『幸せとは』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
幸せとは
子どものまるいほっぺた
小さくて大きな育ちの温もる手
看板なんて無くて良い
ただに幸せに生きてくれれば
私は笑って死ねるかも
ずっと星のように輝きかけてくれる
愛するあのひと
そばに居られなくても
その幸せを私が祈っていることを
知っていてくれれば
私は心強く生きられるかも
無力感に引っ掻かれて
暴虐を為しては無力感から逃げられると
錯覚に気づいていながら目を逸らしているひとびと
自分のなかに光り続ける力を見つけてくれたら
私は安心して去れるかも
自分に罪ありと己を苛むかの者
処罰なんて虚しいものじゃなく
癒しを育むことに向かってくれれば
私が闘う必要もなくなるかも
みんな幸せになれば良い
そうしたら、私はしばしの休養に入ろう
愛してやまぬ存在のもとへ帰って
幸せとは
幸せとは
「安全である」ということだと思う
みんなに見守られながら
安全に育っていく
そうゆうことが
幸せだと思う
幸せとは
「健康である」ということだと思う
みんなに見られながら
元気に育ってゆく
そうゆうことが
幸せだと思う
幸せとは
「みんなに身守られながら死んでゆく」
ということだと思う
みんなに見守られながら
ころんと死ぬ
それがいちばんの
幸せだと思う
人生100年
そんなのが今終わろうとしている
ああ
やっと楽になれる…
薄暗い朝の部屋。隣で彼が動く気配がする。
僕も起きる、という言葉は、おぅおぅうぅー、みたいな、ヘンテコなうめき声になった。
それを聞いた彼は少し笑った。開き切らない目でははっきり見えないが、どんな顔をしているかはくっきり思い浮かべられる。
「昨日は遅かっただろ。もうちょっと寝てなよ。」
そう言ってずれ落ちかけた毛布をかけ直す。大きい手のひらが頭を緩やかに撫でていくのを感じた。
幸せとは
人それぞれ違うもの
押しつけるものでもないし
奪うものでもない
「あなたの幸せを思って」
とよく聞く
思っちゃだめだ
本当に幸せになって欲しいなら
聞き出さなきゃ
幸せを思っての幸せの中には
自分の幸せも含まれている
そして
誰かを不幸せにする幸せもある
現実的なことを言えば、衣食住が足りていて、健康で文化的な最低限度の生活が送れること。
そして何かに困ったり壁に直面した時に寄り添ってくれる誰かがいること。
END
「幸せとは」
お題 幸せとは
私にとって幸せとは、心から満たされる『好き』を感じた瞬間である。
私は何が好きなのだろう?と幾つも幾つも繰り返して、感覚だけを頼りに探し当てていく。
好きの根源は何か。
枝分かれのようにその先の果実をもぎ取って咀嚼していく。
そしていつの日か、全てを食べ尽くしてしまった後、残ったものだけを凝視し、思考を巡らせ、ようやくたどり着く。
根っこはこれだったのかと。だから、どれも似たような味がしたのだと。
真を見つけられた瞬間こそ、私にとっての幸せになる気がする。
他者から見た幸せの代表が、自分にとっては息苦しく感じたり、納得がいかなかったりすることもある。
たとえ、家族でさえも。
私の幸せは、私が決める。だから、見つけてやる。
いつまでも、探し求めていく。
アホくさ。
裏切らないで。とか、裏切られたらどうしようとか。一切心配して生活するのはやめよ。
用心はしなくちゃ。
裏切ったことがわかったら自分のタイミングでばっさり捨ててやろう。
それまで生活の基盤を整えよう。手に職や現金、それから人脈。
なんでなんも覚えてないの?
なんで人のせいなの?
ありがとう!あなたのおかげで人脈があります。ならば、この人脈を活用しない手はない。
今、出来ること最大限に。
夫婦の間の収入はばっさりもってかれるから。
過去の自分の人脈は、もういいや。
大した人脈じゃないわ。
もっともっと上にいこう!
もっともっと楽しんで生きてやろう!
