『寒さが身に染みて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『いつも1人』
鍵を挿して横に回す。ガチャンという音を聞いて冷たい取っ手を掴んだ。
「…ただいま」
そう言っても言葉が返ってくることはない。無造作に鍵を玄関の棚に置いた。
今日は……もういいな。もう何もしたくない。食欲もないのでもう今日は寝ることにした。メイクを落とし、お風呂に入る。適当に保湿をし、髪を乾かした。この間も家に人の気配を感じなくて寂しくなる。
片付けは明日でいいやと明日の自分に丸投げし、ベッドに潜る。
彼は忙しい人だ。何の仕事をしているかは教えてくれないが、彼には大切な仲間がいるということは知っていた
。でも、私が知っている彼の情報はそれだけだった。付き合えたのも私が押して押して押しまくった結果だった。かなり迷惑だったよね、とあの行動を今更後悔している。
デートもしたことがない。会うのも月に2回あればいい方。でも、1度だけ私の家に泊まったことがあった。あの日は予想以上に雪が降って、危ないからと私が無理やり引き止めたのだ。その時、ベッドで彼と一緒に寝た。特に特別なことは起きなかったけれど、いつもより暖かい空間に思わず頬が緩んだ。
その時と比べて今はどうだろう。1人、冷たいベッドに横たわっている。何時まで経っても冷たい布団が身に染みる。
零れる涙を無視し、目を固く閉じた。
【寒さが身に染みて】
寒さが身に染みて
思い出すのは
貴方の手のぬくもりと
あったかい部屋で貴方と食べたアイスクリーム
いかなる苦痛も心の持ち方しだいで
しのぐことができる
「寒さが見に染みて」
極寒の寒さの中
流す涙は裏腹で
ちきしょう
とても温かく
頬を伝い冷えていった。
そうして
世の中の不条理
理不尽やるせなさ
憤りを飲み込む努力を
覚えていくのです。
「寒さが身に染みて」
かあかあと 七色の世に 黒き身の
今日ぞお揃いの 銀化粧かな
【#9】
中途半端な暖かさ
に包まれている。
見放す仕組みが無いのだ
助け合いという名をした
無責任
お節介
そして最後にはポイ。
自分から関わったのに、
手に負えないと分かると
途端に責任を放棄して、
関わるのを辞めるのなら
親切など
心配など
最初から要らないのに。
関わって関わって
中途半端な暖かさ
に包まれたから。
余計な希望を抱かせた後
突然に捨てられた時の、
絶望感
孤独さ
を余計に寒く感じた。
題材【寒さが身に染みて】より
「寒さが身に染みて」
長い間止まっていた時間を
動かすのには
とてつもなく勇気がいる
何度も動かそうとしたけれど
出来なかった
今ここに
時を動かす事を
決意表明します
寒さが身に染みて
より一層その時が来たと
実感する
震える
そこからもう一度
新しい未来が始まる
「また予定分かったら連絡するね」
「うん、それじゃまたね」
嘘である
彼女の予定が空くことはない
聞き慣れた嘘だ
今回もダメだったか
気を紛らすために煙草に火をつける
誰もいない喫煙所を北風が通り抜ける
寒さが身に染みて煙草を持つ手が震える
寒空の下 煙は空にただのぼる
-寒さが身に染みて-
寒さが身に染みて
今日は鏡開き
温かなお汁粉は絶品だった
寒さが身に染みて、冬に嫌気が差しそうだったが
そのおかげで美味しいお汁粉に合うことができた
寒さが身に染みて、温かさがより際立つ
厳しい冬の中の楽しさを見つけられた気分だ
残念な結果に終わった。
私の気持ちには応えられないとのことだった。
仕方ない。
そういうこともある。
今回はご縁がなかっただけ。
指先が悴むので
