『届かぬ想い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
モニターの前、僕はじっと座り込んで、文を読む。
液晶の文章の上を、目が滑ってゆく。
なんて読みにくい話だろう。正直に言えば、そう思う。
人差し指だけが、マウスのホイールボタンを忙しなく送っている。
頭も心も目も働かない。
それほどにこの文章は、面白くない。
窓の外からは、子どもたちのはしゃいだ声が聞こえる。
「そういえば、隣に越してきた人がね…」
「うちの夫ったら、飽き性で…」
「いつもお世話になってるみたいで、ありがとね。うちの子ったら…」
道に立ち止まり、歓談する人々のたわいもない世間話。
…又聞きするこれらの話の方が、まだ、面白い。
左手が、機械的に傍のスナック菓子を取り、口へ運ぶ。
いつもよりしょっぱい。
外からは、僕くらいの歳の人の声は聞こえない。
それはそうだ。今はまだお昼といっても差し支えない時間なのだから。
どこかでキジバトが鳴く。
かちり、と秒針の動く音がする。
喉を刺激する二酸化炭素ごと、無理やり、炭酸飲料を飲み干す。
視界がうっすらとぼやける。
ぼやけたって、目の前の文章の魅力のなさは変わらない。
僕の書いた、この文章は。
僕には届けたい想いがたくさんある。
美しくて残酷なこの世界のこと、不思議な人間の感情、見えない絆、数奇な運命…
そんな想いを届けるため、僕は文芸部を経て、文学部を志し、いろいろなものを犠牲にしながら、ずっと努力を重ねて…
でもいざ書いてみれば、この有様。
本人にすら伝わらない駄作。届かぬ想い。
これで何回目だろう。
書いてないジャンルはまだ残っているだろうか。
目の前が霞む。
僕の想いは誰にも届かない。
僕は、僕いっぱいの、届かぬ想いを抱えたまま、ブルーライトを浴び続ける。
冷え切った部屋に、スマホの通知音がぽつんと響いた。
届かぬ想い
『みんな〜大好きだよ〜』
『みんな〜愛してるよ〜』
そう貴方は何度も口にしていた。
何度も聞いた愛の言葉
でも、それは私に「だけ」ではない
世界中に存在している貴方のファンの人達…、
私はその中の1人。
私は貴方の事を知っていて、大好きなのに
貴方は私の事を知らなくて…、
いつもキラキラしていて、私にとっての「宝石」
いつか私の想いが届いてくれたら嬉しいな。
「届かぬ思い」
今日も地球が回っている。
だから僕は生きている。
今日も心臓が動いている。
だから僕は生きている。
今日も一日お疲れ様。
今日も君が生きている。
だから僕は生きている。
今日も僕が生きている。
だから君たちは生きている。
僕は生きる。
人類のために。
【#59】
届かぬ想い_____
自分の理不尽さには飽き飽きだ。
でも本当の心の声なんだよね。
誰も気づいてくれないけれど。
どうしようもなく自然と湧き出た感情は、偽った感情よりも価値があるのではないか。
でもそんな思考は人間にすぐ押し込められる。
周りも理不尽だ。
まったく、理不尽とはなんだか。
どれだけ自分が思っても。
どれだけ自分が考えても。
どれだけ自分が伝えても。
届いてくれないこの想いは、あなたには届きますか。
< to you >
届かぬ想い
君に伝えたい
この想いをぜんぶ
でもきっと引かれてしまうから
それならば隠し続けよう
届かなくてもいい
いつかこの思いも消えるから
届かぬ想い
私があの人を信じなかったから
あの人と私が無駄な意地の張り合いをしてしまったから
私とあの人の気持ちがすれ違ってしまったから
お互いに気持ちの熱さ、新鮮さ、思いやりが減ってきて
タイミングも掴めなくて、逃して
チャンスが舞い込んできたと思ったら、それさえも逃し
そろそろちゃんと言わないと、行動しないと
届かぬ想いになっちゃう
「届かぬ思い」
思いは届かず
未だに過去のふとした瞬間を振り返ってしまう私
過ぎ去れば夢のような日々だったなぁと。
あの時共に過ごした物々に別れと感謝を告げ
またスタート地点に立つ。
ショコラ
頑張って伝えてみても、決して届かぬ想い。
もう、諦めることしかできない。
自分を守る為に。
《届かぬ思い》
出しそびれたラブレター 結局渡す勇気がなかったチョコレート 年賀状が宛先不明でかえってきた 再会の日の直前に訃報 カーネーションを携えて墓参する母の日
一番会いたい人に会えなくて
伝えたいことたくさんあるのに
伝えられない
元気にしてますか?
