『大空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
大空を見上げた
空の青さを知った
大空を見上げた
自分の小ささを知った
大空を見上げた
雲の形がまた変わってた
大空を見上げた
遠くにいるあの人が気になる
大空を見上げた
青が赤に変わってた
大空を見上げた
星と月が 静かに寄り添ってくれた
大空を見上げた
太陽が 私の背中を押してくれた
大空を見上げた
風が私の心の傷を労わってくれた
もう一度、
もう一度だけ、進める気がした
それは、ぬけるように青い空に一筋の飛行機雲がかかっている、そんな放課後のことだった。
「────...え...」
誰かいる。とっさに足がとまった。
最後の希望の階段をのぼる足が、とまった。
先客がいたらしい。
どうしようか、今日はやめるべきか。
ぐるぐると思考回路をめぐらせるも、やがて込み上げてきたのは、出鼻を挫かれたようなくやしさだった。
今日、人生をやめられる予定だったのに。ここで引き返してもう1日生きなければいけなくなるなんて絶対いやだ。
そもそもなんでこの先客のためにおれがほんのすこしの希望をねじ曲げなければいけないのか。
そんなことが、こころの奥底から這い出てくるようなどす黒い希死念慮とともに溢れだして止まらなかった。
「...なあ、」
さっきまで希望であった重い扉が軋んだような音を立てる。
屋上の縁に立っていた少年はあわてたようにばっと振り返った。
上履きのラインから見るに、こいつは後輩だろうか。
振り返ってくれたことをいいことに静かに声を響かせる。
「そうそのままこっち見といて。で、カラダもこっち向けんの。...そう、できんじゃん」
「な、んですか...っ、邪魔しないでくださいっ」
「ばらばらにくだけ散って内臓とか飛びでんだよ。あたりどころが悪ければ見てられないほどぐちゃぐちゃ。そんな姿を学校の奴らに見せることになるんだぜ?」
「っ...、」
それくらい知っていたのだろう。
でもたぶん死ぬことでいっぱいで考える余裕がなかっただけ。
...それはたぶんおれも同じ。
「こっち、これる?」
右手を差し出して、俺はおまえを求めているよ、と伝えたつもりだ。
少年はふるふると頭を振った。その表情はもう泣きそうだった。死ねる場所であるにも関わらず、まだ飛べていないのは、きっとまだ生きるか死ぬか迷っているから。
だから賭けに出た。
「じゃあ見ててみ。ここから飛び降りたらどうなるか」
「え...?────...っ、」
もともと飛び降りるつもりだったのだ。だからこの賭けは、おれにとってなんの害もない。
なんの躊躇いもなくフェンスに手を掛け、飛び越え───ようとした。
「いってぇ...なんだよ」
ぐいっと物凄い力で引かれた服の袖に、ふたりとも屋上に転がる。ビンゴ、と息を吐いた。
「だ、めです...っ、だめです、そんな理由で...っ」
「そんな理由って?」
「大した理由もなくみてて、てっ」
「じゃあきみは大した理由があるんだ」
「っ、」
屋上に転がったまま見上げた視界に気づく。
ああ、今日ってこんな快晴だったんだな。
「話してくれればいくらでも聞くけど?」
「っ、」
その少年は声を抑えるようにして泣き出した。
くやしい、くるしい、つらい。
そんな感情が乗った涙にほっと息を吐く。
「なんだ、泣けんじゃん」
少年は嗚咽の間に、え?と声を漏らす。
「泣けんのは悔しいからだろ。ほんとに死を願ってる奴はくやしくて泣かないんだわ」
誰も見てねえから好きなだけ泣きな、と屋上にへたんと座った少年の後頭部を引き寄せて、胸を貸す。
きっとおれもこいつも求めているのは他でもない人の体温だと思ったから。
─大空─ #147
(昨日は、ここ最近生きる糧となっていた一昨日発売の漫画を読みました。絵柄も、ストーリーも、キャラクター性も、ぜんぶ
ドストライクすぎた…
すれ違い共依存BLとか…最高でしかない……)
ちなみに上の話となんの関係もない
薄くスライスしたような空があって
そこには紙みたいな月が昇っている
冴えざえとわたしの上で広がる
安らかな息苦しさ
青いヴェールの慈しみに
色を持たない鳥が一羽
また一羽と溶けていく
『大空』
東雲のグラデーションの大空を
最期吸い羽ばたくオオムラサキ
♯大空
空を見上げた時
自分はなんてちっぽけな人なんだろうって
思ったりする。
何かの主人公でもないし
そんなの当たり前なのだけど。
私の憂いもすべて大空に溶かしてしまいたい。
─────『大空』
「大空」
ワタシの精神は大空に飛んでいきました
◆
財布の中身は大空に消えていきました
◆
夢も希望も大空に託しました
大空と聞くと、幼少期に読んだサッカー漫画の主人公を連想する。
世界各国の名プレイヤーが幼少期に夢中になり、必殺技を一生懸命に真似したというあの漫画だ。
大人になって読み返すとあり得ない技や展開の連続だが、幼少期は私も夢中になって技を練習し、スパイクに穴を開け母親に怒られたものだ。
もし、あの作品が現在で連載されていたらどの様に受け止められるのだろうか。情報がたくさん溢れ、どこにいても世界中のサッカーの試合が見られる現代において、当時と同じ様に子供達が熱中するのかというと疑問だ。
