『子供のままで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
子供のままだったら、あなたと離れずに済むのに。
このまま高校生になったら、ちょっと大人に近付いたら、
きっと会えなくなるかも。
このまま、私たちが大人になったら離れ離れかもよ。
もしかしたら東京に出て行くかもしれない。
今はまだ出ていかないかもしれないけど、引っ越すかもしれない。
そうしたらわたしたち離れ離れ
子供のままだったらいいのにね
いくら叫んでも
山のように
こだましはしない
そう
返ってくるものは
何もない
だけど叫ぶ
溢れて
止まらないから
ただ叫ぶ
一方通行のまま
声にならない
愛を叫ぶ
「愛を叫ぶ。」
子どものままでいたいとか、
歳をとりたくないとか、
思ったことがない。
生まれた瞬間から
終着に向かって走り出している私たちは
子どもの時なんてあまりに一瞬の寿命を生きてる。
今は瞬間に過去になる。
子どものままでいたいと思う時間すら
自分の大切な時間に当てがい、
今日も残された時を生きる。
その時は数秒後かもしれない。
今の自分のままで。
今を大切に。
テーマ「子供のままで」
翔吾「お前は本当に出会った頃のままだな」
早苗「それって子供のままだってことかい?」
翔吾「ある意味ではそうかもな。ま、いいんじゃねえの」
早苗「いや、いや。納得いかないぞ! 僕……私はこれでもちゃんと成長しているだろう? ほら、こう、体つきとか」
翔吾「貧相なのには変わりないな」
早苗「ショーゴくんは他人を慮るという気持ちはないのか?」
翔吾「お前にはないな。てか、気を使ってほしいのかよ?」
早苗「……いや」
翔吾「ならいいだろ。それに、この関係でいられるなら子供のままでも悪くないだろ?」
私は心は子供のままでいいと思う。
心が子供のままだと子供の声が一緒にわかるし、何して欲しいかわかるから、私は心は子供のままでいいと、いいきかせてる
子どものままだったらこんな嫌な気持ちにならなかったのに
大人に近づけば近づくほど自分ばかりを愛せないから
自分勝手が出来ないから
皆さん慰めてください。この場を借りてごめんなさい。
ちょっともう収拾がつかなくて
何を考えたらいいのか
どんな風に振る舞ったらいいのか
私は今私らしくいれてるのか
悲しい気持ちを閉じ込め続けられるのか
これからさみしい気持ちをどこに投下したらいいのか
わからなくてわからなくて
誰かに慰めてもらいたくて縋りたくて
こんなことこの場に書くことじゃないし恥ずかしいものですが書き起こしておきます
将来の私よこれを見て恥ずかしくなれば消したらいい
のび太くんもカツオくんもアムロもシンジくんもサツキとメイも、アニメのキャラクターたちは年を取らず子供のままだ。私が歳を重ね彼らの年齢を追い越した。同じ目線の高さで共感していたはずの物語が、今では全く違うものに見える。それでも物語を愛おしく繰り返し見ることができるのは、彼らを懐かしい友達のように感じるからだ。「そうそう、彼は(彼女は)こんな子だったよね」と同窓生を見るように。そして子供の頃の自分がどんな風に物語を感じていたかを思い出しながら、現代の子どもたちが物語に一喜一憂する背中を見つめる。そんなとき、なんとなく胸がいっぱいになるのは、自分の子供のままの部分がひょっこり顔を出すからだ、と最近気付いてなんだか嬉しくなった。この週末、ジブリアニメでも見ようかな、と思う。
大人になってからするかくれんぼも、存外乙なものだよ――酔態を曝す彼女は、さも心地の好さそうな顔でそんな風に言い抜けると、蹣跚とした足取りで薄暗い公園から出て行こうとする。
待った――咄嗟に追い駆けてはみたものの、打ち続く酩酊感で兀々としていたわたしは、調子のよさげな足音がひとけの無いビル街に隠れて行ってしまうのをただ見るばかりだった。
わたしは薄ぼんやりとした暗闇の中、重怠い身体をどうにか引き摺っていく。信号の光だけが意味も無く明滅する大通りを嗚咽交じりに抜けると、一層暗い路地の方へと滑り込んだ。
――汚れた口許を拭うと、わたしはそのまま路地を進んだ。何となく彼女の気配を感じたからだ。酔漢の――この場合は酔妾の、とでも言ったらいいのだろうか、何にせよ、理性がなりを潜めた深夜の感覚が対象の気配を感知したのだ。
迷宮の様に入り組んだ、蛇状の路地は僅かに下り坂となっていた。大の大人が酔っ払って迷子になってんじゃねぇよ。わたしは彼女を呪いながら、しかし蹌踉とした歩みを着実に前に進める。
ひとかげだ――しゃがみ込んでいる。路地の行き止まりまで来たわたしは、ゆっくりとそちらへと近付き、勢いよく声を掛けた――が、そこに居たのは彼女ではなかった。
それは紛れもなく、幼き日のわたしの姿だった。浴衣を着て、目に涙を溜め、今にも泣き出しそうな。
