『子供のように』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「ヨウくん、何してるの?」
オレンジ色に染まる公園のすべり台の下で、黒髪の
青年がしゃがみ込んでいた
私の声に、反応して振り返る
影を落とす長いまつ毛に縁取られた魅惑的な黒い瞳が
私を射抜く
ニンマリと弧を描く赤い唇が、白い肌を際立たせた
「ああ、カナコちゃん。こんにちは」
「うん、こんにちは。ヨウくん1人で何やってんの?
何か探してるの?」
「探し物?うーん、そうかも」
ふふっと、あどけない笑みを浮かべてまたぼんやりと
公園の砂を細い指でいじる
その人形のような横顔の美しさに見惚れながら
ヨウくんは、昔から変わってる人だからなぁと思った
「あ、あった」
「よかったね、探し物見つかって、、え、?」
長い指先が、砂の中からつまみ上げたのは
なんと白い骨だった。細く長い、まるで人間の指だったようなもの
「ヨウくん、それ」
「見てみて、カナコちゃん!俺が、昔埋めた宝物!」
「宝物って、、これ、どう見ても人間の骨じゃん!
人間を埋めたってこと!?」
あまりにも無邪気に、宝物などというから恐怖から
大声で詰問する。ヨウくんは、そんな私を見て
キョトンとしている
「何言ってるの?これはね、ただの人間じゃないよ」
「、、どう、いうこと?」
「これはね、母さんの骨なんだ。男を作って俺を捨てて
家を出ようとしたから。だから、公園は俺にとって母さんとの大事な思い出だからここに埋めて誰にも盗られないようにしたんだ」
愛おしそうに笑うヨウくんが、得体の知れない
ナニカに視えた
そうまるで、
「宝物は大事にしまっておきたいけどさ、ほら
たまには掘り起こして眺めたいじゃん。腐敗が進んで骨になればまた、手元に置いておけるよな」
「子供のように」
「子供のように」
「前回までのあらすじ」───────────────
ボクこと公認宇宙管理士:コードネーム「マッドサイエンティスト」はある日、自分の管轄下の宇宙が不自然に縮小している事を発見したので、急遽助手であるニンゲンくんの協力を得て原因を探り始めた!お菓子を食べたりお花を見たりしながら、楽しく研究していたワケだ!
調査の結果、本来であればアーカイブとして専用の部署内に格納されているはずの旧型宇宙管理士が、その身に宇宙を吸収していることが判明した!聞けば、宇宙管理に便利だと思って作った特殊空間内に何故かいた、構造色の髪を持つ少年に会いたくて宇宙ごと自分のものにしたくてそんな事をしたというじゃないか!
それを受けて、直感的に少年を保護・隔離した上で旧型管理士を「眠らせる」ことにした!
……と、一旦この事件が落ち着いたから、ボクはアーカイブを管理する部署に行って状況を確認することにした!そうしたらなんと!ボクが旧型管理士を盗み出したことになっていることが発覚したうえ、アーカイブ化されたボクのきょうだいまでいなくなっていることがわかった!そんなある日、ボクのきょうだいが発見されたと事件を捜査している部署から連絡が入った!ボクらはその場所へと向かうが、なんとそこが旧型管理士の作ったあの空間の内部であることがわかって驚きを隠せない!
……ひとまずなんとか兄を落ち着かせたが、色々と大ダメージを喰らったよ!ボクの右腕は吹き飛んだし、ニンゲンくんにも怪我を負わせてしまった!きょうだいについても、「倫理」を忘れてしまうくらいのデータ削除に苦しめられていたことがわかった。
その時、ニンゲンくんにはボクが生命体ではなく機械であることを正直に話したんだ。「機械だから」って気味悪がられたけれど、ボクがキミを……キミ達宇宙を大切に思っているのは本当だよ?
