『太陽』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題:太陽
ジリジリジリジリ身を焦がす
湿った空気と茹だる暑さとアスファルトが体の水分を全て奪う
灼熱の夏の日差しは最期まで私を逃すことはないだろう
居心地のよかった暗闇が息もできないほど苦しい場所になったのはいつからだったのか
耐え難い苦痛から逃れるために明るい場所を目指して逃げ出したはずなのに
私は太陽の下を目指してはいけなかったというのか
我関せずただギラギラと輝く光を恨めしく眺めながら後悔だけが思考を塗りつぶしていた
タイトル
夏の雨上がり道路のミミズ
最近太陽頑張りすぎじゃない?暑いんだけどまじで。こりゃ確かに温暖化通り越して沸騰だわ。それにしても暑い、萎える。日本の株価は下がったと思ったら上がるし、買った量で足りると思ったら足りないし、コロナ収まったと思ったら学校閉鎖なるし。だったらもう気温上がったなら下がれよ!!……。そんな訳ないですよね、知ってますよそこまで馬鹿じゃないですー。
まじ何事もそうなんだけどさ、嵐の前の静けさってガチであんのよ。家族と平穏な日々が続いたと思ったら親にガチギレられて泣かれるし。結局そっちの勘違いだったのに私の言うこと1ミリも信じようとしないで自分が正しいと押し付けてきて、挙句の果てに逆ギレですか???んーーー無理ぽよ。萎えぽよ。そっちの沸点上昇したならもうそろ下降してください、こっちがもたんのよ。太陽もそうだって、人間が干からびちゃうよー、あぁもうまじで、萎える。
♯太陽
→短編・6月のある日の分岐点
高天原3丁目の豆腐屋の角を曲がったところで、太陽と出くわした。
豆腐の入った桶を抱えた太陽は浮かない顔だ。
「どうしたの?」と尋ねる私に、「あのね……」とポツポツと太陽は語りだした。
話をまとめると、太陽は現在ある男性アイドルグループの推し活をしているらしいのだが、担当がグループを卒業してしまったことから、これからの推し活に迷いが生じてしまった、ということだ。
「グループのことはもちろん応援したいんだけど、彼がいないんじゃ盛り上がりに欠けるんだよね」
「グルーブ内で新しい担当作るとか?」
「それはなんかヤだよぉ」
グズグズウジウジ。身をよじる太陽に合わせて桶の豆腐もふらふら揺れた。
よし、喝を入れてやろう!
「太陽なんだからさ、広い心で全体を応援したら? 天空から見守る太陽! どう? 太陽の女神感アップでグループの運気もアップ」
太陽の表情が明るくなり、下向きの顔が徐々に上を向いた。
「それ、最高! あ、来週のライブ、迷ってたけど行こうっと。推し活グッズも一新しなきゃな。百均行ってくる!」
今や太陽は輝きを取り戻し、熱を放出し始めていた。桶を持ったまま走り出しそうな勢いだ。
「豆腐持ってくの!?」
「あげる」と太陽は私に桶を渡し、走り去っていった。貰った豆腐はほとんど湯豆腐になっていた。
あれから1ヶ月ちょっとが経った。太陽の熱は収まることを知らず、増大し続けている。ライブだフェスだと毎日大騒ぎらしい。
連日、記録的な暑さを更新中だ。
もしあの日に、私が太陽を焚き付けなければ、もう少し涼しかったかもしれない。
私は本日3本目のアイスにかぶりついた。
テーマ; 太陽
★太陽
最近の太陽は、私たちを殺そうとしている。やめて。
君の存在は、太陽みたいですごく明るい。君が自信をなくしてもその太陽みたいな光があればきっと大丈夫!安心して!君は、太陽みたいに生きていれば十分だから!今後も、太陽みたいですごく明るい君でいてね!
