夫婦』の作文集

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夫婦』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/22/2024, 4:08:27 PM

『伝えたい言葉』

 幼馴染の彼女と籍を入れてから、もう幾年か経った。夫婦同士だと言葉足らずでも分かり合えると言うことがあるが、幼い頃からの付き合いだからか私たちは特にそれが強いと思う。

 食事中にあれ取ってと言えば醤油が差し出される。寛いでいる時にあれやってくれた?と言われたら、洗濯なら済ませたよと返す。
 一心同体と言うべきか、あるいは以心伝心と言うべきか。お互いのことはまるで手に取るように分かり、彼女との間にはえも言われぬ信頼感があった。

 しかし、あらゆる言葉を省略して話している中でも、絶対に必ず言葉にして伝える気持ちがある。こればかりは、そう思っていると彼女が分かっていてくれていても、どうしても口にして伝えなければ気が済まなかった。

「愛してる」
「えぇ、私も愛してるわ」

 ──お題:夫婦──

11/22/2024, 4:07:33 PM

『夫婦』


結婚するまで全く赤の他人だったんだから、色々違いがあるだろうし、
それで衝突する事だってあるでしょう。
でもお互いを尊重できる。
価値観が同じ位。
一緒にいて落ち着く。
相手のいいとこはもちろん
いやなとこは、「そんな考え方もあるんだ〜」と大目にみる。
そんな感じで側にいるのが苦痛じゃないのがいちばんいいと思う。


ふふふ。
そうね~
今思うと、初対面の時に
彼氏で終わるか、結婚する人か?ってほぼ解っていた気がする。

「はじめまして~」って挨拶したとき、あまり肩肘張らずに居られたもの。
私も貴方もお互いにね。

11/22/2024, 3:58:34 PM

夫婦喧嘩は犬も食わない、とはよく言ったもんで、夫婦の喧嘩の原因なんて、ホント取るに足りないものが多いと思う。
なんでこんなことが許せないんだろ、と不思議に思うほど、些細な言動が心に引っかかったりする。

これはきっと、血の繋がりのない男女が、一時の熱情に浮かされ、怪しげな外国人に誓いを立てられて、育ってきた環境の違いを押し付け合いながら、いついかなる時もこれを愛すことを約束してしまった呪いなのかもしれない。
結婚は人生の墓場、とか言うしね。

一時の熱情に浮かされて、ってのは、本当に危険が伴う選択になるんだと思う。
お別れしてやり直すことも、クーリングオフのように気軽にはいかないし、かといって試してみなきゃ分からないことだって、世の中にはたくさんある。

結婚って厄介だ。
夫婦って面倒だ。
でも、だからこそ世界が広がって、今までにない経験が出来て、時には心の安らぎを与えられることだってある。
まあ…我が家の場合、だが。

結局のところ、相手選びは慎重に、妥協はせずに、たとえ愛を失くしても思いやりを持って、てのが重要なんじゃないかと。
そんなん分かりきったことかな。
でも何故か、見誤ることが多いんだよな、世の中。

少なくとも、添い遂げてる間にお互い年を取るからね。
若いうちに見た目だけで選んだりしたら…まあ、後悔するよね。
これ、教訓。

11/22/2024, 3:57:22 PM

「どうしたらいいの?」

 私は迷っていた。
 手に持っているのは、さっき拾った財布。
 財布を警察に届けるべきか、それとも私の物にしてしまうべきか……

 普通だったら考えるまでもなく『交番に届ける』一択。
 けれど、私はどうしようもなく迷っていた……

 というのも、今の私はお金がない。
 オタクグッズを買いそろえたせいで、今日の晩飯にも困っている。
 そんな明日も分からぬ私の前に現れたのが、お札でパンパンの財布。
 金欠でなくても心が揺れる財布である
 これだけのお金があれば……

 いけない、いけない。
 私は生まれてこの方、清く正しく生きてきた。
 これまで警察のお世話になったことは無いし、その予定はない。
 だから少しのお金が欲しいために、人生を棒に振るなんて――

