『大空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
青くてどこまでも続く、終わりがないあの空の向こうに
いつか見た君の真剣な横顔が、その無邪気な笑顔があるのだろうか。
君のあの、とても悲しそうな顔も、。
それでもいいんだ。
今の君が、未来の君が幸せでいてくれるのなら。
お題〈大空〉
小さい頃から空を見上げては
何もいない空間を目で追っていたらしい
母は聞く
「何を見ているの?」
僕はいつも
「大きな鳥が飛んでいるんだ」
そう言っていた
今もその鳥は飛んでいる
昔よりも近い距離で
大きな翼を広げて大空に浮遊している
こちらにおいでよと手を伸ばして
何度も行こうとしたが
僕にはまだあの大空は似合わない
いつかあの鳥のように飛べる日が来るのだろうか
大空
広い空…
見しらぬ街
ふあんと恐怖に
怯え…
身動きつかず
立ち止まる
あなたは
そんなわたしを
優しく…
エスコート…
こわくないよ…
ずっと…そばにいるから
安心して…
あなたのやさしい声…
わたしは勇気をもらった…
ありがとう
大空
あの子と私は両手の親指と人差し指で
四角を作って上にかざした
囲われた指の中には
青いキャンバスが生まれ、
隅っこに隠れていた白い絵の具は
ゆっくりと少しずつ溶け出して
何かの造形物になった
あの子はそれを見て誇らしげだが
私は何故かそんな気持ちにはならなかった
きっとあの子ならそれが何か
知っているに違いない
と思った私は正体を聞こうとした矢先、
あの子は指を離してしまった
途端、造形物は再び液状になり
キャンバスは消えた
「あー楽しかった!」
あの子の嬉しそうな声とは裏腹に
私は指を離せずに震えていた
大空にむかって
「おーい」
誰も、何も返してこない。
果てしなく続く大空の向こうに
うっすら見える飛行機雲
【大空】
海に浮かぶペットボトルのように
感情を捨ててきたんだ
どこにも行き場がない
空白の月を隠して
あおい、
どこまでも続く大空の果てを
いつか見せてと、
天使と約束した
5歳の夜。
もうあれから長い長い時間が経った。
この世のものは知り尽くした気がするよ。
私が今、知らないのは
知りたいのは
どこまでも続く、大空の果て。
天使様。
もうそろそろ
大空の果てを見せておくれ。
「大空」
大空
私ね、結構空見るの好きなんだよね
特に青くて綺麗な大空見るの
見てるとね、私が毎日悩んだり、泣いたり、怒ったり、
いろんな辛いこととか、全部がただの日常で、いつか、そんなこともあったねって笑って振り返られる時が来るんだろうなって思えるんだ
だから、悩んでる今も、泣いてる今も、腹が立ってる今も、辛い今も、自分にとっては大事だから、頑張ろって思えるんだ
空を見上げると、何色に見えますか?
青と答える人が多いですね。
でも一部の世界では、綺麗な空を見ることはなく
黒かネズミ色の空しか見えないことを。
大空
うっすらと嫌われてるのかなって
ふと不安になった。
何も答えてくれない雲に
問いかけてみた
ねぇ、私には魅力なんて無いのかな
好かれるような人間じゃないのかな
雲は何も言わないで
ただふよふよと流れて消えた
やけに安心した
その無関心さが救いだった。
そっか、ひとりになりたかっただけか。
答えをありがとうね
そろそろ首が痛いから帰るよ
じゃあまた、この丘で。
『大空』
何も考えずに晴れ渡った青空を見るのが好き。
自分の抱えてる問題が、あまりにもちっぽけなものだと気付かされるから。
長く人の輪の中にいると、複雑な関係に変わり、雁字搦めになって心が平常心ではいられなくなってしまうことが多い。
──どこかで、なにかで、一度リセットするきっかけは大切だと思う。
そのきっかけのひとつに数えられるのが空。
どこまでも自由。何者にも縛られない象徴のひとつ。
下ばかり見て俯く日々が多い中、たまには上を向いて、空を見渡してみてはどうだろう?
その時、きっと空は綺麗な光景を見せてくれるに違いない。
とっても清々しい程の笑顔の君、
逆に凍てつくくらい冷たい表情の君、
無表情で怒ってるかどうかわからない君、
大泣きしてわんわん涙を流す君。
僕はいろんな表情の君を知ってるよ。
真っ暗なのに漆黒までいかない仄かな明るさの君、
ようやくお目覚めの明るい君、
元気をみんなに振りまく君、
また明日ねと囁く君。
君は時間帯によっても、いろんな表情を見せてくれる。
人は君のことを『大空』という。
そんなに大きいかな? 僕の方が大きいと思うけど。
でも、確かに、美しい表情を見せてくれる空は、とっても綺麗で。
ちっぽけな地球の空のはずだけど、それは大きく僕にも見えた。
偉そうだな、何様?、だって?
名乗ってなかったね、僕の名前は宇宙だよ。
僕にも大空があったら、もっともっと美しくなったかな?