それすらも届かぬ思い
出来ることならば
あなたの胸の奥深くまで
届けたい
届きたい
秘めて隠してきた恋心
あなたの心を捕えたひとは
もうすぐお嫁に行くという
耐えるあなたに
かける言葉がみつからない
届かぬ想い
片想いのやるせなさ
# 届かぬ想い
詩『届かぬ想い』
届かぬ想い
理不尽な大人への怒りに震えた
幼き少年の私のこぶし
届かぬ想い
ときめく鼓動とフラれる恐怖に
ただ見つめるだけの教室の端っこ
届かぬ想い
許せぬ政治家の悪行三昧に
為す術(すべ)無いこと…を知った夏
届かぬ想い
大切な人の死という現実を
受けとめきれずに泥酔してた日々
届かぬ想い
最後の恋をあなたにしてる
いい歳の大人が本気で泣いている
『届かぬ想い』
あっはは····
今日はずっと楽しくなかったな~
最近はずっとそう。楽しくないけどみんなの前では笑顔でにこっ♪と。
今日はみんなでドッジボールをしたな。
みんな楽しそうだったけど、私、すっごくつまらかった。
毎日毎日何も感じなくなって····
もう何も残されていない。
─でも生きなきゃいけない。
だから、せめて、と思い、毎日毎日願っています。
『こんな私を、救ってください。』、と。
しかしその願い─その"想い"は、いつまでもいつまでも届かないであろう。
私には語彙が足りない
足りぬ言葉で思いを綴れど
足りぬのだから真の想いには到底届かぬ
自身の中ですら届かないのだから
他人には尚更伝わる筈がない
だから人は言葉に頼らず想いを伝えるのだろう
言葉は7%に過ぎないのだから
【題:届かぬ想い】
えい、と先程まで折っていた紙飛行機の教室の窓から飛ばす。窓から見える空はとても綺麗で澄み渡っている。
「今日もかっこいいな…」
はあ、と息を着く。私の席はちょうどグラウンドが見える場所にあるので放課後はそこで勉強をするという名目で先輩の部活動中の姿を目に焼き付けている。…先輩と喋ったことは一度もないけれど。
まあ叶うはずも無い恋心って奴だ。華の高校生だし、許されるだろう。片思いぐらい。
「あ、落ちた」
先程まで宙を漂っていた紙飛行機は突風に吹き飛ばされ、無惨にも地面に叩き落とされた。
私の恋心もこの紙飛行機のように届かないものなんだろうなと、私にしては珍しく文学的な思考に陥ってしまった。
【題:届かぬ想い】
わたしは 鳥がとても好き
仕事に行くとき
買い物に行くとき
鳥のさえずりを耳にすると
どこにいるのか探してしまう
すずめ シジュウカラ ヒヨドリ ムクドリ
ハト ハクセキレイ メジロ・・・
すずめが 何羽も同じところにいたら
そばによって 眺めていたい
ただそばにいって 見ていたいけど 叶わない
鳥を愛でる心は 届かぬ想いのまま
届かぬ想い
「やばい、やばいどうしよう」心臓が爆発しそうな程波打っている。流聖は中学校で毎年行われる作文の弁論大会の代表を決めるため国語の授業で一人ずつ発表する事になっていて次が流聖の番なのだ。やばいやばい。流聖は、人前で話すことが大の苦手なのだ。幼い頃から大人しく人見知りな性格であまり人と話せず小学校の頃から今まで友達は一人もいなかった。そして流聖の番になった。「次は、流聖君ね!どうぞ」と先生が言った。緊張でガチガチの流聖は、みんなの前にたった。「………」原稿を読もうとしたけれど一言も言葉が出てこなかった。下を向いて黙ったまま何もいえずに居た流聖に先生は「みんなは恥ずかしくてもちゃんと発表しているのに何故あなたは出来ないのっ?もういいわ、席につきなさいっ!」とみんなの前で怒鳴った。流聖は下を向いたまま涙が出そうになるのをを必死に堪えていた。そして流聖以外で代表決めが行われた。流聖は、発表出来なかったから代表決めに参加させてもらえず流聖が意見を言っても先生に「発表もできないような子はあっち行ってなさいっ!」と怒鳴られ流聖の意見など一つも聞いてもらえなかった。