 チラリ。

 何回見てもお札でギッシリ。
 手にもお金の重みがズッシリ。
 10万――いや30万以上あるよね、これ!!
 ああ、喉から出る程欲しいお金。
 私の物にしたい。

 でもダメよ。
 もしそんな事をしたら、警察に捕まっちゃう。
 そうなったら、押し活が出来なくなるわ!
 ああ、どうしたらいいの!
 私は辛い現実を前に選択を迫られる。

 そんな時、頭の中で悪魔がささやいた。
「いいじゃん、パクっちゃいな」
 悪魔がとろけるような声で、私を誘惑してくる
 なんという魅惑的なお誘い。
 けれど、私は財布を自分の物にすることにしり込みしていた。

「なんだよ、ビビってのか?」
「はい、そうです。
 生来の臆病者なもんで」
「はあああ」
 悪魔が呆れたように、ため息をつく

 危なかった。
 私がビビりじゃなかったら、財布をパクらされていたよ。
 そうだよ、悩む必要なんてなかった。
 ビビりの私に財布をパクる事なんて出来るはずがない。

 これでお心置きなく財布を届け――

「だったらら、一枚だけお札を抜き取って届ければいい」
「え?」
「こんなに札があるんだ、一枚くらいとっても分かりはしない。
 分かったところで、アンタが取った証拠もないしな」
「いや、でも」
「これはお互いにとって利益になる話さ。
 財布の主は30万無くすところを29万とりもどることができる。
 アンタは手間賃で1万もらう。
 いい話だろ?」

 なんという悪魔の囁き。
 これが悪魔の本気か。
 ビビりという弱点をいともたやすく突破して来るとは……

 でもそっか。
 そうだよね。
 わざわざ交番まで行くんだから、手間賃くらいは貰ってもバチは当たらないよね?
 じゃあ、さっそく一枚だけお札を――

「待ちなさい!」
 そんな私の決意を遮るように、私の頭の中で声がする。
「誰?」
「あなたの心に住む天使です!」
 なんと天使であったか。
 タイミング的に、私が悪魔になびこうとしたのを止めに来たのだろう。
 ホッとしたような、がっかりしたような、複雑な気分だ。

「なんだよ、天使。
 いいところだから邪魔すんな」
 悪魔は邪魔されたのが不愉快だったのか、舌打ちしながら天使に悪態をつく。
「コイツは納得したんだ。
 天使の出る幕はない」
「いいえ、私は天使として、この方を導く義務があります。
 それに悪魔よ、あなたは間違ってます。
 儲けさせようとして、結果損させているではないですか!」
「なんだと!?」
 悪魔の顔が、見る見るうちに怒りで赤く染まっていく。
「損な訳あるか!
 手間賃を貰って何が悪い。
 素直に財布なんて届けたところでお金は手に入らないんだよぉ!」
「入りますよ」
「「え?」」
 私と悪魔は、天使の言葉に耳を疑う

「落とした財布を届けられた場合、届けた人は謝礼を受け取る権利があるのです。
 これは断る方も多いのですが、裏を返せば受け取っても良いのです。
 相場は一割くらいなので、今回は約3万円がノーリスクでもらえますね。
 リスクを負って、一万抜き取るだなんてありえません……
 悪魔よ、恥を知りなさい」

 ◆

 私はあの後、交番に財布を届けに行った。
 交番に到着したとき、ちょうど落とし主もいたので、スムーズに謝礼をもらうことが出来た。
 やったぜ。

「ふふふ、臨時収入が三万円。
 今日は晩御飯奮発しちゃう!」
 私は近くにあったファミレスによって、メニューを見る。

「ふむふむ、お勧めは季節もののパスタと、この店オリジナルのパスタか。
 どうしよっかな」
 トッピングや味付けに違いがあるらしいが、写真を見る限りどっちもとてもおいしそうだ。
 是非とも食べ比べをしてみたいが、さすがに両方は食べられるほど、大食いではない

 季節とオリジナル。
 どっちがいいだろう?

