『夜景』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夜景
夜の風景ってキラキラしてる。
夜更かしに一々わくわくするほど子供ではないが、
これから先、決して飽きることは無いだろう。
なんてことをベランダで煙草を吸いながら考える。
だけど、大人になりきれない僕には、
14ミリのタールが重くて重くていっつもむせる。
まだ短くない煙草を灰皿に押し付けながら
遠いビル群の煌々とした光をぼーっと眺める。
こうして夜景を見ていると落ち着くと共に、
なにかこう、よく分からない形容し難い感情を抱く。
僕はもういい歳をした「大人」というものだと思うけど
この気持ちの名前をまだ知らない。
だけど、僕はいつも思う。
このまま夜にいれたらな
なんだか今日はやけに煙が目にしみるなぁ。
殆ど泣きそうになりながら僕は思った。
夜景って花火も入るんか。
去年は俺んちの庭でしたわ。色んな花火を買うていってん。普通に手ェで持つヤツやろ、鼠花火やろ。打ち上げもしたったわ。俺がライターで火ィ点けて君に渡したらアホみたいにはしゃぎよんねん。鼠花火は足にぶつけたったらめっちゃ逃げ回っとったなぁ。最後は線香花火やね。火の玉を最後まで落とさへんかったら俺の勝ち。君を負けさせる為に俺は君の脇腹を突いたんかな、確か。君と花火をした事は鮮明に覚えとる。
今年は二人で祭りに行ったわ。浴衣着て化粧して、へぇ…ブスでもちょっとはマシになるやん。見直したわ。そのブスと金魚掬いをした。金魚掬いとか、ガキの頃しかやった事ないけどまぁノリや。女がやりたい言うんやったら俺もやらん訳にはいかへんやん。結果、俺の方が上手かったっていう。
花火がなー、空に浮かんでんねん。ハートの花火とか見た事なかったわ。君は俺に写真を撮ってやって言うねんけど、俺は君の顔面を撮りたかった。
浴衣姿、めっちゃ可愛かったで。
数年前の年末、大阪のあべのハルカスの展望台に行きました。
そこから見える夜景は、田舎とは比べ物にならない、もうキラッキラの規模が違う。
田舎にはあんなに背の高い建物がないので、60階という高さは未知の領域ですよ。
なんかすごいね、高さ300mですか。刺激も強いし、見下ろす角度が全然違う。もう、この世界の支配者になった気分がしました。
都会の高い所に慣れた人は、こんなにも息を呑むような夜景を見ても平常心なの?慣れてない田舎の人は、テンション上がって魔王ごっこしてましたわ。
なんやねん、魔王ごっこて。
田舎にも夜景スポットぐらいはあります、××山とか、××寺の霊園付近とか。
...のどかな夜景よ。
都会も田舎も、どちらが住みやすいとかは人それぞれだし、みんな違ってみんないい。けど夜景に関しては、何というか格の違いを見せつけられた気がしました。
人の数だけ光があって、その光にも物語があると思うとね、そら魔王ごっこもしたくなるで。
・・・
あと、工場夜景が好き。
SF好きなんで、近未来で血湧き肉躍る感じがたまらない。
工場夜景クルーズとか行ってみたいですね。
最近、
淡々としたデート
しらけ気味
たまには
遠出しなきゃ!
