『宝物』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
一つ一つ手に取っては
愛おしく思い撫で、
そして目をつぶって涙を耐え、
そっと箱に戻す。
その繰り返しが
幸せで幸せで。
いつかこの思い出も
宝箱に入れる日が
来るのだろう。
「宝物」
あなたはかけがえのない人です これまでも これからも それは変わることはありません
『宝物』
あなたの宝物は、なんですか?
なにもない無の世界に
仄かに、ぽぅっと
淡い光が、満ちる。
南京錠のかかったちいさな箱に、
私だけの、小さな宝物が、
ぽつん
と、いる。
ちいさくても、おおきくても
宝物はずっと、変わらないから。
ひとつひとつを、宝物にしながら
生きていきたいものです。
9作目。
宝物
私の宝物は愛犬。
大好き。
あとは神谷さんに痩せろ!と言われた思い出。
✂︎-----------------第1話-------------------✂︎
だいすきだよ
わらって!
がんばれ!
大丈夫!できるって!
彼がまいた種はすべて僕の心で咲きほこる
彼は少しおバカだけど人一倍優し人
頼まれたら断ることを知らない人
泣いてたら誰よりも早くスーパーマンみたく飛んできてくれた
大丈夫だよ。ここにいるよ。
数少ない言葉だけど
とても優しい言葉
そんなヒーローが
彼が笑っていてくれることが僕にとって一番の宝物
✂︎-----------------第2話-------------------✂︎
今日も昨日も当たり前のように生きている
いつも通りで何も変わらない至って''普通''の
朝起きて学校や会社に行き
働いたり友達と笑って
飯を食って
風呂入って寝る
そんな当たり前のような生活が
ある日突然姿を変え僕らを襲ってきたら
"普通 ''が出来なくなってしまったら
僕には何ができるだろうか
でもきっと考えるだけ無駄なのだろう
僕は未来予知者でも無ければ預言者でもない
いくら考えたって未来は分からない
だから僕は行く
前に進む
当たり前が僕の宝になるように
【Treasure Chest】
『宝物』
失くさないようにしまいなさい
忘れずに鍵もかけておきなさい
あとは忘れてもかまわないから
宝物
きっとその人にとってはキラキラと輝いて見えて、仕舞っておきたい、守っておきたいなんて思う価値のあるものなのだろう。
今まで宝物なんて、よくわからなかった。貴重で価値の高いものは持っていておそれ多くなるし、好きなものは宝物かと言われたら特別感がなくて何かが違った。
それでも今日ようやくわかった気がする。あなたの声を聞いた瞬間、あなたの姿を見た瞬間、頭じゃなくて心で理解した。
誰がなんと言おうとこの子は私の宝物だ。腕に抱いて、その重さを噛みしめて。人は嬉しいときにこんなにも涙が出るものなんだと初めて知った。
生まれてきてくれて、ありがとう。私のもとに来てくれて、ありがとう。
あなたが生まれた日、私はそう思いました。大事に仕舞って、守って、あなたが大きくなるのをずっと近くで見てきました。
だから、いつかこの日が来ると思っていました。私の宝物は今日私の手から離れていきます。
それでも、私にとっては今でも、これからも大切で、幸せであってほしいと願っています。
改めて、結婚おめでとう、私の可愛い大切な子。
俺にとって宝物は推しだ。
友達ってのも考えたけど
友達ってさ、何かのきっかけで
壊れていくじゃん。
それと比べて推しはさ、
会わないし会えないからさ、
芸能界辞める以外、俺の前から
消えてったりしないからさ
俺の推しはSnowMan。
まぁジャニーズ全般好きなんだけどね。
実は、一人称「俺」だけど、女だからね俺
ジャニーズは、俺にとって精神安定剤みたいなもん
なんだよね
こんなの変かもしれないけど
俺ん家、親が喧嘩することが多くて
