『届かぬ想い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
届かぬ想い
君はもう居ない。
だから,どんなに君のことを思っても
もう,無駄だ。
どうせ,届かないのだから。
ああ、本当に綺麗だ。
君があの時死んでもわかり合えないと愚痴っていた父親と歩くヴァージンロード。その先には、絶対別れてやるとあの時泣いていたお相手の男。そうだね、いつも君と君の悩みに寄り添っていたのは私なのに、私はチャペルの長椅子で君がその男と誓いの言葉と口づけを交わすのを祝福しなければならない。
でも、今日の君は本当に綺麗。だからここに集った皆の中で私くらいは、悪しざまに家族を罵り男との諍いに泣く君の歪んだ顔を思い出して愛おしんでも良いでしょう?
「届かぬ思い」
私は恋愛で異性に思いが届かない経験をするのは良いことだと思います。なぜかというと、それは自分が成長するきっかけになると考えるからです。例えば恋愛をする中で、何でも自分が思うような結果が得られたとします。そうすると自分が良いと思ったことを実行することしかできるようにならず、思考が成長しません。しかし、思いが届かない経験を通して相手の心情や生活の背景を考え、相手の視点で考えることができます。それによって相手との関係性が深まり、人として成長できるのです。
「届かぬ想い」
そんなのは日常茶飯事だから
願わない方が楽になるんだ
祈りを勧めてくるのは
毒でしかない
その毒でもいいから
飲みたくなったら
初めて人は祈れるんだろうね
山本、すまんな、まあ座れ。
今日の試合の事だ。
うん。
そう、最後。
バッターは今日4三振の杉下。
ランナー一塁で
初球をバックスクリーンへサヨナラホームラン。
これで、甲子園出場を決めたわけだ
さっき、テレビ中継の映像を確認した。
俺のサインを送る所は映っていなかった。
だから、後は山本お前だけなんだ。
俺が、バントのサインを送ったのを知ってるのは・・・
杉下本人は、サインを勘違いしているから大丈夫。
俺は選手を信じ続けた監督と言われたいんだ。
頼む!
黙っておいてくれ! バントのサインをしたこと。
この、この思いだけは、山本、お前に届けたい!
悲しい事に
大抵の思いは届かないで終わってしまう。
今書いている文章も誰かに届くとは限らない。
届くと嬉しいよね。
人間は孤独な宇宙です。
この思いよ誰かに届け〜。
《届かぬ思い》
きっとあの時、
あなたに好きだと言っても信じてくれなかったけど、
もし伝えられていたなら、
もしまっすぐあなたへの好きを信じられていたなら。
LINEのアカウントまで消していなくなった。さよならもなく目の前から消えてしまったけど、あなたからの信頼もなくなったけど。
ちょっとしたメッセージのやりとりとか、おいしいご飯食べたことも間違いなく幸せな時間で楽しくて。好きって気持ちが本当だったって信じることにした。
手を繋いで歩いた、散り始めた桜の下。
芝生に座って一緒に風を感じて、
すぐそばで微笑んでくれた。
(あなたはわたしのことどう思ってたの?)
どういうつもりなのってあなたは笑っていたけれど、そんなのわたしが聞きたいよ。
でも、
答えが分からないのはわたしのせいなんだね。
もう届かないわたしの想いだけど、キラキラした幸せな魔法をありがとう
あなたの声が聞きたくて、まだまだ心が苦しくて、泣いちゃう夜があって。
もうあなたの魔法は解けちゃったけど、
これから始まるお話もあるよね
ビデオテープに残った笑顔にずっと縋っていたい。
現実なんていらないし、前を向くだけ無駄な気がする。
全てに無気力だし、全てが卑屈に感じる。
そして無性に腹が立つ。
なぁ。
まだしっかり愛しているとも言ってないんだぞ。
あぁそうだ、サヨナラも言えてない。
空へ飛んだ君にはもう、届かぬ想いだけど。
「初恋、ねえ」
きらきらと好奇心で輝く瞳に見つめられ、思わずたじろぐ。喉の奥のひりつく痒さに耐えかねて、薄い皮膚を引っ掻いた。少なくとも自分にとっての初恋は、それほどいいものではなかった。
調律師だった父の仕事について回るのが日常だった子どもの頃。教会や学校が主な取引先である中で、数軒の個人所有の屋敷にも出入りをしていた。
その屋敷の持ち主はいわゆる地主と呼ばれる人たちで、教養の一つとして娘に洋琴を習わせているようなところばかり。澄ました顔で整調済みの洋琴を弾く令嬢たちのほとんどは、整調前後の違いなどまるでわかっていないのに「先生のおかげで素敵な音になりました」と父を持て囃す姿は子どもながらに滑稽に見えた。笑わないように焼き菓子を口に詰め込んでむせ返るのは、もはやその頃の一連の流れでもあった。