子供の創造力こそ大空に羽ばたく為の翼だったのかななんて思ったりする。
「空ってさ、どこまでが空なんだろうね」
私が言うと、
「どこまでもだよ」と君は言う。
「どこまでも、続いてる」
君が空を見上げて、私は君を見た。
そんなわけないじゃんと笑ってみるけれど、
君が言うならそうなのかもしれない、なんて思う。
神の言葉も、人類が時間をかけて確かめてきたことも、
何気ない一言だけで覆してしまうように。
君の目は、空に吸い込まれていくようだった。
この大空はきっと、どこまでも続いている。
テーマ 大空
大空
小さい頃は
広く感じたけれど
今は広さも感じない
日々過ごしていると
見上げることもなかった
たまにはぼんやり
見上げてみようか
いつぶりだろう、地面に身体の全てを預けてゆったりと空を見上げることなんて。
嗚呼、思っていたよりも世界はこんなに広かったのだ。
出来ればもっと早くこの事に気付きたかったなあ。
今まで感じたことのない激しい痛みも流れゆく朱も、全てが手遅れの証拠。
スマホを翳す群衆の何と愚かたるや。
お前たちも早く空を見るといい。
薄れゆく意識の中、眦から零れる一筋の涙を最期に私は目を閉じた。
大空
大空に飛ぶカイロス
いつかチャンスを見事ものにして
カイロスを見守る人々のそれぞれの思いを推し量る
大空を駆ける鳥のように
疲れても飛び続けていて、何者にも縛られて居ない存在になりたい
【今、私の願い事が
叶うならば翼が欲しい】
【この背中に鳥のように
白い翼つけて下さい】
【この大空に翼を広げ
飛んで行きたいよ】
【悲しみのない、自由な空へ
翼はためかせ行きたい】
言わずと知れた名曲の歌詞である
多くの人が、一度は口ずさんだ
歌ではないだろうか…
「大空」と「翼」
若い頃は、それほど歌詞をかみしめて
歌う事もなかったが、人生が長くなる程
しみじみと心に響くようになる
毎日、変わらぬ日常を生きながら
けれど、何だか少しの違和感を
感じつつ見て見ぬフリをする
何も覚えてはいないけれど、天を仰ぐと
何だかほっとするのは、自由な空から
舞い降りてきた…
そんな記憶が体の片隅に
刻み込まれているからかも知れない
誰かのせいにしないと決めたら現実は動いてゆくよ
「大空讃歌」
雨の日は 雨に打たれていよう
風が吹く日は 勝手に吹けばいいさ
雪の日は じっと地面のなかで 春を待つ
雷の日は 地面を踏んで リズムをとって踊ろう
晴れの日は きみがくるのを 待っていよう
昼も夜も
見上げると
圧倒的スケールで
静かに慰めてくれる
【大空】
冬至の日、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
目的を胸に翼を広げ、願いを叶えてください。
届かない思いなど、ありません。
心の中に宿る火種を温め、薪をくべ、
その炎が成長していくのを待ちましょう。
やがて、きっと大きな花が咲き誇ります
大空を見上げて
涙を堪える
あなた以外の前で泣いたりしない
この空はあなたと繋がってる
だから1人じゃない
芝生に寝転がると、雲ひとつない青空だった。
でも、個人的には、雲が少しあるくらいの空が、私は好きだった。
この季節にはよくある天気だけど、雲がなさすぎると正直外に出るのは億劫になる。じゃあ、なんでそんな天気の中芝生に寝転がっているか。
それは、私が今仕事から逃げてきたからだ。かといって、家に帰る気分でもない。だから、目についた人気のない芝生広場に立ち寄った。
普段はこんなことはしない。虫は得意じゃないし、服が汚れたら洗濯が大変そうだし。でも、今はそんなことどうでも良かった。
少し生暖かい風がふく。私は一度起き上がって、鞄の中から水筒を取り出し、思い切りあおぐ。体の中に冷たい液体が流れて、少しだけスカッとする。
そして、もう一度寝転がる。もう、風はやんでしまっていた。深呼吸をすると、先程の冷たい液体を上書きするような空気が体に流れた。
ぼんやりと、青を眺める。その中に、あるかどうかも分からない白を探して。そんな不毛なことをしているうちに、だんだん瞼が重くなってくる。
抗おうとは、考えなかった。今はただ、追われているものから少しだけでも逃げたかったから。
目を覚ます。どうやら、夢を見ていたらしかった。
目の前には、空。黒い大空に、点々と輝きが散っている。
起き上がると、ちょうど冷たい風が吹いてきて、思わず体を震わせた。夢の中の季節とは違うのだから、ずっとこうしていては風邪をひいてしまうだろう。
鞄の中から、コンビニで買った温かいレモンティーを取り出す。仕事先で開封したカイロと一緒に入れていたからか、完全に冷たくはなっておらず、心ばかりの温かさを保っていた。
ちびちびと飲んで、息を吐き出す。その息は、白く染まり始めていた。
レモンティーを鞄にしまって、代わりにスマホを取り出し、立ち上がった。スマホはチカチカと点滅して、誰かからの着信を知らせていた。
きっと、仕事関係だろう。相手を見なくてもなんとなく分かる。でも、あの時のように逃げようとは思わなかった。
きっと暫くしたら、また電話がかかってくるのだろう。だから、それまでは少しだけ休ませてもらおうか、なんて考えながら、私はゆっくりと歩き出すのだった。
青い空に 線を引いて
どこまでもお行きなさい
例え 誰かの空を 割ったとしても