『待ってて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『待っててね』
電気屋さんは情報過多 私は路上に倒れ込む
白い闇すなわち気絶 ほんの少し美しさを感じる
いつか私が目覚めたら 待っててね また友だちを始めよう
待ってて
「待ってて」
そう言われて、素直に待っていた。また来るのを信じてずっと待っていたのに、何年経ってもその人はやって来なかった。
待っていただけで、何もしなかった私はこの長い時間をどれだけ無駄にしてきたんだろう。はやく諦めてしまえばよかったのに。そう考えたって、もう遅い。
だから、待つのはやめた。信じ続けて待つなんて、おとぎ話のお姫様じゃないんだから。運命なんて待ったって来ない。自分で掴みに行ってこそ、でしょ?
待ってて、なんて呪いに縛られて、動けなくなって。その呪いが解けるのは王子様のキスだなんて、ふざけないで。そんなことしなくたってこんな呪い解いてみせる。
信じるのはあの人のことじゃない、自分を信じればいいのよ。自分を信じれば、動かないなんて選択肢、取るわけないんだから。
自分を信じて動くのよ。運命を信じて待つありふれたお姫様なんかにならなくていい。
世界の歯車さえ、動かしてしまえばいいのよ。
もうちょい待ってて! セミを炒めるのは時間がかかるんだ。
待ってて
ふと目が覚めた。
どこか怯えをはらんだ手つきで
君が私のシャツを掴んでいた。
まるで子供みたいに
行かないで、って言いたげに
小さな顔を首元まで埋めて離れない。
さらさらとした髪をそっと撫でて、少し震えている体を受け止める。
「どうしたの」
しばらくして、掠れるような、小さな声が返ってきた。
「こわい夢、みた」
午前3時、朝はまだ遠い。
私はその細い体を毛布でふわりと包み、あやすように抱きしめた。
「ここにいるよ、次の夢で会いに行くよ」
『待ってて』
待ってて、って言ったって
時間はいつも私を置いていってしまう
私はそれについていけずに
ただ後ろをついていく
追いつくことなんてないのに___
君よ、どうして君はそんなにも
清らかな心を持っているのか。
どうして君はそんなにも
脆い心を預け渡してしまうのか。
君の心は透き通るガラス。
君は純白のお馬鹿さん。
しかしそれが君の美しさ。
いつかガラスが砕け散るとき
隣で私が、拾って差し上げましょう。
―待ってて
待てる人になるにはどうしたら良いのか。
また聞いてみよう。
テーマ“待ってて”
此処で待っててと言われ
ずっと待っている。
何分?何時間?何日?
もう、迎えになんか来ないと分かっていても
もしかしたら、と言う希望が捨て切れずに…
迎えにくるつもりなんか無いのなら
待ってて何ていう必要は無いんだよ。
例え、骨だけになろうが
その骨が大地に還ろうが
ずっと……待ってるよ。
永遠に。
『待ってて』
待っててね、もう少しで会えるから。
早く、早く会いたいんだけどね。
『ぽこん』
あなたも、私の想いに答えるように、反応する。
あなたは、どんな未来を掴むのだろう。
私達は、あなたを幸せに、穏やかに暮らせるように
導けるのかな。
不安が少しばかり襲う。
『ぽこん』
お腹を軽く蹴られる。
そうだね。大丈夫だよね。
あなたは、こんなにもお腹で元気なんだから。
そして
愛しい旦那様との結晶なのだから。
早く、早く会いたいね。
早く、早く…春にならないかな。
『ぽこん、ぽこん』
あなたも待ち遠しいのね。
待ってるからね、安心して生まれてきてね。
待ってて
待ってて
が口癖の友達がいた。
その子と話をした後
待ってて
と言われてクラスの外で待ってた。
そしたらその子は全くこちらに来ず、
休憩が終わった。
いい思い出。
#.病みのhpmiプラス 👔
お題:待ってて
やっと捕まえた。俺はずっとお前を狙っていたんだ。入社して俺の部下になった時からずっと、俺のものにする機会をずっと待っていた。
会社の飲み会があった時、俺はチャンスだと思った。彼女に2人で飲み直さないか、と提案を持ちかけたら、彼女は俺の意図に気付くことなく了承してくれた。
駄目じゃないか、簡単に人を信用しては。そう思いつつ俺は、彼女を自宅へと連れ帰った。
その後はもう簡単だった。酔っていて判断が鈍っている彼女に薬を飲ませ、あとは待つのみだった。
俺の腕の中で意識を失いつつある彼女を見ながら、俺は安堵した。
