『子供のままで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今日が終われば、また明日。
影は後ろ側、楽しみだったあの頃。
今日が終われば、また明日。
影は前の方、いらないと思えて来たこの頃。
子供のままで良かった。
ジリジリッジリジリッ___
「〜…」
朝から静かな部屋に響き渡る、鬱陶しいアラームの音。
「…はあ。」
スマホのアラームを止めて、ため息から始まった1日は、ジメジメとした空気に包まれた雨だった。
「…」
朝起きてすぐスマホを確認した。
通知は1件も来ていない。
パッとスマホに表示されている時刻に目をやると、出勤時間に近づいていた。
まだぼやけている目を擦りながら重い腰を起こす。
「うっ、、」
昨日上司と呑みに付き合わされたせいか、お酒が頭に残っている。おかげで頭が電気が走ったように痛い。
狭く短い廊下を裸足で歩き、洗面台へ向かう。
「……あぁ、、、はあーー。。」
昨日帰ってきてそのままにしていたコンタクトと、もう何年も元の場所に戻していない散らかったプチプラのコスメたちを見ながらまたため息をつく。
特に好きな人もいるわけじゃない、誰かに見てほしいわけでもないのに自分の顔面にデコレーションをする。
誰の為でもないのに。
「はあ…なんかニキビできてるし…てか鏡汚。」
掃除している余裕なんて今はない、そんなの言い訳だった。
シミとそばかすだらけの疲れきった顔は、昔のピチピチの肌とはかけ離れていた。
「なんで誰のためでもないのにメイクなんかしてんだろ。私って馬鹿すぎ」
そんなことを言ってる間に顔面は仕上がっていた。
鏡を見ても、特に感想なんて湧かない。
強いて言うなら「頑張ったな」くらいだ。
「髪…今日は雨降ってるし最悪すぎ。髪はうねるし崩れるし。もうまとめるだけでいっか。」
適当なお団子をして、いつ買ったかも分からないヘアピンで髪をまとめる。
「服は、、まあ一昨日着たやつでいっか。どうせ私のことなんて誰も見てないだろうし。バレないでしょ」
「まあ…バレたところでなんだけど。笑」
特に魅力も感じない服を着て、あとは…
「あーー、、」
溜まりに溜まりまくった洗濯物に、見て見ぬふりをする。
「朝ごはんなんて食べる余裕ないし、今日は抜きでいっか。」
汚れまくったビニール傘を開いて雨の中駅まで歩く。
「やば、電車もう来るじゃん!!」
急ぎ足で駅のホームに向かう。
「はあ、はあ……間に合った、、」
ギリギリドアが閉まるタイミングで電車に乗った私は、スマホで時刻を確認する。
「まだ大丈夫そうか。。電車の出発が遅れるとこっちも遅れるからなー。。」
ガタンゴトン、ガタンゴトン____
「っ…」
〈…わっ……あ、すみません。押してしまって。〉
「あ、い、いえいえ……」
満員電車に揺られながら、知らない誰かの傘が足に当たる。
「(はあ……ほんっと勘弁。)」
やっと満員電車から降りたと思えば、次から次へと人混みに流されそうになる。
力つよく鞄を握り、改札を通る。
「やばいやばいっ、遅れるかもっ…!!」
ヒールを履きながら全力で走った甲斐があったのか、会社には5分前に到着した。
〈おー、今日も齋藤さんは汗だくだねー笑〉
「(くっそ、、こいつわざわざそんなこと言いに来たのかよデリカシーねーな。つーか男のお前には分かんねーだろ!!こっちはヒールでダッシュしてんだよヒールで!!!)」
〈ていうか、齋藤さん15分前行動くらい守った方がいいよ〜?笑社会人としてそんくらい常識じゃない?笑〉
「(黙れ新人!!!お前にとやかく言われる筋合いはねえんだよ。こちとら新人のお前よりも低い時給とボーナスでなんとか生活してんだよ。口出ししてくんな!!)」
「ま、まあそうだよね。気をつけるよ(笑)」
2時間後____
〈齋藤くんさこの前言った資料、もうできてる?〉
「あー…すみません部長、もう少しだけお時間頂いてもよろしいでしょうか?」
〈はあ……いや、まあ別にいいんだけどね。君には信頼を置いているんだ。あまり期待の裏切るようなことはしないでくれたまえよ。〉
「はい!部長!明日までには完成させれるよう、頑張ります!」
「(うっぜーーーー。第一この資料まだあと1週間も期限あるじゃねえかよ。こっちは他にもやらないといけないことあるんだよ。てかお前が勝手に期待してきてるだけでこっちはお前に1mmも期待してねーけどな!!!)」
勤務終了後____
