『子供の頃は』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
子供の頃は、よく外で遊んでいた。
携帯ゲーム機を持ち寄って対戦したり、公園でかくれんぼや鬼ごっこをしたり。遊び方はどうであれ、子供の頃の私はよく外に出ていたと思う。
ある時、私は利き手の肘を怪我した。病気などではなく、命に関わるような怪我というわけでもなかったが、状態が悪化していた為に手術を受けた。それ以降、私はあまり外に出なくなった。
けれど、近くにある公園から子供たちの声が聞こえてくると、子供の頃に戻りたいなぁ…と思う時がある。
今のように、LINEなどで離れている友達と話すのも、流行のゲームを遊ぶのだって、もちろん楽しい。
けれど、暑かったり寒かったりする中で集まって、スマホよりも小さな画面を覗き込んだり、無邪気に走り回っては笑いあっていたあの日々に、戻りたくなる。
戻れるはずがないってことは、知っているのに。
子供の頃は無邪気だった。
大人になった今はなかなか笑えない。
子供の頃のように些細な幸せを感じて、楽しみたい。
「子供の頃は」
私が大人になった時何を思い出すのだろう。
いつか不登校だった日々も「あんな事もあったわ笑」って笑えるのだろうか。
あと数年は法律的に子供として、未成年として過ごすけれど後悔のないようにしたい。
まだ何の力もない子供だけど一丁前にたくさんの後悔がある。
あと数年。
その数年はこれからの私次第でどうにだってなる。
大人になった私が子供の頃を思い出す時に
「頑張ってたんじゃない?」って思えるように過ごしたい。
小さい頃、愚直に信じていたもの。
両親。
友達。
赤色がトレードマークのヒーロー。
正義の味方。
それから、時が経って。
社会経験が出来る歳になって、色々なことを学んだ。
学校で習うことの大半は、社会に出たら通用しないこと。
正しいことを言っても、受け入れてもらえないこと。
私、私は。
ただ、自分の正義を信じているだけなのに。
子供の頃に憧れた、強きを挫き弱きを助ける、画面の前の正義のヒーロー。
「まだきみは子供だからね」
成人しているのに、大人の仲間として見られないらしい。子供だから。若いから。実力がないから。
・・・実力? 実力が、あればいいのか。
もっともっと、強くなって、私が一人で、悪者を倒すことが出来れば、あの人たちも、同級生も、大人たちも、私を認めてくれるのか。
なんだ。そんなに簡単なことだったなんて。
「気持ち悪い」
ひったくりをした男の人を捕まえて、後はお巡りさんに突き出すだけというところで、理不尽な罵倒を受けた私は、その人の背中を地面に押し付けながら、片腕を思い切り引っ張った。
「いたたたたた!!!!」
「なにがですか? どこがですか?」
「いてぇんっだって!!離せ!!!」
「・・・・・・逃げませんか?」
「はあ・・・っああ、そりゃ、もちろん」
信用ならなかったので、男の人を立たせると、彼の腕を後ろ手に組ませて拘束した。
「・・・・・・。あのさ、・・・まあ、どうでもいいんだけど、アンタ、毎度毎度なんでこんなことしているんだ? 正義感ってやつ?」
「貴方こそ、毎度毎度ご苦労なことですね」
どうせ私に捕まるのに。とは口に出さない。
実は、彼とはこれが初対面ではない。丁度一ヶ月前から週に一回、ここ可憐田町でお年寄りを狙ってひったくりを行っている。クソ野郎だ。
「毎回場所は変えているのに、目敏いもんだな、正義のヒーローってのは」
私は彼の言葉に、ぴくりと眉を動かした。
「正義のヒーロー・・・ですか」
「ん、違ったか? 髪も真っ赤で服もスカートも靴に至るまで赤に染めているから、てっきり憧れているのかと思ったんだけど。それとも、突撃されたいくらい牛が好きなのか?」