と、気合いを入れる
なのに……
「さぁ、帰ろう『夜景』
も見れたしね」
で終わり
まー
素晴らしい夜景が語られる時、その対象は
市街地から発せられる光で成立したものが多いような気がする。
「100万ドルの夜景」なんて言葉があるように、
無数の建物や街灯の光で銀河のように輝く
市街地の夜景は称賛に値する美しさだ。
だが、光で構成された夜景とは真逆のものも当然存在する。
家もまばらで街灯は全く無く、山と田畑が広がり、
一寸先も見えないほどの「闇」で構成された辺境地。
これもまた夜の風景には違いない。
身の安全の確保で神経を尖らせ続けるスリルの連続だが。
そしてどうにかして安心できる場所にたどり着いたら、空を見上げてみる。
市街地では街の光で隠されてしまっている
星々や星座が肉眼ではっきりと確認できる。
市街地では地に銀河が存在し、
辺境地では空に銀河が広がっている。
夜景
白い影が今日も現れた。
いつも同じ頃、同じ場所に現れるこの生き物は瞳をキラキラさせている。
シルクのように滑らかな毛並みと、ルビーのような綺麗な瞳。彼らはたくさん混在するが、ここに来るのは決まって1人、サファイアの瞳を持つ彼だけだ。
「今日も綺麗だなぁ!」
彼は目の前に広がる景色を見て大きく息を吸う。
「色んな色が見える、ここと違ってあれはいいなぁ。」
暗い空間に浮かぶ大きな球体は青かった。
「こんな綺麗な景色、みんなも見に来たらいいのに。今日もみんなムリって断られちゃったけど、ほんとにもったいないな。」
彼はシュンとして小さく丸まりながら、青い球体を眺めた。
彼のサファイアの瞳は異質で、周りから不気味がられていた。
「この目、くり抜いちゃったらみんな僕と話してくれるかな....。」
「取っちゃう?そんなに綺麗な目を。」
後ろから急にかけられた声に、彼はビクッとした。
恐る恐る振り返る先には、1人の大柄な男が立っていた。全身を覆う毛並みは美しくとても長い、彼の目がどこにあるか全く見えない。
サファイアの瞳を持つ彼は、緊張と焦りが交差し、動けず話せずと固まってしまった。
「おいガキ、お前に聞いてるんだ。」
サファイアの瞳を持つ少年はずりずりと近づいてくる彼に怖気付きながら、恐る恐る口を開いた。
「い、いいえっ!....でも、この目が無くなればいいのにって、いつも思います。」
「....そうか。」
ドスンと大柄な男は少年の隣に座り込んだ。
「俺に固い言葉はいらねぇ、俺はそういうの嫌いなんだよ。わかったな?」
少年はこくこくと首が取れる勢いでうなづいた。
「....あの星綺麗だな。」
「ほし?ほしってなに?」
「おまえ、星を知らねえのか。あれだよあれ、あの丸くて青いやつ。あれが星って言うんだ。」
「星って言うんだ....。知らなかった....です。」
男はキッと少年を睨んだ。
「おまえ、なんで話し方を戻したんだよ。」
少年はぽかんとしながら、なんのことですか?と尋ねた。
「その話し方だよ!硬っ苦しい、俺は嫌いだ!わかったな、肩肘張らない、普通の言葉で話せ。」
「でっ、でもっ。....僕みたいなやつが馴れ馴れしく話したら、みんないなくなりますっ。お兄さんも、いなく....」
「ならねぇよ。」
男は少年の言葉を遮った。
「居なくならねぇし、お前を殴ったりもしねぇ。だから、普通に話せ。」
「....うん。お兄さん、約束してくれる?」
「あぁ、約束する。ほら、手を出せよ。」
男は少年の手を取り、お互いの手を合わせた。
「俺は、おまえから離れねぇ。約束だ。」
それは、少年がした事がなかった。しかし、みんながしているものだった。
「っ約束の手....!ぼっ僕も、お兄さんから離れない。味方になる!約束するよ!」
少年の口から出た言葉が意外だったのか、男はフリーズした。
少年が心配そうに、お兄さん?と声をかけると男はハッとして少年の目を見た。
ニヤリと笑った男は、ありがとう。と少年に言った。
「俺たちは、友達。だな。」
ニカッと笑う男につられ、少年もニコニコと笑った。
「んにしても、友達でガキとかお前っていうのもなぁ....。」
「じゃあお兄さんが好きな名前で呼んでよ!」
「お前の名前は教えてくれないのか?」
少年はキラキラとした顔を一瞬曇らせた。
「僕、自分の名前、好きじゃないんだ。」
男は全てを悟ったように、それ以上追及しなかった。
何がいいかなぁ。と悩む男は頭をクシャッと掴んだ。その時、チラリと彼の瞳が見えた。
「夜だ....!」
「ん?なにがだ?」
「お兄さんの名前!夜お兄さんって呼んでもいい?」
