『寂しさ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『寂しさ』
なんとなく寂しくなる瞬間がある。
なぜそんな感情になるのか。
それは、きっとあなたが他の人と考え方と優先順位が違うからかもしれない。
人という生き物は、それぞれが個性を持ち、自我があって人間社会でコミュニティを築く。
得意なことも、不得意なこともバラバラ。誰一人として同じものがいないオンリーワン。
一見、自分を確立する上でメリットばかりに見えるが、その影に隠れたデメリットまで気づいている人はいるのだろうか。
誰とも違うということは、決して誰とも同じになれないということ。
外面だけどんなに似せてもそれはその相手本人ではない。
癖や性格はコピーはできても、それは本物にはなれない。
だから相手に歩み寄る、相手を理解するということそのものが非常に難しい。
なにせ当事者本人ではないのだ。体験していない以上、想像して思いを巡らせるくらいしかできない。
だからこそ人として生きる延長で、寂しさは時々起こって然るべき感情なのだろう。
さあ、今日感じたこの寂しさを、今日の私は何で埋めようかな。
「寂しさ」
毎年2月3日を過ぎると決まった神社に参拝
する。
年によっては初詣になってしまうが、気に
していない。
毎年同じ御守りを返納し、新しい御守りを
手にするのだが、この間の時間だけ何とも
言えない寂しさを感じる。
『寂しい坂にて』
寂しさと淋しさのあいだに真綿を詰めてもの寂しい羊ができました。羊の足ではメリー•ルゥの丘まで48時間はかかります。そのあいだに僕らはことばを失い、文字は消え、笑ったり泣いたりすることもままならなくなりました。寂しい坂では電話が鳴くよ 木箱が軋んで村ができるよ ポルカを踊りくるくるいくよ 僕らの真新しい表現はメリー•ルゥまで響いてく。
空虚とか寂寥とかそんな言葉で表される感情に、今現在絶賛陥っている最中である。
飲み会が終わって皆が散り散りに帰って行った後、俺は一人近くの公園で水を買って飲んでいた。先程まで騒がしかったから余計に寂しさが増す。
夜はまだ長い。これからどんどん長くなる。一人が増える。それが酷く恐ろしく、だがいっそ諦観している自分もいた。それもまた怖い。
空を見上げたら星が瞬いていた。ここら辺は街灯が少ないから良く見えるのだろう。確かあの、砂時計みたいな形の星座。何だったっけ。冬に見える星座だ。どうでも良い事なのに気になってスマホで調べる。
「あぁそう、オリオン座」
ぽつんと呟いた言葉は闇に溶けていく。子供の頃、塾の帰りに友達と探した記憶がある。懐かしい。そう思うと胸の中にすとんと嵌る何かがあった。何かは知らない。
でも、いつのまにか自分は寂しさを我慢できる子供になっていたんだなぁ、なんてぼんやり思った。
#寂しさ
テーマ【寂しさ】
制作者:いと。 12.19 2022 20:46
今日も一人。きっと明日も一人。
その次の日だってずっと。
最後に学校に行ったのは2年前。
最後に人にあったのは5ヶ月前。
もう誰も期待を抱いてはくれない。
もう誰もそばにいてくれない。
どうせ、”ただ学校に行けばいいだけじゃん。”
”ちゃんと勉強したらいいじゃん。”
”また期待してもらえるように頑張ればいいじゃん。”
なんて思ってるんでしょ?
「…わかってる。」
そんなこと、自分が一番よくわかってる。
自分が一番理解してる。
悔しいはずなのに、見返したいはずなのに...