「牛が赤色に反応するというのは、赤っ恥の嘘っぱちです。ヒラヒラしたものに飛び付くというのが、正確な性質です」
「ふぅん。で、アンタが好きなのはどっち? 牛? それとも、正義のヒーロー?」
ピクッ、ピクピク。
ああ、また、まただ。
この人といると、腹の中がムカムカして仕方ない。だって、なんでまた、そんなにも人の心に土足で踏み入ってくるのか。彼には、社会経験というものが存在しないのだろうか。だから、他人との距離の測り方が分からないのだろうか。
「ねえ、どっち? それともどっちでもなくって―――ただ、社会貢献している自分に浸っているだけか?」
―――ああ、そうか。そうだったのか。
この人は、悪い人なんだ。
ずっと、気になっていた。ひったくりをする相手がお年寄りだというのは赦せないが、女性は狙わず、男性だけに限定していること。力関係では、私よりも彼の方が優勢のはずなのに、私に手を上げてこないこと。捕まって、諦めて、盗った物を返して、なのに変わらずにひったくりを繰り返していること。そして、言葉巧みに私を動揺させて、隙を付いた隙に逃げていくこと。
なにか、理由があるのではないかと思った。
ひょっとして、ひょっとすると、彼はいい人なのではないかと―――自分の正義を、貫いている人なのではないかと、そう思った。
それは、その考えは、まるっきりの間違いだったのだと、彼と対面して、四回目にやっと気がついた。
「貴方の脚、折ってでも連れていきます。お巡りさんのところに」
「・・・それは、困る。さっきの発言が気に障ったのだとしたら、撤回するよ。悪かったな。だから―――もし折るなら、右手にして」
「WORLD BACK 」
「2、投獄」
「690番!」「はい!」、看守は牢獄の鍵を開ける前に俺の方を向き「フッ」と鼻で笑い、意地の悪い笑みを見せた。これから俺はCブロックの「690号室」に入れられ、物置小屋のようなホコリ臭いネズミの巣で二十数年間を過ごす。最悪だったが、この刑務所の環境を見て諦めが着いた。どうあがいてももう、普通の人間には戻れないのだ。一日目に額を割られたゴロツキは、怨めしそうに看守を睨みながら、頭にまいた包帯を撫で隣の部屋へと入っていった。
彼の名前はマティス・ディーン、23歳。ニューヨーク出身の男で、小柄ながらも引き締まった体つきをしている。生まれた時は裕福では無いものの父母子ら共に三人仲の良い幸せな家系だった。しかし、不況に陥り家業を続けるのが困難になってしまい、父親もストレスからアルコールを大量摂取する用になり中毒症状で死んだ。高祖父の代から続いていた家財道具店も四代目で途絶え、母が雑貨店で下働きをしディーンを養っていた。しかし、無理が祟ったのか彼が19歳になった年に母親のマティス・アンナが脳卒中で倒れ帰らぬ人となった。それから一年は、アンナの面倒を見ていてくれた雑貨店の老夫婦が家に住まわせてくれたが、迷惑がかかるからと言いディーンは雑貨店を離れ、路上で暮らすようになった。それからだった。彼が変わっていってしまったのは。それから2年後の12月24日のクリスマスイブの夜、仲間の女の事で争いになり人を殺めた。そこで、彼の人生は銃口から上る煙と共に消え去っていった。
塀の中の1日は長い。昼が過ぎてから、夕方のチャペルが鳴るまで、丸3日かかったと言われても納得しただろう。その日は、無駄に味付けの濃くて量の多い飯を存分に腹に納め、支度をして横になった。外の世界より、やれることは少ないが衣食住には困らないようだ。入官してから3日間は見て学ぶ期間で、その後からは朝から晩まで周りと同じように働かされる。そんな事を考えていると看守の「消灯!」という声がこだました。眺めていた牢獄の鉄柵の外が一気に闇に飲まれ、窓からはいる月の光りが部屋中の物を淡く包んでいった。
『子供の頃は』
