『形の無いもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
言葉は形を持たないとよく言うが、
それは本当だろうか。
形を持たないからといって、
果たしてそれが、どうしたというのか。
私は言葉とは、
表情に等しく、感情に近しいと考える。
人々は、
嘘か真かも分からない他人だらけの世界に、
己の人生を抱え、生きている。
まだ生きていたいと願う人もいれば、
もう死んでしまいたいと明日を恨む人もいる。
もしかしたら、
勝手に信じていた明日が、
来なかった人もいるだろう。
止まることのない時に抗い、
死ぬも生きるも知らず必死に理不尽に立ち向かう。
そんな勇気がないことも、悪いとは言わない。
70億もの人々が生きる地球には、
信じられないほど沢山の考え方があり、
毎秒、毎分単位で、
誰一人として同じことのない感情がある。
毎日、毎時間単位で、
知らない誰かが死んでいき、
知らないあの子が産まれてくる。
それは言葉も同じ。
誰一人として、
本質はかぶることの方が稀である。
その発する一つ一つが尊いものであるかもしれない。
その吐き出す一語一語が凶器であるかもしれない。
だが、
責任を持って、
大切に発さなければならないことは、
皆、同じである。
同じでなければいけない。
難しいが驚くほど単純である。
形があるないなど関係ない。
人との違いなど気にする必要もない。
自信と責任と知識を持って、
自身と他人とこの世界のために、
発し、願えるならそれでいい。
言葉とは、、、
それでいい。
形のないもの
心 愛 恨み 楽しみ
意外と少ない
だから気をつけないと
傷つけちゃうことがある
よく形のないものを見てみよう
本当に大事なものは見えない。
物理的な話だ。
愛も友情も人の考えていることも。
そして、、、
死んだ人も。。。
形の無いものって尊く、儚い。
だから、美しい。
既に案内人から説明があったでしょうが、念の為もう一度ご説明させていただきます。
私どもはご依頼主様が指定したターゲットが持つ“形の無いもの”を奪うことを生業としております。
その際に発生する報酬もまた、ご依頼主様が持つ“形の無いもの”をいただく、という形を取らせていただいております。
どうかそのことをよぉく考えた上で、私どもと契約なさるかをお決めくださいませ。
なぁに考える時間はたっぷりとあります。
貴方様が決断されるその時を、私どもはいつまでもお待ちしております。
テーマ【形の無いもの】
形の無いもの
ボクとアイツの関係
とっても楽しい関係なのに
淋しくなるのは何でだろ
あと5ヶ月だから
一緒に居られるのが
あと5ヶ月だから
あと5ヶ月と考えると
とてつもなく怖くなって
叫び出しそう
体中が強張っていく
この形の無い関係は
引っ越したら
無くなるんだろうな
嫌だ
嫌だよ
形ないものにばかり
憧れて
現実は
ずっと遠くに
感情それは
形がないもの
それなのに色ずいているもの
怒りの赤
安らぎの緑
悲しみの青
他にも色んな色があって
私を形づけてるもの
形のないもの
人の気持ちって形では表せないから
どんなに好き、嫌いの気持ちも
常にメーターのように左右に
揺れ動いていて、『絶対』なんて
ことは絶対なく、とても危うい。
だから慎重に扱わなくてはならなくて
でも感情はそんなことお構いなしに
素直に反応する
一生扱いづらいシロモノなのかも
しれない
「私とあなたじゃ住む世界が違う 第二十六話」
子供のゲームプレイヤーの騒動から数週間、しばらくは平穏な日々が続きました。
「この前は、子供がエライ大騒ぎして大変やったな…何やってんやろな?」
「子供達に技使おうかかなり迷ったけど…結局、使っちゃった」
スノーとスカイは森の中で談笑していました。
「だろうと思ったわ。あの竜巻見て確信したし…(コイツ怒らすとあと怖いからな…)」
「物が大量に破壊される前で良かったー」