 悩む。
 悩んじゃう。
 だってどっちもおいしそうなんだもの。

 私は天使と悪魔がウォーミングアップをしている気配を感じながらも、言わずにはいられなかった。

「選べない!
 こんなにおいしそうなパスタが二つもあるなんて、私、どうしたらいいの?」

11/22/2024, 3:56:05 PM

夫婦

いい夫婦の日だねと複数人の集まりの会話の種に言ったら
バフをかけんでも四六時中いいが?
と一蹴された
なんかごめん

11/22/2024, 3:41:13 PM

ねえ、これつけてみて。

指輪かい。

そう、ゆびわ。あなたにぴったりかなと思って。

はは。
こういうのは男の俺が渡すものじゃないかい。

いいの。今は女から渡すものなの。もう、勿体ぶらないではやくつけてよ。

はいはい。ほらつけたよ。うん、ぴったりだ。

当然よ。それにみて、私とのペアリングなのよ。
こうして2人でつけてると本当の夫婦みたいね。

あらどうしたの。そんな驚いた顔をして。嬉しくないの。

いや、嬉しいよ。ただ名前が違うから。

知ってる人でしょ。

え。

知らないの。

知らない。

じゃあ、ちがったのね。

ちがった、て。

なんでもないわ。とにかく嬉しそうでよかった。

そうか。

ね。これからも一生いてくれる。

これからも一緒だよ。

そう。ならよかったわ。
これからもずっと一緒よ。ずっとね。ずっと。
目移りなんて許さないんだから。

11/22/2024, 3:38:34 PM

【夫婦】*165*

安心できる、絶対的な味方

それぞれの夫婦の在り方で全く変わってくるとは思うけど

ドキドキする気持ちは家族愛へ変わるのは仕方のないこと

誰かを好きになってしまうのも仕方のないこと

後は、
理性と
大事なモノを悲しませない配慮と
大事なモノを失う覚悟を持って行動する

人生一度きり
後悔だけはしたくない

幸せの選択

11/22/2024, 3:37:20 PM

夫婦って何?
今日言った言葉がイライラする

飯作らない嫁……毎日

だって当たり前でしょ
貴方浮気してたのょ
昔何て言った私に
バレて何でも自分でするから離婚はしないと
それだけじゃない
子供産んでから毎日家に帰って来なかった人が
10年間

子供の為にいる事忘れてない?
何を思って馬鹿にした言い方をしてるのか
毎日……毎日
何で私がやらなきゃいけない
世帯は一緒でも
扶養から外れてるのに
全て自分がやっていると
違うでしょ 笑ったわ
養育費だって
貴方が払った訳じゃないのに
馬鹿にしないで
貴方が今でもこっそり遊んでいる事くらいお見通しょ
埋め合わせしているだけでしょ

仮面夫婦 面白い愛情の無い story……

11/22/2024, 3:27:14 PM

『夫婦』



「ねえ、いつ結婚してくれるの?」
 彼女はいつも俺にそう聞いてくる。もう何十回も、下手したら何百回も聞かれたかもしれない。
「そのうちな」
 いつも俺の返事は決まっている。毎回同じ台詞のやり取りをする。そのことに何の意味があるのか。

 俺にとってそれは、「おはよう」、「おやすみ」、「行ってきます」と「行ってらっしゃい」、「おかえり」と「ただいま」、それと同じように対になった台詞のように感じる。

 彼女は結婚したい理由を語らない。なぜなら彼女が結婚したいのは自分の意思ではないからだ。
「ママが早く結婚しろって言うから」
「おばあちゃんがひ孫が見たいって言ってる」
「同僚の嶋さんが結婚して中野さんになったから羨ましい」
 彼女の理由はいつも他人だ。
 俺はなにも彼女と結婚したくないわけじゃない。結婚するなら相手は彼女だと決めているし、彼女となら一生一緒にいられると思っている。だがいざ結婚となると急に現実味がなくなって、裸で真っ暗な中に立たされているような不安がある。

