『寂しさ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
寂しさ
無為に絡んでいた人間が散っていく
面倒だから。と吐き捨てた直後の
あの憂いはなんだったのだろう
あの勿体無さは、どこから来たのだろう
私はずっと寂しさと生きてきている
私だけが寂しいとは思わない
皆んなそれぞれどこか寂しさがある
それぞれの寂しさを、
わたしは理解してあげることはできない
寂しさが募り怒りに変わっていく人もいた
寂しさとは共存し、コントロールして生きていかないと
自分が崩れそうになるほど寂しくても
寒くて暗くて深くて
心はいつもそうだった
孤独も孤立も
今ではもうどうでもいい
誰かに期待して好意を持っても
全ては満たされない
他人に全てを見せる必要はないのだから
相手を気にして生きなくても
理解者はいつか現れる
寂しさはずっとは続かないと
冬が私に教えてくれた
🍀寂しさ
太陽の沈む真っ赤な空を見ると
何故か寂しい。
なにとも言えない感覚が私を支配する。
写真で見る感覚とはまた違う、
生だからこそ感じる不思議な気持ち。
にきびを潰したあとみたいな、鈍い痛みを引き摺って生きるしかないのだと思った
せめて、うわべだけでも恋ができていた私の、純粋なよろこびから
少しでも苦みを濾しだすことができればよかったのにと、ぼやけた目を少し閉じた
寂しさ
寂しさは、孤独を生む。
そんな寂しさが、私は、苦手だ。
だから、思いっきり明るい歌を歌う。
歌うとたくさんの人が、私に拍手をくれた。
夢か!
でも、嬉しかった。寂しかったのかな。
寂しさの色は藍色で
涙の味がした
幾つもの涙が重なり
青く濃くなって
固まって凍ってく
溶かして 溶かしてって
一人心で訴えて
痛いよ 痛いよって
一人で耐えて
崩れてく心
罅(ひび)が入るような
音を立てて
はぐれてしまった心は
いつか凍った心
溶かしてくれる人に
出会えるのだろうか
出会えるのだろうか
溶けるだろうか
溶けるだろうか
溶けて春になって
仄かな桃色に
なるだろうか
寂しさはりんご飴の味
藍色をゆらす夕日
シャボン液の薄膜
広いベッドで寝返りをうった時とか、
フルーツタルトもチーズケーキも両方食べたい時とか、
深夜遅くに真っ暗な部屋に帰ってきた時とか、
ふとした瞬間に、あなたがもう隣にいないことに寂しさを覚える。
私が殺したくせにね。
#寂しさ
真っ暗闇、右も左も、前も後ろも分からない
どんなに叫んでも誰も振り向いてはくれない
叫ぶ声は枯れ、足はもつれ
引っ張ってもらう為の手には力が入らない
ただ一生懸命、懇願するように上を見上げる
気付いて、認めて、愛してほしい
そうやってまた一つ、底無し沼に私が沈んでいった
ぽっかりと心に空いた穴
その穴を埋める術が、今もまだ見つからない
人が寂しさを感じるのは
愛に飢え渇くのは
魂に書き込まれた永遠の掟のため
どれだけ傷つけられようと
歪められようと
愛を分かちあうことでしか
埋まらないものがある
#寂しさ
ひとがひとりしねば、寂しいし悲しいし苦しく辛いのだ。そんなことも、忙殺の日々に忘れてしまいそうになる。
死は今日を生きる我々に余りにも身近で遠い。
死に触れて、初めてそれを思い出す。常にその寂しさを思うことは難しい。
寂しさ
「お前のうしろ」
そう言われて、咄嗟に行動できない時。『誰かと一緒なら』と思う時。
それが「寂しいとき」。
母親は寂しさだ
教科書にすら書いてない歯痒さと、
この身を死に至らしめるほどの焦燥を以って
瞋恚の理想郷は完成す
この世に放られた意思の全ては寂しさだ、寂しさだ
それはけたたましいサイレンが数式の邪魔をするが如く、
簡単な嘘に騙されて洒脱されてしまうが、
温いままの羊水に
いつまでも浸かり続けるわけにもいかず………
母親は寂しさだ
それは決して手を繋いではくれないが、
いつだって私たちを抱き締めている
そして確かな一夜の物語として、
寂しさが私を産みすらしたのだ!
《寂しさ》
寂しさ
火星の通信室
地球から僕に通信が入っていた
僕はトビー。生まれて15年、火星で暮らしてきた。
今度地球に初めて行くことになった
「トビー君故郷を離れるのは寂しいかい?」「多少はね」「ハハッ余裕だね楽しんで来なよ地球旅行」
余裕を装うが内心不安だった
地球には僕を捨てた父と母がいるらしい
僕は寂しさを振り払い地球に向かうロケットに乗り込む
見送る人に手を振りロケットは地球に向かう。
キリンの首を手に入れたので、さっそく装備して、高い高いところから、周りを見渡してみる。
視野はできるだけ広く持っておかなくちゃ。
すごい、さすがに遠くまでよく見える。あぉ、あの、川のむこうにみえる、あれはなんだろう。川のむこうにあんなものがあるなんて。
あぁ、あっちにもなにかある。おもしろい。あれは何かなあ…
何時間、何日、何ヶ月、何年…
そうしていただろう
気が付くと、そばにいたはずのあの人は、いなくなっていた。
首を長く長くしてどれだけ遠くを見渡しても、もう彼は見当たらない。
『寂しさ』
寂しいって気持ちはよくわからない
初めての店に入るのに一人で心細い、みたいな感情も辞書的な意味なら寂しいと言っていいのかもしれないけど寂しいって多分そういうのじゃないだろう
家に一人でいるのが辛いとか大勢の人がいる中で孤立しているのが辛いとか、そういうのが寂しいって感情なんじゃないかと思う
そういう感情を抱いたことは覚えている限りではないな。一人暮らしだから一人でいる時間が長すぎて慣れちゃったのかな
寂しさ
街から帰る
明かりのついたお店
賑やかに談笑する人々
あらゆる華が
窓ガラスに映っては消えていく
もっと見ようとした時には既に、
真っ白なモヤに隠れてしまった
幾つも乗り継いでたどり着いた先は
何もない
寂しさ
寂しさはいつも
感じている
でも人前では決して見せない
そんなそぶりも
寂しいなんて言っていたら
こんな世の中
生きていけなくなるから
人前では弱い部分は
見せたくない
それが私のプライド
私の生まれた時代は
過酷だったと思う
年齢を重ねた✨👘🌼🌿⛩️🖋️
君には
僕しかいないはずだった
いつしか君は
自分の世界を作り出し
僕のもとを離れていく
それは嬉しいことでもある
でも僕は
君が戻ってくるのを
願ってしまう
寂しさ