『奇跡をもう一度』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
奇跡をもう一度。奇跡なんていらない。ずっとほしいものはそばに
味わいたい?
二度とないから
思い出に残るのに。
何度も起きたら
それは君らでいう
奇跡じゃなくなる。
そうやって
飽きてしまうくせに。
贅沢だな。
でも欲張ることは
そう悪いことじゃない。
それでも
味わいたいか?
–奇跡をもう一度–
俺の最初で最後であろう奇跡は、あいつと出会えて事だと思う。
深海に浸って、生きることを諦めかけていた俺を
引きずり上げて、生きる希望を見い出してくれた。
不器用ながらも、優しく接してくれた。
...そんなあいつと、もっと特別な関係になりたいと願う俺は、やはり奇跡に頼りすぎているのだろうか...?
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#奇跡をもう一度
76作目
「兄さんの場所が分かったぞ」
急いでやってきてくれた人に返事をする暇もない。白杖をつきながら早足で兄のいる場所へと向かう。急げ、急げ。足を止めるな。10年前に生き別れた兄。この街に来ていると知ってから5年。それでも全く会えず、もう死んでしまったのかとさえ思った。この街に来てから辛いことも苦しいこともあった。目が見えなくなったのもこの街に来てからだ。辛いものをもう見たくなくて。でももう大丈夫。兄がいたら。兄がそばにいてくれさえすれば、また生きることが出来る。ここで足を止めてはだめだ、また兄に会えないような気がする。
「お兄ちゃん……?」
後ろから案内してくれた人の息を飲む声がする。
何も聞こえない。お兄ちゃんの声も。足音も。
「お兄ちゃん、どこ?」
分からない。聞こえない。
おそるおそる手を出しながら前に進む。
数歩歩いたところで、なにかに触れた。怖くて足がすくむ。
「え……?」
それは人の肌だった。冷たい。なにかに切られたような跡がある。その付近には水のような液体が付いている。おそらく血だ。
……これがお兄ちゃん?
カッと熱いものが頬を伝う。
頬。手。髪。間違いなく、わたしのお兄ちゃんだった。
ようやく会えたと思ったのに。2人でこれから生きていけると思ったのに。
ああ、神様。もしもあなたがいるなら、お兄ちゃんをもう一度生かしてください。
『奇跡をもう一度』
【奇跡をもう一度】
楽しかった。
凄かった。
そんな言葉なんかじゃ表せない。
そもそも言葉で表すことじゃない。
無理に言葉にするなら、とにかく凄かった。全身で、爪から髪の毛の先まで、全てで音楽を感じた。浴びた。
会場が一気に盛り上がっていくあの感覚。一生忘れることは無いだろう。
あのとき、あの場所で、あの場に居た人で、関わった人で、その全ての人で、造り上げたあの一つの奇跡。
どんなに探したってあの瞬間にしかない。世界でたった一つの奇跡。
だから。違う容(かたち)の奇跡をまた味わえるなら。
__奇跡をもう一度__
(また)
・自分の体験(初めてのライブ)を基に
・初心者
・語彙力皆無 …です。
あの奇跡をもう一度見たくて、ぼくは走る。
あいつは美しく羽ばたく蝶のような舞を踊っていた。
あの日一度だけ、たったあの一瞬。
あれがぼくには忘れられない、もう一度見たくてうずうずする心を感じながら抑えられない好奇心の波にのる。
あいつは楽しげに踊っていた。少し儚げに、寂しそうにも踊っていた。
あいつの心にまだぼくという存在がいるのなら、「ひとりじゃないよ」と言いたい。
あいつのいたあの日にあの場所に来た。心臓の音がうるさい。まだ息が上がっている。
「ふふ。あはは。」
ああ、ぼくはその光景を目の当たりにした。
_2023.10.2「奇跡をもう一度」
技術も知識も
なにもなかった頃
図工の時間に描いた絵は
とても上手とは言えないものだったけど
僕の中ではどんな名画よりもきれいに見えて
何より楽しかった
あの奇跡をもう一度
この手で生み出したい
「ただいま」
テーブルに食パン、いちごジャム、牛乳。
「おかえり。僕もさっき帰ったとこ。ついでに買ってきたよ」
私のエコバッグの中には食パン、いちごジャム、牛乳。
「連絡しろ」
「こんなところで奇跡起こるな」
(奇跡をもう一度)
色違いのアーボを逃してからというもの
普段は願わない奇跡にとらわれている
『奇跡をもう一度』
ある1曲で私の人生が変わった。
仕事も10倍に増えた。
友人も増えた。
ずっとずっと何度も何度も
色んな曲を書いて色々歌ってきた。
やっとそれが報われた。
**
あれから2年。
変わったと思った人生は変わっていなかった。
仕事も今じゃ昔と変わらない。
「友人」達は有名じゃなくなった人に