「(ふう…今日はやることも終えたし久々に残業無し!会社の飲み会もこの間やったばっかりだからないし…家帰ったら速攻お酒飲んで映画見て寝よーっと)」
〈ねえ齋藤さん、〉
「…?あー田中さん。どうしたんですか?」
〈知ってる?同じ部署の櫻井さん、あの人部長と関係持ってるんですって!!〉
「え?部長って奥様いらっしゃるんじゃ…」
〈奥様どころかまだ小さなお子さんも居るのよ!?なのにあの部長ってば…それに、櫻井さんも凄いわよね。あんな皆に嫌われてる部長に手を出すなんて…笑それに、私前から思っていたのよ。なんだか櫻井さんって……〉
「(はあ…長々と愚痴言ってくんな本当。笑まあ女同士これは避けれないけど、今日くらい帰らせてくれ…)」
〈あら、ごめんなさいこんなに長々と。笑それじゃ、また明日ね。齋藤さん。〉
「えっ?あぁ、はい!また明日。仕事頑張りましょうね!」
帰宅後____
「あぁぁぁ…………疲れた、、、」
正直今にも瞼がとじそうなほど眠たいけど、化粧は落とさなきゃダメだしお風呂にも入らなきゃならない。
服だってまだ着替えてないし。
「今日は久々に定時で帰れたのに…1人で飲むわけでもないし、映画ももういいや。。」
「…子供の頃は、こんな悩み無かったのにな。」
なんて、ソファに寝転びながら重い瞼がとじていく。
明日もまた、同じような日々が送られることを感じながら__
"子供のままで"
【子供のままで】
何も見ないふりをして簡単に人を見捨てる大人なんて嫌いだ
あんな大人になりたくないから
子供のままでいたい
ここはどこ? わたしはたわし?
コンバンハー(´∀`∩
世の中色んな人が居ますね🍀*゜
可愛いままでいたい、綺麗なままでいたい❣️
そして年代問わず人気なのが
🎊子供のままでいたい🎊
⸜( ॑꒳ ॑ )⸝🍼バブー 〜(>ω<〃)マテー
私は思考とか色々成長しなくて子供のままです!
人間関係苦労することもあります(ᐡ. .ᐡ )
沢山の人に愛されて
いい事もあるけどやっぱり成長するべきだ!!
でも成長しなくて辛い…こんな自分がとても不安…
下向いてもネガティブになってもしかたない‼️
今の自分を受け入れて前に進もう_(•̀ω•́ 」∠)_
私今年で高校生になりました
背は母親より高くなって
女子らしく髪を伸ばして
制服のスカートを履いて
恋心も色々芽生えて
私は高校生をやっています
見た目は大人びた女性だそうです
でも中身はもっと沢山甘えて友達とももっと一緒に遊びたい子供なんです
歳を重ねれば心も成長すると思わないでください
私の心は小学生の頃のまま止まってしまいました
大人にならなくてはいけないけれど
まだもう少しだけ「子供のままで」いたいんです
【無垢な幼心】
無為に駆け巡る
町を
山を
川を
海を
心ゆくまで駆け回る
いつから小人は大人へと変わるのか
どこから何が基準となるのか
分からない、ただ、今はただただ。駆け回るのだ。
おのが心が満足するまで、
子供のままで
無邪気に
いられたら
楽しい🎶のかな
現代の子供は
無邪気では
いられない
だろうか・ω・
なんとなく、そう思って
しまったのででした
齢を数える指折りはどんどん早くなって
巣立ちまでの猶予は刻々と縮まって
久方ぶりに合う親戚から口々にかけられる言葉は
「背が伸びたのねぇ」
なのに
年甲斐もなく人に甘えたり
映画を見ても自分だけが泣いていたり
ささいなことで心が掻き乱されたり
「子どもかよ」と直球で言われてしまったり
体と心が並んで歩けなくて
立派な自分を夢見ていた心は
その憧れを抱いたまま
今もそこで動けない
自然に変わるものだと思っていた
年齢に比例して心も成長していくと思っていた
周りの人たちを見て気づいた
私はいまだに変われない
その幼さは恥ずかしい
それでも、
情動に揺さぶられて涙は溢れるし
綺麗なままで生きたいし
本当はまだ両親が恋しいし
独り立ちはどうしようもなく怖い
どんなに幼さを捨てようとしても
心は追いついてこなかった
この幼さは恥ずかしい
恥ずかしいが、捨てられない
この幼さがいつか剥がれ落ちて
綺麗な思い出になるまで
立派な大人になれるまで
時間がある今はまだ
子供のままで
「子供のままで...いたいな。」
日が落ちて赤く染まった空を背景に、彼女はそう呟いた。
どうしても僕はその寂しそうな横顔が忘れられない。
「どうして?」
...とは聞けなかった。
理由なんてとうに分かっていたのだから。
