『夢が醒める前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#夢が醒める前に
夢でもし逢えたら
なんて言葉を交わすかしら?
きっと言葉が紡げず
俯くかも…
でも もし叶うなら
夢が醒める前に
一度でいいから
そっと抱きしめて欲しい
夢が醒める前に
笑顔で隣に座る貴方が消えていく前に、どうか私も連れて行って。
日々家
夢が醒める前に
夢が醒める前にこの関係を終わらせる。
この浮ついた心を鎮めるために。
そして、自分と周りに傷をつくらないために。
自分がどれだけ程度の低い人間か分かっているがそれでも筋は通すべきだと思ったから。
今、終わらせる。
夢が覚める前に
今度いつ会えるか
わからない
もし夢の中に
あなたが出てきたなら
ストーリー無視で
抱きしめる
お題 夢が醒める前に
色とりどりの花畑。穏やかな風が吹き渡る優しい風景。
ここはドコだろう?
僕の記憶に無い場所であることは確かだ。
ふと見上げると、碧い空を貫くかのように、虹の橋が目の前に降りてきた。
一瞬輝いて目をつむって顔を背ける。まるで懐中電灯をまともに見てしまったかのように。
微かだが声が聞こえる。僕は恐る恐る目を開けた。
そこに昨年亡くなったばかりの姉さんが佇んでいた。
なにか言いたげな眼差し、唇は動いているのに聞こえづらい。
なにを伝えたいのだろう?真剣な面持ちでジェスチャーしているようだ。
両手でクロスしている。首を横に降っている。なんだろう?
やがて風景が滲んできた。姉さんの姿も滲んでいる。なんだ?どういうことだ?
そうか!これは夢。僕は目覚めようとしているのか。
待って、目覚めたくない!まだ姉さんに伝えたいことが……
待って、待って……
今起きていることが、夢だとは分かっている。
夢はいつか、醒めるものだ。
君がいる。隣に座って、僕によりかかって。
幸せそうに、笑って。君がいる。
もう、この世界にいるはずのない君が、隣にいる。
この夢が醒める前に、何をするのが正解?
まぁ、どうでもいいかぁ。この時間を、幸せに暮らせばいい。
『それでいいよ』
目が覚める。耳元で、君がそう囁いた気がした。
隣を見ても、外を眺めても、君はいない。
でも、言っても傍にいる。気がしてる。
これも、夢なのかなぁ。
【夢が醒める前に】
彼はどちらかというとチャラチャラしたタイプだ。
歌舞伎役者の息子として生まれた宿命を分かってるのかいないのか、周りの大人達には勿論、父にも呆れられていた。
「どうせ顔目的だろ」
そう、彼のルックスは良い方で『歌舞伎界のプリンス』と呼ばれるほどだ。
それもあってか、自分の演技をちゃんと見てもらえない、評価されないと思うようになってしまった。
「稽古行きたくねぇな」
空を見上げる彼は母を思い浮かべる。
病で倒れた母よりも歌舞伎を優先した父のせいで、今の自分が居るのだと歯を食いしばった。
彼の夢が完璧に醒める前に、誰か救ってほしいと母である私は想う。
「夢が醒める前に」
深い海の底で一匹の二枚貝がくちずさむ。
貝の歌はしだいに線を描き、色に染まった。
やがて、鮮やかに摩天楼を浮かび上がらせる。
幾層もの海水を越え貝の歌は空に広がる。
静かなうねりを保ち貝の歌は万物を彩る。
ぱちんと泡が弾けて貝の歌は止まる。
空に広がる摩天楼はゆらりと失せた。
(終)
夢が覚める前にしたいことはなんだと思いますか?
私は夢が覚める前にしたいことは、仲間と過ごしたいです
夢が覚めたら、それが出来ないからです
夢を見れるのは、深い眠りの時しかありません
なので、この願いが近々叶うと信じてます
皆さんは夢が覚める前にやりたいことをやってみたら起きた後、後悔しないかもです
私の夢が覚める前にしたいことです
悪夢とはなぜあんなにもリアルなのだろうか?
