梅鉢リエル

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のび太くんもカツオくんもアムロもシンジくんもサツキとメイも、アニメのキャラクターたちは年を取らず子供のままだ。私が歳を重ね彼らの年齢を追い越した。同じ目線の高さで共感していたはずの物語が、今では全く違うものに見える。それでも物語を愛おしく繰り返し見ることができるのは、彼らを懐かしい友達のように感じるからだ。「そうそう、彼は(彼女は)こんな子だったよね」と同窓生を見るように。そして子供の頃の自分がどんな風に物語を感じていたかを思い出しながら、現代の子どもたちが物語に一喜一憂する背中を見つめる。そんなとき、なんとなく胸がいっぱいになるのは、自分の子供のままの部分がひょっこり顔を出すからだ、と最近気付いてなんだか嬉しくなった。この週末、ジブリアニメでも見ようかな、と思う。

5/12/2023, 11:01:22 PM