通りかかった自販機で温かいコーヒーを買い
ついでに喉の奥の熱さを誤魔化した。
脳に染みるカフェインは私の目を覚まさせ
血液に乗った熱が身体を巡る。
それなのにどうにも
諦めきれなくて。
それなのにどうにも
【寒さが身に染みて】
【寒さが身に染みて】
その分、あったかさも身に染みる。
どうしても
血の底まで凍りつかず
生温い不幸に身を寄せる
(260111 寒さが身に染みて)
寒さが身に沁みて
京都に越してきて
底冷えという言葉をはじめて理解した
氷点下になるわけではなく
雪もめったに積もらないけれど
足元から厳しい寒さが忍び寄ってくるのを感じる
災害は少ない土地だけれど
夏の暑さと冬の寒さは厳しく思える
穏やかな気候の土地に住みたいなと思いつつ
何かの縁があって今住んでいる場所
また離れるかもしれない場所
寒さが身に沁みる日は
そんなことを考える
「寒さが身に染みて」
寒さが身に染みて
自分の胸の熱さを知る。
あれもこれも全部
私の冷たい心を奪った貴方のせいよ。
【#195】
今日は特に寒い
分厚い上着を着て家をでたのに
それでも寒い
最近暖かかったり寒かったりと極端な気温で
丁度いい気温が来ない
さむがりの自分からしたらとても迷惑だ
早く春が来ないかな~
と思う
受験が終わると春だ
早く受験を終わらせるぞ〜
受験が受かりますように
寒さが身に染みて
寒さが身に染みて
君の温もりを思い出す
ああ、春は死んだ。
【寒さが身に染みて】
時計を見ると22時を回っていた
しかも真冬
手の先が赤くなっているのが見なくてもわかる
『ただいま〜!』
ガチャ
扉を開くと猫のむーちゃんが歩いてくる
こいつは呑気だな
そう思いながら靴を脱ぐ
外は寒いけど
家に入れば暖房は付いてなくとも暖かかった
#寒さが身に染みて
寒さが身に染みる冬の日、
誰かは恋人と寒いねって笑って、
誰かはすれ違う人混みにあの人を探して、
誰かは少しほつれたぬいぐるみに不安を打ち明けて、
誰かは次の季節を恋しがって、
誰かは温かいスープを飲んでいる。
_私は、そんな冬が好きだ。
「寒さが身に染みて」
私の髪は、ひかりにあたると
茶色と黄色が混ざった色。
「寒さ」は、私にとって
「自由に詩を書けない環境」
詩は
私の分身。
語るなら、きっと、長くなる。
ここになら、書き続けられる。
違う場所は
ニセモノや、どうでもいい繋がり、空気に疲れていた。
そんな時に、この場所に出会った。
自由に、詩を書かせてくれ。
私は、そのアプリで、何度も泣き。
今、この場所で、その日の辛さも、涙も、悲しみも
成長も、前を向く事も
私のコトバ達が
今
ここで
報われている。
ありがとう。
もう、寒くないよ。
寒さが身に染みて
手足や鼻先が冷えて真っ赤になる。
帰りのバスはまだ来ない。
自習してたらいつの間にか外は真っ暗で誰もいない。少し怖いのと芯から冷える寒さでぎゅっと体を縮こめた。
「あの…大丈夫?」
突然背後から声をかけられてビクッとなった。
私の他にも居残りしていた人がいた。
「あっ、えっと、寒くてうずくまってました。」
「寒いですよね、あ!良かったらコレ。…僕もバス待ちで、寒いかなと思って買っておいたんです。」
持つとまだ熱いくらいのココア缶を手渡された。
「え、でもこれあなたのじゃ?」
「僕のだから僕の意思で君にあげました。今日は芯から冷えるから、これ飲んで温まってください。あと、嫌じゃなかったら横にいてもいいですか?…僕、暗いの怖くて…お恥ずかしい。」
彼は少し恥ずかしそうに首筋を軽く掻きながら笑った。
寒さと彼の優しさが身に染みたある冬の夜のできごと。