それからボクは弁護人として、裁判で兄と旧型管理士の命を守ることができた。だが、きょうだいが公認宇宙管理士の資格を再取得できるようになるまであと50年。その間の兄の居場所は宇宙管理機構にはない。だから、ニンゲンくんに、もう一度一緒に暮らそうと伝えた。そして、優しいキミに受け入れてもらえた
小さな兄を迎えて、改めて日常を送ることになったボク達。しばらくのほほんと暮らしていたが、そんなある日、きょうだいが何やら気になることを言い出したよ?なんでも、父の声を聞いて目覚めたらしい。だが父は10,000年前には亡くなっているから名前を呼ぶはずなどない。一体何が起こっているんだ……?
もしかしたら専用の特殊空間に閉じ込めた構造色の髪の少年なら何かわかるかと思ったが、彼自身もかなり不思議なところがあるものだから真相は不明!
というわけで、ボクはどうにかこうにか兄が目を覚ました原因を知りに彼岸管理部へと「ご案内〜⭐︎」され、彼岸へと進む。
そしてついにボク達の父なる元公認宇宙管理士と再会できたんだ!
……やっぱり家族みんなが揃うと、すごく幸せだね。
P.S. 粗筋がちょっとすっきりしたよ!漸く書き直せた!
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「子供のように」
小さな子ども達との再会を遂げ、幸せでどうにかなってしまいそうだと思っていたとき、小さな兄がこう聞いてきた。
「おとーしゃん!いま なにちてるのー?」
「ん?」「ここで おちごとー?」「……そうだね。私は、私のできる範囲で、私がすべきことをしているんだ。」「んー?」
「おちごとじゃ ないのー?」「うーん。厳密には仕事とはいえないけれど、お仕事の延長みたいなもの、かな?」
「むー!わかんないのー!」「そうだなぁ……。」
「そうだ!ふたりとも!」「「ん?」」「私がしていることを見に来るかい?連れて行こう。」「いきなりいいの?」「もちろん。」「わ!おちごとおちごとなのー!」
「どのあたりで暮らしてるの?」
「ここをしばらく下りた広場の辺り───あ、あそこだよ。」
そう言って比較的ひらけた、静かそうな場所を指差す。
「この座標をニンゲンくん達にも伝えなくちゃね。」
「おっきいおうちあるー!」「いい場所だろう?」「ん!」
「おとーしゃん、あしょこで なに ちてるのー?」
「そうだなぁ、えーっと───「せんせー!」
「せんせ、お帰りー!その子達、誰ですか?」
「この子達は大事なお客さんだ。たっくさんもてなすんだよ?」
「はーい!」
お父さんはボク達のことを紹介し始めた。
再会できて舞い上がっているのか、まるで子供のように笑顔を浮かべている。……ボクも会えて嬉しいな。
「え?!この子達、せんせーの子どもなのー?!かっわいー!ちっちゃい!」「あ、どうも〜……。」「こんにちわ!」
「ほっぺたもちもち!髪の毛ふわふわ!かわいーっ!」
あーもーめちゃめちゃこねくり回されているのだが?!!
ちょっとお父さんこの子を止めてー!
そんでもって⬜︎⬜︎!まんざらでもない顔をしないのー!
しょうがない。ちょっと質問でもしてみるか。
「で!あなたはどういう方なんですか?」
「私はねー。生前宇宙管理士だったんだー。でも、あんまり適性なくてさ。仕事を始めてすぐ死んじゃった。」
「……辛いことを思い出せてしまってごめんなさい。その───「いーのいーの!気にしない!この家にいるみんな、宇宙管理にまつわる実験や実務で死んだ子達だから!」
……皆が元々実験により「造られた」宇宙管理士……?
