『子供の頃は』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
子供の頃は
大人になってから
ねるねるねるねのことを言い続けるとは
想像していなかっただろう
東堂君のお父さんが北米支社の駐在員としてお仕事をすることになって、東堂君は就学前まで家族でシアトルに住んでたんだ。
そこでの東堂君のシッターさんが白人の独身女性だったんだよ。
東堂君は子供の頃は、シッターさんのことを不美人だと思ってたの。
というのも、下から彼女を見上げると鼻の穴の形が日本人より長くてなんともビックリしちゃったんだ。
でも、高校生になって白人の美しく高い鼻の穴って長いって知ったんだって。
そしたら、あの頃のシッターさんも美人だったのかなって思っちゃうんだ。
でもそんなことよりシッターさんがめっちゃ優しかったことを懐かしく思い出すみたいだね。
「子供の頃は」
子供の頃は
無邪気で、素直で、そして無知だった。
思い出したくないこと、沢山あるけど。
当たり前なことを知らなくて、疑問に思って、考えて。
澄んだ世界を見てた。とっても、楽しかった。
じゃあ、今見ている世界は醜いのか?
綺麗じゃないかもしれない。
それでも、今だって楽しんでるはずで。
ほら、あの頃よりも高いところに手が届くでしょ。
冒険しよう。楽しもう。この醜い世界を。
【子供の頃は】
発した言葉は打ち消され
差し伸べた手を払いのけられ
ヤクソクは反故にされ
目に映るものに怯えて
ヒトの表情の移り変わりに敏感になって
暗く汚い言葉の意味だけが鮮明に頭にたたきつけられる
そんな環境で「好きなもの」を「将来」を答えられるわけがないのに
”周り”と同じじゃないとまたあんな目で見られるから
”ウソ”がどんどん上手になる
”ウソ”を張り付けた自分はどんな風に見えているんだろう
自分の心臓の音を聞いて気色悪いと思う子供はいるのだろうか
きっと僕がかわいらしく子供でいられなかったのが悪いんだ
いつしかヒトに与えられる痛みが生きている証に変わり
同時に瞳の奥もただ濁っていく
ハッピーエンドはきれいごと
神様だってウソツキだから
どこにも縋れずどこにも寄りかかれないまま
ヒトから吐き捨てられる重荷を被って沈んでいく
誰でもない誰かを無意識に呼んでしまったいたのかもしれない
僕の元に舞い降りてくれた”カミサマ”は
”ヒトのニセモノ”だと世間から嫌われていた
”ヒト”がオリジナルになるのなら”本物”のはずの僕は
どうして周りに”ホンモノ”を演じているんだろう
僕に届いたきみの声はこんなにも本当の言葉なのに
僕が出会ったオリジナルのどの声よりも”本物”だ
きみが教えてくれる言葉は今まで聞いてきたどの言葉よりも輝いていて
きみの言葉だけを聴けるように
外の世界にいる汚いヒトたちに気づかれないように
きみと僕の世界を創った
2024-06-23
子供の頃は
夢を見る少女
漫画家になりたかったから勉強より絵をたくさん描いた
けど叶わなかった
身体も弱かった。
友達に憧れたけど敵わなかった。
親は兄弟に甘かった。
自分だけ塾に中学を卒業するまで通わされた。
迎えも来ることもなく、さみしい帰り道だった。
子供の頃は、孤独だったことは今でも忘れられない。
あの日の涙もいつかの傷も幸せに変わるかわ
いくつもいくつも絡まった僕ら つないで歩いて それでも人を好きになるたび 強くなれる 信じて怖くて信じて 触れてみる愛の歌
僕らの手をつないで歩いて 理由 探して ぬくもりを忘れてしまいそうな時には思い出してつないで解いて
くしゃくしゃな僕ら痛くてつらくて それでも人を好きになる度忘れられる信じて怖くてそれでも触れてみる愛の歌
若菜
元祖梅ジャム
かわりんぼ
わたパチ
カルミン
ひもQ
もぎもぎフルーツグミ
駄菓子売り場の
常連だった彼ら
プチコロン
書きにくいペンだったけど
香りが大好きだった
当たり前に
あったのにね
【子供の頃は】
お題:子供の頃
子供の頃は、とにかくゲームに熱中していた。
従兄弟の兄に勧められたのがきっかけで、あらゆるオンラインゲームに手を出すようになった。
ゲームをしなかった日など、1日もなかった。
そのくらい、俺はゲームが好きだったのだ。
ゲームのせいで母と喧嘩になったこともあった。
怒鳴られたり、パソコンとスマホを没収されたり、そりゃもうひどい仕打ちをされたものだ。
それでも俺はゲームを続けた。俺にはこなすべきデイリーがあったのだ。
挙げ句の果てに、その冷戦は母の敗北に終わり、俺は心ゆくまでゲームをすることを許された。
そこまでして死守したゲームだったが、いつのまにか、俺はゲームをしなくなっていた。