自分の部屋もないんだよね。
だからさ、ジャニーズのこと考えるだけで
心が嬉しくなるんだよね。
だから、ジャニーズがいなくなったら俺
マジでやばいかも……笑
でも、推しは推せる時に推さなきゃね。
これが俺にとっての宝物だな
大好きな友達
この子がいたら私なんでも出来るそんな気がしちゃう。
いつもは私が見守ってるのに、私がダメな時はそばにいてそっとしててくれるそんなとこが大好きで、学校でも休日でもいつでも一緒にいる。お互いがお互いを大好きで、卒業が近づく度に寂しくなる
星が降ってきた
地上落ちて地面に刺さる
目をさすほど眩しい光
あまりに綺麗だったから
持って帰ろう、と思った
自分の力と体重を全部使って
地面から星を引っこ抜こうとする
どすんと尻もち
見ると星はバラバラに壊れてしまっていた
手のひらに残った小さな星のかけら
それをそおっとポケットに入れて僕は帰路へつく
『宝物』
私が一人で試行錯誤した時間
答えを出して織り上げた生活
健康的な人との距離
心休まる趣味
仕事の仕方
好きな食べ物
自分なりにいろんなものにアレンジを加えることで
より理想に近づくための過ごし方
その織布のような時間が私の宝物
ふわふわ枯れた野原に
よけようもないくらいの密度で
寝転がっているどんぐりを
乾いた実の丸みを
靴裏に感じて歩いてゆくことの
なんと楽しいことだ
コナラにシラカシ
これはクヌギ
かわいい帽子をかぶったのもいる
つい拾い集め
ポケットにじゃらと入れては
手の中でころころさせて笑ってる
このこころよさと愉快さを
あなたのいる家まで持って帰りたい
#宝物
どんなに高価なバッグを買っても
可愛い雑貨を集めても
キラキラなネックレスを手に入れても
結局
君から貰った小さな消しゴムが今でも1番の宝物なんだよね
テーマ:宝物 #8
日々、人間は記憶する。
楽しいこと、嬉しいこと。
一方で苦しいこと、寂しいことも、平等に。
忘れてしまいたい過去ほどよく覚えていたりしてしまうのは苦痛だ。
でも、私は違った。
覚えていたくても覚えていられない私の話。
「おはよ〜、遥」
「あ、おはようございます」
私は声をかけられて反応するが、考える。
この人は誰だろう。私を知っている人なんだろうけど…。
「あ~…。私、未知! 遥の友達ね!」
「未知、さん?」
「未知でいいよ〜」
私は戸惑いながらも彼女を見つめる。
「あの、ごめんなさい。私…」
「あー…知ってるよ。だから謝らないで?」
未知は私の記憶が消えることを知っているようだ。
未知とあったのは、病院の庭のようなところ。広場と言ってもいいだろう。
「未知は、どうしてここに?」
私が聞くと未知は、少し寂しそうな顔をしてから
「うーん……。友達を待っていたの」
「友達…」
「そう」
彼女は指を絡ませる。その指は細く白い。彼女自身もなにかの病気なのだろう。
「その子は、記憶が消えちゃうの」
私は彼女の言葉を聞き頷く。私と同じような症状の子はきっとたくさんいる。その中の誰かなのだろう。
「その子と私は、色んな話をする。基本的には私が一方的に話すんだけどね」
彼女はそう言って足をプラプラと揺らす。
「その子といるときは、私が私でいられるの」
彼女は不思議なことを言う。
「なぜ?」
私が聞くとうーん……と唸ってから
「なんでだろうね」
そう微笑む。
「もう今日は、病室に戻ろうかな」
彼女は青白い顔をして言った。
「大丈夫?」
私が聞くと彼女は
「うんうん、大丈夫」
そう言いながら病棟の方へ戻ろうとした。その時
「あ…」
彼女の体が倒れていく。
ドサッと音がなった。周囲には人がいない。
どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう……
私は頭が混乱した。ひとまず声を出そうとした。
「ぁ、」
掠れた声が小さく出ただけ。これじゃあだめ……。
私は深く息を吸う。
