『夜明け前』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『夜明け前』
ぶ厚いカーテンをそっと開き
群青色の空を見上げた。
夜の名残りのように、
微かな星あかりがぽちっ、ぽちっと見える。
きっともうすぐ朝が来る。
あぁ、今日が始まるのが待ち遠しい。
そう思える夜明け前のひと時の、
何と幸せなことか。
あれ、電気をつけなくてもあんまり暗くないなとなってから寝る
【夜明け前】
ただただ流れていく
捕まえたくても捉えきれず
日々ノあれこれに追われて
誰のせいでもなく
どこか通り過ぎていく
心にほんの少しのもやもやを残して
ただちょっと頑張って
声をあげると
小さな声が集まり
ちょっとした勇気となり
時の流れに小さな淀みができる
そしてちょっとだけ未来が変わる
そんな気がしたんだ
夜明け前
ゴリラ
タイヤ交換
タイヤ自分で組めるかなぁ
店でやってもらえるかなぁ
リトルカブ
ブレーキスイッチ確認
明日早起きしてやろう
タイヤ交換
今日タイヤ買わないと
タペット調整
やるだけだ。明日早起きしてやろう
ボアアップ
やるだけだ、いつやろう?
ハイカム
いるかな?不要。
マフラー交換
ヨシムラ管擦らないように付くかな?
キャブ交換
ノーマルのサイズは?ノーマルエアクリ使う
リアボックス取り付け
カッコ悪いけど検討しよう。
夜明け前に星を見て
日没で太陽の導を得る
さすれば明日へと止まれぬだろう
僕は躓いて立てないでいるけれど
チャレンジ55(夜明け前)
明け方の、空が明るくなる時が好きだ。新聞配達のバイクの音。新鮮な空気。近所の奥さんが、早くもウォーキングをしている。空が明るさを増して、ひとすじの光が射してくる。新しい朝だ。
夜明け前がいちばん暗い、という言葉を残したのは誰だっただろう。ヨーロッパの格言だった気がする。
自分が暗闇の中にいる時は、何を言っているのか、と腹立たしい気持ちだった。少しくらい明かりがあっても救われない、ずっと悩むに違いないと思っていた。わずかに変わっていく空の色に、気がつくことができなかった。いま思えば、状況はゆっくりと好転していたのかもしれない。年を取って、夜明け前の空を眺められる心の余裕ができた。
夜明け前
…遂にやってしまった…!
寝ずに夜を明かすということを…!!
すんごい不思議な気持ち…
何だかホワホワして……体が浮いている感じがする…
今は大体4時くらいかな……
ッッほわ!!
目が覚めた……
今何時!?
『9時』
寝てしまった……
クソ!次回は絶対夜明け後まで起きてやるからな!
夜明け前
夜中に呼び出された
寂しいから会いたい
ずっと外で話していたら夜が明けそうになった
夜明け前に1つ彼女にプレゼントした
真っ赤な顔した彼女の指に
静かに輝く指輪を…
心身が重さを増した夜明け方
鈍色の夢見さらに虚ろ
パレットの上で苦心しても
まるで嘘の空色ドーンパープル
♯夜明け前
夜明け前
夜明け前の
東の地平線
朝と夜とが溶け合って
濃紺
青
藍
白
薄黄
橙
薄紫の世界を作るその一瞬前
私はその空が一等好きなのだ
夜明け前
また何も変わらない朝を迎えてしまった。
山ずみの問題は次の日に持ち越し、
自分は今日でもある昨日を思い返してまた後悔する。。
ああ、これから時間が経ってしまえばさらに
次から次へと問題が降ってくる。
今だけは何者でもない、ただ自分の事だけを考えられる。
おひさ
普通に今日文化祭だった。
友達と色んなところ回ったけど、やっぱ一番は……………、
ごめんほぼ覚えてないわ。
やる事がある友達のところに行って、めっちゃ虚無状態になって仕事してるのが面白かった。
夜明け前、あなたと居られる、景色はラストかな
また、だよね、知ってはいたけれども……。
何回も、何回も、夢で繰り返し見てしまうんだ。
夢じゃないって事も分かっている、けども……。
あの言葉は、嘘だったのかな…?なんでよ……。
"偽り、それは、今である。なんてね。"
"自分らしく生きてね。"
あぁ、感情がなくなったみたい。
辛いよ、うまくいかないことばかり、
知らなければ、よかったよ。
本当に。
今日はなんと13日の金曜
僕はいづとの待ち合わせに1時間遅れたが、いづは
優しく微笑んでくれたと思う
その後
いっぱい仕事をこなした、
やっと年金事務所の予約も入れた
よか日でした
#夜明け前
出来たてで一番綺麗な空気
いろんな人が吸って
いろんな人のため息が混ざって
重たくなる前の一番綺麗な空気
ほんの少し窓から顔を出して
寝起きの肺を驚かせるように
息を吸って吐いて
汚してしまったな
なんて思いながら
目に光が入る
今日を生きる準備をしよう
夜明け前
学生の頃のテスト前日を思い出す
ただでさえ一夜漬けなのに
朝までまだ何時間かある!って漫画を読んだり
よく分からないことに熱中したり
ハッと気付くと、いつも4時くらい
まだ何もしてないのにー!!
