『寒さが身に染みて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私の嫌いな季節、冬。
今朝は、特段に寒かった。
晴れていたけれど、氷点下で、霜が降りていた。
寒いなぁ。早く家に入ろう。
何かしら羽織っていないと過ごせない季節だ。お風呂上がりも、モコモコのくつ下を履いている。
朝晩の冷え込みは、雪が降ればもっとひどくなる。来週、また降雪の予報が出ている。
寒いんだろうなぁ…。
暖かい格好をして過ごそう。風邪をひかないように気をつけよう。
「寒さが身に染みて」
足と指の先が少し紫色になるところに冬を感じる。あなたは今頃どうしているだろうか。嗚呼そうだ、あなたはこのような紫が似合っていたんだ。ラベンダーのような紫が好きだったんだ。そのようなアクセサリーやストールをあげたことが懐かしい。そしてあなたは今、土の中で大好きな紫色の物達に囲まれて、大好きな紫色になっているんだろうなあ。
あともう少し
寒さで身体が冷えてくると、私はどんどん焦ってくる。
高校受験。
志望校への点数が足りない。何度もそう言われた。
何度も諦めかけた。
でも、私は最後まで諦めない。
また暖かくなる頃に笑顔でいられるように。
「寒さが身に染みて」
ふとした瞬間に
過去のいろいろが蘇ってきて
涙が止まらなくなった午後...
泣いたのがバレないように
顔を洗って、洗濯物を取り込む
こんな日は
いつもより寒さが身に染みて
心の中まで風が通り抜ける
かじかんだ手で猫を抱きしめたら
顔を舐めてくれた
″大丈夫だよ″って言ってくれてるみたいに
優しくて温かかった
【寒さが身に染みて】
ハーっと白い息を吐く。今日は一段と寒い。
手足や鼻先が冷たくなるのを感じながら、家へと急いで帰る。
「ただいま」
おかえりなさい、と迎えたのは僕の妻。
「寒かったでしょ、
ご飯温めるから先お風呂入って」
そう言って妻は台所に向かうとテキパキと行動していた。言われるがまま、僕は脱衣所に向かう。
仕事と寒さで疲れきった身体を休めるのに温かいお湯はよく効く。
湯船から上がったあと湯冷めしないよう素早く着替え、リビングへ向かった。
いい匂いに誘われ僕のお腹が鳴る。
食卓に着くと、妻の用意してくれた食事を口に運ぶ。
うん、上手い。スープから野菜の甘みが感じられた。
路上ライブを始めて、もう何年経ったかな。
子供の頃から歌うことが大好きで、
それがいつしか私の歌でみんなを
元気にしたいと思うようになり、
作詞も作曲も全部自分で作るようになった。
時間はずいぶんかかったが、
私の歌を聴いてくれる人も沢山できた。
今日みたいに寒いはあの日のことを思い出す。
私にとって宝物みたいな思い出だ。
──確かあの日も一段と寒い日だった。
まだ私が路上ライブをやり始めた頃。
毎日毎日精一杯歌っていたけど
誰一人聴いてくれなくて、
私の前を沢山の人が通りすぎていった。
寒さで指先も真っ赤になり
体もすっかり冷えきっていて。
もうやめてしまおうか、そう思ったとき
淡く綺麗な着物を着たおばあさんが
パチパチと拍手をしてくれた。
そして私にこう言ったのだ。
「この道を通る度に、素敵な曲だと思っていたの。
毎日元気を貰っていたわ。本当にありがとう。」
ペコリと礼儀正しくお礼を言った後、
「寒いでしょ、良かったらこれで暖まってね。」
と、温かいココアを貰った。
寒さが身に染みていたからこそ、
掛けて貰ったその言葉が心の底から嬉しくて
涙が溢れて止まらなかった。
「こちらこそありがとうございます」
声を振り絞り、精一杯の感謝を込めて
深くお辞儀をした。
うん、もう少し頑張ろう。
聴いてくれてる人がちゃんといる。
応援してくれる人がちゃんといる。
よし、貰ったココアのおかげで指先もじんわりと
暖まってきた。私はまだまだ頑張れそうだ。
──今だから思う。
寒さが身に染みるこの季節だからこそ、
人の暖かさや温もりが強く感じられる。
それはとても愛おしく、そして何かを
一生懸命頑張ってる人の糧にもなるのだ。
今日も私は歌う。
聴いてくれる人へ感謝を込めて。
そして今を頑張ってる人の心に少しでも、
私の歌が届きますようにと願いながら。
#8 『寒さが身に染みて』
-寒さが身に染みて-
寒い夜
悴む手をポケットに入れながら街を歩く
目の前には手を繋ぐ恋人
繋いだ手は強い風に当たっている
それでも暖かそうに見える
寒さが身に染みる
寒さが身に染みて
毎年この時期になると、足にしもやけをつくってしまいます。
「手がちべたい...」
部屋に入るなり、真っ赤になった手をこすりながら君は言った。その手に触れてみると、まるで温度を失った氷のようだった。
手も耳も頬も、外界と触れる部分の全てが赤い君をみていると、凍てつく寒さの中で凍える君が目に浮かぶ。何もしてあげられなかったことがとてつもなくやるせない。
せめて、君の手から伝わってくる冷たさと引き換えに、君の手へ温かさを伝えたい。熱力学第0法則があるのなら、触れ合うものの温度は均一にならなければいけない。君だけが冷たくていいわけがない。
