『子供の頃は』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#10 子供の頃は
子供の頃はまだ希望があった。将来はこうしたいとか、ああはなりたくないなとか。
でも今はどうもしたくない。ただこの時の狭間を揺蕩っていたい。この辛い現実から目を背け続けていたい。
No.38『子供の頃は』
子供の頃は…と言っても私はきっとまだ年齢的に子供の部類に入ってしまうと思う。
そんな私の考える子供の頃は園児だ。
子供の頃は生きるのは当たり前だった。
子供の頃の人生に死ぬなんて選択肢はなかった。
子供の頃の感情に死にたいなんてなかった。
子供の頃は毎日が幸せだった。
そう感じられていたのはただ私が何も知らなかったからかもしれない。
だけど、きっと知らない方が幸せに過ごせる。
きっと知らない方が平和でいられる。
…でも私たちはもう知ってしまった。
だから私たちはそれに立ち向かって生きていく以外に道はない。
思い出せるかな…遠い記憶。
あの頃何してたかな…。
そうだ、友達と良く遊んでた。
秘密基地を作ったり、山へ登ったり。
いっぱい、走って、汗かいて、毎日が楽しかった。
今でも思う。あの頃に戻りたいって。
子供の頃は、毎日が楽しくて、毎日が冒険で、考え込む事も落ち込む事も、悩みもなかった。
子供の頃は早く大人になりたかった
大人になったら子供の頃に戻りたくなった
こどもの頃は大好きでした。
小学生の頃は、
酷い事を言う父に、
別れたら良いのにと思ってました。
いつから嫌いになったんだろう
もう私なんか死んだらええんやという
母は、心底嫌い
そう言わせてる自分も心底嫌い
作品No.84【2024/06/23 テーマ:子供の頃は】
こうなるはずじゃなかった
こんな
全然オトナじゃないオトナになんて
なりたくはなかった
子どものまま大きくなったような
こんな自分になんて
もっとステキなオトナになると
思っていた
「子供の頃は」
子供の頃はなどと言えるほど長く生きてはいないけど、小さい頃の記憶は途切れ途切れにある。ショート動画のような、いやGIF画像のような感じで覚えている。それは「幼稚園の卒園式」だったり、「家族とのお出かけ」の記憶だったりする。アルバムを見返してみて思い出すこともあれば、一切思い出せないこともある。この違いは何なんだろうか。どちらも私の人生の一部分のはずなのだが。
子供の頃は
とっても楽しかったな、
周りの目を気にせず
やりたいことをして
苦手なものから逃げれたし
ちょっとの失敗じゃ怒られなかった
いつも可愛いって褒めてもらえた
だから
自分が
頭が悪いとか
運動できなくて悪く言われることとか
嫌われやすい性格とか
目つきが悪くて怖いとか
悪口を言われてしまうこととか
それを聞いて悔しい思いをするとか
そんなこと知らなくって
夢がたくさんあって
幸せだったな、
子供の頃は
不思議でした
いまも不思議で
よくはわからないけど
区別が出来るようになった
何かされて
何だかわからなくて
それでも繰り返されて
元からどうでもよかった
誘われたり
集まったりしなきゃ
無関係で
そのまま無関係
それぞれの家に招かれて
しばらく一緒にいて
その後は参加しなくなってた
私がではなく相手が
色々な嫌がらせ
その名残があるかも
相手に何かをやったはず
でもその親に怒られたことがない
非があれば判るから
ほとんど私に非はないらしい
それで終わり
ほぼ関わりがなくなる
私はそして何も思わない
恨み嫉みとか皆無
記憶には思い出せばあるよ
それらが何故なくなったのか謎のまま
いまから考えるに
相手の親はちゃんとしてて
わかってたんだと思う
大人だったんじゃないかな
その事柄においては
確認する気もないし
その必要もないから
知らないけど
そんなことがありながら
呼ばれたら行くのだけど
それもまた今としては謎ですね
たまに繰り返されて
いつも相手は多人数で
私は変わらず何も思わない
いつかを最後に
その場所ではなくなった
いまでも陰で何か言うてるらしいけど
その陰すら届かないし
単体でも
多数でも
相手にもならない
そんな問題ではないんだよ
今回は個別だとキリがないから
やるとしたら団体で
巣ごと終わらせるしかない
そう思ってます
子供の頃は
よく泥だんごを作っていた。
虫取りもしていた。駄菓子もよく食べた。
だけど…不思議と、あんまり記憶を覚えてない。
違和感を感じることが増えたり、否定されることが多くなるから、掻き消されて覚えてない。
顔色ばかり伺わず、自己主張できていたら、それで良いと思う。少なからず。
子供の頃はよく遊んでたね
でも最近すれ違うごとに君の頬が少し赤くなって目線をそらされちゃうんだけど
それってどういう意味なんだろ、??