火事
大事な日の遅刻
事故
仕事の失敗
現実に起こらないように
悪夢を教訓にしよう
夢が醒める前に
「夢が醒める前に」
よく見る夢がある。
自分が住んでいるマンションの、一番高い、6階から身を投げる夢。
私の住んでいるマンションは屋上が誰かのベランダになっていて、現実でも入ったことがない。
おそらく、だからマンション内では自分が行ったことのある最上階の6階から身を投げるのだろう。
身を投げる夢はよく見るのだが、それぞれ状況が違う。
例えば、まるで誰かから追われているように、焦って飛び降りる夢。
実際に誰かから追われていて、身を投げる事を阻止されて飛び降りることができないこともあった。
はたまた、泣きながら柵の上に乗って、力が抜けたように地面へと落ちていく夢。
誰かに誘われて柵に手を掛け、私だけがその外に落ちてしまう夢。
そんな夢でも、地面についた後、絶対に誰かから言われる言葉がある。
でも、なんと言っているのか、起きた後に覚えていないのだ。
同じことを、同じ人に言われ続けている。
一体私は、なんと声を掛けられているのだろうか。
現実への忠告だろうか。
それとも、生きていたことへの労いの言葉だろうか。
覚えていない。ただ、言葉を掛けてもらった後、すぐに私は目を覚ます。
地面に落ちた後だから相手の顔を確認する力もないし、そもそも誰の声かも現実では覚えていない。
覚えていないのだ。
ただ、夢が醒める前に。
きっとこれからも、私はあの言葉を聞くことになる。
「 」
【夢が醒める前に】
ゆらり、ゆらり。微睡みに沈んでいく。
意識が浮いたり沈んだり。
緩やかに運んでいく夢の中で君が僕に笑った。
春に芽吹く若葉のような柔らかな色。
穏やかな黄緑の瞳がきらり、と輝いた。
君の口がゆっくりと言葉を紡ぐ。
けれどその声は聞こえない。
「なに?!なんなの、聞こえないよ!」
そう叫ぶ僕を君は仕方ないわね、
と呆れるように優しい瞳を細めて見る。
そうしてゆっくりと踵を返し向こうへと一歩進めた。
「やだ、ま、まだ、いかないで、
ねえ、きみに、きみにつたえたいことばが、」
でも君は僕を振り返らずに霧の中へと消えていく。
は、っと目が覚めて隣を慌てて見れば
すやすやと寝息を立てる君がいた。
「ねえ、____。」
そう耳元で囁けば驚いたように見開かれる君の瞳。
僕を映すその黄緑の艶やかな瞳に
夢の中とは反対に僕が笑いかける。
ねぇ、君。
この現実という穏やかな夢が醒めるまで。
僕の隣で笑っていてね。
今、目の前にいる君は
君であって、君じゃない。
全ては、私が創り出した幻想なんだ。
だから、私を抱き留めてくれている君は
君では無い、...それなのに。
永遠にこの幻想に溺れていたい、そう思ってしまう私がいるんだ。
...現実の君は、私を愛してくれることは無いから
---二作目---
「愛しています」
目の前に居る貴方に向かって、そんな言葉を零す。
少しポカン...っと顔をしてから、「俺も」っと、私が大好きな満面の笑みで、貴方は返してくれた。
それが、凄く嬉しくて...悲しかった。
---
目を開けると、穏やかな顔で眠る貴方の姿。
...もう一度、同じ言葉を口にした。
けれど。今回は表情が変わることも、返事が返ってくる事も無い。
...嗚呼...