興味はない。
もう1度もう1度、有名になってやる。
もう誰の記憶からも消えさせはしない。
もっともっと大きな奇跡を起こしてやる。
Theme:奇跡をもう一度
最初の奇跡は、お前に出会えたことだ
この広い世界でお前に出会えた。ライバルになって、いつしかかけがえのない戦友になった。
俺の背中を任せられるのは、お前しかいない。
そんなお前に出会えたことが、俺の人生で一番の奇跡だったと思う。
ただ、神様にわがままをいうなら、もう一度だけ奇跡がほしい。
孤立無援になった戦場で、俺とお前は背中合わせに剣を構えている。
神様。どうか俺たちがここで朽ち果てても、また次の世で出会わせてほしい。
もう一度だけ、そんな奇跡を願ってもいいだろうか。
本当はわかってた。
あの時あなたが少し背伸びしていたことも
震えていたことも…
もっと早く出会えていたのなら
違う結末を迎えれたのかな
いつか、雑踏の中で、
あなたをまた、見つけ出すことができたなら
奇跡をもう一度
君のいた 場所を探す
あれから 君は
どこを探したって
見当たらないよ
電車のいつもの 陽のあたる
午後三時のシートは
忙しそうな 時間が少し
忘れていけそうな 場所だから
風の便りも 音沙汰もなく
待ち続けたら どこかに君の
面影が遠くの 手を振る姿
きずかなかった 少し長い髪が
短くなっているけれど
奇跡をもう一度
風が君の優しさを
もう少しで君が
好きだよって
言える気がするから
あぁ
奇跡をもう一度
ここにいる 時間が好きだ
君の声きこえる 君が目の前で
笑っているから
『奇跡をもう一度』
そもそも
私が産まれて
この歳まで
生きてきて
今 ここに
存在していられることが
奇跡
と思うので
もう一度
とは思わない
奇跡をもう一度おこせたら…わかる
でも、
一度しかないから奇跡って言うんじゃないか
一つひとつの幸せを噛み締めて生きたい
めったに起こらないから奇跡っていうんだ。
奇跡をもう一度なんてありえない。
……って、思ってても願ってしまう。
業腹。
奇跡よ、もう一度。
──奇跡をもう一度
希う気持ちは痛いほど理解できる。
でも、
起こり得ない事が起こるのが奇跡というならば、
同じことが二度も三度も起きるそれは
果たして奇跡と言って良いのだろうか…。
学校を卒業して、
割と大手の
レディースファッションメーカー
パートで入社。
2〜3年後に社員に、
またまた、
翌年に店長になった。
頑張り甲斐があって
毎日、悩んだこともあった。
転職を考えていた頃
社外の人から
転職先を紹介されたのが、
大手のアパレルメーカー
このチャンスを逃さない。
そこでも、
店長、エリア担当など、
様々なブランドも経験させてもらった。
あの経験は
私には奇跡だ!
あれからかなりの
年月を経て
結婚、離婚もした。
スーパーで
パートで
10年近く。
上司より次のステップの
候補に上がっているから
試験を受けてみないか?
と、
嬉しいチャンスが巡ってきた。
合格するかはわからないけど
自分を認めてくれた?
気持ちが前向きになる。
また、
あの頃と同じでは無いが、
あの
奇跡をもう一度。
頑張ってみよう‼️
ブロッケン現象を知っていますか?
私は山歩きをしているとき出会いました。
私を真似た影は大小に伸び縮みし、
周りは虹で丸く囲まれていました。
「妖怪」なんて言われ方もするけれど、
その姿には手を合わせたくなりました。
霧が晴れてすぐに消えてしまいました。
#奇跡をもういちど
奇跡をもう一度
こんな夢を見た。
僕は高校の制服姿で祖父母の家にいる。
祖父母も健勝で家も津波で流されていない。昔の姿のままだ。
両親もとても若く元気だ。
制服姿の僕を見た祖父母はとても喜んでいた。
思えば制服姿を見せたことがなかった。
画面が変わり、高校に行くと、なぜか中学校時代の友人たちもたくさんいる。
面識のなかった高校時代の友人と中学時代の友人が仲良く話をしている。
僕も話に加わり昔した失敗談などをしてみんなで笑い合った。楽しい時間だった。
画面がさらに変わる。音楽の授業が始まった。隣の席には僕の好きな子がいた。
僕の高校では音楽の授業にギターがあった。
僕はギターを弾いていたのでギターのことで分からないことがあると話しかけてくれた。
僕は緊張しながら疑問に答えていった。
彼女から僕のプリクラが欲しいと言われたことがあった。
友人たちで撮ったプリクラを渡した。授業中、横を見ると彼女が僕の写っている部分を指で撫でていた。
当時、もし僕が告白していたら彼女とお付き合いできていたのだろうか。
今となっては分からない。
忘れていた沢山の思い出に触れた。
あまりにも懐かしく夢から覚めた僕の瞳から涙がこぼれ落ちた。奇跡のような夢を見た。