「お前のそれって、責任から逃げてるって言うんじゃないのか?」
 同僚に彼女がいつも結婚したいと言ってくると愚痴ると、そんな返答が返ってきた。同僚のこの男の左手薬指には銀色の指輪が光っている。こいつはどうやって、婚姻届を書こうと決意したのか?
 俺にはまだ婚姻届にサインをする勇気がない。結婚とは相手を支えなければならない。相手の人生も背負わなければならない。その一歩がどうしても踏み出せないんだ。
 同棲している今の生活と何が変わるのか分からない。婿養子にでも入るのならば、苗字が変わったり住まいが変わったりするんだろう。しかし、結婚してもお互いの実家に住むつもりはない。このままこの部屋で暮らすつもりだ。引っ越しも転職も考えていない。
 今の生活と何ら変わりはないのだが、何かが引っ掛かるんだ。その何かが分からないうちはきっと一歩も踏み出せない。

「ねえ、別れよっか。あたし結婚したいの。結婚しないならあなたと付き合っているのは時間の無駄だと思う」
 いつもの結婚の催促かと思ったら、思いがけない彼女からの言葉に、動揺して手が震えた。
「は? 結婚しないとは言ってないだろ?」
 俺の声は震えていないだろうか? 当たり前だと思っていたこの関係が崩れてしまうことがあるのだと知った。そんなことは分かっていたはずだった。俺たちは口約束だけでこうして一緒に生活をしている。契約などないし、書類もない。結婚したからと言って、離婚という未来がないわけではないが、やはり書類を書き、公的に認められた契約とは違う。

 一歩がとても重いが、踏み出さなければいけない状況だ。
「分かった、結婚しよう」
「本当?」
そこから結婚するまでは実に早かった。何度もシミュレーションしたのかと思うほど彼女の手際はよく、顔合わせから戸籍謄本の準備、婚姻届の用意に名義変更の手続きまで、すぐに終わった。

 そういえばプロポーズをしなかった。指輪はネットで一緒に選んで買った。
 婚姻届だって、物が散乱した俺たちの部屋は、机の上が汚いから婚姻届が汚れそうという理由で、フローリングの床に這いつくばって書いた。結婚ってこんなもんなんだな。

 俺たちは結婚式はしなかった。ドレスとタキシードをレンタルして、フォトウエディングってことで一枚だけ写真館で写真を撮ってもらった。ただそれだけで結婚できてしまったんだ。こうして俺たちは夫婦になった。
 日々の生活は何も変わらなかった。いつもと同じ時間に起きて、いつも通りに仕事をして、帰宅すると早く帰った方が料理をしたりする。何も変わらなかった。
 結婚に夢があったわけではないが、一歩が踏み出せなかった自分は何だったのかと、呆気に取られるほど何も変わらなかった。
 変わったのは、左手の薬指に銀色の指輪が嵌められていることくらいだ。

「ねえ、安田さん専業主婦になるんだって」
「そうなんだ」
「だからあたしも専業主婦になりたい」
「は? じゃあ家事全部やって部屋も片付けてくれんの? 今より贅沢できなくなるぞ?」
「ママも専業主婦だし大丈夫じゃない? もう退職願出しちゃったし。来週で退社なんだ〜」
 妻はやっぱり自分の意思はなく他人が基準だ。

 俺はそれを恐れていたのだと今やっと分かった。なぜ結婚する前に気づけなかったのか。
 結婚が怖かったんじゃない。気まぐれで、隣の青い芝ばかり見ている妻が怖かったんだ。

 俺の想いは急激に冷めていった。人として酷いのかもしれない。自分の稼ぎは二人を支えられるほど多くない。甲斐性なしと言われればそうだ。俺の稼ぎが多ければ、こんなことで悩むことはなかったのかもしれない。結婚式をしなかった理由も金がないからだ。子どもを作っても育てる余裕がないから、避妊だけはしっかりしていた。