「…あーあ、笑」
そんな事を思いながら今日も一日、
薄暗い部屋の中で一人寂しさに溺れる。
寂しさ
寂しさとは何も感情がなくなった時
そして、周りに誰も居なくなった時
蛍光灯の明かりが嫌い。とくに真夜中の。
冷たくて眩しすぎてつらいから。
空はどんより曇り空
今にも雨が降り出しそう
風はひんやり空っ風
手がかじかんで凍えてる
大地はカラカラ乾燥し
草木が茶色く実ってる
こんなに過ごしにくいのに
気を引き締めて生きている
こんなに辛い環境で
みんな真剣に生きている
君もきっとどこかで
寂しさ
寂しさ
病になった奴がいて、
そこの小屋に居た連中は全員処分されたそうだ。
人間の間でも、何やら病が流行っているらしい。
不思議だね。彼らは処分されないんだ。
何でだろう、僕たちだって、仲間がいなくなったら寂しさも悲しみもあるのにね。
そう言ってた奴の小屋でも病が出て、
そいつ含めて全員処分された。
思うようにいかない日々に凹み
見たくもない動画を見ては消し
エサのようなメシを食い
発泡酒のタブを倒す
あなたの声が聴こえるひとときと
あたなの顔が見られるひとときが
寂しさからの束の間の開放
#寂しさ
ぱらり
本を開いて
取り出した押し花の栞
貴方がくれた
淡い青色
この頁も、
貴方と一緒に読んだ頁。
私の生活全てに
貴方が寄り添ってる。
冷たい朝の空気の中
ほぅっと吐き出した息の中に
寂しさを誤魔化して
1人、コーヒーを淹れる。
「寂しさ」
止まった時計を見るとなぜか寂しくなる。
なんだろう、取り残された感覚。
動かない秒針とか切なさの極み。
あと、ミニチュアハウスも苦手。
繊細な細工にワクワクする反面、誰もいない生活感溢れた小さな部屋に、突然 寂寥感が襲ってくる。
こういう自分だけがダメージ受けちゃうモノって、
思い出せない過去に何かがあったのかなあ。
きっと周りの人も、私には想像もできない何かで寂しがっているのかもね。
寂しさが、楽しさに変化する。
彼女の前髪は、サラサラだ。
寂しさ
さみしくて…ふあんで…
依存してるの…
あなたがいないと…
ソワソワ…おちつかないの…
涙が止まらないの…
そばにいて…
ずっと守っているんだね
君はそいつを隠すために
悲劇を語り、過去を誇張する
嘘で塗り固めて
見えないように
ばれないように
そうすると寂しさから解放されるみたい
君は満足して帰っていく
でも一人になると
またそいつが隙間から出てくるんでしょ
だからほら、また君から電話だ
本当は全部気付いてたけど
君の寂しさに付き合ってると疲れるんだ
だから気付かないふり
君は魅力的なのに
そいつを隠すことに必死な時は
なんだか私も疲れるの
今は何をしたらいいのか分からない
こんなに疲れるのなら
私も君から遠ざかってしまいたい
ごめんね
私も君の寂しさを広げてしまう
#寂しさ
「私とあなたじゃ住む世界が違う 第五十九話」
「よりによって、一般人に負けるなんてな」
空を箒で飛んでいるスレートウィッチは、薄ら笑いをして落ち込みました。
「ナイトメア様に何て言えば良いんだよ…一般人に負けたなんて言ったら、どうなるんだろ?」
スレートウィッチは、行方不明になっているドリームレースの事を思い出しました。
「ドリームレース、きっと任務に失敗したから帰れないんだろ?今はアンタの気持ちが分かるよ」
スレートウィッチは、ドリームレースに会いたいと思いました。
「ドリームレース、何処に居るんだ…?今はアンタに会いたい」
スレートウィッチは、ドリームレースを探し始めました。
「マジカルコンパス」
スレートウィッチの前に、ホログラムの様な羅針盤が現れました。地図にドリームレースの居場所の座標が光で指し示しました。
「ココに居るんだな」
スレートウィッチは、光で指し示す所に向かって飛んで行きました。
スレートウィッチは、座標の地点まで飛んで行くと、占いで商売しているドリームレースを発見しました。
「ドリームレース、見つけたぞ」
「お客さん、ちょっと待ってて下さい。スレートウィッチ、私、帰れない…」
ドリームレースは、占いの手を止めてスレートウィッチの所まで行きました。
