『子猫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「おーい!落としましたよ!」
呼ばれたので振り返ると、髪の長いお兄さんが僕が持っているはずの砂時計を振りかざしている。
あれ?と思い手提げ袋を見ると穴が空いていた。隣のおっちゃんが貸してくれたのだけれど、おっちゃんも穴に気づかなかったみたい。
お兄さんにお礼をいって砂時計を受け取った。あぶないあぶない、これは必ず白玉さんに届けるようにおっちゃんに頼まれているのだ。
「珍しいもの持ち歩いてるね。好きなの?」
「僕のじゃないんです。頼まれて届けるところで」
「ふうん」お兄さんは首をかしげて考えている。
「じゃあそれは俺宛てかもしれないな」
え?きょとんとする僕にお兄さんは続けた。
「それは白玉に届けるようにいわれたろ?白玉は俺だ」
いくらなんでもウソっぽい。白玉さんは隣町の南端に住んでいるのにここはまだ僕の住む町だ。怪しいぞ。
「おや、疑ってるな?」
お兄さんは僕の手から砂時計を奪うと砂が落ちる向きに持ち叫んだ。「レドモヨキト!」
思わず目を閉じるくらい強い光が砂時計から放たれ、しばらくして目をあけると、真っ白でころころした子猫がちょこんと座っていた。
〜子猫〜
家の近くにたまに子猫がいる。
親猫のほうがほとんどだけど、たまに子猫が
みゃー
って鳴いているのを聞く。
最近聞かないな。寒いからか。
【子猫】46 kogi
にゃーにゃー、にゃーにゃー、にゃーにゃー。
うちの猫はよく鳴く。ことある事ににゃーにゃー、と何度もなく。そんな猫から子供が産まれてきた。仔猫だ。
みゃあ、みゃあ。
仔猫はそう鳴いた。猫とは違う、甘えるような声で。
全く、猫といい仔猫といい、本当に愛らしい。
みゃあ、みゃあ。にゃーにゃー。
可愛い。
〚子猫〛
無垢でピュアで、おまけに可愛い
食べては寝て、ある時は遊んで
とっても羨ましい
―――1年後、ひょんなことから猫に生まれ変わった
念願の猫生活だったが、思ってたのと違う
猫は猫でとても大変
仕事や学校、全てから開放された多幸感を満喫していたのもつかの間、「なにかをする」よりも「なにもしない」ことのほうがつらいのだと気づいた
やっぱり人間に戻りたい
子猫
ある日突然僕らは惹かれあった。
まるで神様が導いているかのように。
その子は家の前で小さくうずくまっていたのを今でも忘れられない。
初めは迷惑だと思って近付いたがその子の目を見たら胸が締め付けられるような感覚になり、
運命だ───
僕はそう思った。
それから僕は僕の片割れであるかのように毎日一緒に寝たり、映画を見たり、ご飯を食べたり、ごく普通の生活を送っていた。
幸せだ。初めて心から思った。
でも、僕は癌だ。残された時間があと少ししかない。
生きる意味なんてもう無いのにその子ためにどうしても生きたいと思うなんて。ついこないだの早く死にたいと思う僕に言ったら笑われるだろうか。、
そんなこと関係ない。
これは僕の人生だ。僕の片割れのその子、、、いや、ベル。子猫のベルは、僕に生きる理由を与えてくれた。だからせめて僕が死ぬまでにはベルが幸せだと思う生活を僕が作ってあげたい。
ベル、お前は長生きして僕の分まで生きろよ、
そう言った後にゆっくりと僕は目を閉じた。
道端の子猫に話しかけるあなたの無邪気さが貴方の優しさがすき
『子猫』
猫はいいものだ。あの気まぐれなところと、もふもふとした毛並み、ポフポフとした肉球。たまらなく可愛い。
成猫ですら可愛いのに、子猫の可愛さときたら犯罪レベルである。