微かに星の瞬く夜空に、蛙の鳴き声の向こうで花火の爆ぜる音がする。朝靄の様な記憶の中で、わたしは誰か年嵩の女性に手を引かれて歩いている。家族で出掛けた夏祭りで、迷子になったわたしを送り届けてくれたのは――
おいおい、いくら酔っ払ったからって荷物を放り出してどっか行くこたぁないだろう――肝を潰していたわたしの背後から彼女の声がした。眼、真っ赤だけがまさかこんなところで吐いてたのか。わたしにバッグを手渡しながら、赤ら顔の彼女は目を丸くしている。
うっさい!わたしはバランスを崩すのも厭わずに力任せにバッグを振る。痛っ!何てことを。それはそうと、さっき浴衣を着た女の子が泣いてたんだが、あれは幽霊だろうか。言いながら、彼女は、尻餅をついたわたしに手を差し伸べる。
わたしは、わたしの手を引いてあげられただろうか。
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子供のままで
ずっと子供のままで居たかった。
素直な気持ちを伝えられるから。
ずっと子供のままで居たかった。
歩いても喋っても褒められるんだから。
ずっと子供のままで居たかった。
難しいことなんて考えないで
ずっと遊んでいたいから。
大人になったら
嫌なことが沢山増えそうで嫌だな
いつまでも子供のままで居られることなんて
できないけど今だけは子供のままで居させて
─────『子供のままで』
喋るだけで褒められる
歩くだけで褒められる
ご飯を食べるだけで褒められる
大人しくするだけで褒められる
たくさん遊ぶだけで褒められる
大人になっていくにつれて色んなことが当たり前になって
褒めてもらえるどころかできなければ貶され、罵倒され…
何をしても褒められる、子どものままでいたかった…
子供のままて いられたら
きっと素直な気持ちで
いられるね
子供の時に好きだった歌を思い出して、とても楽しみにしていたプレゼントを思い出して、
ワクワクしていたあの瞬間を思い出して
プールの中のうずまきで爆発する
ような楽しさを、あなたは今感じますか
思い出したときには、
もうその時にいます。
あなたは、たった今、永遠♾️と
つながっているのです
どうしてだろうな
どうしてお前なんだろうな
お前じゃなきゃいけないなんて
とても俺からは言えないけれど
たとえばあの日の太陽が
熱すぎたせいとか言えればいいな
俺の身はとっくに消し炭で
砕けて消えちまいそうなんだよ
ぶん殴って欲しかったんだよ
そのまま全部終わりにして
初めから何もなかったことに
優しさとか赦しとか
後悔とかなんとかかんとか
全部全部ぐちゃまぜなんだよ
見張っててもらってもこれなんだよ
どうして俺だけが
子供部屋から出られないままなんだよ
後輩が毒草を育てていた。それもひとつふたつではなく、何種類も敷き詰めて。
植え替えてしばらく経つのか種子から育てたのか、随分綺麗に生い茂っている。技術的に見ても素晴らしい出来だ。
毒と呼ばれるその脅威も効果は様々だったが、仮にそれらを口にすればたちまち体を蝕むだろう。それだけ見たとしても調和どころか呪物としてあまりにも完成していた。
「よく、育てましたね」
口をついて出たのは賞賛のつもりはない、ただの驚愕だった。
よく集めたものだ。よく育てたものだ。
中には触れるのも避けたい花々があったから、後輩が素手だということに気づいて目眩までし始める。
「……あ、はい」
「はいではなく! まず手袋をしてください。……いえ、そんな軍手ではなく業務用のものをお持ちでないのですか?」
背も高くて迫力のある年上に声を荒げられたからか、それより三分の二の高さにあった頭が話の途中で逃げるように後ろを見やった。その視線をたどると畑の柵に放られたような軍手がかけてあったので焦燥感が目眩の閃光とともにぐるぐる飛び回る。見るからに安い、しかもくたびれて穴すらある軍手には荷が重い作業になるだろう。
「まずゆっくりその鉢を置いて。それから先生に手袋を貸与申請してきてください」
その場で大人しく従う姿に、どうしてこんなことをと疑問どころか好奇心が湧き上がる。
自分より小さくて自分より弱い後輩が、もしかしたら何かの覚悟を得たのかもしれない。ぼんやりと目の前の幼い生き物が誰かの息の根を止めるところを想像した。後輩にはそうするだけの理由があり、その境遇は人を育てるのだ。
現実の瞳は、細く短い指が草花にかすりもしないよう、見張る。
もしその指が誰かの首に沈んだら。もしその指が誰もいないキッチンで密かに毒物を仕込んでいたら。昨日までなら似合わないと思えたアンバランスなそれが、今の己にとって酷く蠱惑的な光景だった。
僕たちは子供だ。学生であり、発展途中の脳ある生物であることを指す。その中で後輩の成長・才能の開花というものは、それが己の領域に向けてなら尚のこと嬉しいので。