幸せとは個々人によって違うのだろう。
当たり前のように享受できている今かもしれない。
お金を使って贅沢をすることかもしれない。
権力を得ることなのかもしれない。
人と関わることかもしれない。
今考えた反対のことを幸せだと捉える人もいるのだろう。
幸せとは考えればキリがない。
また、境遇や気分次第で幸せとは揺れ動く不確かなものでもあるし、幸せとは何なのだろうかと思う。
今までの自分の人生を振り返えれば、痛みや温かい思い出に小さな感謝を抱ける今は幸せなのだとは感じている。
私は平穏でありたいと思う。
平穏であって欲しいと望む。
私にとっての幸せとは平穏なのだと考えている。
深夜スーパーの人魚姫(解凍待ち)
新年一発目の出勤日。
休憩時間。同僚から今年の抱負は? と聞かれた。
「寝坊しないことです」と答えた。
「げっ」
すっからかんの惣菜売り場。弁当さえない。
潔くあきらめてこういう時の救世主・鍋焼きうどん。
明太子も欲しい。卵はうちにあったな。
ついでに大してめでたくもないが半額シールのおはぎ。
あと明日のためにメロンパン。そうそう。牛乳もいる。
照明に照らされて不気味な光を放つエナジードリンク。
目についたラベルの発泡酒をつかんだ。
無人レジのおしゃべり。
「あれ」
あくびをかみ殺して目を擦る。アイシャドウのラメ。指の背が、鱗のように銀にきらめく。
すぐさまティッシュで拭おうとして、やめておいた。
捨てどきの分からないくたびれたエコバッグを手にさげる。
ずしりと重い。
ここが海ならちっとも上手く泳げている気がしない。
物語未満の人生。
年始から残業三昧だ。劇的とは程遠い。
陽気な店内ソングを置き去りに、帰途につく。
外は恐ろしく寒かった。
これじゃ海なんかじゃない。冷凍庫だ。
冷凍庫の奥底で静かに果てる魚の干物に思いを馳せた。
「化石はいやだなぁ」
朝になったらニュース番組で流れるのだ。
××県◯◯市で氷漬けの遺体が発見されましたって? 嫌過ぎる。
ならば内側から身体を温めればよいと家に着くまでのあいだ、おはぎをつまみに、発泡酒を二本あけた。
いい気分だったのでひとしきり電柱とダンスする。
王子様が迎えに来る気配は一向にない。
なんなら酔っ払って公園のベンチで凍死する確率のが高そうだ。
翌朝。幸いニュース番組に取り上げられることはなかったが、猛烈な二日酔いで新年早々寝坊した。
自分でもどうかしてると思う。
幸せは歩いてこない
だから歩いてゆくんだね
ってそんな元気はもう無いからお前が来い
全身満たすほどに降り注げよ
溢れるほどに湧き上がってこい
なんてね、
「幸せとは」
自分が今幸せだなーと思うこと。
内面的なことや自分の嫌なところをを考えすぎず、これが嬉しかった!楽しかった!を考えていられる時間が幸せ。
何かに向かって頑張ってる時。
「幸せとは」
心が ふんわりすること
嬉しかったり 楽しかったり
悲しい気持ちに ならないこと
自分が決めること
どんなことでもいい
心が やすらぐこと
些細なことも 何でもないようなことも
しあわせ しあわせ しあわせ
特別なことが 幸せではなく
平凡なことが 幸せなのだ
ここに こうして 息をしている
いま あたりまえに 生きている
幸せは 今 感じていること
決して 特別なことではなく
いつもの朝
いつもの挨拶
いつもの生活
幸せは 自分がつくるもの
幸せとは そういうもの
幸せは 近くにある
紫翠
ソレはありふれている。
されど、際限なく広がる人の欲望から、ソレに到達することはない。
「コレが欲しい」、「コノ人と居たい」、「コレを失いたくない」。
幾つ手に入れてもまだ足りないと渇望する。何が手に入ればソレに到達するのか、きっと誰も知らない。
見る角度によってソレは如何様にも変わり、価値を変動させ続ける。
戦争を知らない人間と、平和を知らない人間とで、著しくソレの価値を変えるように。深い深い欲望の先にあるのは、また深い深い欲望なのだと私は思う。人はソレを体感する事なく一生を駆け抜け、今際の際、ほんの少しを鮮烈なスローモーションとして微かにソレに触れ、生涯に幕を閉じるのだと私は信じてみてたい。
コレもまた、深い深い欲望。
「幸せとは」
幸せとは
幸せとは、幸福ということだろうか。
幸福とは、幸せということだろうか。
では、逆に
不幸せとは、幸福ということだろうか。
幸福とは、不幸せということだろうか。
それはなんか違うと思うのか。
一つ一つの言葉には、人それぞれ認識の違いがある。
色んな人がいるのと一緒で、似ている言葉にも違いがある。
幸せとは、幸せとは。
幸せとは、貴方自身なのかもしれない。
#29
『幸せとは』
考えてみて、私がいちばん幸せだと思ったのは、
隣であなたが笑った瞬間だった。
