言葉は形を持たないとよく言うが、
それは本当だろうか。
形を持たないからといって、
果たしてそれが、どうしたというのか。
私は言葉とは、
表情に等しく、感情に近しいと考える。
人々は、
嘘か真かも分からない他人だらけの世界に、
己の人生を抱え、生きている。
まだ生きていたいと願う人もいれば、
もう死んでしまいたいと明日を恨む人もいる。
もしかしたら、
勝手に信じていた明日が、
来なかった人もいるだろう。
止まることのない時に抗い、
死ぬも生きるも知らず必死に理不尽に立ち向かう。
そんな勇気がないことも、悪いとは言わない。
70億もの人々が生きる地球には、
信じられないほど沢山の考え方があり、
毎秒、毎分単位で、
誰一人として同じことのない感情がある。
毎日、毎時間単位で、
知らない誰かが死んでいき、
知らないあの子が産まれてくる。
それは言葉も同じ。
誰一人として、
本質はかぶることの方が稀である。
その発する一つ一つが尊いものであるかもしれない。
その吐き出す一語一語が凶器であるかもしれない。
だが、
責任を持って、
大切に発さなければならないことは、
皆、同じである。
同じでなければいけない。
難しいが驚くほど単純である。
形があるないなど関係ない。
人との違いなど気にする必要もない。
自信と責任と知識を持って、
自身と他人とこの世界のために、
発し、願えるならそれでいい。
言葉とは、、、
それでいい。
9/24/2022, 11:19:07 AM