「まぁ、お前が気に入ったならいい。けどな、呼ぶなら夜。お兄さんは要らねぇよ。わかったな?」
男は優しく少年の頭を撫でた。
「うん、わかった夜!」
「けど、なんで夜なんだ?」
「あのね、実はさっき、夜の目が見えたんだ。」
少し話すのを躊躇するように、なんて伝えるか悩みながら言葉を選んで少年は話し出した。
夜は一瞬険しい顔をしたが、少年の話を聞いた。
「夜の目は、黒いんだね。僕の青とも、みんなの赤とも違う。それを見てね、夜の空の色にそっくりだって思ったんだ!夜の空の色、夜色の夜!僕が好きな色だよ!」
ニコニコと幸せそうに話した少年を見て、夜は小さく息を吐いた。
「そうか....。いい名前付けてくれて、ありがとうな。海。」
少年は海と呼ばれて目をパチパチとさせた。
「うみ?うみって、僕の名前?」
「ああ。」
見てみろ。と夜は青い星を指さした。
「あの青い星が青く見えるのはな、あの星のほとんどを海っていう水で覆われてるからだ。」
夜はフッと海の傍に寄り、顔を片手で固定しながら海の瞳を覗き込んだ。
「やっぱりだ。海、お前の瞳はあの遠くからでも光って眩しい、あの青い海の色と同じ色で、同じくらい綺麗だ。」
それだけ言うと、夜は手を離した。
「だからお前は海。今日からお前の名前は海だ」
それから数ヶ月が過ぎた頃、2人が出会った場所に小さな家が建っていた。
海色の瞳と夜色の瞳。異端の扱いを受けていた赤い瞳を持たない彼らは、今ではこの家に住み、平穏な生活を送っている。
今日も庭となったいつもの場所、昼と夜が交差するこの地で、暗闇に浮かぶ青い地球を眺める。
私達も、あの月をよく見たら会えるかもしれない。海色の瞳と夜色の瞳をそれぞれに持つ、白く綺麗な仲の良いうさぎ達が。
今日は許す、を
何回繰り返したんだろう
せめて、
僕と同じ景色を見ていますように、と。
_夜景
きんのう、深夜にバタバタと家の中から十五夜🎑を観えるポジションを探した(-_-;)ダメだった。
父の部屋に行って、怒鳴られた。最もです。(-_-;)
仕方ないので、母に頼み外にパジャマのままで、外のクツを履きお月さんを探した。
囲碁の先生が、言った言葉を想い出しながら探した。『なるべく、大きく見るように🌟』と、
星がチラチラ🌟が光っていた。流れ星も見れたら、ラッキー(^_-)-☆と、あわよくば、私は、想った。
母が、私のおウチから見て、反対側のおウチの上にぽっかりとまんまるのお月見さまがコウコウと光っていた。✨️
お母さんありがとう〰️✨️💐と、素直に想った。私は、うれしいと笑うクセがあるから、母にみんな寝てはるから、
『シー。🤭』と、可笑しい風景、お月見🎑さまも笑ってくれたらイイなぁ〰️✨️
今日は、夕方に、川柳の句会の先生にTELして、結果を教えて下さい😊と緊張ぎみに訊いた。
『あんずさんは、全没ね。ヘルパーさんのお兄さんは入選ね。』と、淡々と言われた。吐きそうになった。(´;ω;`)
悔しくて、やるせなくて、泣きそうになった。凛先生すごい✨️
でも、おめでとうなんて言えない。余裕ないよ……。
暫くぶりに、蒼さんの配信を見た。蒼さんに『名前変えたから、そちらの名前で呼んで下さい😊』とお願いをしたの🎵
私、めちゃくちゃ全力で句会頑張ったんだよ。でも、全没で、悔しくて、やるせない。と、コメしたの。
『全力で頑張ったと言えるくらい頑張ったからいいじゃん。と、蒼さんの柑橘系の声で言って下さいました。😯❣
私には、なかったその言葉。すごい✨️と私は、言った。クールに『当たり前だヨ✨️』と蒼さんは言った。
蒼さんは、すごく忙しい日々を送ってはるみたいです。
いつかは、ホントに遠くの人になる日も近いかも。
好きもキライも苦いも酸っぱいも、出会えたから……。
蒼さん、十五夜🎑のお月さまが🎑キレイですヨ✨️
関東は、雷鳴らしいです(-_-;)なんか、すみません💦
モーツァルトの続き頑張りますネ🎵今日は、凹みがちで物語は、書けませんでした〰️(_ _;)また、頑張ります🎵まずは、まとめま〜す_φ(・_・
終わり
夜景
何処かからはじめて
夜景を見た時に
とても好きになった
その時は、2人で
今は、独りで毎日眺める
独りだからか、あまりいいと
思えなくなった~
😱😅😅💦
夜景
ふと、作品を描いている途中にカーテンを開けてみた。
真っ暗な外にぼんやりと光る小さな光たちが、まるで何かの宝石のようで、美しかった。
沢山光のある建物があるわけではない。田舎の数少ない小さな建物と、街灯と、車の光。それに星と月も見える。
