『平穏な日常』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
離れてからずっと、
愛する人に試練の日々が続いている。
一つ一つが重く、
私の助けなど直接的な解決には繋がらない。
ただ、相手の力を信じて、
落ちかける心を支えてやるしかできない。
日々身を削っている。
傍にいてやることもできない。
ただただ、少しでも早く
平穏な日々を取り戻せるように。
そう祈り、支えてやることしかできない。
心の底から笑える日を。
何も考えず落ち着ける時を。
1日でも早く、平穏な日常が
あなたに訪れますように。
平穏な日常
毎日同じことの繰り返し、平和な事、朝起きて、仕事して、帰ってきて、寝る。これの繰り返し平和だ。
毎日、毎日これをこなしていく歳をとってもこんな感じなのかな、、、
〇にたい。
貴女と過ごした平穏な日常がとても尊く懐かしい。まさか貴女がいなくなるだけでこんなにも人生に光が差さなくなるなんて思ってもみなかったんだ。私は頭が回っていなさすぎて貴女がいなくなったときのことを考えていなかった。当たり前に年老いても貴女が隣にいるとかんがえていたのだ。
今はただ貴女との思い出を忘れないように抱き締めることしか出来ない。そう、貴女と過ごした平穏な日々を。
『平穏な日常』
いいだろうな。
朝日が心地良く目を醒ます。
温かな味噌汁の香りに誘われてリビングに向かい、椅子に深く腰掛ける。目の前には仄かに湯気の立つ白いお米に熟れた果物、一際目を引く黄色いたくあんに、白菜の味噌汁に。
家族揃っていただきます、と手を合わせる。
惰性で点けた画面の向こうからは今日の天気と共に1日の命運を決める占いが流れており、その日の自分の運勢が一番だったことになんとなく嬉しい心地がして口元が綻ぶ。
忙しない家族の足音をBGMに、ゆっくりと支度をして家を出る。扉を開けた時にパッと飛び込んで来る光の、あのなんとも言えないそれが案外、嫌いじゃなくて。
学校に向かい、窓際の席でなんとなく授業を受ける。
帰宅時には通った事のない道を探索したり、本を買ったり、寄り道なんてしながら帰る自分を、そっと見守るように夕陽を背負ったりして。
扉を開ければまたいい匂いがして、手も洗わずにリビングへと向かう。今晩はもくもくと湯気の立つ白菜のお鍋。
それに口許が緩み、遅れてただいまって言う。
顔と手を洗って、椅子に深く腰掛ける。
本棚を作る。本でいっぱいになったらまた新しい本棚を作る。何をしたっていい、平和な世界。
いいだろうな。
_そう水底に消えたまちを見て、もう訪れることの無い
平穏な日常を思ったら、温かな何かが頬を伝った。
平穏な日々
1日が特にトラブルもなく終わる。
毎日健康に過ごす。
それが、平穏な日々であり幸せだ。
平穏な日常
今日は、3.11
東日本大震災で亡くなった方々は、
津波で流され冷たい海の中。
瓦礫の下敷き。
考えただけで痛ましい。
人の命の最後は、さまざま。
だけど、理想の亡くなり方を
あえてあげるならば
ふかふかの布団の中、穏やかに
家族に看取られて亡くなりたい。
震災で亡くなられた方の
ご冥福をお祈りします。
3.11を経験した私は、
平穏な日常がずっと続いて欲しいと
願わずにいられない。
合掌
平穏な日常
わたしは今平穏な日常を送っています。子育ても終わり、ありがたいと思います。
でもこんな平穏な日常は、あっと言う間になくなるもの知っています。
12年前のあの日。
それから、テレビで流れてきた一年前の遠い国での侵略戦争の映像。平穏な日常なんて、こちらの意図しないところから崩れるのですね。
だから、今日の平穏に感謝して暮らさないと。そう思いながら暮らしています。
平穏でなくなった暮らしを強いられている方、ごめんなさい。
わたしには、早く元の暮らしが戻ってきますようにと、祈って差し上げることしかできません。
【平和な日常】
戦争が始まってから、もう何年経っただろうか。
僕の家は無くなり、親も、妹も、親戚も、友達も、全てが塵と化した。此処に居るのは僕一人。
リュックサックにはラジオやマッチやカンパン、缶切り、現金、寝袋といった必要最低限の持ち物のみが入っていて、右手にはランプ、左手には望遠鏡を落とすまいと掴んでいる。傍から見れば遠足へ行く高校生に見えるだろう。が、僕の体はリュックサックは煤や泥だらけ。元々は新品同様の黒いリュックサックだったが、この数年で煤や泥、雨が染み込み、汚くなっていた。