「分かってるよ。うちは一般人に負けたんだ。帰れないのは同じだから」
「私、二度も任務に失敗したから、ナイトメア様の元に帰れない…」
ドリームレースは、涙目になっていました。
「帰れないけど、帰らないとマズイんじゃないか?」
「帰れないよ…」
「家とか寝泊まりとかどうすんだよ…」
「それでも、帰れない…」
ドリームレースのボロボロになった服を見て、スレートウィッチは全てを悟りました。
「ナイトメア様の玩具にされたんだな…」
「痛いのか、気持ち良いのかよく分かんなかったけど、あんな気持ち悪いの耐えられない…」
「男は良くても、女は大ダメージを被る奴…だよな、ソレ」
「お仕置きって、服を破かれるの?体中舐められて、舐めさせられるの?まるで服を着てないお人形みたい…」
「サンフラワーは行為のシーンをネットに流されたからな…」
スレートウィッチは、顔を青ざめました。
「…ドリームレース、現実世界に逃げようぜ」
「現実世界?」
ドリームレースは、スレートウィッチの方を見ました。
「ナイトメアに見つかって、また嫌な思いするくらいなら逃げた方がマシだろ?」
「逃げたい。けど、私達配信者だから、誰かが必ず追って来るよ?」
スレートウィッチは、少し考えました。
「一般人に戻ろう。二人で」
「うん、戻ろう」
スレートウィッチは回帰光玉を出して、ドリームレースと二人抱き合うようにして回帰光玉を抱きしめました。
「コレ…ナイトメアの一味になる前の姿だよね?」
ドリームレースは、笑顔になっていました。
「コレで、晴れて自由の身だな」
私服に戻った二人は、現実世界に帰って行きました。
寂しさ
ボクは、淋しいという漢字の方が好みだ。
小さい頃––2年生頃––に、母親に聞いた覚えがある。
–––どうして「淋しい」って書くの?
と
母は、
–––林が泣いてるからだよ。
と、何だか強張った表情で言った。
娘がそんな事を言って嫌だったのか
父に愛されなくなり、淋しくなったのか
林が泣いてる。
詩みたい、と当時のボクは思った。
母にその話は二度としなかった。
アイツがふと「淋しい」って言った。
何でと聞いたら
さあな
と、珍しく大人びた顔をして言った。
しばらくしてアイツの両親が離婚した。
弟ともバラバラになるそうだ。
それからアイツと話をできていない。
『寂しさ』
生きていて
寂しさを感じるのは
誰にも必要とされてないと感じた時?
無視された時?
友達がいない時?
恋人がいない時?
家族を失った時?
自分の居場所がない時?
夢や希望がない時?
愛されてないと感じた時?
「助けて!」って言えない時?
生きているって
ひとりぼっちの時も
大勢の中にいる時も
大切な人といる時も
寂しい時は寂しい…
寂しさ
たぶんこれでお別れだ
何もないままで見送る
今しかないなんて思い
声をかけるなんて無理
こういう形で終わるか
かなり予想出来た結末
いいとか悪いとかなく
このままでを受け入れ
明日が来る寂しさにも
慣れなくてはと思える
不正解を選んだ自由は
後悔という解りきった
感情と友達になりなと
無言で突きつけてくる
こういう生き方だよね
まるで前にも見たよな
そんな景色に見えても
初めてのような顔して
明日を力なく歩いてく
急に覚える寂しさ
上手くいかずに分厚い壁を感じた時
人恋しい気持ちになった時
子どもたちが帰りポツンと取り残された時
こんな時に寂しさを感じる
子どもたちが成長していく過程
それは子どもが自立に向かっていく時
低学年の子どもたちは「先生〜」と言って近付く
中学年になると、少し寂しさを覚える
友達グループを作って離れていく
高学年は親、先生よりも友達
でも、成長過程で必ず通る道である
7年同じ職場で見ている子ども
年々、賢くなる子ども
いつまで経ってもやんちゃな子
様々だ
今まで過ごして来た時間は戻らない
いずれは別れが来る
誰もが通る
【出会いがあれば、別れあり】
何度経験しても、打ちひしがれる思い
別れの時に備えて自分の出来ることをやっていく
出来ない時もある
自分のペースで
次の別れに備えて
寂しさを感じ、落ち込む
次のステージに上がるために欠かせないものである