『寂しさ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
このどうしようもない寂しさを埋められるものは、この世に無いと思っている。
何を見ても、何をしても。
常に心に居座っているんだ。
だから、そう。
互いに凍える心を持ち寄って、「寂しいね」と微笑み合える。
それがきっと、ほんの少しでも。
温めてくれるはずだと信じている。
〝寂しさ〟
冬に暖かさを見つけた時
春に咲く花の名前を知った時
夏の暑さの凌ぎ方を探している時
秋の風を聴いている時
そしてまただんだんと
寒さが近づいてきたことに気づいて
隣にお前がいたらなって
考えてしまう脳みそが疎ましい
思考の常道に名前などつけたくないな
弱そうだもんね
期待には応えたいもんね
『寂しさ』2023/12/209
【寂しさ】
どんなに家族と仲が良くても
どんなに友達と遊んでも
どんなに恋人と過ごしても
一人のような気がしていた
誰といても何故だか寂しくて
心が苦しかった
自分のことを本当の意味で分かってくれる人に
まだ出会えていないから寂しいのだと
やっと気付いた
寂しい時
寂しいと素直に言える人に出会いたい
そして
その人が寂しい時は
隣に居たい
自分が寂しい時は
隣に居てほしい
そんなことを思った
寂しさ抱える性格になってしまったが、仕方がない。そうして生きていく。
寂しさ。
来年から少し
遠くなるから
寂しい。
でもたまには
Liveがあるから
大丈夫。
お互いが
もっと近くなる為に。
寂しくても耐える。
寂しさを抱えてる。
この世界への不安も絶望も抱えてる。
頑張っても上手く生きられないしんどさを抱えてる。
何を言っても「弱い」「甘え」「頑張れ」で片付けられる。
この正解のない世界で不正解の地雷を踏まないように恐れながら一人抱えて生きていく。
理解されない寂しさを抱えながら。
ー月ー
僕は君の太陽にはなりたくない
だって太陽はみんなを照らしてくれるでしょ?
その役目はきっと僕じゃなくても変わりがいる
僕は深い闇の中にいる
小さくなった君の隣に座りたいんだ
君の見えない涙を拭いたい
暗闇の中を独りぼっちで彷徨っている君を
僕が見つけ出すんだ
だから僕は、君の月になりたい
―寂しさ―
『…はぁ』
忘れた頃にやってくる、この寂しさ
時々、1人の時間がどうしようもなく、
怖くなるんだよね
寂しいっていうか?
誰かにそばにいて欲しい、
くだらない話でも聞いて欲しい、
そんな気分になる
一人暮らし初めてもう半年だって言うのに
情けないと言われちゃ、
ぐうの音も出ないんだけれど
いつもは、狭苦しくてたまらない部屋は、
改めて見ると、やけに広く感じて
この部屋には誰もいないんだ…って、痛感する
『誰か…そばにいてくれたら…』
そう思わず呟いた時
「ふっふふふ…
ハハ、もう既にここにいるって言うのに」
少し聞き慣れない笑い声と、
涼し気な風鈴のように澄んだ声が聞こえた刹那、
押し入れがスーッと、音もなく開いた
凝視していると、暗闇から現れたのは、
ニヤリという擬音語がピッタリな顔の少女
襖を開け切ると、左手は襖に掛けたまま、
右手を壁について、
押し入れの2段目から
スっと軽やかに飛び降りた
着地の所作は、猫を思わせるように靱やかで、
余裕気な笑みは、貼り付けているのかとでも
思ってしまうほどに、全く揺るがなかった
歳は7つか8つくらいだろうか
白いノースリーブワンピースの肩に、
セミロングより少し長い、
サラサラな黒髪が流れているという、
幽霊か、とツッコミたくなる容姿の彼女は、
表情と同様、堂々たる佇まいだった
彼女の全てから伺える何とも言えない妖艶さに
つい、圧倒されてばかりいたが、
私に押し入れに人を住まわせられるほどの
余裕は無いし、そもそも彼女に見覚えはない
「あら、私に一切の見覚えが無いとでも
言いたげな顔ね?」
見た目にしては生意気すぎる口調と、
大人のような言葉遣い
「本当に覚えていないようね
クックク…まぁいい、教えてあげるわ
…私はね―」
寂しさ
保険のおばさんが定年を前に退職された。うまく保険に勧誘されただけじゃないかと言われるかもしれない。でも、私はその方の人柄が好ましく、信頼できると感じたから契約をした。
新卒入社した会社は、事務員を除き、40代以上の既婚男性ばかりだった。事務員が寿退職してから女性は私ひとり、話が合う人もいないし、社会人には一応なれたものの、世間離れしていくことを内心では危うんでいた。