夜景というのは少しばかり寂しい景色でもあるが、疲れた私の目には十分な灯火だった。
窓から匂う季節の香り。夜は澄んでいて心地が良い。
耳栓から流れる音楽と、ほんの少しのこの灯火が私の心を落ち着かせた。
今夜はいい夜だ。
彼女曰く、何も特別なことはないらしい。
俺らからしたら特別で、初めから全てを持っている人生イージーモードの主人公のようにしかみえない。それが幸せかどうかはわからないが恵まれていることに変わりはない。もちろん羨ましくはあるが、同時に憐れみも感じる。
本人が望んだわけでもないのに注目され期待を押しつけられる生き方なんて、俺はごめんだ。
「私はね、偶然っていう運命に選ばれただけなんだよ。そのときその場所にいてたまたま素養があっただけ。別に、私じゃなくてもよかったってこと」
笑っているのに笑っていない。穏やかで、優しくて、どこか影のあるその表情は恐ろしかった。
生まれ持った才能に人生を狂わされているようで、選択肢なんてものは最初から存在せずそれこそ運命としか言いようがないほど真っ直ぐゴールへと繋がっている。そのゴールが彼女にとっての地獄であってもそこへしか進めない。
「私はあなたが羨ましい」
眼下に広がる灯りの海を背に、彼女は笑う。泣いているようにもみえたからその頬に触れようと近づいた。手を伸ばせば届く距離だった。でも俺よりもはやく手を突き出した彼女のせいでもう二度と埋まらない距離ができてしまった。
人工の光の中に落ちていく彼女と地面に座りこんだままの俺。世間に必要とされる彼女との差が縮まって、また追いつけないほど深いところまで落ちていってしまった。
―――どうして、彼女だったんだ
【題:夜景】
夜景をみたのはドライブのとき。
1時間ぐらい友人に運転をしていただき、
着いた場所は夜空一面に広がる星空、
コオロギやフクロウの鳴き声、
自然の中で見る夜景は美しく、時間が過ぎ気がつけば朝方になっていた。また行きたいな。、
今日はデートの日だ
夜デート、彼に連れられ
花火をしながら私は彼と夜景を楽しんだ。
甘い雰囲気で顔が赤くなったのは秘密__。
「二十一時ちょうど。新宿発」
色とりどりの街の灯りを見ると「帰ってきたなぁ」と思う。それは、私がこの街で育ったから。それだけ。
キラキラしているように見えて、ギラギラ。
眩しくて、眩しくて、めまいがしそうになる。
この狭い地域にこんなにも色々な人々や様々なものが詰め込まれているかと思うと、気が遠くなる。
新宿発の特急あずさ。
最終は二十一時。
「次はいつ帰ってくるの?」という、友人からのメッセージの返信に困る。
帰省する頻度は少なく、間隔も開きつつあるから。
夜景なんて、人々が生活していれば何処でだって見ることができる。
疎になってゆく光をぼんやりと眺めながら、そんなことを考えて、結論を出す。
都会で生まれ育ったからといって、都会が合うかどうかは別問題だ。
私には、生まれ育ったこの街が合わなかった。ただ、それだけなのだろう。
────夜景
お題「夜景」(雑記・途中投稿)
あれ、前に……あったのは「街の明かり」か。
夜景っていうと東京タワーとかレインボーブリッジとか、ライトアップの方が話題になるよね。
日本は他国に比べて、空に向かう光がめちゃくちゃ多いって有名だけど。
卒業した(実質潰れた)大学の必須授業だったかな? 照明概論とかいう授業はほとんど何も覚えていないんだけど、「日本の建物は月の光で綺麗に見えるように計算されているんです!」(だから下から照らすのは間違い)って主張は未だに覚えているし、文化財の夜間拝観を見かけるとよく思い出す。
あとは「うちの大学の建物を設計したのが外国人だから、あんまり太陽光を計算していない」って話ぐらいかな。
この時に設計者の名前も聞いたはずなのに、Wikipediaを見ても載っていない……。まあ割と短い記事だから書きかけなんだろうけど。
大学のちゃんとした同窓会が全くなくて、会いたい友達(連絡先飛ばした)とかいるんだけどなーとたまに思う。文化祭に合わせた同窓会の案内は載っていたけど、別に同窓会って感じじゃなかったしな。
恩師が二人亡くなったのはニュースで知っているんだけど(ニュースに出るぐらい普通に有名な人。いや、片方は「あの先生そんな有名人だったんだ!?」って話題になったけども)他の先生達はご存命なんだろうか。
夜景というと山の頂上から見た都会の灯りや、工場の煌びやかな景色が浮かぶ。