「...起きて...下さいよ...私もそろそろ、我慢の限界です」
それで、起きたら...またあの元気な表情を、優しい声を、私に聞かせてくださいよ。
#夢が覚める前に
246作目
夢が醒める前に貴方に会いたい。そう、貴方は私にとって初の推し、夢でもいいから貴方を見たい。そう夢の中で誓ったが、結局会あえないまま幸せだった夢が終わってしまった。嗚呼、これが現実だったら...。 【夢が醒める前に】
あぁ。このままこの時間が続けばいい
きっとこれは夢
幸せが続くのなら醒めないで
今までの辛かった日々が嘘だったかのように幸せなのだから
夢が醒める前に____
2024.03.20
キミと手を繋いで
会話らしい会話なんてなく
歩き続けてるのだけれど
ふとキミから視線を逸らして
道だったり空だったり見てから
キミを見るとキミは変わる
歩き始めたとき
出会った頃だった
それが今は──
気づかなければ良かったなと
足を止めた
そうしたら
隣のキミも止まってボクを見てきた
なんだ
こうすれば良かったのか
これでボクはそんなキミにずっとずっと
言いたかったことを伝えられる
夢から醒める前に
伝えられる
また、ああ、。最近覚えた声の出し方を。やっと真の膜から這い出してきた。見間違えからかもな。中身を教えてくれ、ないかな、もう、ひねくれてる振りはしないと決めたのだ。今さらを呑み込む自分に祝の文字を。疲れた、言い切ってもいいかな。まだ、
私は今、夢を見ている。
ここは、オモチャの国。
子どもの頃から憧れだった、シルバニアの世界にいる!
色々な動物たちがいて、色々なお店があって、ずっと歩いてても飽きないし、疲れない!
私はうさぎの女の子と仲が良いみたいで、今はうさぎちゃんとブティックに来てるよ。
可愛い服たくさんあって迷っちゃうなぁ…
その次は、海辺のすてきなレストランでご飯。
海辺だからやっぱり海鮮が有名なのかな?
食べ終わったら今度はパン屋さん!
甘いものは別腹だもんね。
パン買ったら今度は〜!
…あ……れ………?
なんかだんだん意識が……
あぁ…夢が醒める前に、うさぎちゃんの住むあかりの灯る大きなおうちに行きた…い……な………
「夢が醒める前に」
夢が醒める前に
行く先の地図を描く
夢を実現させるために
現実が辛い。他人と感性や価値観が合わない毎日。そのくせ間違ったことも多数決で正当化する。人と関わるのがとても嫌になる。友達にも嫌われ、クラスで孤立した。話す人もいるのに友を求めるのは贅沢なのだろうか?。自分は悲劇の主人公でもない。決してどん底にいる人間では無い。だからこそ助けを求めようにも求められない。だからクラスにいると心臓を掴まれたような感覚に襲われる。僕は地獄に近い天国にいる。地獄の住人は生活保護を受けられる。だからある程度天国に住めるのだ。だが、地獄と断定されない天国はかなり辛い。
だからこそ消えてしまいたい。でも取り返しがつかない。そんな毎日だ。頭がおかしくなりそうだ。明日が来なければぐっすりと眠れるのだろうか。不安に包まれて今日も布団に入る。
「おはよう。やっと目が覚めたんだね。」
「君は誰?」
木漏れ日が降り注ぐ木の下で優しい声が聞こえた。彼女が天使のように見えた。
「私は咲良 天詩だよ」
「天使なんですね」
「違うッ。名前が天詩(てんし)なの!」
彼女は見ての通り天使だった。この笑顔と声がとても好き。一目惚れなのだろうか。とても美化されて見えた。
「君はどうしたの?」
「僕は…。」僕はどうしてここにいるのだろうか。あんまり覚えてない。確か寝てそのままで…。
「ってことは夢なのか!」
「起きてくださーい。ここは現実ですよー。」
確かに頬を抓られて痛い。頭をグリグリされて痛い。