彼女の意志を止めることは、なんだか、彼女を汚してしまうのと同義な気がして。
もちろん、彼女は大人にならなかった。
よく、人間離れしたような人を「間違えて地上に降りてきてしまった天使なんだ」と言ったりするけれど、
彼女は本当にそうなんだと思った。
あまりに汚い世界に耐え兼ねて、
元の世界へ戻ってしまった。
もう何年も前の話だけど、今でも思い出す君の姿は
永遠に子供のままで。
大人になりたい一方で、子供のままでいたいと思ってしまう。今日も葛藤する。
―――ずっと子供のままでいたい。
誰だって大人になれば、一度はそう零すはず。
だってそう。相対的に見れば、子供の方が大人よりも利点がある。
例えば、一週間に二回は必ず休みがある。休日出勤だなんていう忌まわしい言葉に縛り付けられていない、自由な子供が羨ましい。
例えば、お年玉が貰える。俺は高校生に上がった時点で大人の仲間入りとして扱われた為、お年玉は中学生までだったが・・・、それでも、自分で稼がず勝手にお金入ってくる環境ってサイコー!
例えば、例えばそう―――子供なら、夢を見るのだって自由だ。空を飛びたい。魔法を使いたい。子供てったって、それが許されるのは小学生くらいまでだろうが・・・、口にせずとも、見る分なら自由気ままだ。いつまでも新人気分で居られちゃ困ると、夢を見る暇も与えられない大人よりは、自由だ。
そんな感じで、今日も俺はへとへとに腐り果てて帰路に着く―――途中、公園を横切った時に、風で揺れるブランコを見て、昔の記憶が想起した。
そういえば小さい頃―――とは言っても、小学校低学年の頃の話だが、有名なスタジオ作の映画をテレビで見て、いつか俺の前にも、美少女が舞い降りて来ないかなぁなんて想像してたっけ。
「・・・っと、いけね。こんなことしてる場合じゃねぇよ。早く帰って残りの仕事終わらせねぇと」
懐かしさに浸るのも程々に、俺は家の方角へと足を向けた―――その瞬間だった。
めいいっぱいの力で、腕を引かれたのは。
そして、俺が振り向くと同時か否か、腕を引いた主であることは間違いない、凛とした声が響いた。
「お願い、追われてるの! 助けて!」
まさかこの一言で、幼少期に描いた夢が現実のものになるとは思わなんだ―――。
子どものままで#63
あぁ、いつになれば楽になれるのかな。
そもそも楽ってなんなんだろう。
いっぱいお金があって欲しいものが買えて家事もやらなくて良いってことなの?
それならいっそ子どものままですがっていたいよ。
不器用のままでいいよ。
「あっ!」
何かを見つけ、駆けていくあなた。
随分と逞しくなった背中を私は見つめる。
出会った頃と比べると、まろかった頬もほっそりと、
私より幾らか小さかった背丈もスラリと伸びて。
そんな少し昔のことをぼんやり思い出していると
最近は大人ぶって澄ましている顔をほころばせ、
あなたがまたもや駆けながら戻ってきた。
差し出された手元を見ると、
キラリと空を反射させる綺麗なビー玉。
「あそこに落ちてて、綺麗だから取ってきた!」と
無邪気に、嬉しそうにあなたは話す。
図体が大きくなっても、まだまだこんなところは子供のままだな、と少し呆れるように笑ってみせるが、
あの頃と変わらないあなたの姿が、
たまらなく私を安堵させる。
あなたはこれからもっと身も心も成長していくだろう。
それでも心の内、少しの部分でもいいから、
子供のままな、無邪気な姿を見せ続けて欲しいと
私は思う。
子供のままで
早く大人になりたかったあの日
あの頃を懐かしむ今
子どもたちの成長を喜んだあの日
子どもたちの巣立ちがちょっぴり寂しい今
変わりたいと変わりたくない
早く進みたいとあの頃に戻りたい
それでも平等に
そして確実に
時は進み
変わらないのは
どれだけ時が経っても
私はあなた達の子どもで
あなた達は私の子ども
いつまでも、いつまでも
小学生や中学生の頃は
早く大人になりたかったの
大人は自由な感じがしていて
羨ましかったの
高校生、大学生になってからは
まだ子供でいたいって思うようになってきたの
大人になるにつれて
欲しかった自由は手に入ってきてはいるの
その分ね責任がのしかかってきていて
困った時も助けてくれる人なんて
少なくなったの
大人になりたかった頃の私に
手紙を書けるのなら
子供の時間を精一杯満喫してって送りたいな
これからは子供のままが良かったって
ないものねだりする時間が増えていくんだろうな
雨、降ってきたよ。
傘あるけど要る?