貴女は、俺たちの世界の中心です。
まるで、さまざまな星を引き寄せて周りを回らせる太陽のように、貴女はその魅力で多くの人々を惹きつけてきました。
そんな人が、もう生きていたくないなどとおっしゃるのを、俺たちは見たくないのです。
どうして太陽が、自ら輝くことを止めたいなどと思うのでしょう。貴女は多くの、本当に多くの者たちにとって、替えの利かない大切な明かりなのに、何故貴女はそれを分かってくださらないのでしょう。
今は苦しい時なのかもしれません。
けれど、どうか生き続けてください。
俺たちが、貴女に幸運と良縁を運びます。
それをただ、いい気分で待っていてください。
どうか、輝くことを止めないでください。
ぽかぽかくらいが
ちょうどいい
いつも明るくしてくれて
ありがとう
太陽のように思えたあんたからはもうなんの光も見えない。
「太陽」
最近の太陽は、おかしい。今は夏ですが、「猛暑」~「酷暑」とになって
死ぬほど、暑い。太陽がよって。
太陽
君は私にとっての太陽だ。
だってどんな時でも君がいてくれた、私が落ち込んでる時も励ましてくれ楽しい時はもっと楽しませてくれた。だから次は私があなたのそばであなたの「太陽」になりたい。
太陽
太陽が登って、
そして沈む。
夜が明けて、
そしてまた夜がやってくる。
帰ったら君がおかえりと言って、
俺がただいま、と言う。
こんな事、当たり前でしかない
当たり前であり、日常であり。
そう思っていたのに、
現に今、ただいま。と言って返ってくる言葉はない。
君が居ない部屋なんて、ずっと夜みたいに暗くて。
今思えば、
君が出迎えてくれるのも、
君が朝起こしてくれるのも、
君が料理を作ってくれるのも、
ちっぽけなように思えてたことも、
全部全部、奇跡のようなものだったのかもしれない。
そうは思っても君は帰ってこない。
俺は、誰もいない暗い部屋にごめん、と零した。
でも、返ってくる言葉はもうなかった。
太陽
(本稿を下書きとして保管)
2024.8.6 藍
9. 太陽
痛い。
地面に反射した強烈な光が、ここ暫く外出していなかった俺を待ち構えていたかの如く目に突き刺さった。
引き返すという考えが頭に過ってくしゃみが出た。
諦めてチャリを走らせ、通りを南下していく。
それにしてもクソ暑い。部屋との温度差は優に10℃を超えているだろう。
夏休みも後半に入り、堕落生活がすっかり体に馴染んでいた。
受験生から勉強を抜いたら何になると思う?
ニートだ。毎日何をするでもなく、高3の夏を消費していく。
風呂も洗濯も億劫になるし、どんなに頑張って飯を作っても味気ない。友達から遊びの誘いがあったのは覚えているが、LINEを送れない。元々ゴミ部屋と呼ばれていた部屋はますます散らかり、もう足の踏み場もない。
洗濯と食事だけは家族の分もあるので辛うじて耐えていたが、他は全く手付かず。
収拾がつかなくなって、外に逃げ出した昼下り。
追い風が背中を押す。
着実に家から離れている筈なのに、頭の中は不安で埋め尽くされていく。
帰り道のことを考える。向かい風と後悔。
それらからも逃げようとして漕ぐ脚に力を入れる。
まあ、どうにでもなるし。
知らない道を進んでいる内に日が傾いてきた。頭は痛みで満たされ脚は感覚が薄まっていて、やけに幸せな気がした。サイクリングも悪いものじゃないな。
ふと、このまま進み続けたら死ぬ気がした。水も飲みたいし腹が減った。燃料切れってやつだ。適当なスーパーかコンビニでも探そう。
待て、手ぶらだ。スマホも財布もない。全く衝動的な外出である。
しかし家には帰りたくない。
これからどうしよう。どうにもならないのか。
ここまで遠くに来ても選ぶことからは逃れられないらしい。都合の良い体はいきなり重くなる。視界が狭まり、バランスを保てない。
流れに身を任せるのが一番楽な気がして意識を手放す。こんな逃げ方があるとは思わなかった。
息苦しさで意識が戻ると、布団の上にいるらしく背中には汗で湿ったTシャツがぺとついている。扇風機の音が耳障りで目を開く。寝室には障子から光が取り込まれている。慌ててスマホを見る。17:48。危ねえ、朝かと思った。
昼寝は目覚める度に朝ではないかと焦ってしまうので心臓に悪い。
洗濯物をこまないと。それから夕飯の準備だ。
仕方なく起き上がると視界は暗転し、それでも歩いていると視界の回復と同時に耳鳴りがする。心臓がやけに忙しそうに動いていて虚しくなる。
今日も無駄な一日だった。
明日こそ、三食食べて運動して勉強しよう。
思ってもないことを頭の中で唱えながらベランダに向かう。
サンダルに足を通そうと下を見ると、蝉が一匹、こちらを仰いでいた。
太陽の光が眩しい 太陽は嫌いだ
水を乾かして蒸し暑いし、むしろ暑いとかではなくて痛いくらい。晴れノ日よりも雨の日の方がずっと楽だ。雨が止んだあとは地獄だ。