〜明日に続く〜
続き:
発表会の次の日流聖の周りで数人の男子が言った。「流聖、昨日は大丈夫だったか?あの先生やけに厳しいからさ。俺達知ってるよ、お前が発表会の前日に家で何度も人前で発表する練習していたの。お前が普段大人しくてあまり喋らないし、教室でもいつも一人ぼっちだったから発表会をするって言われた時心配でこっそりお前の家へ見に行ったんだ。そしたら練習している姿が窓から見えたからさ。流聖があんなに努力していたのにひでぇよなぁ、あの先生、だから気にすんなよ」流聖の肩に優しく手を置いて数人の男子は言った。「うん、ありがとうみんな」僕が練習していたの知っていたんだ。僕の努力はクラスメイトにちゃんと届いていたんだ。みんなの思いが嬉しくて泣きそうになった。
私は花束
華やかに幸せを願って
誰かと誰かの手から手へ
想いをつなぎ渡る
人は花束に想いを託すけれど
花束もまた懸命に咲いて
込められた想いが伝わるよう
美しく夢を見ている
あなたへ渡せなかった花束は
心を届けられず悲しみの涙
いつか想いが届くその日まで
儚く夢を見ている
#届かぬ想い
届かぬ想い
まさに
あなたへの
想いです。
あなたを
愛してます。
あの日
手紙で
精一杯の気持ちを
したためて
あなたに
渡したけど。
ちゃんと
あなたの胸に
届きましたか?
夜な夜な
わたしの渡した
手紙たちを
開けては
眺めて
目を通して
いるのでしょうか?
あのレンズを
使って(笑)
思えば
あなたには
迷惑では
済まされないほど
たくさんの
手紙を書いて
渡しましたね。
今は
あの頃のように
簡単に
会える関係でもなく
簡単に
手が届きそうな
距離にも居なくて。
わたしは
寂しい想いを
抱えていますが。
不思議と
あなたと
出会ったお陰か?
わたしの
マイナス思考や
ネガティブさも
だいぶ
薄れて
きましたよ。
前向きになんか
生きれない...
よくそう思ってた。
でも違ってた。
あなたが
わたしを
変えてくれた。
いつの間にか
不思議と変わってた。
でもきっと
あなたに会ったら
まだまだ
なんだろう(笑)
だって
あなたは
師匠だから(笑)
離れてから
次会う時までに
少しでも
成長しておかないと
置いてかれちゃう!
届かぬ想いは
確かにあるけど。
どこかで
いつかは
あなたに
ちゃんと
届くんじゃないか?
って、気がしてる。
ちゃんと
生きてれば
この叶いそうに
ない想いですら
叶うような
気がしちゃうよ。
いつか
いつの日か
あなたに
会える
その日まで。
指輪に誓った
愛と一緒に
この想いを抱えて
生きてゆきます。
どうかそれまで
生きていてね!
好きでした
好きだから別れました
本当は別れたくなかったけど幸せになって欲しかったから
あなたが誰かと幸せになったと知って
嬉しくて悲しくて悔しくて
胸がぐちゃぐちゃになって
そしてスッキリした
おめでとう
これはきっと届かぬ想い
おめでとう、お幸せに
[届かぬ想い]