「お父さん、これはどういう……?」
父は少し考えたあと、話し始めた。
「……生前、私はずっと、彼らのことが気になって仕方なかった。私達のせいで苦しみ、そして命を落とした彼らを、せめて死後だけでも幸せに暮らして欲しいとずっと願っていたんだ。」
「幸せに暮らしてもらうための手助け───それが私のするべきこと。そう思って私は今日まで彼らを探し、食べ物を作り、歌を歌い、穏やかに暮らしてきた。」
「そう……だったんだ。」「んー……。」
「お父さん、立派だね。死後の幸せなんて、考えたこともなかったよ。」「君たちはまだ考えなくていいよ。小さいから。」
「というよりも、私としてはむしろ考えて欲しくない。死んだ後のことじゃなくて、今を頑張って生きることだけを考えて、ほんの時々、私のことを思い出してくれたらいい。」
「忘れられたら、寂しいかな。だから、たまに思い出してほしい……なんてね。私のことを忘れてしまうくらいの楽しいことがあれば、それでもいいよ。だってふたりは───。」
「大事なこどもたちだから……ね?」
「本当は君達のことが一番気がかりだよ。いくらリスクを減らした機械だとはいえ、私にとって君達はかけがえのないこどもなんだ。何かあればと思うととても恐い。」
「……だからね、からだに気をつけながら、楽しく過ごすんだよ。」そうボク達の耳元で囁いた。
To be continued...
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そういえば少し前に❤︎2,900を超えました!!!ありがとうございます!!!❤︎3,000に向けて面白いものを!!!書きた!!!い!!!
明日から平日ですので!!!!皆様お気をつけて!!!!!
笑顔を作るのが苦手である。無理矢理作ろうとすると、歪な顔した自分の顔が鏡に写って、少し憂鬱になったこともある。窓越しに写る楽しそうに遊んでいる子供達を見て、あの笑顔を見習いとなと思う。
笑顔をうまく作る為にまずは、子供の真似をすることにした。子供と言えば、外で走り回ってるイメージがあるので、とにかく走った。毎日、朝から晩まで走り、僕のぽっちゃりしたお腹も、痩せて健康になった。でも笑顔を作れない。
気持ちを切り替えて次の作戦に移る。やはり、子供と言えば、突然のプレゼントに喜ぶイメージがある。なので、友人に笑顔になりたいから僕が寝ている時に、クリスマスプレゼントを置いてくれと頼んだが、断れてしまった。友人には、「お前は頭が可笑しいのか」と言われてしまった。解せぬ。
子供のように笑顔を作るのは無理なのかもしれないと諦めかけたその時、「そうた、子供になれば良いんだ」天命が降りた。
まずは、友人に幼児化する薬をくれと頼んだが、断れた。さすがに無理だったらしい。でもまだ諦めないぞ。そうだ、催眠術をかけてもらえば良いんた。友人の知り合いの催眠術師に、子供になる催眠を掛けてもらて、ようやく僕は、子供のような笑顔を作る事に成功した。
「子供のように」
生きていけばいくほど、
社会の黒い部分が見えてくる。
見えてくればくるほど、
子供のようになれなくなってくる。
子供のように生きる大人の君に問う。
「どうすれば、子供のように生きられますか?」
ただ純粋に物事を見れる君のようになりたい。
子どものように
まだなにも知らないような。純粋無垢で天真爛漫な、綺麗な笑顔を振り撒けるあの子どものように。
なりたい。
ああ。無知は罪なりや?
