『子猫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「にゃぁ~」
「?」
リースと共に街を歩いているとどこかから弱々しい鳴き声が聞こえてきた。
「この声……どこからだろ」
「……ねえ、どこにいるのー!?」
「ほわっ…と」
どこにいるか探そうとすると、隣りにいたリースがいつもより大きな声を出して動物に呼びかけた。
リースにしては大きい声とあまり聞き慣れないタメ口に驚いてしまった。
「……にゃぁ」
「こっち?」
リースは狭い路地の中へ入って行った。
(……何だかリース、動物の言葉が分かってるみたい)
リースの行動を見ていると、なんとなくそう思った。
シーマも後を追いかけようかと思っていたら、リースが子猫を抱えて出てきた。
「リース、その子って……」
「怪我をして、動けなくなってしまっていたらしくて……もう怪我は治したので、大丈夫ですよ」
「そっか〜、よかった〜」
リースは子猫に一言掛けてから地面に放した
子猫はまた「にゃぁ」と鳴いたあと、何処かへ行ってしまった。
「リースは優しいねー」
「そ、そんなことないですよ……」
「ところで、どうしてねこちゃんがあそこにいるってすぐ分かったの?」
「え?…そ、それは………その」
シーマが聞くとリースは口籠ってしまった。
「あ、無理に聞くつもりはないから!」
そう誤魔化して、シーマはリースの前を歩き始めた
うーむ、中々リースはガードが固い
未だずっと敬語だし……何だかタメ口を使ってもらえた子猫に負けた気分だ(←流石に考えすぎかな?)
(リースには、もう少し心を開いてもらえると嬉しいんだけどなー)
せめて、タメ口を使えるぐらいには♪
ー子猫ー
シーマ・ガーベレル
子猫
君はいつだって気まぐれ
かまってかまってって
ぼくの膝に乗ってきたと思ったら
次の瞬間には
どこかへ走り出して行ってしまう
君はいつだって可愛い
動いているとき眠っているとき
ぼくは君に見とれてしまう
君がいると
やさしい気持ちになれる
君もいつかは大きくなって
丸々と太ったりするのかな
それともすらっとした美人になるのかな
弱々しかった君が
こんなに元気になったんだ
長く一緒にいようね
「子猫ちゃんみたいな女の子が欲しい。」
「オジサン、それ。キモい。」
オジサンの俺と女子高生はコンビニ前で出会ってしまった。なぜ、どうして出会えたか。俺にも分からないが出会ってしまった。
「子猫ちゃんみたいな彼女が欲しい。」
「オジサン。ここにおるっしょ? 私が。」
女子高生が自分を指差す。この子ちょっとギャルっぽい。見た目普通の子だが。俺は無視して吠える。
「子猫ちゃーーーーん!」
「うっせーーわーー!!」
ガン殴りに会う俺。俺女子高生に殴られた。
「オジサンの癖に興味ないの??!! アタシに!!」
「オジサンだけど危ない女の子は見分けつくから。」
「うっせーーわーー!!」
俺は女子高生に殴られる。二度目。でもこんなやりとりが子猫っぽいよね。と分かるのは。遠い未来のこと。このあと男と女のあれやこれやで大騒ぎして結局事なきを得るおっさんでした。
ないているのかわからない
100万回死んでも猫なりけり
“子猫”
仔猫
こんな寒い日に…
段ボールに仔猫がいる…
か細く弱々しく泣いて…
放っておけないよ
しんぱい…
だいじょうぶだよ
わたしがいるからね
子猫
子猫は可愛い
癒しになる
たまに思うよね
子猫みたいになってみたいなぁて
かわいくなりたいわけじゃないけど
人生に一度はチヤホヤされてみたいよね
スリスリ甘えてくる日もあれば
ツンっと素知らぬ顔してる日もあり
部屋はひっかきまわしたように散らかり
気づいたら転がって寝ていて
出かけてばかりでほとんど家にいない
今年成人式を迎えた うちの”子猫”(娘)の話しです。