なんてことだろう、私は今とても自分を泣かせてやりたい。
泣かせて、夜に悩めること気持ちを水に流してあげたい。
でも、心から流せるわけじゃない。傷はいつまでも痛み続ける。その鎮痛剤として、溢れんばかりの感情をながしてほしい。
大人になると、泣くのにもまた苦労する。
大きくなれば涙脆くなる、そう誰かが言っていた。
けどそれは、不穏な感情を振りかざして泣いてる訳じゃなく、なにか過去のものに縋って泣くのが上手くなるだけで、感情のままに泣くのは下手になる。
だから、私は私を泣かしてやりたい。
感情のまま、感情の暴力とも言える涙をひとりだけが知るこの場で。
泣かしてやりたい。
そこに悩める気持ちも、明日の不安も、考えすぎて死への不安も、全て流してあげたい。
太陽
その昔ひとりの娘が太陽の神に恋をした。
ギラギラ燃えるジゴロ太陽神アポロンへの恋は、娘にとっては到底叶うはずない恋でした。
それでも、娘はアポロンが東の空に昇ってくるのをひたすら待ち続けます。
アポロンは天の道を神馬に乗り翔けます。
その姿を娘は追い続け来る日も来る日も西の空にアポロンの姿が見えなくなるまで追い続けるのでした。
そして、とうとう娘の脚は地に根づき肢体は茎に手は葉に顔は花になってしまいました。
娘は、向日葵になったのです。
向日葵の花言葉は「あなただけ見つめている」
あなただけ見つめている
出会った日から
今でも、ずっと
あなただけ、側にいれば
他に、何もいらない…と娘が歌ったかどうかは分からない。
けれど、季節も変わり
娘も乙女のままではいられない
茎になった、しなやかな肢体は
アポロンを追いかけて向きを変え
アポロンの方を向いて咲き誇っていたが
年を取り、茎が硬くなると動けなくなって
しまうのでした。
丁度、その頃
真っ直ぐに、アポロンを見つめ続けた
その顔も、茶色くなり、金髪の鬣のような
たおやかに娘の顔を包んでいた花弁も朽ちてしまうのでした。
もう、アポロンを追いかけて
見つめることが出来なくなった
その娘は、やがて脚から倒れて落ちて
大地に突っ伏して朽ちた肢体を晒すのでした。
それでも、娘は後悔しませんでした。
全身でアポロンを見つめ続けた、その日々を
思い返しなから、静かに微笑みながら土に帰るのでした。
それを、憐れんで見ていた大神ゼウス、アポロンの父は彼女に再び命を与えるのでした。
その朽ち倒れ土に突っ伏した顔から溢れた涙のような種を地中に埋めると、また娘は生まれ
アポロンが一年で一番長く天道を翔る夏の最中に一番美しい時を娘に与え続けたのでした。
娘は毎年アポロンが一番長く天道を翔る季節に花を咲かせアポロンを追いかけて見つめ続けるのでした。
嗚呼 私の太陽よ
私は、あなただけ見つめている
向日葵
ギリシャ神話 太陽と向日葵オマージュ
令和6年8月6日
心幸
「図太くなってよ」
遮光カーテンはまるで天の岩戸。
暗くした部屋で、蹲ったままの貴方を照らせるなら「君は太陽のようだ」と言われるのも悪くない。
でも、私は太陽にはなりたくないの。
私を貴方の世界の中心にしないでほしい。
貴方の世界では、貴方が太陽。
もっと自分を軸にして考えてほしい。
「君が眩しくて辛い」
そう言われた方が辛くなるってこと、わかってるのかな。
私の世界では私が太陽。
そして、月も地球も、名もなき星も全て私。
貴方もそれくらい言えるようになってくれたらいいのに。
でも、そうならない、なれない貴方が愛しかったりもする。
本当に私たち正反対だね。
幼馴染じゃなかったら、仲良くなれなかったかもしれない。
まだ外に出たくないなら、無理に出なくてもいい。
貴方の世界で貴方が太陽になるまでは、私が側にいるから。
それまでは、私が貴方の太陽の代わりになってあげてもいいよ。
────太陽
# 16 太陽
[太陽信仰と科学技術]
太陽は、奇跡だ。
太陽光が無いと、私たちは生きられない。
太陽光が無いと、植物が光合成できない。
太陽の熱で水が蒸発しないと、雨が降らない。
光を浴びないと、体内時計が狂ってしまう。
私たちが普段当たり前と感じている太陽は、
こんなにも私たちに奇跡を起こしてくれている。
古代エジプト王朝の遺跡は、太陽信仰が
色濃く反映されている。
ローマ神話も同じだ。
多くの神話に太陽神は登場する。
当時は、大自然によって命運が左右される
要素が多いために、より信仰心が
深まったのだと、エジプト王朝の書物に
書かれていた。
対して、現代はどうだろう。
太陽光が無いと困る課題は、
全て科学技術で解決することが望ましいと
されている。
科学技術は、本当に素晴らしい。
誰かのために、人類が時をかけて創り上げた
努力の結晶だ。
素晴らしすぎるが、それを扱う人類にとって
その技術は果たして身の丈に合っていたの
だろうか?