子供の頃は
子供の頃は、まだ昭和を過ごしていた…今、TVでは、非常識だの、云われているけど…決して、裕福でも、便利でもなかったけれど、それなりに楽しく、のんびりしていた…全部が肯定出来る訳では無いけれど、良くも悪くも、のびのびしていたと思う…悲しいことも多かっし、嫌な事も、諸々込で素敵な時代だったと思う…
おとなになりたかったよ
素敵な大人に
今それを思うと
子どもに戻りたくなる
ひこうき雲を追いかけて
アイスを食べて頭がキーンってなって
日が暮れる頃に家に帰って
なにをしても充実していて
なにもかもがキラキラしてみえていた
『子供の頃は』
夢を見ていた
僕がいて
僕が役に立つ夢を
今
僕は社会で何の役にも立たない社会不適合者
校舎の屋上で
何度も諦めた
勇気が出なかった
今日こそは飛び下りる
やっとこの世界にさよならできる
僕がいたら周りが大変な思いをするだけだと
気づいたあの日から
僕の人生は針は止まっている
ガキの頃は、こうじゃなかった。
電磁弾が耳のすぐそばを通り抜けたのを感じ、俺はボンヤリとそう考えていた。
ワケの分からない言葉を叫びながら塹壕に飛び込み、震える手で爆弾を取り出す……そんな自分を、離人症じみて、現実感の持てない俺が見つめていた。
(こんな筈じゃなかったんだけどな)
後方から火が噴き上がり、熱い爆風と土片が首に飛び散ってくる。震える指が、なんども爆弾のピンを外れる。
ようやくピンを抜いた俺は、3秒数えてソレを投げた。耳を塞ぎ、屈んで祈る。
数秒後に、激烈な震動。雨のように降り注ぐ土と共に、機械の破片が目の前に落ちた。
ドローンだ。半壊したソレに、ライフル弾を必死になって撃ち込み続ける。数度のスパークののち、ようやく俺はトリガーから指を離した。
ドローン。戦争で人は死なないなんて、嘘っぱちだった。それは無人機で前線が維持できる国の言い分だ。俺たちのように前線を押し込まれれば、どうしたって人力が必要になった。
(こうじゃなかった。こうなる筈じゃなかった。勝つのは俺たちで、死ぬのはドローンだけで……)
頭上をまた、電磁弾が通過した。空気が揺れるのを感じて、気がおかしくなりそうだ。
そしてふと、子供時代を思い出す。あんな感覚を、幾度となく味わったことがある気がする。
ああ、そうだ。野球だ。
青々とした野原の中で、焼けつくような太陽の下で、顎につたう汗を拭ってバッターボックスに立っていた。
よく一緒に遊んでいたピッチャー役の幼馴染。投球がヘタでしかたないヤツだった。
アイツの投げた球が、よく耳元をかすめていったのだ。そんなときに、俺は空気が鳴くのを感じていた。
(ごめんな! もっかい投げっから!)
(ノーコン! ちゃんとしろよな!)