「だれか、誰かぁー!!」
私は叫ぶ。誰かが私の声に気づいてくれるように
「誰かぁー!!」
誰も来てくれない。私は、目の前に倒れている未知を見る。そして彼女の手の近くに紙が落ちていることに気がつく。私はそれを見る。
【未知は、私の親友。 遥】
それは私の字だった。その時ドックンと心臓が脈を大きく打ったのを感じた。
私は未知の親友。その言葉が頭の中でぐるぐると渦巻く。
「未知、未知!!」
私は彼女の体を揺らす。
「遥さん!!」
朝、検温をしてくれた看護師さんだ。
「未知が! 未知が!!」
私はそう言って看護師さんに叫ぶ。看護師さんはたくさんの医療関係者を広場に集めた。みんな未知を取り囲んだ。
私は手にある紙をもう一度見る。すると、何かが動き始めるかのように頭の中に流れ込んできた。無くしたはずの記憶という宝物が。
『私は、遥』
『私、未知』
『友達を待っているんだ』
『友達は記憶がなくて……』
『私、この広場の木が好きなの』
『私も好き』
『待っているね、この木の下で』………
「あ、遥さん。大丈夫?」
私はいつの間にか自分の病室に戻っていた。
大切な何かを忘れている気がする。
大事なもの…忘れてはいけないもの…。
私が何よりも大切にしないといけないもの。なくてはいけないモノ…。
カサッと手の中で音がなった。私は、音のした方を見る。
視界が曇る。それがポロポロと目からこぼれた。
涙…?
私は息が上がる。なに…?なに…。この高まる感情は…「遥さん!?」
私の体は動いていた。看護師さんの声が聞こえる。行かなくちゃいけない。どこかに。
私は階段を下がる。私が向かった先は広場だった。
なんだっけ、なんだっけ…。私が忘れちゃだめなもの。私の大切な宝物。
「遥」
そん声が聞こえた。私のすぐ近くで、聞き覚えがある気がする。あぁ、私はまた忘れてしまっていたみたい。ごめんなさい。
でも、もう忘れないから。大切なものは持っているから。だからあなたも…。
「未知、待っていてくれてありがとう」
私は彼女を見た。彼女も私を見ていた。そして彼女は私に抱きついた。私も未知の背中に手を回す。
彼女は泣いていた。私も泣いていた。
忘れたい過去、悲しい記憶忘れたいかもしれない。
でも、今いる私はその過去の先に存在している。
どんなにつらい過去があったとしてもその先にいるのが未来の私。
だから私にとって、宝物は記憶だと思う。
思い出だと思う。
思い返すと、人生の節目節目で
自分を支えてくれる言葉をもらった。
高校生の時、なにかと不安定だったが、
周囲にそんな素振りを見せられない私は
常に気丈に振る舞っていた。
雨の降る学校からの帰り道、
たまたま一緒になった
クラスの男子が、雨を見ながら何気なく、
あなたは頑張り屋で、何でも白黒つけようと
するけれど、
世の中のことはほとんどグレーなんだよ。
だから肩の力を抜いたらいいよ。
と言ってきた。
私はふいに向けられた言葉の的確さに
驚いてしばらく沈黙し、
その言葉の底に優しいものがあることに気づいて、
泣き出してしまった。
泣き止んだころに
雨が上がって、二人で笑った。
私にとっての宝物は
そんな思いやりに満ちた言葉たちと
それを投げかけてくれる人々だ。
私もそんな言葉の使い手になりたい。
私には宝物がある。それは彼と幼い頃から積み重ねていった幸せの欠片達だ。本当に大切に大切に箱の中にしまって、ずっと私と彼だけの秘密にしようと思っていた。
それなのに、宝箱を仕舞い込んでいた倉庫を誰かに開け放たれてしまった。みんなが箱を次々と開けて欠片達を持って行く。
待って、行かないで、私の大切な。
倉庫を開け放った子が、いつの間にか私の前に立ってこう言った。
「独り占めするのが悪いんだよ」
違うと首を振っても彼女は信じてくれない。私はなんだか泣きたい気持ちになった。他の子達もこっちを睨んでくるみたいだった。