寒さが身に染みるときには、温もりもまた身に染みる。冷えきった君に少しでも温もりをとどけられたら嬉しい。
遠い君へ
300字小説
予行演習
「そっちじゃない。お前はこっちの方角に逃げろ」
「向こうの角で曲がって南に向かえ」
1月も中頃。二月に向け、俺達は逃走経路を確認する。初めての者は念入りにぶつけられた豆の痛さにパニックにならないように確認を重ねる。
「お疲れ様です」
神社の境内にふくよかな匂いが流れる。福の神達の振る舞い酒。本番さながらに虎の皮のパンツ一枚の、寒さが身に染みる俺達には本当にありがたいことだ。
「毎年すみませんね」
「いや、これで人々が息災で過ごせるなら」
二月三日の夜に鬼を追い出し、福の神を迎える。今は恵方巻きとやらの方が盛んだが、それで人々の憂いが晴れるなら。
コップ酒を片手に夜空を見上げる。白い息がふわりと上がっていった。
お題「寒さが身に染みて」
ひょいと箸でつままれた唐揚げは、その肉厚のダウンを脱ぎすてた。
かなしげに彼女は薄着になったそいつを見つめる。
「寒そう」
そして、あんぐりと空いた口へ放り込んだ。
唐揚げは彼女の胃にすっぽりおさまったらしい。満足そうに彼女は腹をさすり、口外にガスを吐き出した。
「ご馳走さま」
手を合わせたところで、一部始終を傍から眺めていた男は口を挟んだ。
「まだあるけど?」
男の持ち上げたトレイはゴロゴロと音を立てた。そっと彼女が覗きこむと、胡麻団子が三つ転がっている。
「もう食べられないよ〜」
寒さが身に染みて
仕事も家事も
何もかもにやる気がなくなる毎日
この時期になると
カップラーメンとか
インスタント系で
食事を済ましてしまう
だけど今日は違う。
久しぶりに実家へと帰省した
『ただいま』
最近の仕事についてとか
人間関係についてとか
色んな話をした
母も楽しそうに話をしてくれた。
「ふふッッ」
久しぶりにこの笑顔見たな
「そろそろ晩御飯にしましょうか」
母の手料理を食べるのは何年ぶりだろうか
パクッパクッ
久しぶりに食べたこの味
家で食べる
自分の料理より
とっても
暖かい料理
『何が違うのかな、、』
明日から
この味じゃなくなるのか
なんて思いながら
一口一口
よく味わって
母の手料理を食べた───。
鈍色に湿る寒さが身に凍みて
/お題「寒さが身に染みて」より
君が側に居るだけで、温もりを感じた。
それはどんな時も、
それが当たり前だと思っていた。
君が居なくなった。
僕の心は途方に暮れている。
冬の寒さが身にしみてとても痛い。
君は、元気でいますか?
寒さがメンタルに与える影響はあると思う。
暑すぎてもその然り。
目の前の何かに立ち向かう気力が凍てつくことがあってもいい
凍った地面で転んだように失敗したって構わない
心臓が働いて血が巡るように
また季節も巡るのだ
今日は久しぶりに九州もちょっと寒くて、バス停まで凍えながら行きました。1時間目が体育でバドミントン選択なんです。そして今日ダブルスのペアの男の子が体育館シューズを忘れて、靴下では滑りそうだからと裸足でやってました笑
寒くてずっと飛び跳ねてた気がします。
見てるこっちまですごく寒かった時間でした。
まぁいい思い出になるのかも。
寒さが身に染みて
寒いけど
身には染みてない
暖冬だから
暖冬で困るのは
雨だね
あと霰など
出掛ける時が面倒
お風呂は身に染みてる
時折寒くなるんだろうけど
気温差にはやられると思われる
寒さが身に染みて、ふと母の手料理を思い出す。
(暖かかったな...)
自分の作る料理と何が違うんだろう。
あの頃のご飯に何か入っていたのだろうか。
今の私のご飯に足りないものは何なのだろうか。
(......ちょっと頑張ってみるか)
自分のために。
『寒さが身に染みて』
冬は、寒がりな私にとって、地獄のような季節だ。それに、なんだか冬は、ふとした瞬間泣きたくなる。なにか悲しいことがあった訳でもない、どこか体調が優れない訳でもない。寒がりな私は、人一倍寒さが身に染みるからだろうか?理由は分からない。それでも何故か、ただただ、泣きたくなる。別に、泣くと言っても、号泣したい訳じゃない。ただ、自分の本能に身を任せ、一筋の光を私の頬に落としてみたい。
寒さが身に染みて
冬なんてなくなればいい。
毎年そう思う。
寒いと思いたくないから。
手袋、マフラー。
外出の際、この2つは欠かせない。
10℃以上あったとしても、手袋はする。
親に手袋はいらないと言われてもつける。
それほど寒いのが嫌いなのだ。
体に寒さを感じさせたくない。
どこにいても寒さを感じるだろう。
けど、嫌なんだ。
寒さに体が包まれているような感じが。
寒さからは逃げられない。
逃げようがない。
体が震える。
体温を上げようとしてくれている。
ごめんね、寒い思いさせて。
僕が悪い訳じゃないのに謝ってしまう。
謝るのがくせになったのかな。
わからないけど、でもまあ、寒いのは嫌だな。