『好きじゃないのに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#好きじゃないのに
なぜ彼はそばにいてくれるのだろう?
彼の兄の好きな人····だったからか?
しかし、はなれてからもう長い時間が過ぎた。
それでも、隣でそっと
振りほどけば、すぐにほどけてしまうほどの
ユルさで指をからめている···
上を向くと涙に気づかれ、下を向くとこぼれる
だから睨むように正面を見続ける。
振りほどきはしないまま
好きじゃないのに
いいよ
大丈夫だよ
ごめんね
すみません って
そんなことは
言わなくていいんだよ
ほんとはね
それが通じない現代社会だから
好きじゃなくてもやってかなきゃ
そうしないと 生きてけないんだ
がんばろう。
_ ₁₇₀
「好きじゃないのに」
「ねぇ、ピンク好きよね?」
「う、うん。」
(本当は好きじゃない。)
「フリルが沢山ついたスカート好きよね?」
「う、うん。」
(本当は好きじゃない。)
「やっぱり、私の子は、女の子らしいわ。」
お母さんは喜んだ。
「少し前までは、青やズボンが好きなんて言っていて心配したわ。
「うん。もう好きじゃないよ。安心して?」
(今日もまたお母さんの為に嘘をつく。)
好きなんかじゃ、ないのになぁ。
人を好きになるのはやめた。
軽い気持ちで恋するのはやめた。
ずっと守ってた。なのに。
どうしてそんなことするかな。
優しいなって、思っちゃったじゃんか。
どうしてそんなこと言うかな。
ちょっとだけ、嬉しくなっちゃったよ。
好きなんかじゃない。
好きなんかじゃ、ないのに。
あなたとあの子がいつも仲良くしてたら。
ちょっと怖かった。
お幸せに〜ってみんな言ってるのに。
わたしは言えなかった。
いつか、恋バナであなたの名前を出せるようになりたい。
それまでは、好きなんかじゃないから。
300字小説
トキメキの予感
ホームに電車が滑り込んでくる。新しい制服を着た私は、サラリーマンの列に混じって乗り込んだ。今日からは電車通学。同じような制服の学生で車内は満員だ。
とりあえず、咳と席の間の通路で吊革を掴んで立つ。電車が大きくカーブを曲がる。斜めになった床に不慣れな足がよろけた。
「危ねー」
聞き慣れた声がして、肩を手が支える。
「あ、ありがとう」
礼を言うと、また同じ学校に通うことになった幼馴染がにっと笑った。
「気を付けろよ」
駅のホームに降りる。
「じゃあな」
幼馴染が先に改札に向かう。ブレザー姿が妙に大人っぽくて、支えて貰った手は大きくて。
「……別に好きじゃないのに」
ドキドキする。私は何故か熱くなった頬を手の甲で撫でた。
お題「好きじゃないのに」
⌇好きじゃないのに⌇
気づいた時には貴方の事を考えてる
何でだろう
好きじゃないのに
好きじゃないはずなのに…
「好きじゃないのに」
ピアノの先生に、「この曲私に弾いてほしい。いい曲だから。」と言われてある曲を頑張って練習した事がある。完璧に弾けるようになったわけではないけど、私は先生が言うほどその曲は好きではなかった。いい曲なんだけど、私好みではなかったかな。
逆に、本をあまり読まない知人に「この本面白いから読んでみて。」と勧めた事がある。その人あきらかに読書が好きじゃないのに。その人も頑張って読んでくれたけど、あれは失敗したなと反省している。
こういう失敗から、人に何かを勧める時は気を付けようと思った。好きじゃないのに勧められても、困っちゃうよね。
ブロッコリーも、マヨネーズも好きじゃないのに。
あの人がとても美味しそうに食べているのを何度もみてたら食べてみたくなった。
予想外に
おいしかったな。
何が好きとか
何が嫌いとか
もうどうでもいい
私に私が必要じゃなくなっただけ
私の形をした抜け殻を
ただ動かすだけの日々
嫌いじゃないのに
好きでもない
好きじゃないのに
嫌いでもない
ただそこにある無
私が私を放棄したから成立する
楽しそうな世界
#好きじゃないのに
『好きじゃないのに』
私の趣味は美術館巡りだ。色々な美術館を巡って、様々な作家によって描かれた絵画たちを眺める。ただ、それだけ。
このような話をすると、大概の人が「誰の絵が好き?」と聞いてくる。あるいは、「印象派?写実派?」といった絵画の特徴に関する話を持ち掛けてくる。私は、そのどちらの質問に対して、こう答える。「別に」と。そう答えると、周りは少し困ったような顔をして、次に何事もなかったかのように次の話題にうつる。
悪いとは思っているのだ。相手は私の趣味に対して話題を広げようとしてくれたに過ぎない。それをたった一言で無碍にしているのはほかの誰でもない、私自身なのだから。しかし、恐らく次に同じような質問をされても、きっと私は答えられないだろう。
私は、別に絵画は好きではない。興味もさほどない。では、なぜ美術館に行くのか。それは偏に私という人間の情緒を育てるためだ。私は齢二十四でありながら、人間の感情に対して鈍すぎる節があるらしい。いや、鈍いどころの騒ぎではない、わかってない、と言われた。例えば、今目の前に大量の星で覆われた星空があったとする。普通なら、「綺麗」やら「明るい」やら、何かしらの感想を得るらしい。それが、私には一切ない。ただ、星空がそこにあるだけ。その星空を見てどう思ったか、と言われても、わからない。星空に感情を求めるのか?私にはわからない。
だから、人々が感情を得るものを見て、自分の情緒を育てようと思った。その一つが、美術館巡りであった。
