『子供のままで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
〚子供のままで〛
みんな、一度は体験したことのある子供時代。大人になれば叱ってくれる人も自分より上の人も周りから消えてなくなってしまう。ならまだ子供が良い。ってそんなわがまま言っても世界は年をとるし自分も世界と同じで年をとる。でももう一度子供時代に戻れるのは知ってる?それは世界なんだ。世界は年をとるけど新しい物が生まれる。自分は年をとるけど昔のことをたくさん知ってる。その違い。自分の心の中で生きてるよ。自分の子供だった時。
子供のままで
子供のままでは生きていけないのだと分かってしまった深夜、このまま夜が明けないよう祈っていた。
日々家
成長痛など
ありません
代わりの痛みは
私を弱くさせた
どんどん
自立しなければいけない、
そんな年齢に成り果てて
どうすればいいか彷徨ってる
子どものままで
「いつまでも子どものままだと思ったら大間違いだからね」と母に言われたことがある。母にそう言われて私は気付いた。私も、もう高校生なのだ。いつまでも子どものままではないということに気付かされた。「私も、もう大人の部類なんだから自立しないと、いつまでも親に甘えていてはいけないんだ」母に言われてから、指板に言い聞かせるように何度もそう言った。
私も少しずつ自立できるように頑張ろうと思う
子どもをはじめてあずける時
泣きべそ顔のわが子とおなじに
きっとわたしも不安げだった
その時ひとりの保育士さんが
黙ってわたしを抱きしめて
背中を優しくさすってくれた
驚く間もなく巨大な安心感に包まれ
自分が幼子になって護られている気分
子どもが泣いたら同じようにするからと
言葉のいらないハグのチカラ
あなたは大切な存在だと
安心して身を任せていいのだと
いくつになっても誰だって
幼い自分がひそんでる
こころの奥のやわらかな記憶
「子供のままで」
#418
勉強やテストのない大人を羨ましく思った
とにかく大人びてみえたかった思春期の頃
なぜかいつも、違う方を魅力的に感じていた
今思えば あれほど貴重な時期もないだろうに
光の速さで駆けぬけてしまった
その時なりの悩みや問題はあったけど
目の前のことだけが自分の世界だったから
純真無垢に 物ごとに夢中になれた
覚えも早く 可能性は無限
豊かな発想で 夢も描ける
子供のままは叶わないけど
子供のような感性は失わずにいたい
40:子供のままで
子供のままで
大人になんてなりたくない。
時々夢の世界に、大人になった自分が出てくる。
そして僕の方に振り返って言う。
『なぁ…お前は大人になりたいか…?』
毎回同じ質問をする。
僕は相変わらず何も答えられない。
僕が答えられないと、大人の僕は頭を撫でてくる。
『しょうがないもんなぁ…
子供のお前は今まで愛された事がないから、大人になんてなりたくないもんな。』
そう言いながら、また僕の頭を撫でる。
今回もそう言う夢を見た。
だけど今回は少し違った。
大人の僕の隣に誰か立っていた。
大人の僕が見ていることに気がついたのか、こっちに手を振ってきた。
急いで駆け寄ると、僕の頭を撫でて言う。
『いつまでも子供のままでいたいと思うけど、いつかは大人になっちまう。だけどな、今隣に立っている奴は、将来俺の相棒だ。』
僕が困惑していると、前髪の長い男性が僕を抱きしめてくれた。
その暖かさが嬉しかった。
初めて僕は声を上げて泣いた。
「子供のままで」
作¦村村真琴
今日は母の日だ。でも僕の誕生日でもある。お母さんに日頃の感謝で「ありがとう」と伝えた。16回目の誕生日だと言うのにお母さんは照れくさそうに、「お誕生日おめでとう」と言ってくれた。なんだか僕も照れくさくなった。
“子供のままで”
子供の頃のままだったら。
なんて言ったら、まだ子供でしょう?と言われるだろうけど。
子供の頃の、物怖じせずに色んな人に話し掛けに行けた、あの時のままだったら。
なにか違ったろうか。
いや、駄目だな。
幼稚な言動が『かわいい』で済まされるのは、その言動に相応しい姿だから。
あの頃と比べたらもう随分背も伸びて、顔つきも、声も、“子供”と言うにはいくらか大人びすぎてしまった。
もう、あの時のような振る舞いは許されない。
だって、嫌でしょ?
あーあ。
身も心も子供のままでいられたら、こんな捻くれなかったはずなのに。
子供のままでいてくれたら、幼かったあの頃の写真のように抱っこしてあげれた
今は成人して社会に出て大人になったね
でも私はいつでも子供の時と変わらず大切な貴方達を大切に大切に想うよ
きらきらと瞳輝かせながら笑う君は一生子どもの心で
【子供のままで】
子供のままでいられたら楽なんだろうな。
そう思うときがある。
けどきっと、大人になると
大人の方が楽だし楽しい
って思ったりもすると思う。
人間は二つのことを楽しむことができる。
これを「成長」とかって言うのかな。
大人になったら
考え方や趣味は変わるんだと思ってた
・・・おかしいな?
ゲームも甘いものも好きなままだし
なんなら思考も幼い頃のままのように思う
・・・これって私は成長してないって事?
でもこれが私なんだからいいのかな?
