『大空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ほんとうに真上を向いて空を見上げた
青が包んでくれた
青が洗い流してくれた
大空。
いつも違う顔を見せてくれる。
思い通りにならない日もある。
でもいつもそこにある。
ただ果てしなく。
良い時も悪い時もそこで見ててくれる。
ありがとう。ただそれでいい。
#大空
果てしなく広がっている
時の流れによって色を変え
涙を流す
そんな美しい空を私と大切な貴方と見るのが
私の小さな夢だった
「大空」
空を見上げて君を想う。
連絡先ももうわからないけど、
きっとこの空の下のどこかで元気だと信じてる。
それだけで、私も元気でいられる。
仕事の帰り道、ちょっと家賃の高そうなマンションの入り口に、鳥の死体があった。
びっくりして、何度も見た。
胸に穴が空いており血が出ていた。
色や形が見たことなく、写真に撮って、
調べようと思った。
が、携帯のフォルダに入れたくないと思い、
撮らなかった。
次の日、鳥は消えていた。
図書館に行って、鳥の図鑑を見た。
あの鳥のような鳥はいなかった。
少し、ホッとした。
大自然の壮大さに憧れていた。特に、果てなく広がるあの空が、好きで、触れたくて、遠くて。憧れていた。
遍く世界の全てに存在している空は、時や場所に応じて様々な表情を見せてくれる。駆けてゆく星々の光る夜の空、大輪咲く夏の空。或いは、雲と広がり海と連なる晴れた、大きい空。
あの向こうへ飛んで行けたら、どれほど素晴らしいだろう。そう思って、今、私は筆を執る。
文字は、絵は。色は、空を象ることができる。私は今、空に触れている。その遠さに、触れている。だから私は詩を書いて、絵を描いて生きる。遠くまで飛んで、もっと、もっと、遠くまで。
それが果たして前かなど分からない、誰が教えてくれるわけもない。いつか落ちるかもしれない。下を向けば怖いかもしれない。
高いところは、空は時折酸素が薄いから。息をすることも時に苦しい。生きることは、苦しい。この翼は、折れてしまうかもしれない。けれど。
それでも、進む。この世界へ飛び立つ。羽を広げて、遠く広がるあの大空へ。その先に、描いた理想などなくとも。
私は、あの空の向こうを見てみたい。誰が何を言おうと構わない。
だから、君も共に行かないか。あの向こうに広がる世界は、空は、どんな色をして、どんな形をしているのか、知りたくはないか。
1人で飛んで行くのは楽しい。自由な世界は好き。でも、君と共に見る空は、また違った美しさを描いてくれる。
そんな気がする。
そんな気がしたんだ。
「大空」
朝、雲が運んだ水気は、空中にあって落ちず水。
雲に隠れて雪となり、揺らめきながら降りてくる。
空に雲がどこにも無い、昼、突き抜ける日射と座り崩れる雪に。
空気の水気はそのままに、今日も積もらなかったな。
情緒のない、夜。
大空というものを、写真でしか見なくなった。
たまには都会の喧騒を離れて、海にでも行ってみようか。
【大空】
どこまでも遠く広がる大空を眺める。この空はきっと、君の元まで繋がっている。
旅立ちの前日に君から贈られたストールに、口元を埋めた。別に君のことが嫌いだったわけじゃない。それでもあの狭苦しい村では、私は思うように息ができなかった。夫を立てる良き妻となれと強要してくる両親も、閉鎖的で古臭い慣習ばかりに縛られた村の空気も、何もかもに耐えられなくて、真冬の寝台列車に一人で飛び乗った。
君は今でも、雪に覆われたあの村にいるのだろうか。親の決めた許嫁として、私を大切にしてくれていた君は今ごろ、誰か好きな人を見つけて添い遂げているのだろうか。そうであってくれれば良いと願う。こんな跳ねっ返りな娘のことなんて忘れて、幸せになっていてくれれば良いと。
吐き出した真っ白い息が、遥か高い大空へと吸い込まれていった。
貴方のせいで淀んだの。だからおねがい、晴らしてよ。
#大空
「鳥のように自由に空を飛びたい」
なんていうけれど、ヤツらはたまたまこの世に生を落とされたとき鳥だっただけで、ヤツらから見たら
「あぁ、人のように自由に地面を走り回りたい」とか
「あぁ、人のように言葉を巧みに操り異性にプロポーズしたい」だとか
あるいは「満員電車に揺られてぎゅうぎゅう詰の感覚を味わってみたい」とか思ってんじゃなかろうかね。
最後のはないか……
でも季節によって住む場所変えて、その度に長い距離を移動する。
果たして、それが自由かね?
