『待ってて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題 待ってて
すれ違う廊下で瞳をあなたに移す
無邪気に笑う笑顔が今日も私に勇気をくれる
用がなくてもあなたのいる教室の前を
わざと通ってみたりして少しでも
あなたに近づけるように頑張っている
私が告白するその時まで待ってて
待ってて欲しいって
相当エゴ
お互い全てを捨てて、
本物の、純愛に生きることは
果たして許されるのか
いや、許されなくても、
残りの人生、愛に溺れて生きてみたい。
同じものを見て
同じものを食べて
ただただお互いの笑顔を祈り、、、
そんな毎日を送りたい。
待ってて
待ってて
待ってるから
何年でもいい
何百年でもいい
あなたのままで
待ってて
私のままで
待ってるから
【待ってて】
君はいつも全部早いんだから
僕のこと置いてってさ……
じゃあ 僕の最期がくるまではあっちで待っててよ?
約束だからね!
必ず迎えに来るから、ここで待っててね
そう言いながら私の頭を撫でて、あなたは車に乗って去っていった
寂しくてお耳がペッタンコになっちゃうけど
シッポもたらんとなっちゃうけど
あなたの匂いがなくなって、毎日お腹がペコペコで
雨に濡れて冷たいし、雷は怖くて思い出の毛布に鼻を埋めたくなるけれど
最後までちゃんと待てが出来たら、あなたは絶対褒めてくれるって知っているから
だから、待っているよ。私、我慢出来るよ
もう毛並みはボサボサで、あまり触り心地はよくないかもしれないけど
もう目が見えなくて、あなたが来ても気がつかないかもしれないけど
脚が動かなくなって、もうあなたの元に駆け寄ってあげられないけど
それでも、私は待っているよ
記憶の中のあなたはいつも笑顔で、私は元気だったあの頃のままで
そうしてあなたは、待てが出来たご褒美をくれるの
お気に入りのおもちゃの横で、美味しいおやつを食べながら、あの大きな手で私の頭を撫でてくれるの
いつもの朝
いつもの時間
いつもの日課のように家のチャイムを鳴らす
いつものように彼女が家から出てくる
しかし
今日だけは違った
靴紐が切れたからちょっと待っててと
先に行ってるぞー!と言ったら
後ろから喚く声が聞こえた
目の前に暴走してるトラックに気付かなかった
キキー!!とけたたましいブレーキ音がするも
そこには通学カバンだけが残っていた
今ご飯を待ってる。
このお腹のなり、
よだれので具合。汚いごめん
だけどこの感覚大事にしたい。
【待ってて】
待ってて。これ以上に都合のいい言葉はあるのだろうか。待てるかな。待つって怖い。
私には初恋の人がいた。
もう、小一の頃だから、曖昧だけれどもね。
でも、よく公園で遊んでたな。
確か、彼が遠くへ引っ越してしまったんだっけ。
『ねぇ、龍くん!どこへ行くの?』
『ごめんね。さくちゃん。』
『結婚するって言ったよね!龍くん!』
『うん。ねぇ、さくちゃん、俺、必ずさくちゃんのこと迎えに行くから、待ってて』
あの時は、帰って、ずっと泣いて…
なんか、懐かしいことを思い出したな。
龍くんとは、5歳差で、本当にお兄ちゃんみたいだったな。
自分の席に座る。
龍くん、私、今日で高校生になったよ。
ガラガラガラ
教室のドアが開く。
「はーい。座ってください。」
聞き覚えのある声が聞こえ、伏せていた顔をバッと上げる。
え…もしかして
「今日から1年、皆さんの担任の藤田龍介です。よろしくお願いします。」
龍…くん…?
なんで?ここにいるの?
「まぁ、一通りの説明は以上です。この後は授業とかないので、気をつけて帰ってください。」
皆各々と教室を出ていく。
それに紛れ私も教室を慌てて出る。
待って、なんで、龍くんが…?
