『大空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「大空」
小高い丘の上から全速力で自転車を漕いだら
大空に行けるんじゃないか、飛べるんじゃないかて
思っていた少年がいたらしいよ?
大空_。
吸い込まれそうなその瞳に
わたしはいない
眠れない夜
タバコ片手にベランダで揺蕩う
3『大空』
限りになく広い大空を見るのは好きだけど
10秒以上見続けることはしない
大空に落ちてしまう恐怖を感じるから
でも屋根の下からならいくらでも見てられる
見える空は小さくなるけど
他人からしたら些細な不安にかられ
楽しみきれない性格、初めて言語化できた
午後の授業が何となく面倒になって不良のように授業をサボってた午後14時。
いつもは真面目に受けるしサボったりはしないけど、今日は電池が切れたようにぷつんとやる気がなくなった。
とうとう座ることも億劫になってゴロンと硬いコンクリートに寝転がる。
「…かたっ、」
もちろんふかふかなはずもなく。
ごちん、と鈍い音がした後に頭部に鋭い痛みがはしった。
今日は何だかツイてない。
もういっその事帰ってしまおうか。
あ、でも放課後に先生に会いに行くルーティンが崩れるのはちょっといやだ。
「どーしようかなぁ〜」
「なにが?」
「へぇっ!?!?」
独り言で呟いた言葉にまさか返事が来るとは。
慌ててドアの方を見れば、珍しく白衣を着た先生。
国語系の先生なのに白衣を着てるのは未だに謎。
「貴方こんなところで何してるのよ、」
全て見透かしたような笑みを零した先生は手から何かをこちらに投げた。
慌てて両手でそれを受け取る。
それは紙パックの苺ミルクだった。可愛いチョイス。
「…まぁ、サボりたい日もあるよね。今日は特別、俺もサボっちゃおうかしら」
「……先生は働かなくちゃダメですよ」
「えぇ、横暴!ほら、生徒を見守るのも教師の仕事ってことでさ!」
よく分からない理論を展開した先生は私の隣に座ってそのまま横にころがった。
上から見下ろす先生もめちゃめちゃにかっこいい。
気の抜けたような表情をする先生が好きだ。
私にトクベツに優しい先生が好き、だ。
「先生、月が綺麗ですね」
「………雨がやみませんね、」
ぽつりと零した先生の声は少し震えていた。
その日の大空は嫌になるほど眩しい快晴だった。
2023.12.21『大空』
先ごろ亡くなった作家の山田太一には『飛ぶ夢をしばらく見ない』という作品があった。時間逆行というファンタジー要素のある小説だ。
読んだ当時はタイトルと内容の関連性が分からなかったが、改めて考えてみると、飛ぶ夢は若さの象徴なのかもしれない。だとしても、やはり関連性はいまいち分からないが。
実際に、飛ぶ夢というのは若年層が多く見るものらしい。大空を飛び回る夢はいかにも高みを目指す感じがする。
自分も子どもの頃は空を飛ぶ夢を見ていたと思うが、成長とともに低空飛行になっていった。最後はジャンプしてちょっと飛ぶ程度。
夢占いによると低空飛行はストレスが溜まっている状態を表すらしい。
そのうち飛ぶ夢どころか、早く行かなければいけないのに、足がずっしりと重くてなかなか前に進めない夢を見るようになった。
この夢は本当によく見た。これはあえて調べなくてもなんとなく意味はわかる。
そして最近はというと、もう見た夢すら覚えていない。
『大空』
空ってさ200色あんねん。
いや、本当は透明らしいです。
今日はふざけたい気分だったみたいです。
すみません。
大空 薫る春に見上げたアスファルトの点
闘志 東の山に絡む雲つまみ描くは理想
緊張 大胆かつ冷静に空気を彩るんだ
残雪 汚れていようともあった過去
大空 薫る春の素敵な予感が響き渡る
生きてりゃみんなこれで繋がってるし、あの世のみんなともここから割と繋がってる気がしなくもない。
大空さんこれからも頼みます。
「大空」
やっほーい!
きーもちーーーい!
僕は今、
人生で初めて空を飛んでる!
広い広い街の上を、
大空を、
鳥になった気分だ!