今日は此処で野宿をしよう。
僕は草木が生い茂る、少し涼しい林の中にリュックサックを置き、寝袋を広げた。
そしてリュックサックの奥底からメモ帳とペンを出し、拙い文字でメモ帳にこう書き記した
2976年 6月17日 木よう日
きょうは、人から水とかんぱんを買ってから、だい八せかい大せんあとちに行った。あたりでは不はつだんのほり起こしや、あとち じ後しょりをしている大人がたく山いた。たたかいが続くかぎり、べんきょうはできないし、ぼくはまだ大人になれないのかな。早くしゅうせんしないかねがっている。
もうそろそろ19になる僕は、覚えたてのひらがなと、親からいつかに教わった知る限りの漢字で、思った事をメモ帳に連ねた。学校での最後の記憶は小学1年生の一学期まで。最初で最後の短い学校生活だった。
早く勉強がしたい願う日々。
ぼろぼろの靴を脱いでから、静かに寝袋に入り、ランプの火を消す。目を閉じたら一体どんな夢が僕を迎えに来るののだろうか。
3.11
「ずっと戦場で育ってきたあなたが、すぐに普通の生活をするのは、難しいでしょう」
普通の生活とは、どんなものだろうか。
目の前の医者は、俺のことを保健所の犬を見るような瞳で見つめている。
「そうですか」
普通、こういうとき人は苛々するか、もしくは傷ついたりするのだろう。
しかし、長年人の血を見て分厚くなったハートはぴくりとも揺れ動きはしなかった。
どんなことにも鈍感なのが、自分の長所だということは、最近になってやっとわかってきた。
「ですから、ブログや日記を書くことは必ずあなたの助けになるはずです」
医者は、俺の薄過ぎる反応に手応えを感じなかったせいか、どこか慌てているようにも見えた。
俺の言動には、どうやら相手をあせらせるような性質があるらしく、こういう状況は今までにも何度もあった。
俺はやや間を置いて、答える。
「普通の生活を手に入れるのは・・・尊いことですか」
「少なくとも、あなたが社会に復帰するためには、役に立つでしょう」
俯いた俺の視線はずっと、リノリウムの床をとらえているようで、なにも見てはいなかった。
それからは、俺の考えることは『普通の生活とはなんなのか』の一つに集約された。
もともと、一つ以上のことを同時にやるのは得意ではなかった。
というか、俺は基本的に家事も、社会性を強要されるようなことも、得意ではないし、これといった能力も特技もない。
戦うこと以外は。
壊すこと以外知らないし、別に知りたくもない。
洗濯物を狭いベランダに干していると、インターホンが鳴った。
ドアを開けると、隣の号室に住んでいる女だった。
名前は忘れた。
戦場にいた頃は、明日死ぬかもしれない奴の名前を覚えても無意味だった。
よく知っている奴が死ぬのを、他の奴らは悲しんでいた。
人は、そいつに関わる情報が増えるとなんとなくナイーブになるんだろう。
「あの、隣に住んでいる須川です・・・」
そうだ、思い出した。
須川幹子だ。
須川幹子は、おどおどと、挨拶をすると、一言、
「お宅の台所を貸していただけないでしょうか」
と言った。
夕飯を作ろうとしたら、キッチンのガスコンロが故障していることに気づいたらしい。
俺はほとんど自炊しないので、別に台所を貸すくらいどうということもなかった。
俺があっさり承諾すると、須川幹子は、一瞬驚いたような顔をしたが、すぐに材料を持ちこみ、俺の部屋のまったく使われた痕跡のない小綺麗なガスコンロに鍋をのせ、器用に野菜や肉を調理し始めた。
俺は壁に寄りかかって、出来上がっていく料理をぼんやりと見つめていた。
出来上がったのはカレーだった。
須川幹子は、殊勝にも、台所を貸してくれたお礼に、とカレーをお裾分けして帰っていった。
俺は久しぶりにコンビニの弁当以外の料理を口にした。
きちんと、人の手を通して作られたもの。
カレーは、甘口で、りんごのようなチョコレートのようなまろやかさがあった。
そういえば昔、死んでいった仲間の一人にカレーが好きな奴がいた。
俺とアイツは友達だったのだろうか。
少なくとも今思い出すくらいには大きい存在なのかもしれない。
俺は、須川幹子に、漠然とだが、普通の生活というものを教えられた気がした。
今度は、自分でカレーを作ってみようとも思った。
車の助手席で見せる眩しい笑顔
明るく無邪気でヒマワリのよう
ある日の夜、夢で見た不思議な光景
約束の日
車を走らせ、目的地へ
辿り着いたのは山奥の空き家