事実として、信仰心は風前の灯火だ。
信仰心の高い昔に比べて、実は新しいモノを
良しとする現代の方が劣っていたりはしない
だろうか?
太陽神の前に、矛盾した世界が映っていると
して、これは本当に恐ろしいことのように
感じてしまった。
【太陽】
わたしはイカロス
溶けて消える翼で
舞い上がる、空へ
太陽の神殿
遥か昔、まだ世界が今ほど複雑でなかった時代、ひとつの文明が誕生した。彼らは「太陽の民」と呼ばれ、その名の通り、太陽を崇拝していた。太陽は彼らにとって生命そのものであり、光と温もりを与え、作物を育て、生命のサイクルを維持する存在だった。
太陽の民の中心には、壮大な「太陽の神殿」がそびえ立っていた。神殿は純白の大理石で作られ、朝日の光を受けて輝く様はまさに神聖なものだった。神殿の内部には、太陽を象徴する黄金の円盤が祀られており、それが太陽の民の信仰の象徴となっていた。毎朝、神官たちは日の出とともに儀式を行い、太陽の恵みに感謝を捧げた。
太陽の民は、太陽神「スール」を信仰していた。スールは全知全能の存在とされ、彼の恩恵によって日々の生活が成り立っていると信じられていた。スールの怒りを買えば、日照りや災害が起こるとされ、太陽の民は常にスールの機嫌を損ねないよう、慎重に生活を送っていた。
ある日、異変が起きた。太陽が突如として姿を隠し、世界は闇に包まれた。太陽の民は恐怖に震え、神殿に集まって祈りを捧げた。神官たちはスールの怒りを鎮めるために、さまざまな儀式を行ったが、太陽は戻らなかった。闇の中、時間の感覚を失った人々は、絶望に沈んでいった。
数日後、神殿の神官長が一人の若い女性を呼び出した。彼女の名はエリサ、神官長の弟子であり、特別な使命を受けて育てられた者だった。神官長は彼女に、「太陽の神殿には、スールの怒りを鎮めるための最後の儀式がある。しかし、それを行うには純粋な魂を持つ者が必要だ。それが君だ、エリサ」と告げた。
エリサは驚きつつも、自分が選ばれたことを受け入れた。彼女は儀式のために特別な衣装を纏い、黄金の円盤の前に立った。彼女は目を閉じ、スールへの祈りを捧げた。その瞬間、彼女の体から眩い光が放たれ、神殿を包んだ。その光は次第に強くなり、まるで太陽が神殿の中に戻ってきたかのようだった。
エリサは光の中で意識を失ったが、彼女が目覚めた時、太陽は再び空に輝いていた。太陽の民は歓喜の声を上げ、スールの恩恵が戻ってきたことを祝った。エリサはその後、スールの神託を受ける巫女として崇められ、神殿での重要な役割を担うこととなった。
それ以来、太陽の民はより一層太陽を崇拝し、スールへの感謝の念を深めていった。彼らの信仰は、太陽が永遠に彼らを照らし続けることを信じる強い信念として根付いていった。そして、エリサの物語は、太陽の民が太陽と共に歩んできた歴史の一部として語り継がれることとなった。
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