正直なところ、絵画を見るのは、そこまで好きじゃない。見ても何も感じられないから。そこに絵画があるだけ、としか感じられず、私の情緒のなさが浮き彫りになってしまうから。でも、何故か人々は絵画を見て、何かを感じている。必死に絵画にかじりついて、片時も離れまいと言わんばかりに見つめ続けている人だっている。私はそのような人たちの気持ちはわからないが、少し羨ましいなと思う。
私は、絵画は好きではない。好きではないが、いずれは好きになれると、私が見つめる人々のようになれると信じて、今日も私は美術館を訪れる。
「好きじゃないのに」
好きじゃないのに、好きだと言う。
私はここ7年間、それをしたことがない。
常に自分を貫き通してきた。
子供だからできた芸当だとも思うが。
私の憧れの人が言っていたのだ。
自分を曝け出して生きろと。
誰かの言いなりだけでは駄目だと。
自分で思考し、行動する。
それが一番大切なことだと。
さすがに、そればっかりでは自己中な人になりかねないので、必要な時以外は基本その考えに従ってはいないが。
でも、憧れの人が言っていたことは間違っていないと思う。
自分を見失ってはいけない。
生きながら死ぬなんて私は絶対にしたくないから。
好きなことをしたいために、
好きじゃないことをしている。
好きな人に認めてほしいから、
嫌いなことも頑張ってる。
少し遠くに離れた存在だから、たまにしか会えないから。君も頑張っているから、自分も嫌いなことも頑張っている。
自分の価値観の合う数少ない仲間が、側にはいないのがとてつもなく辛い時もあるけど。
自分の事しか考えられない人間が
好きじゃない。
恩を仇で返すような奴はいっぱい見てきた。
そう、いっぱい。
個性って言葉を履き違えた自己中ばかりで、好きじゃない。
仕事だって好きじゃないのは、
それが99パーセント原因。
同じ方向を向けない組織っていうのは簡単に壊れる。
それの崩壊っていうのは、
好きじゃないといいつつ、あらゆる我慢を請け負ってきた人が壊れた時なんだよ。
そろそろ独立しようかな。
◆好きじゃないのに◆
ずっと目で追って
目が合いそうになったら反らして
大人っぽいとか落ち着いてるとかクール
とか
言われてるし、そうありたいのに
調子は狂いっぱなし
動悸がする
色々乱れて落ち着かない
あ、笑ってる 落ちてきた前髪を後ろに
軽く払う仕草に
目が離せない
クールでいたいのに、そうありたいのに
こんな自分は好きじゃないのに
短めのスカート
ヒールの靴
きれい色のニット
…全然似合っている気がしなくて
夜景のバー
恋バナ
夜更かし
…下戸だし完全に浮いてる気がして
貴方といる私は
なんだか自分じゃないみたい
なのに私は 貴方は
…何故逢う約束をするの
#好きじゃないのに
好きじゃないのに
いつもつまらなそうに遠くを眺めている
ついその人の視線の先を私も追ってしまう
いつも淡々と話し、顔の表情が固い
たまに笑った時はすごくいい笑顔をしている
その笑顔に私もつい頬が緩む
気づけばその人を目で追ってしまっている自分を自覚した
『好きじゃないのに』
もう、この気持ちにこんな言い訳なんて出来ないかもしれない
【好きじゃないのに】
「ハムちゃん、大事にしてあげてくださいね!」
狭い空間に閉じ込められた私。
早く出して、ここから出して、
私の言うことを無視して、人間が言う。
「この子、すごく元気だなー」
目が覚めると、大きな目が私を見つめていた。
ただただ、怖かった。
「あ!起きた!」
こいつは、私の事が嫌いらしい。
よく、かりかりした苦いものを私の顔に押し付けてくる。
だから、私もこいつの事が嫌いだ。
また、最悪な1日になるのだろうか…
今日も、あいつは私にかりかりを押し付けてきた。
こんな不味い物、食べてやるもんか。
「うーん、あげ方がダメなのかな…」
「ゆきー!今日も可愛いね~」
名前を呼ばれて、私は急ぎ足であなたに近づく。
「おやつでちゅよ~」
手の上に乗せられた物を、さっと頬張る。
その隙に、あなたの暖かい手が、私の背中をなでた。
あなたは、私の事が嫌いなはずなのに。
何故こんなことをするのだろう。
私も、人間の事は好きじゃないのに、
あなたに「ゆき」と名前を呼ばれると、ついつい嬉しくなってしまうのは何故なんだろう、
『好きじゃないのに』
好きじゃないのに声に耳を傾けちゃう。
好きじゃないのに目で追っちゃう。
好きじゃないのに話したくなっちゃう。
好きじゃなかったのに。
はい!ママあげる〜!
全然好きじゃないのに、欲しくもないのに
わー嬉しい!ありがとう!って貰う。
好きじゃないのに喜ぶからまたくれる。
でもあなたの事が大好きだから喜ぶ姿を見て喜んでる限りはどんなにいらない物でもありがとうってもらい続けると思う。
落ち葉もどんぐりもちぎれたシールだってありがたく受け取ります。
お題 : 好きじゃないのに
僕っ子の僕 。
好きじゃないのに私と言い
好きじゃないのに制服のスカートを履く
好きじゃないのにメイク道具のお揃いを買う
好きじゃないのに今も友達
なんで、
こんなに気を使わなければいけないのか
それが決まりだから?僕が女性だから?
嗚呼 、生きにくい世の中だ 。
何が多様性だ、、社会は変わっても
学校は変わってない … 今も女性と言う言葉に
囚われて僕は生きている 。
コレは自分らしく生きたかった女性の物語
気がついてしまったら
そこからが本番
「好きじゃないのに」