『夜景』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
不倫てぇ〜のは夜のカーテンだと思う。
開けなくていいんだよ。本当は。
開けない方がいいんだよ。本当に。
眠れなくなっちまう。
それを、開けちまうから、堪らなくなって、飛び出して人の道を外しちまうんだよ。
夜景なんざ、夢の中だけで見るがいいのさ。
貴方と一緒に見た、オレンジや黄色に輝く夜景。
夜景とはいえやけにぼやっとしてるなと思っていたの。
でも今になって分かったわ。
あの時きっと私、泣いてたの。
美しい景色が、貴方と一緒に見れることでもっと輝いているように見えたんだと思うわ。
こっちではもう一緒に夜景は見られないけれど、
もう少ししたら私も天国へ行くから。
そうしたら世界中の夜景を空の上から一緒に眺めましょうね。
「夜景」
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一人で見た夜景は
儚くもありそして綺麗だった
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Theme:夜景
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夜景を誰と見るかでその場の気持ちは変わる。
友達と見れば、穏やかな気持ちになる。
嫌な人と見れば、不穏な気持ちになる。
恋人と見れば、儚く、感傷的になる。
時間が過ぎていくのが惜しい、
今日という日が終わるのが惜しい、と思えるのか。
そんな相手を見つけるのが生きるということなのか。
「先輩、歯の浮くようなセリフってどんなのですかね」
背の高い彼が少し腰を曲げて私の顔を覗き込むように聞いた。
「この宝石より綺麗だよ、とか?生まれ変わっても一緒になろう、とか?」
「成程。それで先輩はそう言うの嬉しいんですか?」
「好きな人に言われたらそりゃ多少は嬉しいんじゃない?」
彼は私の目をじっと見て、それから指を指した。彼の長い指がさした先には、ネオンライトの灯が色とりどりに光っている。
「この100万ドルのナンチャラと言われるものも、先輩の美しさには敵わない」
「なんちゃらって...締まらないなぁ」
ふふっと笑う私の右手をぎゅっと握った彼は歩き出した。
「先輩は地上に舞い降りたエンジェルですね」
「それはすごい酷いね」
「僕たちの出会いはまるでディスティニーのようだ」
「チョイチョイ言うその英語なんなの」
ははっと声を出して笑った私を彼は嬉しそうに見下ろしている。
「それじゃあ…」
そう言うと私の前に跪いた。片膝を立ててポケットから四角い箱を取り出した。コレは......テレビなんかでよく見る、アレじゃないの....?
「僕は先輩に会う為に生まれてきました。貴方の全てが愛おしい。必ず幸せにします。結婚してくれませんか」
「わ...勿論...すごい素敵...」
「泣かないで。ですが先輩の宝石のような涙はこの夜の景の何倍も綺麗です。」
「ああ、さっきは良かったのに...!今のはダサい...!」「なんと...難しいですね」
「もう普通にプロポーズしてっ」
「ははは」
#夜景
女性は男性よりも認識できる色の数が生まれつき多いんだって聞いたんだけど、ほんとかなあ?
と、話してくれたのは果たして誰だったっけ。
思い出したい、でも思い出せない。
「いま、何考えてる?」
夜景を眺めながら、彼氏が言った。
「え、いや、きれいだなと思って」
当たり障りのないことを私は言う。
思い出したい、でも思い出せない。
夜景はキラキラと滲んでいる。
#夜景
俺は夜景が好きだった。
都会の人工的な明かりが煌めく夜景も、田舎の星がキラキラと光っている夜景も。
でも、きみと出逢ってから見る夜景はもっと好きだった。
そこで見えるものは夜景だけじゃなくてきみの笑顔もあったから。
街路灯やネオンライトに照らされるきみの笑顔は太陽に照らされるのとは違う美しさがあった。
星空の下ではきみが星になってしまったのか、と思ったことすらある。
でも
もう、
きみの笑顔を見ることはないだろう。
「せめて最期は、きみと綺麗な夜景を見たかったなぁ、、、」
いつ見ても夜景だけは綺麗だ。
暗い夜に少しだけ住宅の光がちらちら輝いている。
私の顔面もそんなふうにならないかな。
いつまでも綺麗で輝く自分。
そう、『 夜景』のように。
「夜景より君の方が綺麗だ」
ベタなこと言うだろ?