「うん。現実ですね。 実は寝ていて、起きたらここにいて…。」
「そっか、何も覚えてないんだ。」
彼女は何故か喜んでいるようにも悲しんでいるようにも見えた。
「そういえば…。君の名前は?」
「僕は影大(えいた)です。」
「そっか、影大くん。近くに公園があるんだよね。一緒に行くよ。」
僕は遠ざかる彼女の背中を追いかけた。咲良さんはこんな僕を引っ張ってくれる人なんだ。どこか懐かしく感じた。
「さぁ、色々話そうか。」
「話すって何をですか?」
「はぁ〜。君はなんでそんなに暗い笑顔をするの?。私に話を聞かせて。」
暗い笑顔。心から笑ってるつもりだったのに顔の筋肉が緊張して上手く笑顔を作れない。彼女の言葉と視線は心の底を見透かされたように感じられた。
「実は…。」
僕の悩みは大したことでは無い。価値観が異なるだけで何を病んだりする必要があるのか。でも、自分を殺すのは気持ち悪い。
部活に本気になっているのに周りは僕に迷惑をかける。真面目に練習している時に話しかけてきて…。でも、吹奏楽は部全体の雰囲気が全体のハーモニーに大きく影響する。だから雰囲気を悪くすることは望ましくない。
「部活がめんどくさい?」
面倒でもわざわざ言うなよ。本気でやるのがどれだけ楽しくて熱くなるのか。
それに、姉は…。
「嫌な先輩がいるから音楽は高校でしない?」
アイツは音楽がほんとに好きだったの?。それを言い訳にして…。かっこ悪いと思う。ただただ惨めでカッコ悪いだけなのに人は言い訳に逃げる。ふざけるな。僕の本気をなんだと思っているんだよ。
「君の悩みってダムみたいだね。貯めて貯めて溢れたら一気に放出する。」
考えていただけなのに声に漏れていたらしい。
「なんで、本気のかっこよさが分からないんだろうね。私も一時期悩んだよ。でもさ、こんな人達に負けて自分も努力を怠るとただの逃げるための言い訳だよ。」
確かにそうだ。僕は誠実に生きたい。たとえ、理想だと笑われても目指したい姿があることが大事なのだから。
「天詩って、僕の話を理解してくれるし、頭がいいの? 」
「さぁ?どうかな?」
悪戯っ子のような笑顔で可愛らしかった。でも、きっと僕の理解者だ。
「さあ!着いたよ。」
そこには懐かしい光景が広がっていた。無駄に多い鉄棒や複雑な遊具がある。その近くにいつもキレイなベンチがある。
「僕が子供の時によく遊んでた公園だよ! ねぇ天詩、遊んできてもいい?」
「どうぞお好きに遊んでください。」
子を見守る母のようで安心感があった。こんな人と出会えて僕は幸せだな。心からそう思った。せめて終わらない夢であって欲しいのに…。
しばらく遊んでいると世界が歪み始めた。
「それそろか…。」
「えっ…。天詩ってもう消えちゃうの? 嫌だ。僕の唯一の理解者だったのに…。」
「じゃあね。」
「グニャッ」
「待って。まだ話したいことが…」
時空が歪み、激しい動悸があった。彼女は最後の瞬間まで笑顔で手を振っていた。
「おはよう。世界。」
今日も憂鬱で空気を演じる時間がやって来る。今朝の夢が未だに脳裏に焼き付いて離れない。とても寝ぼけたような感覚だった。
それでも灰色の世界は徐々に彩られた。そして、最後の仕上げには…。
「突然だが、うちに転校生が来た。それじゃあ挨拶をどうぞ。」
何となく感じていた印象は変わらなかった。
「天使…。」
「皆さん初めまして。咲良 天詩です」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
現実が嫌だ。私に対するいじめが発覚し、いじめっ子は退学した。そしたら退学した子の友達が、「お前さえ居なければあいつが退学する必要なんてなかったのに…。」って言った。私はクラスに馴染めない。私は何をしたの? 理由があるなら教えて欲しい。