「間違っても軍手なんか借りてきてはいけませんよ。最低限、対毒付与されているものを。それと肘まであるものを借りてください。何かあってからでは遅い」
きっとこの子はやり遂げる。自分はそれを見届けたい。
あわよくば、その後ろから手を取って導いてやりたい。
「……」
か弱い生物が己の影の中でただ見上げてくる。流れた髪が鉢の上で揺れている。
きっとこれまでもその顔を見たというのに、想像というものは心を、ひいては視界を豊かにするもので、それはそれは可愛らしく映った。
鉢の上では一輪が噛みつこうと歯を鳴らしていたが届かない距離であるしどうでも良い。きちんと鉢の真ん中に植えているあたり、栽培のノウハウも熟知しているようだ。計画性がある。
「証拠が残ることが不安ですか。心配しなくとも、僕にお任せください」
胸に手を当ててにっこり笑う。なんせそういうものはウチの専売特許と言っても過言ではないのだ。
後輩はまだ身じろぎもせず瞬きもなく見つめてくるので、うっかり頬を染めてしまいそう。淡い感情が出てこないよう顔を無理やり引き締めて、今度はギラリと歯を見せつつ凶暴に笑った。
「あなたは安心して事を進めたらよろしい。後始末も、事後の追及からの逃亡も、僕が手解きしてみせましょう」
恭しく膝をついた姿はまるで騎士か執事。それでもすっぽり影に覆われたままの幼い魔女が、どうか子供のままで花開くようにと願ってその手を取る。
さあ、この僕に背中を預けて。共犯者にして。
「誰を殺したいんです?」
夏の始まりにのんきに風に揺られる毒草の上でふたりの密会が始まった。
数十人が乗った電車の中、俺は整えられたスーツに紺色のネクタイを締め、膝の上に少し重たい鞄を乗っけて揺られていた。
しばらく経つと、もう数回は聞いた車掌の声と共に、俺を含めた数人が駅のホームに降りていく。
-時刻は午後の6時。
いつもよりかは早めに仕事を切り上げたからか、まだ夕日が沈む前だった。
自分と同じ社会人だと思われるスーツを着た人々が比較的多く視界に入る。そこに紛れるサッカーボールを持った元気そうな小学生の男の子達。
「この後どっか寄ってかね?」
「いいよ、つか待って。10円持ってない?」
多くの人の足音しか聞こえない静かな駅の階段で、一際目立つふたりの少年。
小学生だった時代なんてもう数年も前の事なのに、少年を見て俺は思わず自分と重ねてしまった。
改札口を通るまで、じっと彼らを目で追っていたが、改札口を通った途端、「せーのっ」という声と共に遠くに走り去ってしまった。
俺は電子音が鳴るスマホの電源を一度切ると、駅からしばらく歩いたところから全力で走り始めた。
少しづつ崩れていくスーツのことなんて気にせず、出来るだけ全力で、周りを見ずに一本道を走った。
到底、どこかで読んだ青春漫画のような綺麗なものではなかったが、夕日に照らされながら、なんだか晴れ晴れとした気持ちで走った。
過酷な社会、複雑な人間関係、必死に頭を下げて謝罪をする毎日。何もかも、全部忘れて。
そうなんだ。
本当は俺だって
ずっと
ずっと
「子供のままで」
【子供のままで】
子供のままでいたいと思う場面はどんな時か。
学校近くを通った時に感じる青春の風や音、小銭を握りしめて走る子供、公園で自転車の練習をする子供。こういう光景を目にするとひとりひとりに存在する日常を感じ、戻りたいとも思う。
この頃から私の感情は成長していない。小銭を握りしめて駄菓子屋に行けばワクワクするだろう。人々が成長し続けているこの間に昔の感情を忘れない自分、大切にしたい。
【子供のままで】
私たちの未来は手持ちのカードをどれだけ有効活用できるかに全てかかっているんだ。
誰にも選ばさないしこのカードは譲れない。
子供のままでは生きていけない。破綻するのが目に見えている。
ずる賢く、狡猾に、計算高く…この能力を習得して生きていく。
誰も信じるな。それが人間だ。
だから人間は心が壊れやすいんだ。
お題【子どものままで】
いつまでも
子どものままで
いられない
貴方に恋慕
抱いてしまった
青空に游ぐ 入道雲
カラコロ 笑う風鈴
あの遠い 地平線の向こうへ
指切りの歌が 木霊する夏
増えた歳 心を置いて
鬼ごっこ
追われる日々 忘れた約束
過去に残した 指切りげんまん
永遠の友よ 逃げ場の無い
愚かな僕の 手を引いてくれ
まだ尊き日々を 取り返すには遅くない
まだ僕ら 大人の子供だから
お題【子供のままで】
タイトル【指先にはミライ】
子供の頃に思っていたほど
大人というものはそうたいして立派でもなく
気持ちはいつまでも子どもの頃のまんまで
きっと未来も死ぬときも
私の心はずっと子どものままなのだろう
年を重ねるほどに
心だけが置いてけぼりになっていくのだ。