ころころと転げながら走ってくる様はもちろんだし、甲高い声で鳴いてミルクをねだるのもいい。可愛いとはまさに猫のためにある言葉である。
などということを、うちの最年少の彼が熱弁している。
子猫をたくさん侍らせて、頬を上気させ実に幸せそうだ。
今日は子猫と戯れる、という番組の企画で都内の有名な保護猫カフェに来ている。
そこは子猫ばかりがおり、条件が揃えば子猫を引き取ることができる。
最近忙しい僕たちをねぎらってのことだが、動物が苦手なこちらとしては正直あまり癒されない。
蛇蝎の如く嫌っているわけではない。あのふにゃふにゃとした体を抱っこするのが、潰してしまいそうで怖いのだ。
子猫にビビる僕が面白いのか、他のメンバーが近づけてくる。
あっという間に、僕の膝の上が子猫に占領されてしまった。
ミーミー泣きながら子猫たちが蠢く。果敢な子が体をよじ登ってくる。柔らかいその毛並みと、高い体温、ふにゃふにゃの体。
――可愛い。
一匹が登れば他の子たちも登ってくる。肩や頭の上、背中にまで行こうとする。
たまらない。可愛い。
そんな可愛さにあっさり陥落した僕は、好きな動物ランキングの上位に猫をランクインさせたのだった。
★子猫★
ねぇ
私がもし、あなたの元で暮らす子猫だったなら……。
あなたの温かな腕に抱かれて
あなたの優しい声に名前を呼ばれて
あなたの、私だけか知る穏やかな表情(かお)を独り占めして
あなたがくれる愛をたくさん感じて
私はあなたの側で、たた静かに悩みや弱音を聞いたり、心を癒したりして
あなたが素(あなた)でいられる場所で
あなたと共に生きて
幸せを与え合える
そんな存在だったのかな。
ねぇ
私がもし、子猫だったなら……。
こんなに苦しい思い、しなくてすんだのかな。
だってどんなに願っても
あなたと同じ時は過ごせない。
あなたの温かな腕に抱かれることもない。
あなたのホッとできる場所にはなれない。
あなたに幸せを与えることもできない。
子猫のように
あなたが大好きと素直に伝えられたなら
あなたは
なんて答えてくれるのかな。
「にゃぁ~」
「?」
リースと共に街を歩いているとどこかから弱々しい鳴き声が聞こえてきた。
「この声……どこからだろ」
「……ねえ、どこにいるのー!?」
「ほわっ…と」
どこにいるか探そうとすると、隣りにいたリースがいつもより大きな声を出して動物に呼びかけた。
リースにしては大きい声とあまり聞き慣れないタメ口に驚いてしまった。
「……にゃぁ」
「こっち?」
リースは狭い路地の中へ入って行った。
(……何だかリース、動物の言葉が分かってるみたい)
リースの行動を見ていると、なんとなくそう思った。
シーマも後を追いかけようかと思っていたら、リースが子猫を抱えて出てきた。
「リース、その子って……」
「怪我をして、動けなくなってしまっていたらしくて……もう怪我は治したので、大丈夫ですよ」
「そっか〜、よかった〜」
リースは子猫に一言掛けてから地面に放した
子猫はまた「にゃぁ」と鳴いたあと、何処かへ行ってしまった。
「リースは優しいねー」
「そ、そんなことないですよ……」
「ところで、どうしてねこちゃんがあそこにいるってすぐ分かったの?」
「え?…そ、それは………その」
シーマが聞くとリースは口籠ってしまった。
「あ、無理に聞くつもりはないから!」
そう誤魔化して、シーマはリースの前を歩き始めた
うーむ、中々リースはガードが固い
未だずっと敬語だし……何だかタメ口を使ってもらえた子猫に負けた気分だ(←流石に考えすぎかな?)