「考え直してくれないか? 俺の稼ぎだけでは二人で食っていけない」
「大丈夫だって。あたし節約するし、無駄遣いしないし」
 一体何の根拠があって言っているのか分からなかった。俺は奨学金の支払いが終わっていないし、施設に預けている母親の施設代は兄貴と半分ずつ出している。
 今までは家賃を折半していたからこの部屋に住めた。光熱費は俺が払っていたが、これからは家賃を全額俺の給料から支払うことになる。それだけではない。妻の携帯代や妻が使う化粧品、二ヶ月に一度行く美容院や、洋服代も……
 軽く計算しただけで頭痛がした。昼はおにぎりでも持っていけば浮く。一日千円として二十日分で二万。それを家賃の足しにして、それでも足りない。切り詰めれば何とかなるのか?
 危ない橋だが、もう妻の退職は決まっているようだしどうしようもない。金が欲しければバイトかパートでもするだろうと俺は了承した。

「ねえ、友達とご飯行きたいからお金ちょうだい」
「は? 外食するのか? 俺だって外食してないのに」
「しょうがないじゃん。暇なのに断れないし」
「貯金は?」
「そんなの無いよ。この前美容院行ったらなくなった」
 俺はカラーなどせず千円カットなのに、妻はいちいちカラーリングし、トリートメントまでして、スタイリストカットとかいうお高いスタイリストという人にカットしてもらっている。カラーをやめれば、トリートメントをやめれば、友達と外食できたはずだ。喉元まで出かかった言葉を飲み込み、俺は妻に二千円を渡した。

「なあ、俺のグッチの名刺入れ知らないか? 取引先の担当者が変わるとかで挨拶に来るんだよ」
「あれ、使ってたの? お金足りなくなったから売ったよ」
「そう……」

 俺の中で何かが壊れた。亡き父が、就職祝いにと買ってくれた名刺入れ。その話はかなり昔だが妻にもしたはずだ。これは父親の形見なんだと。
 夫婦ってなんだ? 結婚って何だ? 俺は何をしているんだ?
 夜中、俺は通勤用の鞄と財布、通帳と替えのスーツ、スマホを持って家を出た。もう限界だった。朝になるとスマホの電源を一度だけ入れ、会社の電話番号をメモするとまた電源を切った。

「もしもし、生きる希望がなくなりました。申し訳ありませんが今日は休みます」
 俺は公衆電話から会社に電話をかけた。そして電車に乗った。海の近くの母さんの施設がある駅で降りると、携帯ショップでスマホを解約し、そのままスマホは引き取ってもらった。
 小さな役場で離婚届をもらい、自分のところにサインすると、あの部屋の住所を書いた封筒に入れた。

 夫婦ってなんなんだ? 俺はどこで間違った?
 俺は必死に何を守ろうとしていたんだ?

「母さん、俺は結婚に失敗しました」
 言葉にすると涙が出た。
「あら初めまして。あなた暗い顔をしてどうしたの? 失敗なんて誰でもするわよ。あなたは若いんだから次頑張りなさい」
 もう母さんは俺のことを息子だと認識できない。いつも「初めまして」と言う。だけど、今日はそれでよかった。

 次か。そうだな。次は失敗しないように頑張ろう。でも、もう結婚はしたくない。
 世の中の夫婦は、幸せな夫婦だけではない。俺と妻のように夫婦に向かない人もいるんだ。

 仕方ない。帰って妻に離婚の話をするか……

「ごめんなさい。勝手に売って。これ、返してもらってきたの」
 帰宅すると妻は俺に頭を下げて、震える手で見慣れたグッチの名刺入れを差し出してきた。

「離婚してほしい。経済的にももう無理なんだ」
「わがままばかり言ってごめんなさい。私も働くから。少しだけ猶予をください」
 妻はこんな俺とまだ結婚生活を続ける気か? 貧困で何も買えないし、何もいいことなどないのに。