何処までも澄んでいる晴れ渡ったデジタルワールドの大空に、黒く大きな翼を広げ飛ぶ一体のデジモンがいた。
名前はベルゼブモン。安藤探偵事務所の仲間の一人である。
普段は愛車(?)のベヒーモスに乗り大地をツーリングしているのだが、今日はとある理由でブラスト•モードになっていた。
その理由は探偵の助手が「空を飛ぶのってどんな気分なの?」と聞いてきたからだ。
だからいまその助手を抱えて飛んでいた。
ちなみにその助手は目を輝かせながら必死に自分にしがみついていた。
楽しいのと怖いのが合わさっているのだろう「すごい!」「たのしい!」「風が気持ちいい!」「でも怖い!!」と叫んでいる。
正直耳元で叫んでいるため耳が痛くなったから下ろそうと思う。
流石にそれを言うのはアレなので「疲れたから降りるぞ」というと少し残念そうな顔をした。
また飛んでやるというと嬉しそうな顔をした。
ころころと表情が変わるものだと思った。
たまには思いっきり大空を飛ぶのも悪くないな。
私は今、なぜか気分が上がっている。
本当に、人生で思わず「大空」に飛び出したくなるほど気分が高揚することはあったんだと、なんだが不思議な発見をさせられた。
"大空"
今日の昼時はとても綺麗な青空で、そんな空を窓越しに見ながら昼食を摂った。
絵の具を溶かしたみたいに綺麗な青色で、雲も極端に少なくて。
外の景色と相まって、まるで絵画のようだった。
ハナは、ご飯を食べた後すぐ窓の近くに行って四肢を大きく広げて、お腹を天井に向けて日向ぼっこしていた。
ご飯を食べた後だから、お腹がぽっこり出ていて可愛かった。
俺が業務に戻るまで、ずっとそんな感じだった。
いや、部屋を出て扉を閉める時もそうだった。
……多分、俺が部屋を出た後もしばらく同じ体制だっただろうな。俺しかいなかったからいいけど、ちょっとは警戒心持て……。
背中を押してくれる時も
眩しさにひるむ時も
心に靄がかかる時も
切なく息ができない時も
涙であふれる時も
足が浮き立つ時も
そこにあるだけなのに
全ての感情を包みこんでくれる
大切な友人。
「大空」
私を置いていったあの人は
大空の上で今何をしているのだろうか。
……死ぬ時は一緒だと、そう言ったのに。
私を光の元へ連れ出したあの人は、私を置いて。
/大空
#大空
曇空でもその先には青空が
君と眺める空はいつも綺麗
その時 指揮者は空を指し示す
全ての歌声が
全ての楽器の音が
思い切り伸びやかに
大空の果てまで届くように
ありったけの思いを解き放って
世界に響け
「大空」
#279
吸い込まれそうな青い空。
あぁ、そうだ、確か僕たちはそこからやってきたんだ。
広い広い空でした。
一面、分厚い雲で覆われていて、時おり雨が降り注ぎます。冷たい雨です。
傘を差したその人は、毎日のように僕を刺しました。けれど、どれだけ血が流れようと、それが人目に触れる前に流されてしまうのです。
傷つく僕を憐れに思ったのか、優しい人が屋根のある場所へ連れて行ってくれました。
広い広い空でした。
けれど僕に許されたのは、ほんの僅かに切り取られた丸い空です。
限られた空を与えてくれたその人は、全ての窓に鍵を掛けました。
雨粒の冷たさに凍えることはもうないのです。しかし、ときおり差し込む光の温かさや、そよ風の心地よさを感じることもできません。
閉じ込められた僕を憐れに思ったのか、優しい人が太陽のある場所へ連れて行ってくれました。
広い広い空でした。
太陽がギラギラと輝き、雲ひとつありません。
僕を外へ導いてくれたその人は、休むことなく大空の下を歩き続けました。沢山の人が、同じように歩き、走り、時には踊っていました。
風を感じることかできます。でもそれは、肺を焼き尽くさんばかりの熱風です。湖も、川も、水溜まりもなく、休む事も許されませんでした。
枯渇する僕を憐れに思ったのか、優しい人が水をくれました。
広い広い空の下、飲み干した水はとても冷たく、僕を潤してくれました。はじめて、僕は生きているんだと思えました。
だから僕は、それが毒だと気付いても、嬉しかったのです。
死にゆく僕を憐れに思ったのか、優しい人達が花を手向けてくれました。
広い広い空でした。からっぽの命で見上げた青は、今までで一番綺麗でした。
空ならすぐ何処にある。
顔さえ上げれば見ることができる。それが空だ。
だが大空というには憚れる。必ず視界の隅に建物やら電柱やらは見えて仕舞う。人間がやったことだ。それも多くの人間が。
だからこのことについてあれこれ言う資格はないのだ。
資格は無いが一度でいいと空に近い場所を目指した。
幸い私でも行ける場所である。
山の上だ。一応初心者でも登れるものを選択した。
選択はしたがやはり初心者。目的の標高につくのに、酷く時間がかかった。
私は感動で息をのんだ。
冬の空はよく見れば水色の向こう側にほんのり藍色が見えるのだ。だから冬にこそ空を見ていた。
山の上の空の藍色はそれ以上に鮮明だった。
もっと高い空から大空を見たい。
大空
何処までも広がる大空。そんな大空を愛する君と二人で芝生に寝転がりながら、大空の様に広い心で見ている。あー。この時間が好きだ。二人で芝生に寝転びながら大空の下でイチャイチャしているこの時間が。私は、その流れで、「あーぁ。いつか私もこの何処までも広がる大空みたいに広い心持てる日が来ないかなぁ。」と。すると君は、すぐに「なれるよ!君なら絶対!て言うか、もう君その物が大空よりも遥かに広い心の持ち主だから。僕にとって君は、大空なんだ。」と。生まれて初めて言われる言葉が、愛する人ってだけでこんなにも幸せなんだ…私は、今この幸せを改めて痛感している…
この先何があるかなんて、誰にも分からない。でも、だからこそ、人は、今を必死に毎日もがきながら一生懸命に生きる。そして、人は、愛を育む。そうやって人は、繋がっていく。