【大空】
夢見ていた。いつか自分にも羽ばたける日が来るって。
けど私はいつまでもひな鳥のまま。
#大空
大空
「井の中の蛙大海を知らず」という言葉があります。この言葉にどんなイメージがありますか?視野が狭い?世間知らず?ひとりよがり?といった感じでしょうか。
私、昔からこの言葉に違和感がありまして。確かに井戸の中は狭いよ。でも生まれてからずっとそこで暮らしている蛙は果たして視野がせまいのかと。世界の全ては井戸ならば蛙は世界を精一杯いきてるのではないか。井戸は幅は狭いけど、深さがあるのではと。
大人になってからこの言葉の続きがあることを知りました。
「井の中の蛙大海を知らず。されど空の青さを知る。」
これ諸説ありまして、あとから付け加えられたとの事ですが、なんか素敵だなと。
狭い世界だけど深く突き詰めていくことも悪くないと思わせてくれる。
そっと想像してみる。井戸の中から上を見上げると様々な青を見せてくれる空。丸い空の色に蛙は何を思うのだろうか。まるで私達があえて小さな小窓から庭をみるように、空の深さを感じているのかもしれない。広い空を知る私たちよりも深く。
『大空』
そーらーを自由にっとーびたーいなー!
某猫型ロボットアニメの台詞。
飛べたらどんなにいいだろう。
ずっと思っていた。
飛べないのはわかっていた。
けれどいつか飛べる日を願って。
今日も部活で空を飛ぶ。
『大空』
芝生に寝転がり
大空を仰ぎ見る
地球を背負って
星空に飛び込む
ここは宇宙
暗闇に光り浮かぶ
私は一つ星
『大空』
命の重さも尊さも
みんな平等のはずなのに
奪い奪われる歴史は繰り返される
二度と同じ過ちを繰り返さないで
と祈るのに
今日もどこかの国で
戦の火が燃え盛り
愛する人の命を連れ去って行く
歴史の惨劇の真実を
大空は静かに見届けるだけ…
親友と喧嘩をした
いつもは1日経てば仲直りしているはずの喧嘩が
何故か今回は1週間経っても口を聞かない
なんでだろう
理由はわかっていた
僕が僕の悪を認めたくなかったからだ
そんなことを考えながら
空を仰いでみたらさ
大空が広がっていて
そして、その大空の中に
君の顔が映りこんだ
「何してんの?」
「私とあなたじゃ住む世界が違う 第六十一話」
「な、何かすでにチケットあげる前提の話になってるんだけど…」
「良いじゃありませんか。要りませんから」
「じゃあ、あげるねー」
由里は、男性陣にチケットを渡しました。
「いよっしゃあー、アミダ開始や!」
「俺はコレ!」
「俺はコレ!」
「オイ、コレは俺のだぞ」
「良いじゃん、後で横線引くんだし」
男性陣に寄るチケットの争奪戦が始まりました。
ライブ当日、マンションの住人は章司以外全員が女傑島に行く事になりました。
「章司、本当に留守番で良いの?」
「良いですよ。ライブ行けなかったら意味がありませんから。楽しんで来て下さい」
「志那ー!行くよー」
電車と船を乗り継いて、二時間程で女傑島に着きました。
「スゲー!美女や美少女ばっか!」
ロードは、女傑島の街の光景を見て興奮しました。
「本当に女の子ばっかだね!」
「凄いブランド店の数だな…」
女傑島には、ファッションブランドの店が所狭しと並んでいました。
「あ!ひょっとして、パズルじゃない?」
「イケメン達だ!ヤッター!」
女傑島の住人達は、男性陣を見るなり駆け寄って来ました。
「応援してます!」
「好きです!」
「久しぶりのイケメン達ー!」
「オタクばっかりでうんざりしてたんです!」
「サインして下さい!」
「何か、主催者と客反対だけど?」
女傑島の住人達は、キャーキャーと黄色い声で騒いでいました。
「じゃ、クジに当たった私とスモークとカインドの三人でライブに行って来ます!」
「何か、術使ってそうだけど?」
カインドとスモークとピエロの三人は、ライブ会場に向かいました。
「うわー羨ましいぜ!俺も行きたかったなー!」
「俺達は、ファンと交流でもしようよ」
「賛成ー!」
「写真取っても良いですか?」
「ペアで取らせて下さい!」
「スゴい近寄り様やな…」
残りの男性陣は、女傑島の住人達と交流し始めました。
「たまにはこんな天国も悪く無いな!」
「ガバード、嬉しそうだね」
「そりゃあ、可愛いファンの為に一肌脱いでるからな」
「それは、みんな同じだね」
「コレ、女傑島って言うより天国島だろ!」
「アンバーは凄い乗り気ですね」
一方、女性陣は、
「暇だし、買い物しない?」
「あの集団見てたら、病みそうだもんね」
「幸いにも、この島はブランド店が充実してますしね」
男性陣を尻目にブランド街に行きました。
大空____
「クジラって空好きだよね〜」
不意に言われた言葉にどきりとする。
「そう?」
その言葉を言ったそばから後悔した。
否定的に質問的にするより
受け入れたほうが話は早く終るのに。
「だって、気づいたらいつも空見てるもん」
また、どきりとする。
「あー、確かに」
今度は上手く答えられた。
確かに空は好きだ。
毎日見てても飽きない。
でも、空をずっと見ていると
自分に酔っている、
闇アピール、
そんなことを思われそうで気をつけていた。
でも、更に気をつけないと。