蝉の鳴き声。鼻をくすぐる土の匂い。錆びた金網にボールが当たる音。
遠くに身を起こす入道雲が、太陽を隠そうとしていたのを覚えている。
「……雨が降るな」
その匂いを嗅いで、俺は思わずつぶやいた。そうだ、雨が降る。俺は、家に帰らなきゃならない。
ぽつりと、頬に水滴が当たった。見上げれば、上空を埋め尽くす無人機の群れが、一斉に爆弾を離すのが見えた。
「はは。帰らねえと」
ずるりと、握っていた何かを落とした。もう、どうでもよかった。
そんなことより帰らなきゃダメなんだ。帰って、家の戸を閉めて、親に叱られながら宿題をして……
ああ、ゲームもいいな。ノーコンなんて言ったこと謝ってから、アイツとゲームしよう。スイカもあるし、機嫌を直すさ。友達がいれば、うるさい親も怒りはしないだろ。
遠雷が、少し続いた。そして、途切れた。
目標文字数 1150字
実際の文字数 1138字
主題「子供の頃は」
副題「SF」
影響を受けやすすぎる
子供の頃から
私は人の顔色をうかがう子だった。
なぜ私を産んだのかわからない。
不幸になるために生まれたようなもん。
こんなに悲しいことはない。
【子供の頃は】
子供の頃はすぐに過ぎ去る
手が伸びる
足が伸びる
柔らかな頬は固くなる
心を置き去りにして
身体ばかりが大きくなる
子供の頃は何にでもなれると思ってた。
「子供の頃は」
私には卓也という恋人がいる。
初めて出逢った時に運命を感じ、私から告白して、それ以来ずっと一緒にいる。
拓哉と一緒にいるのは、私にとってもはや日常の一部。
拓哉がいないなんて考えられない。
でも私たちはまだ学生だから、別々の家に住んでいる……
だから高校を卒業したら卒業したら、同じ大学に通って、大学近くのアパートに一緒に住むんだ……
そして大学卒業後は結婚……
なんて幸せな未来予想図。
けれど私には最近悩みがある。
もしかしたら、一緒にいれなくなるような、重大な悩みだ。
それは『拓哉が最近冷たい』という事。
最初は気のせいだと思ったが、何度デートに誘っても煮え切らないのだ。
もしやと思い友人に聞いてみたけど、拓哉には他の女がいるような気配はない。
そうなると認めたくはないけど、一つだけ可能性がある。
……倦怠期だ。
私と拓哉に限ってそんな事は無いと思っていた……
けれど、実際そうなったのだから由々しき事態だ。
これを放置すれば、待つのは破局だろう。
妄想にも関わらず、私は頭をガツンと殴られた衝撃を受ける
拓哉がいない未来なんて想像できない
いなくなったら生きていけない。
最悪の未来を避けるため、私自ら動かねば
ではどうするか?
昔の人は言った。
『押してダメなら引いてみよ』と。
つまり、私が拓哉に素っ気ない態度を撮るという事……
――無理だな。
一瞬で不可能と判断する。
たとえ嘘でも、拓哉の事を嫌いになんてなれるはずがない。
多分無理やりにでもやろうものなら、そのままストレスで倒れてしまう事だろう。
そうなると出来ることは……
『押してダメなら、もっと押してみよう』。
それしかない。
ちょうど授業終了のチャイムが鳴った。
隣のクラスにいる拓哉の所に走り出す。
この重大な問題は、一刻も早く解決しなければいけない。
私は拓哉のいる教室に着くや否や、拓哉を呼ぶ。
「拓哉!!!」
すると一斉にクラスにいた人間が、私の方を見て――嫌そうな顔をする。
なんで嫌そうな顔をするのか、小一時間ほど問い詰めたくなる。
しかし優先順位を間違えてはいけない。
今大切なのは拓哉に会う事だ。
「咲夜、どうした?」
教室の中から、私に気づいた拓哉が出てくる。
その顔を見て、幸せな気分になり――そして首を振る。
今日は拓哉の顔を見に来たわけではない。
もっと重要な用事があるのだ。
「拓哉、これからデートしよう」
「今から?」
「今から!」
これまでの熱い想いを思い出してもらうには、デートしかない。
しかし、拓哉は嫌そうな顔をした。
その時私は気づいた。
もう、拓哉の心に、私はいないんだと……
そう思った時、私の目から涙がこぼれる。
「ちょっと待て咲夜。
なんで泣いているんだ」
「グス、だって拓哉、私の事が嫌いに――」
「ならないから、誤解だから!」
「じゃあ、なんで?」
「何でって……
まだ授業が残ってるから……かな」
「あー」
ああ、授業ね。
そういえばまだ学校終わってなかった。
「じゃあ、学校終わったらデートしてくれる?」
「分かった。
一緒に帰ろう」
「本当!?
やった」
私は嬉しさのあまり、拓哉に抱き着く。
「おい、咲夜。
みんなが見てる」
「学校が終わるまで拓哉をチャージする」
「いや、それは……
はあ、授業が始まるまでに帰れよ」
そう言って拓哉は、大人しく抱き着かれてくれる。
私は何を怖がっていたのだろうか?
拓哉はこんなにも優しいのに。
もし嫌いならこんな事をさせてくれるわけがない。
倦怠期というのは私の気のせいみたいだ。
これからもずっと一緒にいられることが何よりも嬉しい。
私が安心して拓哉分を補充していると、クラスの話し声が聞こえる。
「またあの二人やってる」
「お熱い事で」
「ホント、飽きないのかね」
「俺たちは飽きたぞ」
「ここまで来ると逆に気にならないな」
「二人がイチャイチャするのは、もはやこのクラスの日常風景だな」