子どもらしい思考の方が
いつまでも若くいられるよねw
大人の仮面を上手く被って
気持ちは子どものままでいられるようにしよう
「子どものままで」
子供のままでいたい
なんて思えない
大人になりたい
愛くるしいきゅるきゅるとした瞳が
こちらを見つめている
「この子に名前を付けるとしたらレベッカだね」
「えっ飼うの?」
平日のペットコーナーはガラガラで、
私と彼女以外には檻に入れられた小動物が
退屈そうにこちらを見ているだけ
「うん。この子可愛くない?2人きりだと寂しいじゃん、ペットがいたら彩になるかなあって」
「ならないならない、何言ってんの」
人目がないことを良い事に
恋人らしくベッタリ私に張り付いた彼女が
ぶすくれた声を出す
「あなたには私がいるでしょ?犬なんかを可愛がるならその愛情も私に頂戴よ」
軽く頬をふくらませて、
上目遣いで腕にすりつく彼女のいじらしい事
まるで母の愛を独り占めしたい幼児のよう、
心の中でそう思い、
私は笑った
子供のままでいて頂戴
誰彼構わず嫉妬してぶすくれて
私の愛情を一心に欲しがって
そのままずっと隣にいてね
【子どものままで】
周りの人がどんどん変わっていく。仲の良かった男の子は中学生、大学生、社会人、おじさん、おじいさんと変わり果てた。近所の女の子は大学生、社会人、おばさん、おばあさんと変わり果てた。私だけはずっと何もかも"変わらない"。周りから私のことを知っている人はどんどん消えていった。私は何をしても死なない…"死ねない"。周りの人は口々に言った。「気味が悪いね。ずっと"子どものまま"なんて」私は今日も死のうとする。"死ねない"のにね。
この前までランドセル背負ってたと思ってたのに
気づいたら二十歳こえてて
あれ、自分もう子供ではないのでは?
〈子供のままで〉
「子どものままでいるのは悪いことだろ。年齢に伴って、肉体と共に精神も成長していくべきだ。」
貴方はそう言った。
「私はそうは思わない。子どものままでも、いいんじゃないかな」
「どうして」
意見を否定されて不服そうにする。
「だって、子どものまま、無垢なまま、大人になれる人間なんていないんだもの。誰だって、おとなになれば本物の子供には戻れない。」
「そりゃあそうだけど…。」
貴方は食べていた味の濃いパスタをくるくると弄んだ。
「だから、その限られた時間を子どもとして生きたい。少しでも長く、子どもを感じていたい…。妥当な考えっていうか、悪くない考えじゃない?」
「…うーん…」
納得したくないというふうにへそを曲げる貴方の顔が、いつも見慣れたもののはずなのに素敵に見える。
「…大人になると私と一緒にいられない時間が増えるね」
「そ、それは困るな…じゃあやっぱ子どものままでいいや。」
私は紙ナプキンを手に取り、貴方の頬についたパスタのソースを拭き取る。
「ん、ありがと!」
今日も、貴方のあどけない子どものような笑顔がたまらなく愛おしい。
どうか、貴方の心はいつまでも子どものままで。
今日も終わってしまうのか。
自分の部屋の椅子に座りながら、ベッドに寝っ転がりながら、小説のアプリを起動させる。
今日は何の物語を創ろうか。
文字を打っては気に入らなかったらすぐに消す。
その繰り返し。
この時が唯一、1日の中で自分の世界に浸る事が出来る時間なのだ。
体は疲れているのに、何故かこの時間だけは欲しがってしまう。
夢であったことを書いても良い、どれぐらい、いい加減な物語でも認められる。
幸せなアプリ。
「ぁ、やった…、またハートが増えてる…。」
否定なんて言葉は何処にもない。
だけど、だけどさ、この夜が終わってしまえばまたいつものようになってしまうんだな。
Theme:子供のままで
十数年ぶりに高校時代の友人だった女性から、近況を聞くメールが届いた。
これまでまったく音沙汰のなかった昔の友人。正直に言って、返信をかなり逡巡した。
だが、よく思い出してみると、今日は彼女の誕生日だ。
誕生日を手放しで喜べない年齢にもなると、ふと子供の頃を懐かしく思うこともある。それで連絡してきたのかもしれない。
そう思い、私は誕生日の祝いと近況を伺う文章を打ち込み、返信した。
すぐに彼女から返信がきた。久しぶりに話してみたくなったのだと言う。
何度かメールをやり取りするうちに、彼女から送られた一文がチクリと刺さった。
『昔と変わっていないようで安心したよ』
現在の私は、彼女が知る私とはまったく違う。
多趣味になった。フットワークが軽くなった。一人の時間を楽しめるようになった。
空気を読んで振る舞うようになった。性悪説を信じるようになった。高校を卒業する程度の時間を要しても、人を信用することはできなくなった。
良くも悪くも、私はもう子供のままではない。
十数年、何も変わらないでいることの方が難しいのではないだろうか。
メールの先にいる彼女も、きっと私の知る彼女ではなくなっているのだろう。
そこまで考えて、ふと気がついた。
子供の頃を懐かしむのは、年月と経験を積み重ねる過程で失ったものを懐かしんでいるのかもしれないと。
『そのうちに会おうね』とメールを打ったが、きっとその日は来ないだろう。
会ってしまったら、子供の頃の自分に会えなくなってしまうだろうから。