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奇跡をもう一度

こんな夢を見た。
僕は高校の制服姿で祖父母の家にいる。
祖父母も健勝で家も津波で流されていない。昔の姿のままだ。
両親もとても若く元気だ。
制服姿の僕を見た祖父母はとても喜んでいた。
思えば制服姿を見せたことがなかった。

画面が変わり、高校に行くと、なぜか中学校時代の友人たちもたくさんいる。
面識のなかった高校時代の友人と中学時代の友人が仲良く話をしている。
僕も話に加わり昔した失敗談などをしてみんなで笑い合った。楽しい時間だった。

画面がさらに変わる。音楽の授業が始まった。隣の席には僕の好きな子がいた。
僕の高校では音楽の授業にギターがあった。
僕はギターを弾いていたのでギターのことで分からないことがあると話しかけてくれた。
僕は緊張しながら疑問に答えていった。
彼女から僕のプリクラが欲しいと言われたことがあった。
友人たちで撮ったプリクラを渡した。授業中、横を見ると彼女が僕の写っている部分を指で撫でていた。
当時、もし僕が告白していたら彼女とお付き合いできていたのだろうか。
今となっては分からない。

忘れていた沢山の思い出に触れた。
あまりにも懐かしく夢から覚めた僕の瞳から涙がこぼれ落ちた。奇跡のような夢を見た。

10/2/2023, 10:47:59 AM