「何でだ? 俺なんかと一緒にいても苦労するだけだろ」
「そんなことない。好きだから一緒にいたい。夫婦だから、どっちか片方だけが頑張るなんて間違ってた。お互い支え合って、これからは生きていきたい」
 妻がそんなことを考えていたなんて知らなかった。生きる希望がなくなったと思っていたが、小さな光りが灯った。

「うん。わかった」

 次は失敗しないように頑張ると決めていた。次は今から始まる。俺たちは、やっと夫婦としての一歩を踏み出した。



(完)

11/22/2024, 3:26:57 PM

ふうふ

「石蕗さんって独身?」
「ノン・デリカシーここに極まれりですわ尾上君……」
「普段横文字全然得意じゃねぇ癖になんでこういうのだけペラペラなんだよお嬢」
「ふ。いつまでもすまほに手こずる私ではありませんことよ」
「この間まで永久電池だと思ってた奴が偉そうに…」

お嬢がそもそもそこまでスマホを使わないから電池が減らない。
キッズケータイでいいんじゃねって言ったら怒るかな。

「で、実際どうなの?独身?左手の薬指どうだったっけ」
「指輪ですか?石蕗、いつも手袋をしてますし……そもそも仕事柄常に装着してるとは限りませんわよ」
「それもそうか……笹本さんなら知ってるかな」
「知ってるのでは?私より付き合い長いですし」
「でも実際どうなのか分かると面白くないんだよな…」
「簡潔に言います。最低ですわね」
「真実はどうでもいいんだよ。下世話な話がしてぇの」
「真実最低ですわ尾上君」
「2回も言った!2回も!!」

しかし本音である。石蕗さんには失礼かつ申し訳ないがどうでもいい。あの人の私生活って想像つかない。
いつも黒スーツ着こなしてお嬢(と俺)の送り迎えするか一日中仕事でいないかしか知らない。
奥さんいても知らない。いなくてもそうかって感じ。
でも10年付き合いがあるお嬢も知らないってことはいないんじゃねぇかな。隠す意味とか無いだろ。

「なぁお嬢、石蕗さんに奥さんいたらどんな人だと思う?」
「……まず陰陽師の仕事に理解がある方でしょう、あと柳谷家にも理解があって……難しくなってきました」
「笹本さんじゃね……?」
「……そうですわね?」
「何するにも息ぴったりですし」
「喧嘩してるところ見ないし」
「…………2人、ちょっと良い夫婦なのでは」
「実は付き合ってたとかあんのかな」
「わ、私はこれからどうすれば……お邪魔虫では」
「あの人らお嬢がいないと繋がらないしお嬢のいない生活考えられなさそうだから家出だけは勘弁してあげて」

そもそもわからんし。あの2人年近いしな。笹本さんの方が三つくらい上だっけ。70代って事しか知らん。

「今度きっかけがあれば2人の時間とか作ったほうがいいですかね……」
「わからん……そうかもしれん……」
「幸せになってくれると、いいんですけども……」
「そうだな……いい人たちだもんな……」

好奇心から始まった雑談は、なんかちょっとしんみりして終わった。
ところで世の中にはこんな言葉がある。
『壁に耳あり障子に目あり』。

「って事でなんか嬢チャンと尾上君が盛り上がってたよ」
「なんでその場で訂正しなかったんですか貴方は」
「だって思わぬ方向に話が転がってて口出す暇なかったんだもん」
「もんじゃありませんよ馬鹿野郎」
「どうしたらええでしょうか石蕗はん…」
「ほっときましょう、なにもないと思えば終わる筈」
「石蕗はんとそういう話なるのは、本当に、勘弁してほしいですねぇ…本当に、嫌ですねぇ…」
「私も笹本さんとは嫌ですねぇ…本当に嫌ですねぇ…」
「ワハハ凄い嫌そう」
「貴方がその場で否定したら全部終わった話ですけど!?」
「しばらく矢車はんのおやつは、無しですねぇ…」
「ご無体な」
「無しです」