「なぁ、聞いてるのか?」
飼い猫は飼い主の戯言をあくびをしながらかわしている。
「お前のようにこたつで丸くなって寝ていたいよ、オレは」
仕事行きたくない……
そんな俺の気持ちとは裏腹に今日の空は晴々としている。
青く澄んだ大空に目を向けると
自由な気持ちが胸に広がる
風に身を委ねて、自由自在に舞い上がりたい
大空には、限りない可能性が眠っている
遥か彼方に見える雲の彼方に
新しい世界が広がっているような気がしてくる
大空は、夢を叶える場所でもある
挑戦し続けることで、自分の限界を超えられる
大空には、どんなに遠くにいても繋がりがある
同じ大空の下、誰もが自由に生きている
大空よ、私たちを自由にしてくれ
夢を追いかけ、未来へと進んでいけるように
「星空、空模様、空が泣く、あいまいな空……
『空』が付くだけで、これで、9例目なんよ」
ここに天気ネタ・雨ネタが入れば、ほぼ1ヶ月に1〜2回、相手にしている「空」。
なんだよ「きっと数日後には大空の上をサンタさんがソリに乗って来るんだぜ」か?など捻くれて、某所在住物書きが、しくしく未だに痛む腰をさすりながら、スマホをポンポン。
昨日捻挫して、未だに少し尾を引いているのだ。
「……そういや、『痛いの痛いの飛んでいけ』って、どこに飛んでいくんだろな」
ポンポンポン。次回題目配信まで、残りわずか。
物書きは今日も、物語のネタで途方に暮れる。
――――――
最近最近の都内某所、某職場。
保温靴下と、ホッカイロを仕込んだひざ掛けの耐寒装備をした後輩が、先輩からミルク入りのコーヒーを受け取り、ひと息ついている。
可能であれば、2枚合わせのひざ掛けで自作したケープポンチョなども、肩から羽織りたいところ。
しかし悲しいかな、その職場は、この後輩のような体質の従業員に配慮が無かった。
唯一の救いは温かい飲み物程度か。
「ヘイ先輩、オッケー先輩、なんか冷え性と寒暖差アレルギーに効きそうな豆知識かレシピ言って」
「ピロン。あのな。いきなり話題をフられても、申し訳無いがすぐには思いつかない。つらいのか」
「べつにー。何でもないでーす」
ネット情報に依るものの、女性7割、男性4割程度は冷え性の症状を自覚しており、かつ年代では30代がピークであるという。
この後輩も、30こそ到達していないものの、
昨今の気温の乱高下、冬の最低気温によって、
つま先を指先をそして足元そのものを、ひやり、冷たくしている。
後輩には「現在26℃です」と表示する温度計付き置き時計が、嘘をついているように感じられた。
「そこまで明確な話題フリを、何でもないのに出す筈が無いだろう」
「意外と本当に何でもなかったりする。冷えるのなんて、いつものことだし」
冷え性と寒暖差アレルギーねぇ。
先輩は窓の外を、その先に広がっているであろう(けれど、コンクリートジャングルを構成する建造物に遮られて少ししか見えぬ)大空を見る。
冬の朝夕にこの大空が晴れると、放射冷却により、気温が降下しやすい。
今日の天候も文句なしの晴れ。後輩には憎々しい限りであろう。
が、後輩はそれを聞きたいわけではあるまい。
ならば本日12月22日、冬至とセットで語られることが多い、ゆずの効能は?