それでも10年腰を据えたのは、その仕事が好きだからではない。他に自分のできることがあるのか、マナーも常識も知らないことが多すぎて、恥をかくことを恐れていた。
定期的な契約内容の確認と同時に、情報冊子を持って来てくれた。ちょっとしたお菓子やタオル、カレンダーを持って来て、職場にいる全員と顔を合わせてご挨拶をされていた。目上の人、経営者の心を掴むのはそういった積み重ねがあってこそ。契約してくれる人しか相手にしないとかだと、会社や職場へ出入りしにくくなる。
時には湯呑の漂白までしてくれていた。頼んでなくても気づいたことをやって行く。人によっては勝手に触られると嫌なのかもしれないが、私は茶渋だらけの湯呑は気にならないから、漂白をどうやってやるのかすら知らなかった。
世間知らずが転職することになり、その時々で気にかけてくれた。ビジネストークだったかもしれないが、ゆっくり焦らず仕事を探せばいいと前向きに気持ちを切り替えられたのも、そういった気遣いのおかげだった。
別の方に引き継がれ、アフターフォローはしてもらえるが、親しみのある方がいなくなるのは寂しい。
《寂しさ》
別の男の子と連絡をとっていても
別の男の子と遊んでいても
もう君を好きじゃないと思っていても
不意に君を思い出し寂しくなることがある
君のインスタのストーリーが上がっていたら
考えるより先に指が動いて見てしまうし
LINEとかDMとか見返しては
ああ、戻りたいなって思うことがある
別の男の子に失礼だよね
ごめんね
早く完璧に忘れたいな君のこと
冬の明け方の空は
ちょっぴり感じる寂しさや
ほのかな街灯の明るさもあって
あなたの背中を思い出します
君が隣にいないだけで、僕の一部分が抜け落ちちゃったみたいだ。
どうして最期のとき一緒にいられなかったのかな。
あのとき君と笑って手を振りあった僕に教えてあげたい。
悔しい
寂しい
どうしてだろう
神様は意地悪だ
知ってるよ。気まぐれな君が、こんな時間に連絡を寄越してくるなんて、人恋しかったんだろう?
「──?眠れるまで、一緒にお喋りしようか」
『遠い誰かと』
お題
「寂しさ」
洗いそこねたマグカップが
テーブルの上で待ちぼうけ
わたしが片付けないかぎり
いつまでもそのまま
/ 寂しさ
2022/12/27 18:20:00
ここに来てどれくらいか
季節が変わっても
君との距離は変わらない
押入れにいるかと思えば
気まぐれにそばにいる
目覚めると布団に窪み
引戸が君の幅だけ開いてる
/ 冬は一緒に
僕が僕で在る証。
それは愉しく詠う事。
毎日を明るく照らす事。
確かに今は厳しく、苦しいかもしれない。
けれど、いつか、今が良かったと
思える様で在りたい。
イマ、を、後悔しない用で在りたい。
喜びに満ちる、その日が、
産声を上げるまで。
寂しいなんて分からないけど
なんも分からないけど
だけれど
でも
寂しさをペン先に垂らして文字を起こす。
そのペン先から溢れた文字達を手紙が優しく受け止める。だから寂しくないよ。
No.18『 恋歌 de 連歌 』
詩歌 / 定型詩 / 短歌 / 都々逸
#短歌(57577)
寂しさを分け合い慰め合っていて それでも他人と言うひとがいる
言い訳にしたくはなくって笑い合う寂しさなんてなかったように
もう少しぼくに勇気があったなら今も君が隣りにいたよね
わたしには過ぎた相手だったねと笑った君の笑顔が語る
サヨナラと言われて泣いて次の日に忘れるわたし強くはないし
#都々逸(7775)
泣いてもいいからこっちにおいで君の寂しさぶつけてよ
寂しさなんて感じるもんかどうせ叶わぬ恋だから
会いたいなんて気軽に言うな妻も子供もいるくせに
笑っているから寂しくないと見せかけている侘しさよ
お題:寂しさ
『寂しさ』
寂しさは 捨てずに
ただ 抱きしめて
傷がズキズキ痛んでも
傷口がジュクジュクしてても
いつか痛みは消えて
瘡蓋になり
痒みすら感じて
最後には 瘡蓋は剥がれ落ち
傷口が見えなくなるように
残る傷跡もあるだろう
だけど、それは
傷つきながらも 生き抜いた過去を
無かったことにしないため。
忘れないため。
寂しい時は
その寂しさを
ただ抱きしめて
今の苦しみを くぐり抜けるために
疼く痛みを 抱えて 抱きしめて
生きていることを ただただ 感じて
寂しさを 紛らわすことなく
寂しさのど真ん中を見つめる
わかるまで あぁ、そうかと
腹の底に すとんと落ちるまで
ひたすらに
それが この苦しみをくぐり抜ける
1番の 近道な気がするから
【寂しさ】
一緒に居て楽しいより
一緒に居ないと寂しい
って思ってもらえるような人になりたい。