笑わなくなった彼の為だったの。もう一度でいいから、笑顔になって欲しかっただけなの。
そう思ったのが間違いだったのだと、俯瞰していた私が言い放つ。ハッと我に返って、全部私が悪かったのだと自覚した。
私ばっかり幸せで、ごめんなさい。
私は、皆に幸せを分けてあげなくちゃいけなかったんだね。
#宝物
君とお揃いの靴を買って君にあげて次の日のデートにはいつも履いてきてくれる君が宝物だよ。#宝物
ある日私の宝物を壊された。
随分と昔の物だから古臭いのは百も承知。
それでも大事な物だから大切に大切に身につけて来たんだ。
相手も悪気が有ったわけじゃない。
ただ私を驚かせようとしただけ。
肩を押された衝撃で手から離れて行った私の宝物は地面に飛び散った。
その瞬間、思考が停止したのがわかった。
私は散って行った破片を拾い集める。
もしかしたら直るかもしれない。
「ゴメン そんなつもりはなかったんだ」
声のする方に顔を向ける。
私の落ち込んだ顔を見て更に焦った様に相手は言葉を重ねる。
「本当にゴメン 似たものを弁償するよ」
私の気分は最悪だ。晴れるものじゃない。
周りがザワザワと雑音をたてる。
「わざとじゃないんだしさ、許してあげなよ」
「ほら、新しいの買ってくれるって。それ古かったから丁度良いじゃん」
彼らは飛び散った欠片などに興味は無いようだ。
ただ大きな声でその人が故意で無かったことと、コレを弁償することを周りに訴えている。
そして未だに私が相手を許さないことも。
私が悪いように言う。
ならばトビッキリの悪役になってやろう。
「コレね。私の祖父からの頂きモノなの。赤い実を赤い瑪瑙で、葉を翡翠で南天に模した根付け。それを紐の方を少しイジってあったの。まぁ古いものだから壊れ安かったとは思うけれど。弁償してくれる?」
相手は固まった。
そして散らばった実を拾い始めた。
周りの者は散って行った。
相手は実だけ拾い集めると、さっさと帰ってしまった。
コレでいいだろ?と
翡翠の葉は未だ行方知れずのまま。
題(宝物)
#42 私にとって宝物は何だろう…
今日は特に、生きる意味を感じなくて、ただぼーっと真っ白な天井を見つめていた。
宝物。そう考えると、一瞬、彼が浮かんだ。
あれから、ずっと学校も休んでいるし、彼が学校に来たのかも、何もわからない。彼の姿を思い出していると、昨日、廊下ですれ違った人を思い出した。
少し、雰囲気が似ていた…。もしかして…?
そう思ったけど、流石にそれはないかな。
彼が入院しているはずなんてないよね……。きっと。
___宝物
「なあ、アニキ。」
オーヴィルはウィルバーの目を見た。
「やっぱアニキの宝物って、ヒコーキなの?」
ウィルバーは唇だけで笑う。
「そういう訳じゃないさ。挙げるとしたら、家族だとか、
この場所だとか、色々あるよ。」
「へえ。」
オーヴィルはスパナを握り直し、造りかけの飛行機のネジを締めた。
「…俺、思ったんだよ。」
「何をだい?」
「絶対このヒコーキを飛ばさないと、って。」
ウィルバーは少し馬鹿にしたように笑う。
「『鉄の塊が飛ぶわけない』じゃないか。」
「思ってもないくせに。」
「そうだね。周りの意見ばかり気にしていたら、何も出来ない。」
オーヴィルは最後のネジを締め終える。
「もう寝ないとだろう。明日も早い。」
ウィルバーはオーヴィルの肩を軽く叩く。
薄暗いガレージ内に、月の光が射し込んでいる。
未完成の飛行機の機体を、目映いほどに照らす。
「…ホットミルク作ってくれよ。アニキ。」
オーヴィルは機体の方を見たまま言う。
「お安い御用だ。」
※これは『ライト兄弟』モチーフの話です。(一応)
ライト兄弟は、元々大好きな歴史上の人物です。
性格的なものは3DSのゲームである太鼓の達人、【どんとかつの時空大冒険】
に登場する二人を参考にしながら書きました。
テーマから微妙にずれていますが、個人的には大満足です。