにすむだろうか。どうすれば、彼女の中の私を死なせずにすむだろうか。
私以外が彼女を幸せにするなんて許せない。それでも、私はいなくなる。それでも、彼女には幸せでいて欲しい。だから
私は彼女にメッセージを送ることにした。震える指、涙でまともに反応しなくなる画面。それでもなんとか時間をかけて、ゆっくりと書き込み、送信した。
『待ってて』
あぁ、これは、待たせる身もつらいものだな。