「100万ドルの夜景」「工場萌え」みたいな言葉からも分かるように、都市の景色に心惹かれるものがあるのは確かだ。
夜の景色、というのなら高原で見上げる星空も、闇の中に浮かぶ奇岩も、月明かりの下に広がる砂漠も、夜景と言っていい筈なのに、それらは夜景とは言わない。何故か。ライトアップでもされない限り見えにくい、というのが理由の一つとしてあるのかもしれない。でももしかしたら、都市や工場の夜景は「人間がいないと出来ない景色」だからそれを誇りたい気持ちもあるんじゃないだろうか。
自然には作ることの出来ない景色。それも、昼には生々しく浮かび上がる、人間の醜い部分を上手く隠してくれる景色。
それが夜景に惹かれる理由かもしれない。
「綺麗だから、じゃ駄目なの?」
「勿論それが一番」
END
「夜景」
見知った景色が変わるような気がした。
形は全く変わらないというのに、夜になっただけで別世界みたいだ。
ギラギラ。ピカピカ。ザワザワ。
五感のすべてが疼く街に一歩を踏み出す。
内心、震える心があったが、これはきっと武者震いだ。きっと、きっとそうだ。
- - - - - - - - - - - - - - - - -
テーマ「夜景」
満天の星にきれいな満月。
そして住宅の明かりや街灯。
いつも見ているのに、いつもより遥かに綺麗だ。
横を見るたあなたがいて、
360度どこを見ても今はきれいに見えるだろう。
貴女がいる。そんな夜景だから。
流れ星
都会では人類の光があって
田舎では自然の光がある。
どちらが良いとかはなく、だたただきれいだ。
結局そういうものなのだと、教えてくれる。
あの人は、あの先生は。
すべてを受け入れてくれるような優しい眼をしていた。
なにもしらないようで、何もかも知っている。
教えてくれた。
私に。
「答えは岬の果てに」
考えてみても無駄。
人生も、人間関係も、べんきょうも、仕事も。
無駄なのだと。
マイナスに聞こえるかもしれない。
だが、そう思うほうが心が軽い。
なにごとも、最後は塵に。
そんな宇宙の塵である流れ星。
________
(報告)
「臨時番長」のアカウントから「銀ネコ」というこちらのアカウントに変わりました。
また、読みに来てください!
夜景
「大丈夫だよ。」
彼が言う。私は只、残酷なまでに笑っていた。
「大丈夫だよ。」
私の幼馴染の彼は、昔から私に言い聞かせるように言った。私が転けて泣いている時も、先生に怒られた時も、優しくそう言った。その言葉はまるで、魔法のようだった。彼が言うと、全部どうって事のない気がしたんだ。
「魔法使いみたいだね!」
私が興奮混じりで言うと、彼は少し悲しそうな顔をした。しかし、すぐに笑顔に戻った。そしていつも通り言った。
「君が笑ってくれて、良かったよ。」
その笑顔に、心臓が高鳴る。私は彼に恋をしているから。
高校三年生の夏夜。彼から呼び出しのメールが来た。私はすぐに、目的地に向かった。そこは私達が住んでいるマンションの屋上だった。
「急に呼び出してごめんね。」
「別に良いよ。起きてたし。」
夜だからだろうか。彼が何だか弱々しく見えた。しかし、暗くて表情は見えなかった。
「見て。綺麗な夜景じゃない?」
彼は屋上の端へと私を誘う。私は足元に注意しながら、彼の横に行った。
「綺麗…。」
言葉が漏れる程に、綺麗な夜景が目に映った。
「でしょ。最近のお気に入りなんだ。」
彼が嬉しそうに言う。しかし、やはり弱々しく感じた。
「ねぇ、何かあったの?」
私がそう聞いた瞬間。世界が少しだけ明るくなった。そして私の目には、涙を浮かべた彼が映った。
「何でだろうね。君にはバレちゃうんだろう。」
彼は、震えていた。そして、徐ろに、フェンスの先へと向かった。その時、悟った。彼は自ら命を絶つのだと。しかし私は止める事が出来なかった。なぜだか、止めたら駄目な気がした。
「僕の世界は真っ暗だ。僕はそれが怖かったんだ。」
そう言う彼の目には、もう涙は無かった。彼はゆっくりと、飛び降りた。
彼が死んだ日から、私は後悔に埋もれていた。あの時、止めれば良かった。もっと早く、気づいていれば良かった。色んな感情に押し潰された。でも、心の底ではこれで良かったんだって思ってしまっている。
「君の〝大丈夫〟は、自分に向けてだったの?」
答えは分からない。でもきっと、そうなんだ。そうならさ、私にも〝大丈夫〟って言わせて欲しかったよ。
「私にとって君は、光だったよ。でも君にとって私は、君を苦しめる世界の一部だったんでしょ?」
あぁ、傍に居たくなかったんなら、さっさと離れてよ。期待しちゃうじゃん。