(リースには、もう少し心を開いてもらえると嬉しいんだけどなー)
せめて、タメ口を使えるぐらいには♪
ー子猫ー
シーマ・ガーベレル
子猫
君はいつだって気まぐれ
かまってかまってって
ぼくの膝に乗ってきたと思ったら
次の瞬間には
どこかへ走り出して行ってしまう
君はいつだって可愛い
動いているとき眠っているとき
ぼくは君に見とれてしまう
君がいると
やさしい気持ちになれる
君もいつかは大きくなって
丸々と太ったりするのかな
それともすらっとした美人になるのかな
弱々しかった君が
こんなに元気になったんだ
長く一緒にいようね
「子猫ちゃんみたいな女の子が欲しい。」
「オジサン、それ。キモい。」
オジサンの俺と女子高生はコンビニ前で出会ってしまった。なぜ、どうして出会えたか。俺にも分からないが出会ってしまった。
「子猫ちゃんみたいな彼女が欲しい。」
「オジサン。ここにおるっしょ? 私が。」
女子高生が自分を指差す。この子ちょっとギャルっぽい。見た目普通の子だが。俺は無視して吠える。
「子猫ちゃーーーーん!」
「うっせーーわーー!!」
ガン殴りに会う俺。俺女子高生に殴られた。
「オジサンの癖に興味ないの??!! アタシに!!」
「オジサンだけど危ない女の子は見分けつくから。」
「うっせーーわーー!!」
俺は女子高生に殴られる。二度目。でもこんなやりとりが子猫っぽいよね。と分かるのは。遠い未来のこと。このあと男と女のあれやこれやで大騒ぎして結局事なきを得るおっさんでした。
ないているのかわからない
100万回死んでも猫なりけり
“子猫”
仔猫
こんな寒い日に…
段ボールに仔猫がいる…
か細く弱々しく泣いて…
放っておけないよ
しんぱい…
だいじょうぶだよ
わたしがいるからね
子猫
子猫は可愛い
癒しになる
たまに思うよね
子猫みたいになってみたいなぁて
かわいくなりたいわけじゃないけど
人生に一度はチヤホヤされてみたいよね
スリスリ甘えてくる日もあれば
ツンっと素知らぬ顔してる日もあり
部屋はひっかきまわしたように散らかり
気づいたら転がって寝ていて
出かけてばかりでほとんど家にいない
今年成人式を迎えた うちの”子猫”(娘)の話しです。
#36『子猫』
テストとか部活とか、お互い忙しかったから久しぶりに一緒に夕飯を食べて、テレビゲーム。ピンクのふわふわのパーカーを着てソファの上で肩を並べる。カーレース、私も結構うまいはずだけどついついドリフトする方向に体が傾いちゃう。そんな姿を見てか、彼の硬い表情筋がほぐれてるのに気づくとちょっと嬉しい。頭を撫でられると気持ちよくて、降りてきた手に頬ずりをすればもっと甘やかしてくれるから、思わずゴロゴロと喉が鳴ってしまいそう。あぁ、幸せだー。クールな私も今日はオフです。
私の好きな人は、朝日だ。
でも、友達と一緒の好きな人だから少し怖い
私は、席替えで朝日と、隣になった
すこしドキドキした。
たくさんしゃべっていつの間にか一緒に、帰ってたその時に朝日が「すきだよ」ってさりげなく言った
その時は、少し嬉しかっただけど、、、
次の日学校に来たら友達も昨日朝日に好きって言われたって言われたら少し哀しくなった
「 子猫 」No.37
学校帰りに黒い子猫にあった。
黒猫に会うといいことが起きると、昔からお母さんによく言われていた。
もしかしたらいいことが起きるかもしれないと心を踊らせながら家へ帰った。
明日生きる理由ができて嬉しかった。
子猫
ある日、姉が子猫を拾ってきた
キジトラっぽい模様の女の子
梅雨の時期に拾った子なので引き取り手が見つかるまでツユと呼ぶことになった
引き取り手も無事に見つかって、幸せに暮らしていることを願う
あなたは目が合った全ての人を笑顔にして虜にしてしまう。
汚れを知らない無邪気で純粋な存在であるあなた。
誰にでも愛されて構ってもらえるあなたが羨ましい。
そんなことを考える私は無邪気や純粋とは程遠い。
#子猫