そのわずかな音の違いがわかる耳を持って生まれたことはこの世の幸運であり、それもこれも自分の血を引いているからだと父は言った。父の自慢らしいこの耳の持ち主は「この世の音すべてがうるさくてかなわない」と煩わしく思っているが、そのことを当の本人は知らないのだから幸いなのはそちらではないかと父に向かって心の中でよく吐き捨てたものである。
雲ひとつないどこまでも青い夏空の日。ジリジリと肌を照りつける陽射しに足を重くさせながら、洋琴の演奏会の時に着るような他所行きの格好でたどり着いた屋敷は実に見事なものだった。よほど裕福なのか舶来もので溢れている。手入れの行き届いた庭の一角に、オランダから渡ってきたばかりのチューリップが時期はずれに数本咲いていたが、さすがに間も無く枯れるだろう。
紳士然とした振る舞いでありながら、構わずずんずんと奥へ歩みを進める父の背中を追う。その際にすれ違った使用人たちは見慣れた様子で、依頼人のいる方を指差した。
「お嬢さん」
「あら先生、もう約束のお時間でした?」
日陰で椅子に座り本を読んでいた女が顔を上げると、絹のような黒髪が肩口から滑り落ちていく。
「今日はお連れ様がいらっしゃるのね」
父を挟んで向かい合うと、こちらの存在に気づいた女の垂れた目がやや見開かれて丸くなる。父は仕事に支障がなければわざわざ連絡をしないような筆無精なきらいがあったため、こうしたことも決して珍しいことではなかった。
「息子です」
呆れたと冷ややかな眼差しを父の顎あたりに浴びせていると、仕切り直しのような咳払いと共に肘で突かれて慌てて頭を下げた。
「父の手伝いで参りました」
「ええ、本日はよろしくお願いしますね」
そう言って椅子から腰を上げた令嬢は、一寸ほど自分よりも目線が上にあった。
※途中です。また加筆します。
【届かぬ想い】
あなたは最近いつも悲しそう
わたしを見つめるその目は不安げで
眉を寄せて難しい顔をしてる
わたしが起き上がれなくなってから
あなたの笑顔は消えてしまった
あなたは家に帰ってくる、真っ先にわたしの元に来て、わたしを抱きしめてくれる
そしてわたしの頬を撫でて顔を寄せてくれる
わたしは昔みたいに走ってあなたを出迎えることはできないけど
飛びついてあなたに好きを伝えることもできないけど
あなたに笑っていて欲しいのよ
なんとか伝えたくて声を出す
あなたにはクウンというか細い音に聞こえるのかしら
あなたの胸に鼻先を寄せれば、抱きしめてくれる
嬉しくてしっぽが揺れる
わたしが人だったら、もっと長く一緒にいられたのに
わたしが人だったら、大好きよ、って言葉で伝えられるのに
【届かぬ想い】
嫌いになった。元から嫌いだった。好きになりたくなくて顔も見たくなくてその優しさが声が勘違いさせるから大嫌いだ。こんなので勘違いしてしまう自分が嫌いだった。高鳴るな、胸。口角あげるな、顔。届かぬ想いは実らないでよ。
「今日は顔、見てくれないんだね。」
「いっつも見てるわけじゃないから。」
好きと自覚してからまともに見れなくなったなんて誰が言えるか。恥ずかしくて顔も見れなきゃ声すらかけられたくない。最初は推しって言って話してたはずなのに。
「最近は推しって言わなくなったじゃん。」
「そういう、気分。」
名乗る権利すらない。きっと、周りから好かれているこの人に近づきたくはないのに。なんで、話しかけてくるんだろう。私の届かぬ想いをからかうな、なんてきっと優しさだから無理な話。なら、その顔私だけにしてよ、なんて我儘。愛してるとかも言えない。
「もしここでキスしたら怒っちゃう?」
ほら、そういうとこ。勘違いさせないでよ。こないだ、ほかの子にも言ってたくせに。してはなかったけど。
「からかうの良くないと思うけど。オタクをからかう推しのそれじゃん。」
「怒んないわけだ。」
そう言って、唇と唇を重ねた。推しとオタクの距離してない。だから、勘違いしたくないって。
「勘違いじゃないからさ、怒んないでよ。」
届かぬ想いでよかったのに。勘違いがよかったのに。嫌われるくらいなら好きにならないでよ。
届かぬ想い
伝えなければ
届くはずもなく
いつか
⋯
いつか
なんて
来ないかもしれないのに
そう
もしかしたら
明日さえ
「届かぬ想い」
遠くに行ってしまったのだろうか?