頭の中がぐちゃぐちゃすぎる…
「ユウちゃん、お昼何食べたい?」
「いいよ。ばぁちゃん、俺買ってくるからここで待ってて。」
「あら、そう。わかったわ。行ってらっしゃい。」
もう七年も使ってる古い靴を履いて、歩きでスーパーに行く。真上に廻る太陽を見上げ、涙を溢れさせないようにする。
いつからか俺のことを、俺がまだ小学生の頃の呼び名「ユウちゃん」と呼ぶようになった。
認知症だと気がついたのは俺が会社でまだ働いていた頃、おばぁちゃんの家に住んでいた。夜遅くまで働いていて、帰るのが遅くなってしまった。深夜に帰ると、家にばぁちゃんが居なかったのだ。心配になり、警察に連絡すると、近所の公園で、ユウちゃん、ユウちゃん、と言いながらブランコを眺めていたらしい。警察から認知症の可能性があると言われて発覚した。
正直言って、悲しかった。悔しかった。
こんなことを言うのはよくないとわかっているが、あえて言わせてもらうと、「死んだと同じ」だと思ってる。今の俺を見つめてくれない。知らない人を介護しているような、そんな感覚。
ため息の毎日が続くならどうか、少しでも望みがくれると嬉しい。周りからの共感じゃなくて、ばぁちゃんからのプレゼントなんかでも嬉しい。ただ、ばぁちゃんはまだ死んでないという確証が俺にわかるようなものが欲しい。どうか……どうか……
「ばぁちゃん、買ってきたよ。温めるから待ってて」
「ユウちゃん、おいで」
「なに?」
「ユウちゃんにプレゼント」
布の袋が目の前に置かれる。
「お誕生日おめでとうね〜」
「覚えて行くれたんだ……
……ありがとう」
テーマ-【子どものように】
子どものように
食事の準備を気にせず
掃除も洗濯も気にせず
ただ準備されたものを享受したい。
黄色の世界。それは地獄だった。
濁った瞳の奇形の人間。悪魔だった。
ただっぴろい地獄のなかで悪魔とふたりで鬼ごっこ。
まるで子供時代に戻ったようだ。
黄色の世界はあの田舎の夕方を思い出させる。懐かしい。
なぜこの地獄に来たかはわからない。
友人と、子供に戻ったように本気で喧嘩をしていた。
ここに来る前の最後の記憶だ。
子供のように…純粋なようで濁った行為。
お題 子供のように
プレゼントやお土産、貰ったら嬉しいし
その物がなんであったとしても
それを自分のために考えて選んでくれたと思うと
やっぱり嬉しいものだ。
そしてあげた側もまた喜んでくれたら喜んでくれただけ嬉しいはずだ。
お誕生日おめでとう。
はい、これ。
え!いいの?ありがとう!
嬉しい。確かに嬉しい。
でも心の底から嬉しいと思っていても
子供のように無邪気に喜ぶことも
誰にでも愛されるような子みたいに可愛く守ってあげたいと思われるような喜び方も出来ない。
ましてや嬉し泣きすることなんて絶対にできない。
嬉しいんだ。本当に。愛されてるとは思う。
でもなぜこんなにも感情を表に出せなくなってしまったのだろう。
大人になるとはそういうことなのだろうか。
自分の気持ちに対して客観的な自分が
1つガラスの扉を隔てているような感覚に陥る。
そのガラスは段々と曇ってしまって
やりたいこと、好きなこと、好きなもの
何も見えなくなってしまった。
これが大人になったってことなのだろうか。
そうだとしたら大人とはつまらない生き物なのかもしれない。
でも目を凝らして見てみてもわかない。
子供の頃の自分もそんなに感情を表に出していただろうか。
皆がぱっと想像する子供のように過ごしてきただろうか。
子供らしくってなんだったんだっけ。
大人らしくってどういうことなんだろう。
私は精一杯の笑顔を作り笑った。
ありがとう。とっても嬉しい。
子供のように無邪気によく笑う君。君に初めて出会った日も子供のように無邪気な笑顔に一目ぼれした。そんな君は今では雪のように白いウエディングドレスをきて僕の隣にいてくれる。
牧師の声が式場に響く。よくドラマやマンガの結婚式のシーンで聞く言葉を聞いて、お互いに誓いあってから君の横顔を見ると君は僕のことを無邪気な子供のような笑みに愛おしい目に薄っすら涙を浮かべて僕のことを見つめる。
そんな君の表情は一生忘れられない
~子供のように~
子どものように
子どものように、って、どんなことが「子ども特有」なんだろう?