でも本当のことだからさ
それどころじゃない方々
みんな無事でいてね
《 夜景 》
遠く離れた海辺の街で。
夜景を見ながら君と歩いた。
今まで、悩んで悩んで、自分を責めて、心底自分が嫌いになって。
それでも誰にも言えなかったことを。
美しい夜景を眺めながらなら、なんでもないことのように吐き出せた。
美しい景色には。
そっと優しく背中を押してくれる、魔法のような力がある。
夜景
今の夜景はとても綺麗だ
街全体が明るくて、夜でも街は活気にあふれている
でも、人工的な明かりが一切ない
いつもの風景が漆黒の帳に覆われたような
そんな中で見る月明かりに照らされた夜景も
美しくて、神秘的で
私は、とても大好きだ
『夜景』
きちんとした
ただしい よるだった
夜景をみにいったね
よるのくうきは こく つめたかった
まちのあかりは うつくしく つめたかった
タクシーのうんてんしゅさんとなかよくなったね
あのよるの いっしょにいた ひとたちにも
あのよるの うんてんしゅさんにも
あのよるの わたしにも
そして あのよるの あなたにも
もうにどとあえない
きちんとした
ただしいよるだったのに
誰かは 人工的 だと言って
隣の恋人たちは、とても嬉しそうに見ていて
僕は、その夜に沢山の人たちの中が同じものを見ている
その事がとても素敵に思えた
「君と見る夜景はとても綺麗だ。」
この時はまだ彼に浮気をされるなんて思ってもみなかった。
全財産彼にあげて一生そばにいようと思っていたのに。裏切られた…
私はあなたを許さない
今あなたの隣にいる女も浮気をしたあなたも私の手で殺す。
「あなたの血は夜景のように美しく光っている」
夜景
夜の景色は
闇に隠れることを
許してくれる
隠してもいい自由が
得られると
なぜか本音を
話しやすくなる
ずっと留めておいた
あの時の思い
夜の景色へ
託すように
そっとつぶやく
ようやく
口にできたね
風景は言葉を
受け止めて
遠いネオンの
光に消える
苦しい時には
夜空を見上げて
いつかあなたは
そう言ってた
その意味が
ようやくわかった
見上げても
流れる涙
それすらも
夜景の一部に
消してもらうのね
今もこうして
夜景を見ている
それはたった
ひとりが許される
隠しと表しの時間
気持ちの整理に
選ぶ夜景は
無言ながら
いつも優しく
そっと私を
受け入れてくれる
君の手を取り走った先は
綺麗な海と共に広がる星空
私と君だけの大切な居場所だった
―夜景―
しんと静まったビルの屋上。
見下ろすと、眼下ではもう夜だと言うのに
ざわめきが絶えない。
ふぅ、と今日何度目か分からない溜息をつく。
なんて綺麗な景色なんだろう。あまりに凄すぎて、
どういう言葉で表現すればいいのか、分からない。
はぁ。
意識した訳でもないのに、勝手に溜息が出た。
これはこの夜景に感動したためのものか、
――それとも行き場のない疲労のためのものか。
この景色、本当は君と見たかったんだよ。
なんて、元カノに言えるわけがないよね。
またゴミを見るような目をされるのも嫌だし。
最近、何もかもが上手くいかない。
例えば…あぁ、やめておこう。
また自分で自分が悲しくなる。
何もかもが上手くいかない。そんな経験、誰にだってあるのが
普通だと思う。けど、僕はその期間が長すぎたんだ。多分。
あぁ、隣に君さえ居てくれれば、綺麗だねと言って、
じゃあ帰ろうか、と終われたのに、
今日は、もうここから戻れない。
帰る場所は消してきた。
こんな自分がみっともないし、嫌いだし、泣きたくなるけど、
最後は泣かないことにするよ。君に笑われないためにも。
そう思いながら僕は…
『ゴミのような人生、もう十分楽しみつくしたつもりだから、
期待するのもほどほどにして、そろそろお暇するよ…神様。』
――キラキラと眩しい闇夜に消えた。
夜景
というかもう今はお題置いといて、
ネットも然り、
現実も然り、
なぜ
言ってもいない、
書いてもいない、
根も葉もない事で疑われるのでしょうか。
そこまで疑われることをしているのですか?
ネット内の情報や、
根拠の無い噂を鵜呑みにし、
勝手に勘違いして、
人を傷つける。
少しぐらい、
情報を吟味することは出来ませんか。
むやみに
人を傷つけて何が楽しいのでしょう。
悪気のない悪意こそ
かえって毒や刃になることに
気づきましょう。
何かが起こった後に、
やっと間違いに気づくのは
遅いんです。
遅すぎるんです。
9.18
「俺ね、お前と2人でここ、来たかったんだ。」
ビルの屋上。
涼しい風が頬を撫でる。
無数の人工的な光をぼんやりと見下ろしていた。
隣で景色を眺める彼の手をそっと握る。
ただ何となく、くっついていたかったから。
『今日はありがとな。お前と一緒に居れて、すげぇ楽しかった。』
「んふふ。こちらこそ。」
俺を捉える瞳がなんだか愛おしくて、
ほっぺたにちゅっと唇をつけた。
『なっ…///おまっ…ちょっ…///』
咄嗟に頬を触り、
耳まで真っ赤に染まる彼。
「誰もいないんだから良いでしょ。」
『…っ、そういう問題じゃなくて、俺にも、心の準備とか、あるんだよ、』
焦ってる姿も可愛い。
こんなにも大好きな彼を、
他の誰のものにもしたくなくて。
今度はゆっくり、正面から唇と唇を合わせた。
〜夜景〜