何十年生きているうちにやりたいことなんてなくなってしまった。
何が趣味だったのか、何が好きだったのか、よく分からない。
これが社会の闇なんだろう。
「あぁ、毎日これでいいのかな…」
だんだんにそう思うことが多くなった。
ふと、卒業アルバムに目が入り見てみると、懐かしい仲間たちが笑顔で写っていた。
「懐かしいな〜この頃はめちゃくちゃ楽しかったな〜」
そう思いつつペラっとめくると……
1枚の紙切れが落ちた。
それを恐る恐るみると、将来目指したいことがびっしりと書かれていた。
「あはは笑 この頃ってこういう風なことやりたかったんだ笑」
思い出してくると自然と笑えてくる。
「いつからだろ、子供の頃の目標を忘れちゃったの」
そう独り言を呟いているとひとつのメッセージがスマホにきた。
それは、昔の友達からだった。
その内容は…
【子供の頃みたいにはっちゃけてみない?】
私は、クスッと笑って
【いいよ!あの時みたいにはっちゃけよ!】
と返事を送った。
席を立ったその机には、笑顔で写った写真が広がっていた。
子供の頃は 夏休みが待ち遠しかった
家族旅行やお祭り、庭での花火
楽しみな行事が盛りだくさん
同時に 少しだけ気がかりもあった
ちょっと憂鬱な 朝のラジオ体操と
かなり憂鬱な 夏休みのプール。。
その鬩ぎ合いのなか、私の夏休みは幕を開ける
もう二度と戻らない 懐かしい夏の記憶
82:子供の頃は
「子供の頃は」そういう時が私にもくるのだろうか
授業では進路のことを毎日考える
進路なんて考えたくもないし、流されるままに生きていたい
でも「これをしたい」ってことを見つけたら、この授業も楽しいと思えるのだろうか
曖昧な将来を考えながら、先生の声を遠くに感じながら、私は瞼を閉じる
#子供の頃は
美味しいご飯が出てくるのが当たり前で
お茶碗は片付けるだけでよくて
汚れた洗濯物は籠にぽいっとして
あったかいフカフカのお布団にダイブするだけ
たくさんの手と惜しみない愛が
いつだって家中に溢れてた
子供の頃の当たり前の有り難みは
大人になってふと気づくもの
子供の頃は純粋で
無垢で
自分で言うのもなんだけど可愛かった
戻りたい
やり直したい
そんなこと思った夏の夜
子供の頃は良かったよね。
虹にすぐ気づけるし
それって幸せにすぐ気づくってこと?
トトロに会えるし
それって迷信を信じれるってこと?
低いところも見れるし
それって地位の低い人のことも気にかけれるってこと?
純白だったし
うん、まぁ、そうだね。
でもさぁ、大人もいいとこあるんじゃない?
え?どこよ
知らない。
じゃあ意味ないじゃん!
だから、探しに行こうって意味。
え?
一緒に行かない?
…しょうがないね。
今日のお題
╭━━━━━━━━━━━━━━╮
子供の頃
╰━v━━━━━━━━━━━━╯
早く大人になりたい、そう思ってたのに。
---二作目---
只々純粋で居られた
普通に笑顔でいられた
楽しい時は笑って、悲しい時は素直に泣けた
なのに何時からだろう
純粋に笑えなくなったのは
辛さを、悲しさを隠すようになったのは
...死にたいって思うようになったのは
あーあ、もう還りたいな
#子供の頃は
337作目
一周年記念まで...あと27日
子供の頃は
ペア探しグループ作りが嫌いでした。
でも学校には行けてなんとかなっていたと思う。
でも少し大人に近づいて束の間の自由を手にして
嗚呼ずっと辛かったのかと気づく。
人になんて合わせたくない。自分勝手ですまないね。
でも許しておくれ 時間がないのだ。
時という波が押し寄せる。
まだ私は子供の頃はなんて振り返らない。
振り返ってしまったら泣いてしまうよ。
私はまだ子供だ。
【子供の頃は】
これに関しては今も、の話だが、とにかくどんくさい子供だった。何をするにもトロいし、物事をちゃんと理解していない。そのくせ周囲には真面目な子扱いされるという奇妙な現象が起きていた。メガネか、メガネのせいか。