11/22/2024, 3:25:43 PM

「夫婦」


1番近くにいる家族で

血縁ではない人

そして自分が選んだ人


ママ友さんのお話を聞くと

このママさんだから

このパパさんと連れ添えるのね

と思う事がしばしば


我が家もなんだかんだありますが

言いたいこともたくさんありますが

なんで?とも思いますが

この人でなければ

結婚生活続かなかっただろうと思う

そんな19年目のいい夫婦の日

11/22/2024, 3:23:35 PM

君が裏切ったら、間違えたことを許せず絶望したら……。

君のことが全部見えていないから、まだ起きてもいないことや気づけていないことに色々勝手に不安になる。

君といる自分がいつか傷つくんじゃないか、全部君のせいにするんじゃないかと怖くなる。

覚悟した、訳じゃないけど決めたよ。

君が間違えたら私が引きずり戻してやるくらいの気持ちで一緒にいるよ。
そうと決めたら、未来は君ありきじゃない。私次第なんだ。

【夫婦】

11/22/2024, 3:19:10 PM

『1122』

本当はうまくいってるのに
「うまくいってない」って
ずるいよ

でも、何も失う勇気ないのに
あなたに片想いしている私は
もっとずるいね

#夫婦

11/22/2024, 3:16:16 PM

夫婦 11.23

私はあなたを愛せますか?
確信をもって言えないの。
偶然空から降ってきたこの輪廻を
1時の関係で済ませれば良かったの
取り返しのつかない、闇の道へ
きっと私は1人きり。

あなたは私を愛せますか?

11/22/2024, 3:15:49 PM

夫婦


元は他人同士

分かち合えば家族

11/22/2024, 3:14:45 PM

今日はいい夫婦の日。
でも、夫婦の形は色々とあるみたいです。
仲の良い夫婦。喧嘩が絶えない夫婦。お互い冷めた無関心な夫婦…
でも、ご縁が切れずに死ぬまで添い遂げれば、それは立派な夫婦なのです。
今日だけは、ご縁に感謝して過ごしてみてはどうでしょうか?と独身のワタクシは思うのでした。

11/22/2024, 3:07:05 PM

決心

結婚しない
そう決心していた
他人と暮らすなんて疲れるだけだし、
第一私が誰かを愛している姿なんて想像もできない、
愛してるとか好きとかそんな不安定な人の気持ちで自分の人生を縛られるのは嫌で
なのに、なんで私はこのまま一人でいることに恐れているのだろうか
あぁそうか私は自分自身を縛り付けていたのか
少し知らない世界へ踏み出してもいいのかもしれない
余計な先入観は捨て、思うままに
そんなことを考えていなかったらあなたにあえなかっただろう
あなたのおかげで私は幸せだ
わたしをみつけてくらてありがとう
これからよろしくね
#花鳥風月

11/22/2024, 3:06:43 PM

夫婦 [fiction]


1本の木を想像する。
枝の先には、幾つも花が咲いている。
ふと目をやると、違う枝から伸びた2つの花が
手を重ねるように寄り添いあっていた。

違う枝で、違う道を切り開いて、
行き着く先で2つは出会った。

そういえば、根っこの部分が同じだった。
似た者同士なのかなと、私は少し可笑しくなった。

11/22/2024, 2:59:58 PM

「夫婦」

 夫婦。
 今日は、いい夫婦の日。
 私達の結婚記念日だ。 
 君とこれからも日々を過ごしていきたいなと私はこれまでの日々を振り返りながら思う。

11/22/2024, 2:57:34 PM

夫婦
いつか、屹度出会える筈…今は、何処に居るのか、どんな方なのか、何も判らないけれど…
この世界の何処かに、一緒に人生を歩む、あなたが、屹度、私を探してくれる…私も、早くそんなあなたにめぐり逢いたい…
そして、何時までも、仲良く、どんな時も、二人で、手を携えていたい…あなたを苦しめる、全てのものから、護りたい…
今は、未熟で、頼り無い私だけれど、いつの日か出会える、あなたの為に、強くなりたい…

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