スノーは苦笑いでした。スカイは笑顔でした。
「ちょっと、あの子達蹴散らしたのアンタ達でしょ?」
薄いベージュの肌、黒い大きな目、黒髪のロングのポニーテール、中肉中背のフェミニンスタイルの清楚なお嬢さんの女性は木の上に立っていました。
「うわっ、誰や?!」
「私はドリームレース。ナイトメア様の手下よ!」
「何か、弱そうな敵やな…」
「弱そうとか言わないで。私だって、好きで格上と戦いたい訳じゃないのよ!」
スノーのツッコミに対してドリームレースは涙目でした。
「ナイトメア様の命令なのよ!子供達をゲームの動画で釣って、この世界に集めるの大変だったんだから…」
「あの…すごい迷惑だから、卑怯な手は使わないでね」
「スカイ、敵に対して優し過ぎやぞ…」
「水色の髪の方は、馬鹿強いのは分かったから…白い髪の方と勝負よ!」
ドリームレースは、スカイには勝てないと思い、スノーに戦いを挑みました。
「…エエんか?オレ、水色より強いで?」
スノーは、表情に影を落としました。
「(マズイのと戦う事になった…でも、コッチには奥の手がある!)」
ドリームレースは、袋の方を見ました。
「良いわよ。白い髪と勝負よ!」
「じゃあ、ドリーム何とかとやら…勝負や」
スノーは、ドリームレースとの勝負に応じました。
「でも、ちょっと待って。こんな所で戦うよりは道場の方で戦った方が、良いんじゃない?」
スカイは、スノーの方を見て提案しました。
「それも、そうやな。見物人もぎょーさん集められるわな」
スノーは、イタズラっ子の顔をしていました。
「さっきから、何コソコソ話してるのよ?」
「ドリーム何とか、悪い!道場まで来てくれんか?」
スノーは、ドリームレースを道場まで誘いました。
「何か分からないけど、望む所よ!」
スノーは、ドリームレースを道場まで連れて来て、スカイは、事情を説明してマンションの住人達を集めました。
「何やソレ?!面白そうじゃーん?」
「やろーぜ!みんな!」
ノアールとスカーレットはノリノリでした。
「祭りか、エエやん!」
「オーシャンさん、ノリノリですね!」
スプライトはハイテンションでした。
「何か、スゴイ人が集まって来てるけど…ソレに皆、武器持ってない?」
ドリームレースは、青ざめていました。
「じゃ、勝負やな」
スノーとドリームレースとの戦いが始まりました。
「いざ、レッドサンダーボルト…」
ドリームレースは技を放とうとすると、スノーは物凄い勢いで反撃を仕掛けて来ました。
「アイスピックブリザード」
「うわぁぁああ!強すぎだろ、コイツ」
ドリームレースは、スノーの攻撃に圧倒されていました。
「アイスピックブリザードは、敵を大量の太い氷の針で突き刺す技や。周りの人間も武器を突き刺しとるし、大変やな」
「フン、コレで駆け引きは上手だと思ってる訳?コッチも駆け引きを使わしてもらうわよ?」
ドリームレースは、そう言うと袋から、薄いベージュの肌、茶色い大きな目、薄い茶色のロングのウェーブヘア、痩せ型でロリータファッションの華奢なお嬢様の高校生くらいの少女を出しました。
「んん〜…」
「この女は、私が倒れたと同時に爆発するわよ?」
「何や?どうせ、その子もナイトメアの手下か何かやろ」
スノーは、ドリームレースにトドメを刺そうとしました。
「スノーさん!その子は梨々華って言って、私の友達なんです!助けてあげて!」
志那は、とっさにスノーを止めました。
「ドリーム何とかとやら、卑怯な手、使いやがって…」
「好き」
この二文字には色んな意味がある。
けどそれを表すのは簡単な事じゃない。
形に表すのって、難しいなあ。
お題〈形のないもの〉
イエスでしか成り立たない欲求の浴びせ合いを、
きっと愛情とでも言えるようになったのだろうな
形のない苦しみに溺れたそぶりでもしているのか、君は
耳朶に空いた穴の埋め方さえ知らず、引っ掻いた頬の痛みを忘れられず
溢れかえる本能に従順に、君の呼吸に合わせて隆起する喉にキスをした
形の無いもの?