正直、子供時代に戻りたいかと言われればそうは思わない。ロクな思い出が無いもので。今の自分の方が自由な気がする、本当に不思議な話だけれど。
[子供の頃は]
もっと早く死ぬって思ってた
意外と人間って丈夫ね
【子供の頃は】
もう少し
大人だったかも知れない
聞き分けも良く
我慢も出来た
面倒くさがらず
奢ること無く
本当に幼い、幼稚園に通っていたくらいの子供の頃、
私はとにかくだめだめな子供だった。
かけっこはもちろんいつも最下位だし、
絵を描き終えるのも周りの子達より2週間も遅かった。
もう周りはおむつなんて履いていないだろう時期に
私はまだおむつをはいていたのも覚えている。
朝は幼稚園に行きたくないと駄々をこねるし、
出されたご飯も好き嫌いが多くてなかなか食べない。
せっかく親が作ってくれたお弁当を、嫌いだからと
食べずに捨てたこともあった。
(今思えば本当に最低です。謝っても謝りきれません。)
そう、本当にだめだめ。私が親なら泣いている。
なぜこんなに周りの子たちのようにできないのか、と。
でも、私の両親は違った。
私が悪いことをして叱ることはあっても、
私ができないことに対して叱ることは一度もなかった。
かけっこが遅くても、走りきったこと褒めてくれたし、
絵を描き終えるのが遅くても、完成させたことを褒めてくれた。
そのおかげで私は、自分がだめだめだったのは
よく覚えているけれど、そのことに負い目を感じた記憶はあまりないのかもしれない。
今日たまたま両親と喧嘩してしまったけど、
このお題で昔のことを思い出した。
今から仲直りしにいこうかな…
#子供の頃は
子供の頃は無邪気に遊ぶことができた。
純粋でまだ幼かった私には、まだ難しいことはよく分からなかった。
やりたいことができた。とても楽しかった。
人に甘えることができた。簡単に想いをぶつけることができた。
大人になった今じゃ、たくさんのことを知ってしまった。
純粋さと無邪気さを失ってしまった。
簡単に人に甘える事も出来なくなってしまった。
あの頃はとても楽しかった。何にも考えずに過ごすことが出来たのだから。
大人になりたくない、と一時期思っていた。
その前に死んでしまおうかとも考えていた。
だが私は大人になってしまった。
今は大人になって良かったと感じることは無いが、
いつかそう思えるような日がくればいいなと願っている。
【子供の頃は】
子供の頃は、彼の方が泣き虫だった。転んでケガをしては泣き、物音に怯えては泣き…とにかく私が彼を慰めたことは多い。
「うわあぁーん!怖いよー!」
「よしよし、私が傍に居るから大丈夫だよ」
学校の行事で肝試しをしたとき、偶然私たち二人がペアになったのだが、暗がりに怯える彼を慰めながら歩いたので、なかなか進まなかった。とはいえ、私もお化け屋敷などを避けて通ってきた人間なので、私も怖かった。驚かされる度に彼が泣き叫び、私も恐怖で足が竦む。そんなこんなで、私たち二人はお化け役の人たちを困らせていたっけなぁ。
大人になってからは、ある程度は怖いものも無くなった。ただ、泣き虫を卒業した彼に対して、私の方が泣き虫になってしまったかもしれない。
「うぅ…悔しい」
「大丈夫ですよ、俺が支えますから」
負けず嫌いな私は、自分の不甲斐なさに悔し涙を流すことが多くなった。怖いものが少なくなっても、克服できない感情に泣く事が多いのだ。今では私の方が彼に支えられている。
テーマ「子供の頃は」
"子供の頃"
親に頼るばかりで迷惑をたくさんかけてきた
でも、いつも親はわたしを励まし支えてくれた
社会人一年目になったわたし…
少しずつでも、親のことを大切にしていきたい
いつも
「ありがとう」
そう言える自分になりたい