これで彼女が他の男の目に晒されることは無いし、俺以外の男と結ばれることもない。俺が捕まえておけばいい話だ。
だから待っててくれ、俺もすぐそっちに行くからな。
あと一年で受験が終わる。
そしたら、一緒にいよう
僕1人の妄想だけど、きっと君も賛成だよね。
あれ、君彼氏いたんだ。
普段おとなしいからいないと思ってたよ
悲しいな
待ってて____
堂々と目の前で悪口を言われる。
親友は、誰かの悪口を言うみたいに
私の愚痴を私に言う。
それがちょっと辛い。
いつも、ヘラヘラ笑う。
ストレスも不安もなにもないようにみせる。
怒りをぶつけないために、泣かないために。
ほんとうは3時ぐらいまでずっと不安で泣いてた、
なんて言ったらどうなるんだろね。
誰か親友に怒ってほしい。
私は加害者にはなりたくないから、
代りに怒ってほしい。
そんなずるいことを思ってしまう。
しょうがなくない、と思ってしまう。
待ってて
毎日毎日このお題に沿った出来事が起こる
あなたの言う人間になれるように頑張るから待ってて
と、思って1年以上色々頑張ってきた。
今日言われたルールを守れない人
生きていく上でとても大事なこと
常識のあるルール
そうでもないルール
ルールはいろんな種類がある。
守って当たり前
これを前提にして色々考えた
でもどーなんだろう
私は私でこの生き方嫌いじゃない
色々山あり谷ありあったし真っ直ぐ生きてきた人生じゃない
でもいろんな人に巡り会えた
私はそれだけでもとても価値ある人生だと思う
助言をくれるあなたはとてもありがたい存在
参考になることもいっぱいある
でも私はあなたのような考え方は窮屈なのかもしれない
そしてそんなあなたも窮屈なんじゃないかな?
だから頑張るから待ってては思わないかもしれないと今ふと思った。
待ってて
わたしは人に待っててとよくお願いする。やることが遅いから、待っててと言って待って貰うことがとても多い。要するにノロマなのだ。
家族と出かけた時も、友だちと会った時もだ。最近では歩くのも遅くなり、駅の階段で待って貰うことも増えた。
この場を借りてみんなに、
待っててくれてありがとう!こんなわたしに付き合ってくれてありがとう、と伝えたい。
明るい陽射しが窓からこぼれている。
その下でブランケットにくるまって昼寝をする。
タイマーをかけて15分。
ブランケットを頭からふわりと被るとあたたかい光で視界がいっぱいになる。
一気に穏やかな時間が流れ出す。
たったの15分だけど、とっておきの記憶。
#30 『待ってて』
ここで待ってて、と言って、
マサルくんはどこかに行ってしまった。
僕は言われたとおり、いつも遊んでいる公園のブランコに揺られながら、待っていた。
オレンジ色だった空がいつの間にか深い藍色に変わっていった。
そろそろ家に帰らなきゃ。
ママが心配しちゃうな……。
でも僕が帰って、マサルくんが公園に戻ってきたらどうしよう。
約束を破ったら、マサルくん怒るかな、それとも悲しむかな。
僕は少しオレンジ色が残った空の上の三日月を眺めていた。
あの三日月がいなくなったら、帰ろう。
もしマサルくんが怒ったり、悲しんだりしたら、三日月が家に帰ったからって言い訳をしよう。
僕は三日月を眺めながら、大きくブランコを漕ぎだした。
テーマ:待ってて #93
待ってて
あなたはそう言って帰ってこなかった。
待っていたのに。
ずっと、ずっと…
『今どこにいるのですか? 元気にいますか?
会いたいです。』
そう便箋に書いては丸めた。
本当に会いたいのか、わからない。
自分のことを捨てた人に。
本当に会ったら何を話せばいいか、わからないくせに。
でも道を歩く親子を見ると、あぁ、自分は普通じゃないんだなと思う。
なんで僕が。なんでこんな目に。
中学くらいのときはそう思っていたが、気がつくと高校を卒業していた。
施設の人は僕に優しくしてくれる。
それは、僕が『可哀想』だから…?
そう言われるのが怖くて聞けない。
時々便箋に書くのだ。届かないとわかっている手紙を。
切手を貼って出さないのに。
書いてすぐ丸めてしまうのに。
こんなことをしていても僕に空いている穴は、塞がりそうにない。
明日も明後日も
来年も再来年も
未来永劫
ここに戻るつもりは
全くないんだけど
そんな素振りは
一片も見せないから
明日も明後日も
気付かないふりをして
ずっと待っててよね
『待ってて』
待ってては思わせぶりの言葉にしか
聞こえないよ
返事待っててって言って、もう、1ヶ月になるよ