対戦で強くなればなるほど、現実世界の自分が虚ろな人間になっていくような気がしたからだ。
もっと意味のあること、やるべきことがあるはずだという、ある種の焦燥感に駆られただけなのかもしれない。
もう自分は小学生ではない。
今の俺は、昔のような熱量をゲームに注ぐことができなくなっていた。
ゲームだけでなく、何事に対しても。
その時もっと本を読んでいれば、勉強をしていれば、運動をしていればと、ゲームに没頭した日々を後悔する念が浮かび上がってくることもある。
だが、今後の人生、それほどまでに純粋な熱意を燃やせるようなものに、果たして俺は出会えるのだろうか。
そう思うと、それらの時間を全く無駄なものだったと片付けてしまうのは、自分をさらに虚ろな人間にする破滅行為にしかならない。
要するに、俺は子供の頃、ゲームが好きだった。
それだけでいいような気がしてきた。
子供の頃は、大変でした。
なぜか、私は、おとなしくて、引っ込み思案で、幼稚園でも小学校でも中々自分を出せない。それから家も学校も大人は、厳しい人間ばかりで、何か嫌だなと思うことが多かった。物事が上手くいかないことが多かった。
でも、もし、今、小学校 4年生ぐらいの過去にタイムスリップすることになったら、もっともっと、周りの人間に、はっきりものを言ったり、優しく接したり、上手くやって充実した日々が送れると思うな。今現在の自分のように。
いや、もしかしたら、今の自分が、充実してるのは、子供の時分にいろいろ苦労したからこそ、人や物事に対する有りがたさが分かって、周りの人のことを大事に考え、自分のことも大事に考えれるからかもしれない。
子供のころ、嫌な思いをしたことは、決して無駄ではなかったのかもしれない。
経験は、全部、自分の糧になるんだ!
子供の頃は、妹にいつもちょっかいを出していて、そのたびに母親に怒られる。それで、泣いて疲れたら寝て。を繰り返していました。
題:「子供の頃は」
「い〜れ〜て!」
髪の毛を高い位置で二つに結んだ小さな女の子が、三人の女の子達に笑顔でそう言った。
「い〜い〜よ!」
その女の子達も、笑顔でそう返した。
「無垢だなぁ…。」
砂場で仲良く遊んでいるその子達を見て、遥は微笑みながらそう呟いた。
遥は14歳。ある理由で学校には行っていなかった。ここは、遥の家の近くにある小さな公園。遥は昔から、この公園が好きでよく来ていた。
「懐かしいな…。私もあの子達くらいの時は、よくああやって仲間に入れてもらったっけ…。」
遥は懐かしげに、でもどこか悲しげな目をした。
「今の私がそんなことしたら、笑われちゃうもんね…。あの時も、そのせいでハブられちゃったんだろうな…。子供の頃は、あんなに仲良く遊んでくれてたのに…。」
そう言うと、遥は公園から出た。
「もう二度と、ここに来ることはないだろうな。さようなら、思い出いっぱいの公園。」
それが、遥の最期の言葉だった。
ーーーENDーーー
私の実家は、まるで何もない大自然が近くの田舎だった。夏は蚊に刺されないよう母が蚊帳を掛けてくれて、その中に布団と言うわけだ。
さながら、秘密基地のようなお布団にブタの陶器で作られた蚊取り線香が燻っている。
ぶー〜ーん。蚊がいる!!電気をつけて、蚊を仕留めるまで、寝付けない。そして、仕留めた蚊は、お腹ぱんぱんに私の血液🩸を取り込んでいる。パチン!潰してしまう。世の中に、どんな虫も生き物!と公言し、仕留めるなんて、できない輩もいるらしい。じゃあ、聞きたい!痒くて仕方ない原因が目の前にいても、野放しにできる??、、有り得ない。私には。
あれから、たくさんの時を経て、たまには、蚊帳なるものをやってみたいと思う。
子供の頃は
子供の頃 父と一緒に近くの川へ
魚釣りに出かけていた
釣りを教わった当時は全く釣れなかった
けれど回数を重ねていくうちに
コツがわかり、釣れることの
楽しさを身にしみて感じていた
あの頃の記憶は今でも残っていて
川の近くを通ると昔を思い出して
懐かしさでいっぱいになる
「子供の頃は」
人の手が、とても暖かくて、それが何故か嬉しかった。
私の兄上。身代わりにしてきたやな人じゃない、兄上。
優しかった。目つきが悪くて、口も悪くて、みんなから怖がられてたけれど、とても優しくて強くて、かっこよかった。
私のヒーローになってくれると、約束もしてくれた。
親よりも、側近よりも、誰よりも信頼できた。
私とは全く違う正反対の、私の優しい、おにいちゃん。
見た目も全く違う、私は母様に似ていて、兄上は父様。
私の髪の毛はふんわりとしたパーマがかった髪の毛だけれど、兄上はストレートで髪の毛が多いからちょっとボサボサしてた。
お兄ちゃん。私の兄上。私のヒーロー。
