『大空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
大空
溶けて行きたくなる。
どこまでもあそこの中に。
浮かんで消えていくように
大空、大きな空?大きいって、何と比べているんだろう。大空、小空?
双子の姉と共に旅立って数年が過ぎた。
いろんなところに行った。大きな国から小さな村まで。
平和だったり、争っていたり……いろんな人がいた。
僕たちはそこでたくさんの人助けをしたり、事件に巻き込まれたり……様々な経験をした。
今度はどこに行こうか? そう姉に訊くと、彼女はにっこり笑って大空を指さした。
そういえばこの間、この世界で一番大きな国の図書館で古びた本を読んでたっけ。
昔から度々観測はされるものの、前人未到で何もかもが謎に包まれた大空に浮かぶ城の目撃集をまとめた本を……
あそこまでどうやって行くのか想像もつかないけど、姉のことだからそこまで行ける心当たりはあるのだろう。
そうでなくても、僕たちなら大丈夫。
二人で力を合わせればなんだってできる。
今までもそうしてきたんだから。
大空って何だろう。大きな空?
空って何だろう。宇宙の入口?
宇宙って何だろう。君のこと?
題:大空
草原に寝転がって
視界には広い空しか映らない。
今なら、いまなら
空を飛べる気がするのに。
┊︎大空┊︎
澄み渡る大空を見るといつも僕がこの世界からいなくなっても何も変わらないんだろうなって思わされる。
この世界からみたら僕の存在なんかごみだ。
僕たちが自分の細胞が一つ死んでも何も感じないのと同じ。
死んだ細胞にみんな悲しみなんか覚えないでしょ?
世界で考えたときも同じ。
人が一人死のうが世界からしたら何も感じない。
人っていうのはちっぽけな存在なんだよ。
一人くらいいてもいなくても世界が変わることはない。
何かをやらかしても世界からしたらかすり傷すらつかない。
だからそんな背負い込まずに生きていいと僕は思う。
僕も君も身近な人間からしたら大きな存在なのかもしれないけど世界規模でみたらただのごみ。
世界は何も感じないし影響もない。
君にも僕にも世界全体に影響を与える力なんかない。
あったとしてもすぐ忘れられる程度の影響力。
だからもっと気楽に生きようよ。
周りのことを気にしてたら辛くなるからだめ。
世界規模で考えてみて。
ちょっとは楽になれると思うよ。
▶51.「大空」
50.「ベルの音」
:
1.「永遠に」近い時を生きる人形✕✕✕
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「今日は晴れ、ね」
花街の女、子猫は、いつものように開けた窓から外を見ていた。
小さい頃はお使いを頼まれるたびに外に出ていた。
不吉といわれる黒髪のせいで虐められることも多かったが、
それでも外に出るのは好きだった。
だが、お使いを頼む側になってからは窓から眺めるばかりで、
自ら外に出ることをしなくなった。
大好きだった母親と同じ黒髪。
窓から入る風に煽られ、そよぐ。
冬の風は冷たいけれど、それでも昼下がりなら気持ちがいい。
成長した子猫の黒髪は「妖艶」と映るらしく、
客からの人気がそこそこあるのだから人間は誠に勝手である。
もっと見上げれば、視界いっぱいの大空。
人形が同じ天気の場所にいれば、きっとその旅は順調に進むであろう。
そうであって欲しい。
渡り鳥だろうか、上空に小さく、鳥が2羽飛んでいくのが見えた。
「✕✕✕も、仲間ができればいいのにね」
花街を、ううん。
いっそのことなら、この街を出て本当の外を見てみたい。
花街の子猫ではなく、ただの人間として。
夢見る気持ちを新たに、子猫は窓を閉めた。
大空
目を覚ませば、風が心地よく吹く。
広いこの世界から私は、下の世界を覗く。
忙しくしている下の世界は、騒がしい。
だけど、私はそんな世界を愛している…
だって、誰かが私のいる世界を覗いて真っ直ぐな目を取り戻して、前を向くから。
私は、きっと下の世界の人には見えない。
だけど、誰かが私のいる世界を覗いたなら私は笑顔で手を振るの。
真っ直ぐな目を取り戻してもらうために…
ほら、今日も誰かがこっちを見てる。不安な顔をしないで?。
気づかないかもしれないけど私はこの広い世界から、応援してるよ…
《空を飛ぶことは出来ない》
苦しい時、私は空を見上げる。
大空は透き通った青い色をして、吹き抜ける風は頬を撫でる。
雄大な空を飛ぶ鳥は自由に羽を広げて遠くへと飛ぶ。
私もあの鳥のように、ここから抜け出してしまいたい。
涙がこぼれないように見上げた空に憧れを抱きながら、
私は翼の代わりに、この足で地を踏みしめ、
また今日を生きてゆく。
私には太陽に向かって飛ぶほどの勇気は無いから。
大空を舞うその翼。
ふと、もう戻ってこないのではないかと不安になるときがある。
掴んだら、戻ってきてくれるだろうか。
【大空】
______
痛いと言ってはたかれるかも知れませんね。
お題「大空」(雑記・途中投稿)
前から何度か書いているけど、最近また空を見上げてねぇなぁと思ってしまう。
冬だし寒くなってきたから星も綺麗に見えるはず。いや無意味に上に向かう明かりが多い都会ですが。
いろんな意味でね、広くて澄んだこの大空に行きたいなってたまに思う。
声に出したら大ごとになるから言わないだけで。
楽しい時も、どん底に落ちた時も、そう思っている自分がいたりする。
ちっちゃいころの自分も、ちょっとだけ大きくなった自分も同じことを考えているなんて笑っちゃうよね。
今の私の空は真っ暗。雨が降っている時もある。
いつになったら晴れるのかな。
……晴れる日が来るまで生きていられたらいいね。
by かんらんしゃ?
