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大自然の壮大さに憧れていた。特に、果てなく広がるあの空が、好きで、触れたくて、遠くて。憧れていた。
遍く世界の全てに存在している空は、時や場所に応じて様々な表情を見せてくれる。駆けてゆく星々の光る夜の空、大輪咲く夏の空。或いは、雲と広がり海と連なる晴れた、大きい空。
あの向こうへ飛んで行けたら、どれほど素晴らしいだろう。そう思って、今、私は筆を執る。
文字は、絵は。色は、空を象ることができる。私は今、空に触れている。その遠さに、触れている。だから私は詩を書いて、絵を描いて生きる。遠くまで飛んで、もっと、もっと、遠くまで。
それが果たして前かなど分からない、誰が教えてくれるわけもない。いつか落ちるかもしれない。下を向けば怖いかもしれない。
高いところは、空は時折酸素が薄いから。息をすることも時に苦しい。生きることは、苦しい。この翼は、折れてしまうかもしれない。けれど。
それでも、進む。この世界へ飛び立つ。羽を広げて、遠く広がるあの大空へ。その先に、描いた理想などなくとも。
私は、あの空の向こうを見てみたい。誰が何を言おうと構わない。
だから、君も共に行かないか。あの向こうに広がる世界は、空は、どんな色をして、どんな形をしているのか、知りたくはないか。
1人で飛んで行くのは楽しい。自由な世界は好き。でも、君と共に見る空は、また違った美しさを描いてくれる。
そんな気がする。
そんな気がしたんだ。

12/22/2023, 8:41:29 AM