先輩は窓の外の大空から目を離し、己の通勤バッグを、正確にはその中に忍ばせているゆず茶を見る。
ゆずは体を温める効果があると、信じられている。
実際にそういう効能を持っているのか、実はそれを期待されているだけだったりするのかは、咄嗟には、分からなかったが。
「コーヒー飲み終わったら、」
ぽつり。先輩は己の後輩に、今朝通勤途中に購入してきたばかりの、ゆず皮入りな日本茶を、そのティーバッグのパッケージを見せた。
「これでも、試してみるか?」
後輩は首を傾けて、更に傾けてから、先輩の持っているパッケージをじっと観察した。
「ちょっと前に先輩が飲ませてくれたやつだ」
後輩は言った。
「アレだ。おいしいやつだ。冬至の期間限定品」
平成30年
私は将来観光農業の道に進み多くの人に笑顔になって欲しいと考えるしたがって農業の基本を学ぶために有馬高校に入りたい。
有馬高校に入り1番したいことは作る・販売の過程だなぜなら私は人とのコミニケーション能力があまりないだから自分の好きなことである自然に触れ人とのコミニケーション能力をつけたいそして販売を経験することによって観光農業だけでなく販売に関する能力も上がり観光農業の職につかなかったとしても寄り良い経験になると考えた。
夏休みなど長期休暇を使い本場の農家さんの技や機械などを体験することができ、機械の資格をとったりもすることが出来るしたがって私の将来したいことについてまっすぐ進み深く知ることができると考えた
大空
青い空を見上げてあなたは言った。
「空ってさ、地上からどのくらい先まで見えてるか知ってる?」
「えっ、知らない」
「大体20km先まで見えてるんだって。ほら、あれ見える?」
伸ばした人差し指の先に、白く光るジェット機が空高く飛んでいく。
「ジェット機は高度約1万メートルの上空を飛ぶから、それよりかなり遠くまで見えてるんだ。――なんかすごいよね」
大空を見上げると、消えてしまった人のそんな言葉を思い出す。胸の痛みは消えないのに、なぜか救われている。
#126
『大空』
大人になるにつれて目の前にある現実が怖くなってきた。頑張っても頑張っても頑張り続ける日々が続く。悩みのない日なんてない。子供の頃も悩みはあった。でも最近は常に悩んでいてなんとも言い表しにくい不安に押し潰されそうになっている。物を買ったり、好きなものを食べたり、映画を観たり、趣味を楽しんだり、人と話したり。気晴らしは出来ても解決は出来ない。一体いつまで私は苦しむのだろう。限りなく広がる空に手を伸ばし、私がとけて無くなるように願う。
〚大空〛
ふと窓の外に目をやると、神様が大空から地上に向かって、ラッキーの種とアンラッキーの種を振りまいているのが見えた
この世の中で正しいとされている生き方を普通にできる人
社会に適応できない人
たくさんの人に共感・同情してもらい、適切な支援を受けられる悩みを持っている人
見下されたり、冷たい視線を向けられたりと、誰にも理解されない悩みを持っている人
自分がどんな人間で生まれてこれるかは、神様の気まぐれ次第なんだなと思った
「大空」
果てしなく続くそれにもいつか終わりが来るのだろうか。
許されるならばそうであってほしいと思う。
あなたの言う、みんないつかは終わるという言葉が嘘であってほしくないから。
そうは思うのだけれど、頭上の広大な空間がどこまでもいつまでも続いていて、
私の辿り着いた先にあなたがいたらいいのにとも思うのです。
そうして一緒に浮かび上がって、青も赤も紫も灰色も、眩く輝く星々も、
あなたと共に見られたのならきっと素敵だったでしょう。
灰色の雲。白い雪。よくよく見ると大小も形状もすべて異なるそれらの向こう側を、何をするでもなくただじぃと見つめる。
夏はもっと広かったので狭いと思っていたけれど、こうしていると、やはり空は空なのだなぁと悠長に考える。指先は悴んであまり感覚がない。
「──やぁっと捕まえた!」
そんな左手に、柔っこくて温かいものが触れる。見ると、よく知った顔が鼻を真っ赤にして、肩で息をしていた。
「やあ。遅かったじゃないか」
「遅かった、じゃないんですよ! 紙切れひとつっきり置いていったい何処に行ってたんですか」
「いや~、こんな見事に雪が降っていると、もっと近くで見てみたくなるものだよねぇ」
「そんな悠長なっ」
だいたい貴方は──と、いつもどおりのくどい説教が始まる。やれやれ、心配性なひとだなぁ。
「お説教はあとで聞くから、一先ず家に帰らないかい? 君もこんな寒い中を走っていたんだ、随分と体が冷えてしまっただろう」
「誰のせいだと……?」
むっと口を尖らせるそのひとの手をひいて、僕はもうすっかり冷えてしまったから温かいお湯に浸かりたいなぁと言えば、眉間の皺も少々緩んで、仕方ありませんね、と手をひかれる。
ぼくよりも低い位置につむじの見えるそのひとの背中を眺めて、あんなに小さかったのに、もうこんなにも大きく立派になったのか、と感心する。ひとの成長とはこんなにも早かったのか、と。
他人に心労を掛けるのが嫌で常に心配する側にいたものだけれど、たまには、こうして心配されるのも悪かないな。
少し遠くにあるあたたかなオレンジから、芋粥の匂いがした。
▶大空 #49
最近
ずっと下ばっかり向いていて
空の色を忘れてしまいそうだから
アホみたいに鮮やかな
青色のワンピースを着てみる