出迎えてくれたのは夢で見た彼女
大きな夢を叶える為にここへ来たそう
川のせせらぎ、風の音、日差しが照らす彼女の笑顔
幸せなひとときは一瞬にして過ぎ去り
別れのとき
「これからいちご狩りへ行くんですけど、一緒にどうですか?」
彼女が言った
そして、車でいちご農園へ向かう二人
助手席には眩しい笑顔でいっぱいの彼女が居た
平穏な日常は
前触れもなく、ガラリと変わる
ことがある。
だから、今日中に済ませれる事を
少し明日に残してみたりする。
朝、目覚めたときに
アレやらなくちゃと目的が出来る。
そういう道しるべを少しずつ繋げて
平穏な暮らしや、日常を
私は、模倣しているのかもしれない。
【お題:平穏な日常】
仕事が始まる前、休憩所でコーヒーを飲みながら朝のニュースを聴いてると速報が入ってきた。
『○○高校付近で通り魔が現れました──……』
全身の血が抜ける感じがした、その高校名は娘が通い始めた場所だ。縋るように震える手でスマホを起動した後、通知が1件届いた。
『私は無事だよ』
娘の名前と娘のアイコン、なによりその一文に心から安堵し体から力が抜ける。
この数秒間生きた心地がしなかった。
遠ざかった感覚が戻ってきて、速報の続きも耳に届く。
現在も犯人は逃走しているが、目撃者による証言で犯人像が絞れたこと、確保へと迎えられそうなこと、被害者は軽傷ということ。
「被害が少なくてよかったわねえ」
隣で不安そうに速報を見ていた人が胸を撫で下ろした。
速報もほどなくして終わり、いつも通りの天気コーナーへと移り変わる。
いつも通りの平穏な日常に戻るように。
でも、私や私の娘を含めた多くの生徒たちは。いつも通りの日常に戻れない。
恐怖心を植え付けていったその通り魔を、私はずっとゆるせない。
***
人生何が起きるかわからない世の中なので、
速報が終わった後に毎日を大事に生きてこう!って流れて締めたかったんです。なんでこうなったんですか?
毎日嫌なニュースばかりで、穏やかに生きれることに感謝する日々なのですが、同時に人間怖い……と不信感が募って引きこもることもあるので、恐ろしいことをしないで健やかに生きて……愚かなことをするのはやめろ!!!ってなります。
明るいニュースが増えますように。
人の言う心という器官が支障を来たした。何かがつっかえたように苦しいのだ。痛いわけでも、何らかの問題を来たした訳では無い。
ただ何となく、
死にたいと思考の底が答えを弾いていた。
平穏な日常とは何だろう
快適に満たされ変化のない日々だろうか
その日々が失われることは不幸だろうか
もし
病を得ても消沈せず静かに生き
年輪を味わいながらゆっくりと老い
死を人生のあたりまえの一部として受けとる
変化変転を厭わず眺められるような
そんな気持ちで過ごせたなら
それはとても穏やかな日々
穏やかな人生
「平穏な日常」
#42
病気や事故にあわず、普通に仕事に行けて、
人とのトラブルも、さして無く、
(人間なので、多少思うことは誰にでもある
けれど)、そういうのを平穏と言うのであれば、
私の日常は平穏だ。
人間らしい生活を送れている事は幸せな事だ。
多少の悩みはあるけれど、それでも、毎日を
無事に過ごせている。
喜怒哀楽のある生活は、とても大切なものだ。
小さなことではあるけれど、最近はまた、
スマホゲームを探していたりする。
気に入るゲームを探すのは面白い。
こんな楽しみも良いものだ、と思っている。
「平穏な日常」
すくい上げる端から美談になっていく
綺麗な言葉で修飾されていく
折り重なった記憶が
もうとまだの間で
どこにも行けないで
、から、
止まる/留まる
何もかもここで
これからの、無い、場所で、
生きた、 い 。
平穏な日常
健康であり、思うことが自由にできること
平穏な日常
何事もなく
ただ息をしてる
それだけで
幸せと
呼べるのかもしれない
テーマ:平穏な日常 #119
ーーピピピピッ、ピピピピッ
目覚まし時計がなっている…。起きないと…。
私は目を閉じたまま手探りで目覚まし時計を探す。
うーん…? どこ…?
しかし、いくら探しても目覚まし時計がない。
「もー……」
私は仕方がなく目を開く。
その途端、私の平穏な日常に終止符が打たれた。
「え…。なにこれ…」
眼の前に広がった光景に目を疑う。
まだ、夢の中にいるのではないか。
いや、そうであってほしい。
私の平穏な日常を返して…。
平穏な日常
私は平穏な日常を送るために日々頑張っている。