一応言おう、別に死んだ訳では無い。
だが、物理的な距離が出来てしまった。
それはもうオーストラリアと日本くらい…ちょっと言いすぎた。だが、彼の人気は凄まじく、何となく動画を見たり知ったりしている人は多いだろう。だいぶ誇張すると多分彼の動画に触れたことがある人は日本中に居るだろう。そんな彼の動画を僕も今見ている。だが、やはり見る度に思う。「遠くに言ってしまったな」と、動画スタイルは変わらない。ただ、告知などが彼の所属するグループがほとんどを占めている。前までは僕とだったはずなのに。別に止める気はない。けどここにいて欲しい。できるだけ近くに、そばにいて欲しい。それでも彼には届かない。もっとも言っていないから届いたら怖いまであるが。ふと、しばらく手を付けていなかったアプリの通知。しかも最近ずっと話していない彼から。すぐにでも見たいがなにか分からない抵抗があり、少し待ってから開いた。そこには僕の待っていた、僕が言うはずだったかもしれない4文字。だが、やっぱり思いは届かなくて。送られてきた4文字の後に付け足され、「やっぱりごめん!忙しいよね!」
違う。忙しいのは事実だが違う。無理矢理にでも誘って欲しかった。なんて言うのはわがままに入るだろうか?僕は届かない思いを抱きながら眠りについた。見た夢は、僕じゃない人達と歩く君だった。
smnr 変わらない
「親愛なる君へ」
親友が寮を出て行った朝、彼女は伝えそびれた言葉を手紙に記した。
「一番大切な人としてずっと傍にいてくれてありがとう。新しい世界でも頑張ってね。」
忘れ得ぬ数々の記憶を一つ一つ思い返しながら、丁寧に言葉を綴っていく。ペンは表面を擦り、やがて皮膚の下の骨を探り当て、暗い骨の髄までたどり着く。
「いつかまた出会うとき、君はどんな人と巡り合ってるのかな―」
そう書きかけた文を、慌てて線で掻き消した。
手紙を折り、封筒に押し込んで封をした。これはこの後の用事のついでに出しに行こう。
届かぬ想いを何重にも包んで、光の見えない内臓の底へ落し込んだ。
貴女に届けたいこの思いはきっと届かない。この届かない思いはどこにも、誰にも、渡すことができない。届けておけば後悔をすることはなかったのだろう。だが、私はそれほどに強くはなかった、弱く貴女にどう思われるかのみきにする臆病者だったのだ。届かない思いは空をまいきっと誰にもわたることはないだろう。
★届かぬ想い
どれだけ一緒にいても
どれだけ言葉をかわしても
あなたは私とは違う人
私はあなたの望む人にはなれない
あなたは私の望む人にはなれない
だから惹かれて
だから大好き
そばにいるだけで幸せだという私に
あなたは常に同じ楽しみを要求する
ごめんね
わたしはあなたじゃないから
同じようには笑えない
あなたが嫌にならないうちは
どうか一緒にいさせてね
あの人はいつも優しい
だから私の態度もやさしい
そう考えると好きな人にはどんな態度なのかな?
''みんな''と一緒なのかな?
少しでも特別にして欲しい
theme 届かぬ想い_todokanuomoi
どこまでも高く青い空を見上げても、君は見えず、ただ一筋の白い煙だけが上がっていた。
人は死んだら、ドコヘ行くのだろう。
君が居なくなってから、否、居なくなると知った日から、毎日考えるようになった。
治療の甲斐もなく、日に日に弱っていく君の、蒼く細い手を優しく握ってやることしか出来ない日々の中。
現実逃避していたんだ、天国や極楽に居て綺麗な時の顔で、幸せそうに笑っている君を。
まだ生きているのに、生きていたのに。
みてやれなかった、みていられなかった。
後悔しか残らない最期だった。
冷たくなった君に謝ることしか出来なかった。
もう、聞こえないのに、ここには居ないのに。
死んだらドコに行くか、なんて知らない、どんなに考えたところで分からない。
伝えたいことがたくさん有ったのに、ちゃんと時間は残されていたのに。
君を失うのが恐ろしくて、言えず終いになってしまった。
白い煙が空に融けるように消えていくのを見届けて、踵を返す。
いつか、君と同じ所に必ず辿り着くよ。
心から君に伝えたい言葉があるんだ。
だから、
その時まで、そこで待っててくれないかい?