お題「大空」
「見上げてみれば、遥かなる空。私はその大空に羽ばたいて行きたくなった」
─────とでも思うのだろうか。天を仰ぎ、続けて考える。
無知で傲慢、世間知らず。
彼等にピッタリの言葉である。彼等がこの言葉を生み出した時、まさか自分がそれに当てはまっているなんて考えもしないだろう。やはり、如何にも傲慢である。
他の空を見た事がないのに、何故彼等は自身の星の空が大きいと言えるのか?何と比べて大きいと?まさか井戸の中の小さな生物と比べている訳ではあるまい。
"地平線"やら"天球"という語があると知ったとき、思わず嗤ってしまった。
嗚呼、本当に彼等は"大空"を知らないのだな
と。見渡せど見渡せど端の見えない空を。惑星が球である事を忘れさせる本物の大空を。
視界を埋め尽くす大嵐。何処までも続く惑星の環の影。それ等を見た事ないのによく言うものだ。
自身の母星の空に思いを馳せれば、ちっぽけな空に希望を託すこれまたちっぽけな彼等にまた笑いが込み上げてきた。
【⠀大空 】
5 大空
雲一つない空が嫌いだ。
晴天が嫌いだ。
どこまでも続く青い空が嫌いだ。
――ああ、血が飲みたい。
燦々と照りつける太陽の光を、いまいましげに睨みつけた。
漆黒の細い糸を綺麗に織りこんで作られた大きな傘に、縮こまって苛立ちをあらわす。
ついで、アスファルトに照り返す陽光にも腹立つ。
この不自由な身体になって、まだ、五日目の朝のことである。
【大空】
泣きたい時に、涙が溢れないように上を向くと、青色が進めと教えてくれるという話を聞いたことがある。
でもさ、
こんなに滲んでいる青信号なんて見たことないんだよね
…進むけどさ、止まれないから
【大空】*194*
空を眺めるのは好き
雲のカタチや虹は癒される
夕景は落ち着く
公園の木陰で寝ころんで
一緒に空とか見られたら最高〜
お弁当はまかせて♪
ずっと自分を押し殺して 無理をして
辛かったのに気付かない振りをしていた
狭い世界の中で失う事を恐れて逃げていた
自然に呼吸ができて笑えて隣でぐっすり眠れる
そんな自由さを手に入れて 初めて感じた
「大空」
作品41 大空
やっぱさ。人間誰しも空飛びたいって思うときあんじゃん?なぜか僕達は、空に強い思いを抱いているから。ほら、その証拠に、自由を絵として表すときに、大体は空を写してたりするし。
それだけ、空って大切で憧れるものなんだよ。
だから、僕が今からすることも、全部憧れから来てるだけ。だから、気にしないで。
さっきから一生懸命そっちで、相談乗るよとか早まらないでとか言ってるけど。こっちからしたら、終始意味わからなくて、若干の恐怖を覚えてるよ。
ずっとさ、空に行ってみたかったんだ。羽なんて僕らには存在しないけど、大きな翼を広げて大空に飛び立つ。なんかいいなって思わない?
そしてその願いは高ければ高いほど。空に近ければ近いほど、叶いやすくなってく。
わかる?あ、いや分からなくていいよ。共感されるなんて思ってないから。
でも一つお願い。いい?ありがと。
僕の。俺の夢、止めんなよ?
⸺⸺⸺
希死念慮の形は人によって違うよーって話です。
【大空】
この大空を
いつか自由に飛びたい、羽ばたいて行きたい
そう思っていた
自由を手に入れるための
未来という名の大空に羽ばたくための
翼は持っていたはずだった
形や色は違えど
みんな等しく
夢を描き、未来へと飛ぶための翼
大きくなるにつれ
それは折られ、直され
平等という名の矯正をされて来た
抱いていた夢は消え
現実を知り
社会という箱庭で
身の程に合った生き方を知っていく
こんなことなら
初めから夢など見なければ良かった
個性などなければ良かった
そうすれば、苦しみや悲しみなど
知らないでいられたのに
今日も未来ある子供達の翼を
折り、直し、矯正していく
“ごめん、ごめんね”と届かぬ声をあげながら
小さな頃、家の小さな窓から空を見た
もっと大きな空を見たくなった
少し経って庭から空を見た
もっと大きな空を見たくなった
大人になって山の上から空を見た
もっともっと大きな空を見たくなった
さらに経って宇宙から空を見た
空はなくなってしまった