『幸せとは』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
頬を白魚のような両手で優しく包まれ、輪郭を指でなぞられる。
「かわいいひと。」
甘い蜜のような声を耳元で囁かれる。
『天上の花』
そんな言葉が頭を過る。
蜜のように甘く、天女のように美しい女性。
それが、彼女で在った。
遊女に惚れ込むとは、愚かな自覚がある。
それでも彼女と過ごす一時は、本当に幸せで在った。
幸せとは
衣食住足りて、自分以外の人の幸福も願えること。
幸せとは、一体何だろう?
そう友に問いを投げかけたところ、「人それぞれだよ」と即答された。
確かにそうなのだが。死と隣り合わせの戦場で戦っている身だ、明確にした方がいいのではないかと思う。
自分は人々を脅威から守るために戦っている。
だが、それは果たして幸せのためなのか?
「難しく考えすぎだよ、君は。自分たちにできることをやればいいんじゃないかな?幸せとか不幸せとか、人によって違ってなおかつ定義が曖昧なもの、考えたって意味ないのに」
友の言う通りだ、すべての人が幸せになるだなんて、起こりはしないのに。
「それでも俺は……皆を幸せに導きたいと思う」
「君がそんなに欲張りだとは知らなかったな」
笑われてしまった。だが、これでいい。目標だって、夢だって、持つこと自体は誰の迷惑でもないのだから。
「そうそう、皆のことを考えるのは構わないんだがね……君はもっと近くにいる人のことを優先すべきだと思うよ」
友の視線の先には、いつから見ていたのか……女の部下がこそこそと隠れていた。
「別に、盗み聞きするつもりはなかったんだけどさ」
そう言う彼女の横顔はほのかに赤らんでいて。
思えば、最近戦いばかりで優先できてなかったと反省する。
「甘味でも食うか?それでお前が少しでも幸せな気持ちになるならば」
「馬鹿だね、甘味じゃないよ。私はアンタと一緒にいられればそれで……」
背中をばしっと叩かれ、甘味処へと促される。
こんな日常が、俺にとっても幸せなのだと言ったら、喜んでくれるだろうか──
【幸せとは】
幸せとは食べてお風呂にはいって普通に会話して皆がしてる普通のことが幸せだと思う
私の幸せは、生きていると実感すること。
どんなに辛くても、どんなにしんどくても、どんなに悲しくても、どんなに楽しくなくても。
その後に、家族とワイワイ話したり、どこかに出かけたり、友だちと遊んだり、温かいお茶を飲んだりする。
そして最後に、暖かい布団に入って寝る。
そして明日を迎え、今日も生きていると実感する。
それが私の幸せ。
#4 『幸せとは』
『幸せとは』
いまの生活を平凡なものだと感じているけど、
災害を目の当たりにすると
多分いまはとてつもない幸せで、
自覚できてないだけなんだろうなと思う。
幸せなんだろうな
感謝しなきゃな
って漠然と思うけど、
当たり前過ぎて心からそう感じられない。
意識してないと当たり前になっちゃう。
でも思い込もうとする幸せってちょっと歪だよなぁとも思う。
ねぇ、あなた聞きました。
お隣の娘さん、医大に受かったんですって。
将来は女医さんね。ご両親もさぞ鼻が高いでしょう。
おお。まぁ、熱心に勉強みてたらしいし。
良かったんじゃないか。
お兄さんも退院して春には戻ってくるそうよ。
色々あったけど、それでもやはり息子だものね。
もしまた入院しなきゃいけなくなっても、その時は妹ちゃんがきっと治してくれるわよ。
家族四人でまた暮らせるんだ。
それに勝る幸せはないよ。
幸せとは、
誰が 何を基準に
決めるのだろう。
2024/01/04_幸せとは
『幸せとは』
家があって心休めること
家族と過ごす時間
大切な恋人と過ごす時間
おはよう、ただいま、おやすみが言える毎日
常に希望を持って生きていること
やりたい事をやること
あたたかいご飯を食べること
そして
寝て起きたら朝が毎日来ること