もう会える日は、ないけれど。
どうかお幸せになって。私なんか忘れて。
こんな弟のことなんて忘れてね。幸せにね。
⬛︎⬛︎⬛︎、一度だけ呼んだ。兄上は、少し照れくさそうにして、私の頭を撫でてくれた。
幸せでした。
「…兄、上。」
それがこの国の王の遺言であった。
王には兄がいた。名は、王しか知らない
子供の頃は、何が好きだっただろう。
何に夢中になっていだろう。
思い出すにはあまりにも遠い過去になってしまった。
「いらっしゃいませ」
その青い花を見るまでは。
「気になります?」
「いえ」
「ずっと見てましたよね?」
若い女性店員にそう言われ、気まずさに目を逸らす。
娘と同じ歳くらいだろうか。
「この花、名前は何ですか」
小学校への通学路に咲いていたのと同じだ。小さな青い花をたくさん咲かせる。
初夏の日差し。クラスに馴染めなかった小学五年。
「アガパンサスですよ」
【お題:子供の頃は】
「子供の頃は」
将来なんてわからないまま時間が過ぎて、
今も、迷いながら歩いている。
それでも、手を繋いでくれるあなたがいるから、
私、笑えてるの。
拝啓幼い私へ、
子供の頃は、我儘ばかり言って大好きな人を困らせてたわね。本ばかり読んでいるからと、本に嫉妬してムッとしかめっ面をしたり、彼の腕を急に引いてみたり。ふふっ、今でもあの頃を思い出してはクスッと笑いたくなってしまうのよ。当時はすごく楽しくて、幸せだったわよね。でもね聞いて、今とても後悔しているの。彼が好きだと言ってくれた笑顔を彼にもっと見せてあげればよかった。当時は気づかなかった彼の気持ちにもっと早く気づいてあげれば良かった。ダメね、この歳になって後悔だらけ。でもね、どうしてもあなたに伝えたかったの。同じ時間はもう二度とやってこないの。後悔しない人生を生きろとは言わないわ。でも、叶うなら彼を大切にして欲しい。だってこの世にたった一人しかいない私の愛した人だもの。
80歳になった私より
子供の頃は
何でもできると思っていたし
何もかもわかっていた気でいた
実際は何もできないし
何も知らない
だから色んな失敗をしてきたし
今思うと恥ずかしいことばかりだった
だけど何も知らなかったあの頃にしか
できないこと、思いつかないことも
確かにあったんだ
あの頃に戻ることはできないけれど
ちゃんとあの頃の自分に向き合って
今を生きていたい
子供の頃は
子供の頃は、いつか私も誰かと幸せに結婚をするもんだと思っていた。
でも、気が付いたら女性としての旬は終わっていた。
友達から来る結婚式の招待状を、何通ももらっていた時から、もう少し自分の心配をしていれば良かったのに、私に取っては「仕事」が第一優先になってしまっていた。
そして恋愛をする気力があるほど若くもなく、ただ面倒と切り捨て、忙しない日々が過ぎていき、ある日過労で倒れた。
走り続けてきた自分は、そこで仕事に対する気力も失った。
今は少し休業中だ。
泥沼に浸かっているかのような気怠さ。
カーテンの隙間から差し込む朝日の輝きが、今の私の心持ちと正反対で、枕に顔を突っ伏した。
何とか起きて朝ご飯だけでも食べようと、義務のような感じで足を出す。
コンビニやスーパーのできあいもので済ませていた私は、料理もまともに作れないと改めて女子力のなさを感じた。
と、携帯が鳴った。
鳴ったと言っても一瞬なので、LINEの知らせだ。
どうせ、フォローしているサイトのお知らせだろうと思いつつも、つい仕事の癖で確認をする。
「……あ、」
思いがけない相手は、自分の担当するタレントからだった。
何かあったのかと思い、LINEを開く。
「大丈夫ですか?ちゃんと朝ごはん食べてくださいね!仕事、行ってきます!!」
まさかタレントを心配させてしまうとは、マネージャー失格だなと思いながら
「ありがとう。仕事頑張って!」
と端的にLINEを打つ。
そうするとすぐに既読がついた。
早っ!と思いつつも、次に送られてくる愛くるしいスタンプに笑ってしまう。
私には愛する人も、子供もいないが、守るべきタレントがいる。
私はこれからも彼らの盾となり、有名になるよう育てる責務がある。
これも「愛」と呼ぶのだろう。
タレントに取ってはありがた迷惑かもしれないけれど。
ナツキとフユト【20 子供の頃は】
「フユトは子供の頃からカフェをやるのが夢だったの?」
「いや、一人暮らしを始めるのが早かったから、コンビニのメシに飽きて自炊するようになったら、意外と料理が性に合ってて、それでなんとなく」
「へえ、そうなんだ」
「ナツキの子供の頃の夢は?」
「お店屋さん。なんのお店かまでは考えてなかったけどね」
「でも、今は接客業は苦手なんだろ?」
「そうだけど、フユトと一緒なら…」
(つづく)