#36『子猫』
テストとか部活とか、お互い忙しかったから久しぶりに一緒に夕飯を食べて、テレビゲーム。ピンクのふわふわのパーカーを着てソファの上で肩を並べる。カーレース、私も結構うまいはずだけどついついドリフトする方向に体が傾いちゃう。そんな姿を見てか、彼の硬い表情筋がほぐれてるのに気づくとちょっと嬉しい。頭を撫でられると気持ちよくて、降りてきた手に頬ずりをすればもっと甘やかしてくれるから、思わずゴロゴロと喉が鳴ってしまいそう。あぁ、幸せだー。クールな私も今日はオフです。
私の好きな人は、朝日だ。
でも、友達と一緒の好きな人だから少し怖い
私は、席替えで朝日と、隣になった
すこしドキドキした。
たくさんしゃべっていつの間にか一緒に、帰ってたその時に朝日が「すきだよ」ってさりげなく言った
その時は、少し嬉しかっただけど、、、
次の日学校に来たら友達も昨日朝日に好きって言われたって言われたら少し哀しくなった
「 子猫 」No.37
学校帰りに黒い子猫にあった。
黒猫に会うといいことが起きると、昔からお母さんによく言われていた。
もしかしたらいいことが起きるかもしれないと心を踊らせながら家へ帰った。
明日生きる理由ができて嬉しかった。
子猫
ある日、姉が子猫を拾ってきた
キジトラっぽい模様の女の子
梅雨の時期に拾った子なので引き取り手が見つかるまでツユと呼ぶことになった
引き取り手も無事に見つかって、幸せに暮らしていることを願う
あなたは目が合った全ての人を笑顔にして虜にしてしまう。
汚れを知らない無邪気で純粋な存在であるあなた。
誰にでも愛されて構ってもらえるあなたが羨ましい。
そんなことを考える私は無邪気や純粋とは程遠い。
#子猫
きみは誰よりも故郷を大切にする人だ。
ロックで、カッコよくて、可愛くて、キラキラしてて、みんなのアイドルで…。
あたしはそんなきみが大好きだ。
たとえきみを怖いと思う人がいても、
たとえきみにファンが増えても、
たとえきみがあたしを嫌いになっても。
だって、この世界でたった一人だけのあたしの大切な「親友」だから。
きみからしたら、あたしは「親友」というより、「家族」みたく思ってるのかもね。
あの頃小さいあたしはきみに擦り寄った。
今では大きくなったあたしをきみは「頼りにしとーよ」と言う。
大好きだよ。
_2023.11.15「子猫」
pkmnのまりちゃん。
「え?なにそれおいしいの?」な人でも読めるようにしました。
大体子猫視点の話って「僕のご主人様」とかが多いと思いませんか?
なので、「あたしの親友」という書き方にしました。
「秋風」_2023.11.16
なあ、この後の授業何?
あ、理科か。移動教室だっけ?
ありがと。
一緒に行かない?俺まだ理科室どこか分かんないし。
まじかよってお前、分かるんか!
いやまあそうか、分かってなかったら俺はお前に頼んでないわな。
準備できた?
秋風くん。
「うん。」
秋風、遅刻するかもしれない!走って行こう!
『おいこら!廊下を走るな!』
「だって授業が〜!」
秋風、あと1分しかねえ!
北風が吹いてたりしてないか!?
「ぼくは秋風でーす!」
家に子猫がやってきた。
正直言って、俺は動物が苦手だ。
いや、苦手だった。
ただ、とある場所で出会ったこの子だけがぎこちなく差し出された震える手に戯れてくれた。
「…家に連れて帰りたい。」
そこからこの子と俺のドタバタな日々が始まった。
やんちゃでかまってちゃんなこの子との毎日は、
これまでとは見違えるほどに大変で、
見違えるほどキラキラしていた。
…今思うと、
星の数ほどのしあわせを貰っていたことを実感する。
231115 子猫
にゃーっ
にゃーん!
みゃおみゃお!
みゃーーー!!
ムシャムシャ...