これが私の幸せ
END-名も無き小説家-
幸せとは
幸せとは何か
それは人の数だけ答えがあるのではないのか
人によっては今が
また別の人にとってはお金持ちになること
有名になること
初恋の子と一緒になること
または自分でもわからない何かに幸せを抱くことだってある
なら幸せと言っても
それは千差万別なのではないのか
その幸せが今の日常だというのなら
私はそうだと思う
なぜならいつまでも変わらない毎日ではないように
いつか消えてゆくものも確かにある
ならその一つ一つを大切にしたいと思うことは
悪いことなのだろうか。
私にとっての幸せは今。
その中の一つの要因が消えるなら
きっと私は私を保てなくなってしまうだろう
生きていかなければならないのなら
自分で自分を失くそうとするだろう
そう、ずっと考え感じている。
お題 『幸せとは』
「幸せってなんだろう」
なにか深く考えて出た言葉ではない。こたつでみかん食べて、ふと思ったことを口にしただけだった。
「あなたは今幸せかい?」
叔母さんがそんなことを聞いてきた。
「多分?わかんないけど。不満はないよ。」
別に華々しい生活はしてないが、幸せだと感じることはできている。
「そう感じるならあなたにとっての幸せはそれなんだろうねぇ。幸せ、そう感じたらそれがその人の幸せなのさ。」
うーん、なるほど。納得できるようなできないような…。
「じゃあさ、例えば宗教で洗脳されて、周りの人を殺害してる…でもそれは自分の信条に従ってるから幸せだって感じてる人も、幸せってこと?」
叔母さんは困ったように少し考えた。
「うーん、そうだねぇ、その人にとっては幸せかもしれないが、それは幸せと認めてはいけないだろうね。他人の幸せを奪ってるんだから、社会的に幸せと認めてはいけない範疇にあるってことだよ。」
「そうなんだ…。……あ、そういえばさ、…」
難しい会話をこれ以上続けたくなくて、私は話題を変えた。
幸せ
大好きな人がいること。
いくらでも愛していい人がいること。
溢れるぐらい愛されていると思えること。
大切な人達の笑った顔が見れること。
家に帰れば家族がいること。
このあたりまえの毎日が崩れるのが怖いと思えること。
「幸せとは、星が降る夜と眩しい朝が繰り返すようなものじゃなく」
「ん?」
僕の好きな歌なんだ。続きの歌詞を当ててみてくれない?──そう言って彼は微笑んだ。頬杖をついた彼の瞳はぐずぐずに煮詰められた砂糖菓子を溶かしているかのよう。
「う〜ん、なんやろなぁ」
うーん、うーん、僕は唸って考え続けた。
「……僕にとっての幸せってなんやろな」
制限時間はあと三十秒ね。彼は楽しそうな顔でカウントダウンを始めた。
「ほら、早く早く〜」
二十五、二十四、二十三……
「ごはんをいっぱい食べること」
「ブッブー。違います」
十九、十八、十七、十六…
「けっ、健康に生きること!!」
「ブー」
「好きな人と暮らす…とか?」
「…ブー」
十、九、八…
「ずっと笑顔で暮らすこと…?」
三、二、一、零。
「…多分ブッブー」
「おい自分、多分ってなんやねん」
僕がそうつっこむと彼はぷは、と息を吐き出して笑った。
「ごめんごめん、実は僕も歌詞忘れちゃって」
「はァ!?何のためのカウントダウンだったんや」
「んふふ」
文句のつけようもないくらいの満面の笑みで彼は微笑んだ。少し狡そうに、企んだ顔で。
「健康に、笑顔で、好きな人とずうっと暮らせるといーね、〇〇くん」
その笑顔に何も言い返してやることのできない俺は、頸が熱いことをひしひしと感じながら、照れ隠しに俯くことしか出来なかったのだ。
backnumberさんの『瞬き』という曲が真っ先に思い浮かびました。
私の作品を読んだ方は分かると思うのですか友達以上恋人未満みたいな関係の男性同士のブロマンスがとても好きなのでどうしても思いつきでそんな感じになっちゃいます許してください!!!!