「おーい。片倉ー?お前説明聞いてたか?」
後ろから、私の大好きな声が聞こえる。
「お待たせ。さく。」
私の目からは、沢山の涙が溢れ出た。
《待ってて》
待ってて
そう言われたからまだ待つよ
でも待ってたら来てくれるのかな
確証のない中あとどれ位見届けるのかな
あとどれ位応援するのかな
あとどれ位安堵するのかな
待ってて
あなたが未だに好きだから待つよ
どこまで踏み入ってもいいのかな
どこまで同じ気持ちでいてくれているのかな
どこまでこの気持ちはついてくるのかな
なんにも分からない
なんにも分からないけど
今はただその言葉だけを信じるよ
『待ってて』
家に帰るといつも待っててくれる。
窓から覗いて、わたしの姿を見つけると、玄関の扉の前まで駆けてくる愛らしさ。
うちの可愛い猫さんは、本当に可愛い。
いつか、先に旅立つのだと覚悟しているけど、たぶん実際にその時が来たら、わたしは耐えられないだろう。
想像しただけで、涙が出てしまうくらいだから。
まだ先の話だけど、
「あっちでも、待っててね。」と、切に願う。
猫さんにまた会えるなら、死の淵も明るくなりそうだ。
待ってて
私は今、痩せようと努力している中なの
誰のためにって、
夫のために。
頑張るから待っててね。
いつか必ず、、、。
夫
おうよ。待つわな。
僕は歩く。
どこまでも歩く。
この地で、今までの思い出を抱えて。
「ここにいれば、君は帰ってくるんだろう…?」
涙が出そうになっても、コケそうになっても。
ずっと耐えてきた。
これからもそれは変わらない。
君の言葉が…
「待ってて」から「ただいま」に変わるまでは。
俺は、お前のことを、、、
お前の人生を狂わせちまった、すまない。
あのさぁ、僕の人生勝手に決めんでくれない?笑
僕は何があってもアンタに追いつくよ。
だから、先に歩いててよ。
僕の前を
前みたいに堂々とさ、
そんで、いつかアンタがもうダメだーってとこで
待ってろや
ま、そんときはその情けねー面じゃなくて
いつもの
"カッケー面''しててくれよな!笑
【待ってて】
待ってて
先日、黄色のランドセルカバーを外したばかりの娘が大きな道の真ん中で寝てしまった。お目々を大きく見開かせて、手をお人形さんみたく色んな方向に曲げて、口にはいちごジャムをつけていた。私の娘はお茶目さんなんだ。
百合の花がよく似合う女の子で、沢山の人から百合の花をもらったのに、あまり嬉しそうな顔はしていなかった。
ふと部屋の隅を見ると娘がいるときもあるけど、それもきっと、魔法の小瓶のおかげなんだ。
でも昨日、ついに決心したんだ。私、あの子の元にいく。
待っててね。私の天使ちゃん。
遠くへ行ってしまったあなたに
いつか追い付くから
それまで待ってて
今まであったことも
これから起こることも
全部全部話すから
楽しみに待っててね
『待ってて』
俺の受験終わるまで待ってて欲しい
そう言って距離をとった。
ひたすら待つしか選択肢はなかった。
好きだったから。
だけど、そのまま連絡はなかった。
卒業式に、女のコと楽しそうに写ってるSNSを見て、胸がズキンッてなった。
あんな奴、あんな奴、あんな奴!!
嫌いになった。
でも、好きの反対は、嫌いじゃなくて無関心。
無関心なんて、なれるはずない。
好きだったんだから…。
お題┊︎待ってて┊︎10作目
まだ待っていて欲しいの
私はもっと優秀になって、綺麗になって…
だから、それまで待っていて欲しいの
貴方が素敵な人を見つけてしまう前に、絶対に会いに来るから、だから、待って…
お願い、お願いだから、離れて行かないで欲しいの
ずっと一緒にいたいから…
雲の上 君を花で溺れさせて
笑わせるから 僕が行くまで
『待ってて』
この言葉を聞くと、夢十夜の第一夜を思い出します。
作品との出会いは、高校の頃の現代文でしょうか。
私は物語を読むのがとても好きでしたが、悲しいことに読解力は無かったもので。
第一夜の女性の台詞が、それが持つ意味が、まるっきり分かりませんでした。
それでもこの作品がとてもとても好きでした。
女性に焦がれて待ち続けた男の人と同じように、
私もこの作品に、女性に、魅せられていたんだと思います。
文学はいいです。心が豊かになります。
作品が私の心に立てていった波風
私の心に残していった波紋
それらの名前が何と言うのか、私はまだ知りません。
ですが、文字の流れはたしかに私の心を揺らしてくれているのです。