自分より、あなたのことを思えている。
それが、私にとってはいちばん幸せだ。
もし許されるのならば、
明日も、隣にいてくれますか。
北東の洞窟に、火竜の番いが住み始めた。しかも、子育てを始めるようで、二匹の竜が代わる代わる食事を摂りに行ったり、巣の材料に使う用であろう大木を運んだりしている。
北東の洞窟に住み始めた二匹の竜の情報は、国中をかけ巡った。多くの国民たちは、神獣と敬う、魔法の如き力を用いて火を扱う火竜が国に住み始めたことに歓喜し、毎夜北東に向かって祈りを捧げてから就寝している。
しかし、一部の上流階級の人間たちの反応は違った。
その理由は、北東の洞窟がこの国唯一の、氷の採取場だったからだ。
ある騎士は、酒に入れる氷が無くなったことに苛立ち、訓練でも刃入りの剣を使うようになった。
ある公爵夫人は、氷を使った良い美容法があったのに…と、派閥の夫人たちに愚痴をした。
ある王子は、大好物の氷菓が食べられなくなったことで、元々の我儘放題が、更に悪化した。
⸺気づいていない者もいるかもしれないが、この話の世界では、人間は魔法が使えない。まぁ、特に必要性の無い情報だがな。さて、ここで質問だ。”この国”は、幸せな国だと言える?………まぁ、大概の回答は概ね想定通りだろうがね。
【氷の使い道って意外に思いつかない…】
こんな疲労困憊な時に幸せについて考えるのは野暮だな
結局、根底は自分の心がどう満たされてるかじゃないか。
心に余裕がある時ってどんなに疲れててもって楽しいことや希望で満ちている。
そういうのを考えながら生きるのはもっと楽しい。
レールに敷かれてないような予測できない未知の世界を想像するのは楽しい。
運命的な繋がりがあるから人生は面白いのかも。これからくる出会い、経験、そしてそこから込み上がる感情、ワクワクでいっぱいだ
幸せとは
それは目に見えて、目に見えない。
これは触れられて、触れられない。
こんな音を感じ、音が聞こえない。
そして匂いを嗅ぎ、匂いがしない。
そんな味があり、味が無い。
ボクにとって、幸せは五感で感じるもの、だと思っている。
美味しいご飯を食べる時、ふと思った。
ボクはその時、風邪を引いたから匂いがしなかった。
だから、五感の中にある嗅覚がない状態で食事をすると、
不思議な事が起きた。
それは、美味しいご飯を食べた、という記憶が残りづらくなった。
味は美味しいし、見た目は美味しそうだし、料理から聞こえる美味しそうな音、触って感じる美味しさ、それはあったのに、嗅覚が無いだけで全く記憶に残らなかった。
それは何故?と思ったボクは凄く考えた。
その結果、ボクの中で理解したのは、美味しいご飯は五感で堪能するからこそ、記憶の中に残るんだ。と感じた。
例えば、モナカのバニラアイスを食べるとして。
カラカラなモナカと冷たくて溶けたアイスを手で感じて、
見た目は薄茶のお菓子の間に挟まる薄黄色のアイスクリーム、
パクッと食べた時に聞こえるモナカの砕ける音とアイスを含む音、
ふわっとした甘い味がするバニラと、
少し無味だが優しい味がするモナカを舌で感じ、
そして、甘いバニラの香りと、優しいお菓子の匂いを感じる。
こうすることによって、
頭の中でパズルみたいに組み立てて完成して、
完成したパズルを綺麗で美しい額縁に入れて飾る。
そうすると、記憶として残る。のだとボクは思った。
食べてる時や、記憶として残ってる時、また食べないな、と思う時や、誰かにその話をする時、それはきっと、幸せな気がする。
美味しいご飯を食べれば幸せだし、それなら記憶として残ってる時も幸せだろうし、また食べたいな、と思うのも美味しかった幸せとして思い出してるし、誰かにその話をして、美味しいというのを共有する事も、幸せなのだと感じる。
幸せとは、五感で感じる事だと、ボクは思う。
ああ、こんな話をしてたらバニラアイス食べたくなっちゃった。
美味しそうだなぁ、食べたいなぁ、美味しかったんだよなぁ。
うん、明日、食べよう。
幸せとは
「幸せって、なんなんだろーな」
いつかの夜にそんな言葉を零していましたね、ナツキさん。僕はようやく分かりましたよ。愛する人の笑顔と、言葉と、声と、未来と……つまり、誰かを愛する気持ちじゃないかなーって思います。あなたが何度も辛い夜を超えてこれたのは、愛する人がいるからでしょう?僕だってそうです。
愛する友人がいて、支えたい人がいて、仲間がいて……
だから、これでいいんです。愛する人が傷つくなら、僕が傷つけばいい。それで愛する人が守れたなら、幸せでいてくれるなら、それが僕にとっても幸せです。
だから、泣かないでください。このくらいで思い詰めないでください。ナツキさん。
幸せとは
たとえば
「ありがとう」という気持ちの
向こう側にあるもの