あと今回は私が関西弁が好きなのでエセ関西弁を書きました。
弱い自分を
醜い自分を
愚かな自分を
嘆かず 憐れまず
蔑まずに
笑うことから
「幸せとは」
#291
君が微笑んで言う。
「わたしはあなたがいるから幸せだよ、本当に幸せ」
「俺も君がいるから幸せだよ」
口に出すと照れくさくて、二人して笑い出してしまう。
遠く愛しい日々。
「僕は君がいるから幸せだよ、本当に幸せなんだ」
思わず息を飲んでしまった。
ああ、どうしておまえが、彼女と同じことを。
幸せとは、気づかぬうちに心に根を張っているものらしい。
その証拠に、君が撒いた幸せの種は今でも心に優しい花を咲かせている。
けれど。
「…俺も」
「そっか!嬉しいな」
けれど、目の前で満面の笑みを浮かべるおまえの愛も本物で。
知らない間に芽吹いた幸せが、彼女を失ったときのまま止まっていた心をゆっくり溶かしていく。
もう、そろそろ良いだろうか。
いいよな、君のとこにいくまで。
自分からしたらそれは幸せじゃなくても相手からしたら幸せだってこともある。自分の価値観で相手に自分の幸せを押し付けるのは良くない。
臆測という🦋が飛び交うSNSで、あなたは何を信じる?
どんな幸せな情報をのむ?
今、あなたが目にしている事、物は幸せな事実ですか?
誰かしら傷つけてはいませんか?
自分が幸せなら何しても良い事なんてあって良いわけがないので。
ネット社会にのまれないでくださいね。
わたしの幸せは、誰かしらと笑顔で笑い合えていること。
幸せとは____
2024.01.04
「幸せとは」
私には幸せが分からない。
何をすれば幸せなのか
感情を押し殺してまで笑うのが幸せなのか?
涙こらえて作業するのが幸せなのか?
それで得られるお金はなんの為に使うのか?
自分の夢は?分からない。幸せとはなにか
この目で体でわかってみたい
だから幸せをわかるために、生きてたい。
【160,お題:幸せとは】
とても悩ましいもの
考えようとしたら一生辿り着けないが
生きていれば
案外すぐとなりにあるもの
∮幸せとは
愛されているのを自覚できる事。
自分が自分でいられる事。
誰かを愛せる事。
心から、自分を好きになれる事。
幸せになりたいよ
ペイン・メディケーション
僕らは罪人で狂人。
癒えない傷を負っている。
顔のない人間の街で生活している。
氷のビルの谷間を走る安っぽい車。
心は麻袋の中で干からびた。
ナイフでつけた傷口から滴るのは汚水。
僕らはくたばるまでこの地獄を歩き続けるんだ。
金儲けしたところで、何も満たされない。
世界を呪えばいい。
コンクリートの上で火だるまになればいい。
ここは地獄でしかないのだから。
痛み止めはただのその場しのぎに他ならない。
怒り。
殺意。
静寂。
愚者。
崩壊。
立ち上がってみろ。
すぐに倒れてしまうのがオチさ。
ピストルに弾を込めろ。
奴らを追放しろ。
ここから飛び降りてしまえ。
耳をふさげ。
目を閉じろ。
息を止めて、暗黒の海に沈んでしまえばいい。
地球ごと。
この地獄ごと。
僕らはどうせ幸せになんかなれっこないんだ。
幸せとは
側にいてくれる人が
笑っていることだ。
だから私は
あなたを笑わせたいんだ。
滑稽でいいから、
ピエロでいいから、
あなたの幸せを願ってるんだ。