にゃー(grrrrrrr)
【110,お題:子猫】
街の中心部の騒がしさから、少し離れた町外れの路上
簡素な住宅街と中心街程ではないが、数々の屋台が並ぶその場所で
ぐったりと、力を失ったように壁にもたれている男がいた。
彼は若い青年であった、故郷の村を追い出され、あちらこちらと彷徨ったのち
流れ流れでこの地にたどり着いた浮浪者である
持ち物は村を出た際に、持ってきてしまったガターナイフと今着ている物のみで
それすらも土埃やシミなどで薄汚れている
酷くくたびれたその姿は、鮮やかに賑わう市場ではどうしても浮いてる
厄介事に巻き込まれるのが嫌なのだろう、誰も青年に声を掛けることはない
皆一様に横目で見るだけで、ほんの一時哀れみを見せたあと、すぐに何でもない事のように前を見据えるのだ
「...何だよ」
すっかり街の風景と同化した彼に、今日は珍しくお客さんのようだ
「みゃあ」
「あぁ?...食いもんは持ってねぇぞ」
路上で壁にもたれかかっている青年に声を...否、鳴き声を上げたのは、薄汚れた灰色の子猫だった
小さな前足で、てとてとと危なっかしく青年の方へ歩いてくる
「何だよ...おいこっちくんな」
その言葉を無視し子猫は青年の隣まで歩くと、ふんすと満足げに座り込んだ
どうやら退く気はさらさら無いらしい
手を伸ばすと、警戒心の欠片もなくおとなしく撫でられて、ゴロゴロ喉を鳴らす子猫を
青年は呆れたような、気が抜けたような眼差しでじっと眺めていた
それは、久々に見せた穏やかな表情だった
「お前腹減らねぇのか?」
「んなんな?みぁぁ~」
「だよなぁ、俺も腹減ってんだ」
こんなとこで不貞腐れるのもいいが、そろそろ前に進んでみようか
小さな命の温もりを感じながら、ふと思う青年であった
目の前に子猫が転がっていた。転がっていたというと間違いか。
それは、僕の足元に生まれたての子鹿のように弱々しくその地面に立っていた。いや、生まれたてなのは事実なんだろうけど。
今すぐにでもポキリと小枝のように細い足だった。力を入れて仕舞えば目の前に足のない猫が出来てしまうような気もする。
「…にゃあ」
か細い声で鳴いた。
それは彼らにとって命乞いのようなものなのだろうが、僕にとってはただ鳴いたようにしか見えない。
自分が彼らに蹴りをつけないといけないのだ。
「やるしかないか…」
そんなことはとっくに承知している。
自分に思いを託してくれた仲間たちのためにも。
それにしてもこいつも哀れなものだ。
せっかく生まれてきたというのに、自分が一族最後になるなんてな。
数年前。人類は進化した猫どもに侵略された。
賢い頭と、人間よりも素早い動き、そして何より凶悪だったのがフェロモンだった。
猫の見た目の可愛らしさは言わなくとも分かるだろう。それを武器にしたのだ。
ベビースキーマという言葉を知っているだろうか。
赤ちゃんは可愛らしく見えて母性が芽生えるとかそういうやつだ。人間に備わっているそれを猫どもは目をつけた。
要するに可愛さで人間を駆逐した。
それだけだ。そんなことのせいで僕の家族やかけがえのない仲間は殺された。
だが、人類の努力によって猫どもは目の前にいる子猫のみになった。
子猫は地面に転がっているたくさんの屍の上に立っている。
「じゃあな。お前も来世は猫になんて生まれるなよ」
もう僕にとっては猫なんて可愛さなんて微塵も感じられない。
ただ憎しみだけだ。
僕は手に持っていたナイフを振り下ろし、人類の脅威にけりをつけた。
子猫
kitty (キィティーちゃん)
pussycat(プッシーキャット)
女性自身(that place,あそこ)もpussy
58作目
600♡もっと読みたい!記念号
虎🐯も猫科
子猫より子虎 猫より犬派の 徳博🤭
子猫
全てに絶望した
さっきまで晴れていたのが嘘みたいに
俺の耳には何も届かない
どしゃ降りの雨に打たれ
先の見えないほど真っ暗な道を歩くと
どこかも分からない場所に辿り着いた
ふと目をあげた先にいるのは
薄汚い子猫
なぜか輝いて見えたお前を、
俺は抱きかかえ優しく微笑んだ
「…お前は今日からクロだよ。」
にゃーと鳴く声と共に、終わりの無い夜に沈む
数年後、
やさしい光に包まれながら
暖かな場所で、クロと笑い合う
「…今日も、これからも。
笑顔を、太陽を、お客様に。クロ、今日も
頼りにしてるよ。」
「うん!」
…クロ、俺を陽だまりに連れて来てくれてありがとう。
子猫
まだまだ子どもだと思ってたら
一年たたずに子ども産めるようになっちゃうんだから
あわててヒニン手術
成長の早さに驚くけれど
性格は幼くて
壁のキズに飛びかかってたね
ひとり遊びができるお年頃
時を重ねるにつれ落ち着いてくるし
猫じゃらしに対してもスロースターター
のってくるまでに人間の方が飽きてしまう
いつの間にか遊ぶ時間が減ってゆく
もう子猫じゃないの
でも
かわいさはどんどん増していった
ますます好きになっていくよ
ここがあなたの居場所で
わたしたちはあなたの家族だから
あなたの毎日が
安心で包まれていますように
その幸せを心から願うの
別れのその時まで
たぶんその先もずっとずっと
大きすぎる愛を
受け止めてくれてありがとう
別れのその時まで