必ず迎えに来るから、ここで待っててね
そう言いながら私の頭を撫でて、あなたは車に乗って去っていった
寂しくてお耳がペッタンコになっちゃうけど
シッポもたらんとなっちゃうけど
あなたの匂いがなくなって、毎日お腹がペコペコで
雨に濡れて冷たいし、雷は怖くて思い出の毛布に鼻を埋めたくなるけれど
最後までちゃんと待てが出来たら、あなたは絶対褒めてくれるって知っているから
だから、待っているよ。私、我慢出来るよ
もう毛並みはボサボサで、あまり触り心地はよくないかもしれないけど
もう目が見えなくて、あなたが来ても気がつかないかもしれないけど
脚が動かなくなって、もうあなたの元に駆け寄ってあげられないけど
それでも、私は待っているよ
記憶の中のあなたはいつも笑顔で、私は元気だったあの頃のままで
そうしてあなたは、待てが出来たご褒美をくれるの
お気に入りのおもちゃの横で、美味しいおやつを食べながら、あの大きな手で私の頭を撫でてくれるの
2/13/2023, 10:33:52 AM