今でもぺそぺそ泣き出したいときはある。
今でもおやつは嬉しい。胃袋がついてきてくれるなら。
今でも心が迷子になったりする。
今でも夢見るものがある。
今でも痛いものは痛いし、ヤなものはヤだ。
多少のガマンはするけど、子どもの頃は今よりずっと、たくさんガマンしていた。
半世紀を生きるうちに「そうなのかー」と知ったり実感したりして、いくつかの物事にどんな心的態度でいるかという方向性を決めたりしたけれど、自分のどこが「子どもじゃなくなった」のかは、さっぱりわからない。
たぶん、変わるのは立ち位置と責任への態度だ。
昔、祖母に聞いてみたことがある。
「どんなに歳をとっても、自分のなかみは変わらないでしょ?」と。
祖母は言った。「そうだな」と。
実を言えば、子ども達ともきゃもきゃ遊ぶときがいちばん楽しい。「子どものよう」どころか、たぶん、いや絶対、私は子どもなのだ…
きょうりゅうみたいにおっきくなつてやる!
じやーん!
でっかいぞ!ほらこわいぞ!
おとなよりでっかいもん!
ぐーすかぴー...
エケベリア リラシナ
繊細なサボテン
子供のように
育てていた
今年の猛暑で
枯れ…た🥲
✴️179✴️子供のように
子供のように
(本稿を下書きとして保管)
2024.10.13 藍
子供の時は日がな一日なにもしないで
時間の無駄遣いしたよって笑ってたな。
今じゃきっと年単位とか何にもなくて
人生を無駄遣いしたって後々、悔やみそうだね。
(子供のように)
子供のように
「将来」というこれから先のことを考えられたらいいのに。
目の前の現実についていくのが精一杯。
子供のように
騒いで騒いで騒いだ。
泣いて泣いて泣いた。
怒って怒って怒った。
疲れて疲れて疲れた。
飽きた
❧
お題『子供のように』
子供のようにマネキン達が俺とだるまさんがころんだゲームを楽しでいるような感じは……。
1ミリもない、そりゃそうだろう。
マネキンだもんな。無表情から急に笑顔になっていたらそれはホラーなんだよ。
いや、勝手に動いている時点でもうホラーか(苦笑)
数を数えては振り返る、そして動いた人を指名する。
指名された人は鬼の側に行き捕まったことになる。
ひとりまたは数名の度胸ある人が鬼の背中にタッチし、捕まった人を鬼の側から解放するという、簡単なルールだ。
しかし、この場合…マネキン達一人ひとりに名前はないので、どうしよう。指差しでいいのか?
何か個別判断できそうなものはと、マネキンから目を離した瞬間だった、一体のマネキンがスーッと動いたのを俺は横目で見逃さなかった。
「お前、動いたよな」
そう言って人差し指を動いたマネキンへ向けた。
するとマネキンはガタガタと震え出し、その場で胴体や頭、手足がバラバラに崩れた。
元に戻る気配のないマネキンをみて、子供のようにゲームを心から楽しんでいたのは俺の方だったようだ。
End
子供のように走り回ったり、
大きな声を出したり、泣きわめいたり、
今はしないけど、
みんな
子供だった頃はある。
子供を過ごした時はある。
忘れてる大人が多すぎる
----- 子供のように
きれいな瞳だと思った。
子供のように無垢で。
見てすぐに思った。
宇宙人かなにかだって。
白銀の髪の子供のような見た目。
でも鼻がほとんどないように見える。
目はとても澄んだ青色。
あ、あっちの子は紫色だ。
こっちはエメラルドグリーン。
髪型と目の色が違うだけでおんなじ顔。
そんなことを思っているうちに、僕は縛られてしまっている。
この鳥籠のような建築物の中で。
彼らが鳥籠から去り、入り口が閉まると、鳥籠はふわりと浮いて地面から離れた。
頭上にはUFOのようなものがある。
僕は思った。
子供って、無垢な目をして悪戯で平気で虫をいたぶり殺す生き物だったなって。
「子供のように」
参考 : 7/26「鳥かご」