テーマ「届かぬ想い」
届かぬ思い
「ねえねえ、それでおばあさんの旦那さんはそのあとは?」
「その日遅くまで待ったけど帰ってこなかったの。」
だからずっと独り暮らし。
もう一つクッキーはいかが? と
巨人のおばあさんは、
僕にはいささか大きすぎるクッキーを
目の前にゴトンと置いた。
僕の名はジャック。
僕が魔法の豆の木を伝って雲の上の巨人の城についたのは、昼前のことだった。
こんな大きな城には巨人が住んでいるに違いないと、
おっかなびっくり窓の隙間からリビングに入った時、
案の定、巨人がいた。年老いた女性で編み物をしていた。
女性は窓枠に立つ僕に気付くと
「あら。・・・迷子かしら?」
といった。
彼女にとって僕はハエトリグモくらいの
存在だったんだろう。
別に驚きもしなかったし、
何かで叩き潰そうと
追い回されることもなかった。
言葉が通じると知って、
地上の話を聞きたがった。
父さんが早くに財産を使い果たして
働かないので貧しかった僕のうちは
一日のうちに薄いスープと硬いパンを
一日一回食べられればいいほうだった。
ある日、母さんに言われてとうとう街まで牛を売りに行くことになり
途中で出会った魔法使いに魔法の豆と牛を交換してもらったんだ。
そんな身の上話をすると
「おなかが空いてるのね。」
そういって彼女は僕をソーサーに座らせ
ソーサーの中央にクッキーのかけらをおいた。
僕にとってそれは大層なごちそうで、
生まれてはじめての口いっぱいの食べ物に夢中になってかぶりつき
あの魔法の豆と牛を交換して正解だった、とこころから思った。
おかわりのクッキーまでもらって
おなかがいっぱいになった僕は
眠くなってきた。
「地上というのは地面が硬いんですって?」
ここは雲だもの。硬いというのが想像つかなくって。とおばあさんが訊ねる。
僕は
「このテーブルみたいな感じかな」
とコツコツと拳で叩いて見せて
あくびをしながら答えた。
「地上というのはずいぶん遠いの?」
雲の端からチラリとしか見たことがなくて。
すごく眠い僕は そうだね、多分。
豆の木を登り始めたのが夜明け前だったから、と答えた。
「あなたのお父さんは元気にしているの?」
なんでそんなことを聞くんだろう。
とても眠いのに・・・。
「私の夫はね、もう随分昔に落ちたのよ」
雲の上から地上へね。」
んーーー・・・?
眠ってもいいかな。
話の続きは起きてからでも
・・いいかなぁ・・・・・・
「うちの宝物を盗んだ泥棒を追いかけて、
豆の木を途中まで降りたところで」
「その木を盗人に切り落とされたの」
「私のところまで聞こえてきたあの音を一生忘れない。」
「そうなのね。
あなたのお父さんは宝を売ったお金を
早くに使い果たしたのね」
夢の中で誰かが喋り続けてる。
おばあさんはふわふわと半分眠った僕を
掌に乗せると家の外に出た。
ゆらゆらと揺れて気持ちがいい。
僕の登ってきた豆の木のあたりまで来たようだ。僕のうちの真上くらいだろうか。
ふわふわする頭でおばあさんの声を聞く。
「私の思いはもう夫には届かない」
なあに?なんていった・・?
おばあさんは僕を乗せた方の腕をゆっくりと真っ直ぐ雲の隙間に伸ばし、
「お前を、盗人で人殺しのジャックの元へ 返してあげるよ。」
そしてそのまま掌を下向きに。
「さようなら。ジャックジュニア」
僕 は ・・・
【届かぬ想い】
どうか、お願いです。
神様、仏様、お母様
私の弟をちゃんと見てやってください。
私ばかりではダメです。
私は姉なので、我慢くらいします。
貴方様が我慢させたくなかったとしても、
弟に我慢させるのは、
やめてあげてください……
貴方様が我慢させてないと思っていようと
弟は我慢してるんです。
私より頑張っているんです
弟は…努力しているんです……
だから……だから、
ちゃんと見てやってください……
お願いします………
――――だってお姉ちゃんだから