それでも陰で言い続けるアホは止まらない。毎晩毎晩「明日が来なければいいのに」と強く願った。
どこか懐かしい森で目が覚めた。でも、何かは覚えてない。
しばらく私は野鳥や花を観察して歩き続けた。都会では考えられない楽しさがあった。ゴジュウカラやアカゲラが沢山見える。
私は既に夢だと気づいていた。
「こんな世界がずっと続けばいいのに…。」
そして、現実に戻った。ただの苦痛でしかない時間はやって来る。高校なんて先生が存在するだけでまともに機能していない。先生は「気にするな」と一言だけ。願うならばもう一度あの夢を見たい。
「君は誰ですか?」
「誰でもいいじゃないか。」
「そっか、そう…。」
夢って意識がないから思考ができなくなる。全ては流れるように時間は進む。
「君は何に怯えているの?」
「なんでそう思った?」
彼は少しの間を置いて端的に言い放った。
「だってさ、右手震えてるよ?」
ずっと無意識だった。震えなんて自覚していなかった。特に怖いものがそこにあったからでは無い。私の意識の底で負の感情が増殖し続けている。
「怯えてるよ。私の話、少しだけ聞いてくれる?」
彼は快く返事をし、座れる所まで案内してくれた。一つ一つの行動に細かい気づかいができる男を私は初めて見た。
私はいじめられたきっかけを鮮明に覚えている訳でもない。ただクラスに馴染めなかったから出る杭は打たれた。ただそれだけ。
事件は授業でお笑いの動画を見た時だ。その動画は生徒の娯楽のために再生したものであるから自然に見てしまう。
レポーターの男がカメラに写った時、漫才師がイジりとして言葉を言い放つ。
「アイツ、ワシよりおもんねえの。」
「あの顔w 前世は盧舎那仏像だったのかよ。」
クラスは笑い声で満たされていた。でも、私は笑えなかった。他人に対してツッコミを入れるのと暴言を吐くのは違うと思った。
動画の視聴後、その芸風はクラスで流行った。
「アイツ前世はミジンコだろ。」
「いやいや、プランクトンだろ。」
人を貶してそれを笑う。きっとその笑顔は間違っている。心からそう思った。だから笑っている人を見るのはとても気持ち悪い。
「そうか、現実は辛い?」
「はい、辛いです…。」
「辛かったら逃げよう。
猟兵は有利局面と勝たなければならない場面でしか戦わないんだよ。戦略的撤退って言葉があるように、逃げることも後退ではなくて、別のルートへ進むための第一歩なんだよ。」
「後退でなく、未来への1歩…。」
端的かつ、重い言葉だった。さらに続けて彼は言った。
「もっと先を見よう。長期的に考えるといい事がたくさん見つかるよ。」
この人はきっと他人をポジティブ思考にさせれるんだと思った。
昔から自分が少しだけ大人だと思っている。物事を総合的に理性的に判断できるのが自分だけだと思ったからだ。だから、同級生の考えは幼稚で浅はかだと考えてた。
「誰かを貶して得る笑顔は自覚すると気持ち悪いんだよ。中学生になってから…。今もずっとずっと…。貶して笑いが生まれるなら幸せ笑顔ではないだろ。」
「あぁ、そうだよ。僕も苦しめられた。そしていつか苦しめられる。だからさ…。」
そこから先は夢から覚めたのか何も見えずに視界から彼が消えた。それでも最後の言葉は覚えていた。
「よし! 現実から逃げよう。」
私は転校を決意した。
「この街ってこんなに景色が良かったのか…。」
灰色の空を澄み渡る青空に変えてくれた彼とまた会いたいと願った。
「じゃあね。」
「グニャッ」
「待って。まだ話したいことが…」
彼は突然消えた。台風が吹き荒れる荒波から一変、凪になった。
私は彼のことを考えた。
「約束通り、あなたの助けになった? 影大くん。」