帰るんなら早い方がいいよ、予報じゃどんどん雨足は強くなっていくみたいだし。
まだ小雨のうちに行ったほうがいい。
今ならね、間に合うから。色々ね。
今のうちに帰りなよ。
ねえ、返事は?押し黙ってちゃ分かんないよ?
いつまでそうしているつもり?震えてるくせに。
このまま此処にいるの?此処ね、僕の部屋。完全に僕のテリトリー。
ここに居続ける意味、分かってる?
そこで頷くなんていい度胸だね。
撤回するなら今のうちだよ?
帰らないんなら遠慮しないよ?
まさか子供のままでいられるなんて、思ってないよね?
頷くんだね。
そうだな、でもそれだけじゃ居させてあげられないかな。
ちゃんと言葉にしなくっちゃ。もちろん、君の言葉でね。
さあ、言ってごらん?
そしたら、君の手を取ってあげる。
“子供のままで”
子供のままで。
じぉあ、大人の定義って何だ。
法的な話を抜きにして
悪いことに手を染めること
違うか?
都合よく。欲に目がくらみ。保身の為。などか、
この事に、触れないのはなぜだ?
答えはみんながそうしている…。から?か?
自分もそうであるからだ。
大人だからだ。
汚い、汚い大人だからだ。
社会的に子供にでいてもいいはずだが
物凄い労力を要する。
しかし、子供の大人が世の中を変えていく。
子供のままでなんて嫌だ。
大人の言いなり、
自由も、
ある意味、
生殺与奪の権も大人にある状態なんて、
僕はゴメンだ。
心も体も汚れても
大人である今の方が良い
『子供のままで』
親から愛されなかっだ子供時代。
恋人を愛せない今。
愛せなくて悲しませるなら
悲しいのが自分だけで済む子供のままでいたい。
2024 5/13(月)
「早く大人になりたい」
と、心底願っていたのが今となっては馬鹿馬鹿しい。しかし、当時子供だった私の心の中には、確実にその願いが宿っていたのだから、なんとも言えない。
あの頃、大人は私たち子どもの見る世界とは随分違う世界に生きているように思えた。
欲しい物は自由に買えるし、大人の許可なんかなしに公園で遊べるし、大人に酷く怒られることも無い。いつか私が大人になったら、自分でお金を稼ぐようになって、高級車と立派なお家を買うんだと思っていたし、大人になったら恋愛をして結婚して、子供ができるのだと思っていた。
そしていつかは年老いて、幸せに死ぬのだとも思っていた。
しかし今はどうだ?
私は、あの頃思い描いていたような大人にはなれていない。
描いていた大人とは随分かけ離れた大人になってしまった。なんだ、こんなものか。
現実はゲームのように上手くはいかない。そんなネガティブなことを、会社終わりに寄った公園で考えていた。
「子供に戻りたい」そう静かにボソリと呟いた私の横で一人の少女が、私を羨ましそうな目で見ていた。
「おねえさんは、いいよね」
「……どうして?」
「もっと遊びたいのにね。帰らないとママに怒られちゃうから」
「……そっか」
少女の言葉に、私は何も答えることが出来なかった。ただ、ブランコから下りて、公園を走り去っていく後ろ姿の少女のランドセルが、妙に輝いて見えた。
子供は大人を羨ましく思い、大人は子供を羨ましく思う。
人はみな、自分の都合に良いように理想を描いて生きているのね。
#23 子供のままで