『待ってて』
この言葉を聞くと、夢十夜の第一夜を思い出します。
作品との出会いは、高校の頃の現代文でしょうか。
私は物語を読むのがとても好きでしたが、悲しいことに読解力は無かったもので。
第一夜の女性の台詞が、それが持つ意味が、まるっきり分かりませんでした。
それでもこの作品がとてもとても好きでした。
女性に焦がれて待ち続けた男の人と同じように、
私もこの作品に、女性に、魅せられていたんだと思います。
文学はいいです。心が豊かになります。
作品が私の心に立てていった波風
私の心に残していった波紋
それらの名前が何と言うのか、私はまだ知りません。
ですが、文字の流れはたしかに私の心を揺らしてくれているのです。
2/13/2023, 10:14:55 AM