それは私だよ
気がつけば
小さい頃憧れたあの子の
後を追っている
そして今
本当の自分と対面してる
空っぽ
それが私
#形の無いもの
あなたは私に色んな物をくれる。
欲しいな、と思った化粧品だったり、行きたかった所への旅行券だったり。
でも、私が本当にほしいものは不安定で形の無いもの。
気分によって変わってしまうもの。
時が経つに連れて薄れてしまったり、逆に強くなったり、はたまた変わらなかったり。
、、、なんだと思う?
形の無いもの
街明かり暗闇に灯されて
輝いてる恋人達の笑い顔
熱い想い抱いていた
あの日の私が懐かしい
手を離さないと言ったのは
あなたの方なのに
離れていった去年
もう記憶の中だね
形はないけど
私の心は歪んでしまった
何も言わずそばにいてくれれば
良かったのに
また見失ってしまった
愛の形を
君の姿を
これからどうすればいい
形の無いものばかりが支配しているこの世の中
僕はため息をついた
いったい何ができるというのだ
僕の心の中で不調和が飽和していく
もうダメかもしれない
いつも君を思い出すんだ
隣で寝ていた君の寝顔を
でももう戻れないんだね
それを知ったとき初めて君の優しさを知った
拳を固く握りしめた僕はただ月を見ていた
君の前で強がっていた僕は一番弱虫かもしれない
しばらくしてカーテンの隙間から覗かせた光が僕を現実へ引きずり戻す
そうか
一番大切なものっていうのは形にできないんだ
それを教えてくれた君に伝えたい
ありがとうと
私は高校に入ってすぐの頃、
同性の先生からのハグに救われました。
当時、私は散財恐怖症とでも言いましょうか。
お金を使うことが怖くて、食べる時もシャワーを浴びる時も、できるだけ節約しよう、少なくしようとしていました。
それは病的な程で、白いはずのシャツが、
いつも汗で黄ばんでいるような程でした。
なんせ思春期。
当然の事ながら、同級生は私をからかいます。
詳しい脈絡は忘れてしまいましたが、
その事を問題視した先生が、音楽室の小部屋で吹奏楽の練習をしていた、私のところに来られました。
からかわれる事は嫌なのに、どうしたらいいのかわからない。
当時は散財恐怖症を自覚していなかったため、
支離滅裂にそう先生へ訴えました。
「ちょっと立って」突然の指示に言われるがまま従うと、先生は両手で私を抱きしめました。
「ごめんね、ごめんね」泣きそうな声を絞り出して、強く抱きしめてくださいました。
数日に1回しか洗濯をしていなかった私からは、
きっと悪臭が出ていたでしょうに。
何故抱きしめたのか。何故先生が謝ったのか。
視野の狭かった私にはわかりませんでしたが、
「負けちゃいけない」「強く生きなさい」
一見、押し付けがましいその言葉からも勇気を貰えました。
国語の先生だったその方は、きっと形の無いものの価値をわかっておいでだったのでしょう。
お金のためではなく、自分が自分であるために行動できるようになったのは、それからのことでした。
朝眠っている顔を見るとそっと頬に触れたくなる。
楽しくはしゃいでいる姿を見ると笑顔になる。
嘘や誤魔化しで逃げる姿に怒りが込み上げる。
熱に浮かされる吐息に涙が出る。
親心。
『形の無いもの』
形があるといつか壊れると認識して生きてきた
形の無いものは、確かに壊れるけれども自分の気持ちの持ちようで
どうにかなる
形の無いものの方が尊いと思い込んで生きてきた
本当のところはわからない
このところ、心が曇っている
形があるものは分かりやすいよね
なんだろう、うまく書けない
目の前にあるものが現実
なんて言う迷信はどこから来たんだろう
こうして、スマホを眺めている間も
家族が事故に遭ったかもしれない
友人が苦悩を抱えているかもしれない
目に見えないものの中にも現実はある
そして、その断片が何処かに転がっているはず
見つけてみせる
失ってからでは遅いから
形の無いもの
そんなものあるのかな?
何かしらは形がある
歪んでても
正解はわからないけど