唯の人

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本当に幼い、幼稚園に通っていたくらいの子供の頃、
私はとにかくだめだめな子供だった。

かけっこはもちろんいつも最下位だし、
絵を描き終えるのも周りの子達より2週間も遅かった。
もう周りはおむつなんて履いていないだろう時期に
私はまだおむつをはいていたのも覚えている。
朝は幼稚園に行きたくないと駄々をこねるし、
出されたご飯も好き嫌いが多くてなかなか食べない。
せっかく親が作ってくれたお弁当を、嫌いだからと
食べずに捨てたこともあった。
(今思えば本当に最低です。謝っても謝りきれません。)

そう、本当にだめだめ。私が親なら泣いている。
なぜこんなに周りの子たちのようにできないのか、と。
でも、私の両親は違った。
私が悪いことをして叱ることはあっても、
私ができないことに対して叱ることは一度もなかった。
かけっこが遅くても、走りきったこと褒めてくれたし、
絵を描き終えるのが遅くても、完成させたことを褒めてくれた。
そのおかげで私は、自分がだめだめだったのは
よく覚えているけれど、そのことに負い目を感じた記憶はあまりないのかもしれない。


今日たまたま両親と喧嘩してしまったけど、
このお題で昔のことを思い出した。
今から仲直りしにいこうかな…

#子供の頃は

6/23/2024, 10:51:12 AM