ってとりあえずノートや教科書を慌てて机に出して途方に暮れる
そして諦める
それが夜明け前
休日、夜明け前まで一睡もしないことがよくあった。
罪悪感と目の下が引きつる感じが後悔を表している。
目を閉じると昼に目覚める暮らしは充実していないように思える。
『夜明け前』
【始まりの中の終わり】
午前2時半。
私は小説を書き上げ、背伸びをした。
はぁっ。
疲れたっ。
ここ1ヶ月ほどずっと小説を書き続けていたので、かなり大きな達成感がある。
もう何もしたくない。
でも、まだ全体の見直しとか色々打ち合わせしなければいけないことがあるので、ここで気は抜けない。
でももう何もしたくないっ!
私はファイルを保存してパソコンを閉じた。
そして机に突っ伏した。
はあぁぁ。
小説書きたい…
さっきまで小説を書いていたというのに、何故かそんなことを考えてしまった。
こういうことはよくある。
私は、本当に創作することが大好きなんだろうなぁ。
そんな私が、いちばん好きだと思える。
小学生の時に「読書」という趣味に出会った私は、次第に小説家を志すようになった。
こんな物語があればいいのにな。
こんな人であれたらな。
その理想を押し付けるのに、執筆活動はうってつけだった。
しかし、世の中はそんなに甘くなくて、
「そんなんじゃ、小説家になれないよ?」
なんて言葉は腐る程聞いた。
「センスないね」
「まともな仕事ついたら?」
「いい加減現実見なよ(笑)」
そんなの、言われなくたって理解してる。
悔しいことに、次第にもう一人の私まで罵詈雑言を吐き出すようになった。
それでも、自分のセンスをYesと信じてやってきた。
この前、ちょっとした賞を受賞した。
芥川賞みたいな大きな賞ではないのだけれど、あるコンクールに応募して入賞した。
そのことを知って最初に思ったのは、
「ああ良かった、報われた」ということだった。
周囲の人に、自分に才能を否定され続けたけれど、
私は腐ることなく何年も努力を続けてきて、
そうして掴み取った栄光は何よりも眩しかった。
とはいえ、小説家で生計を立てるのは本当に難しい。
1回受賞したからといって、いきなり億万長者になれるわけではない。
小説家とは、そういう仕事だ。
現に、私は小説家以外にも副業を幾つも行っている。
そうしないと生き抜けることはできない。
それでも、自分が本当にやりたいことができるのなら、
これよりも幸せなことはないだろう。
しばらくぼうっとしていたらしい。
30分も経っているではないか。
もう寝なきゃ…
私はベッドでしばらく眠ることにした。
リビングから寝室に移動するとき、
ふと外の空気を吸いたくなった。
ベランダに出ると少し冷たい風が頭を撫でてくれた。
最近、少しだけ冷えてきたような気がする。
気のせいだろうか。
見下ろすと、若い二人組が歩いているのが見えた。
二人とも大きな荷物を背負っていて重そうだ。
そして仲が良さそう。カップルかな?
私は人間観察が好きだったりする。
他の人も、自分と同じように一喜一憂しながらも毎日を生きていることの不思議。
他の人の生活を想像することが好きだ。
しかしあのカップル、よくこの時間帯に出歩いているな。
私がここに引っ越して3年ほど経つが、この時間帯に外に出れば必ずあの人達と会っているような気がする。
なぜだろう。
そこで私の脳には様々な想像が流れ込んできたが、今は一旦シャットアウトすることにした。
今は睡眠が最優先、生活習慣には気を遣うべき。
私は中に入り、廊下を進み、ベッドに潜り込んだ。
目を瞑り、私は最後にこう思った。
夜が明けるときも、私は一日の終わりにいるのだろうな、と。
夜明け前
仄暗い空に輝く星と傾く月
燦然と耀く光のお出ましを待ち
暗闇に震える小さきものたちを励まし
暗闇に紛れる強きものたちを労い諌め
未だ見えぬ光にふかくふかく礼をして去っていく
貴方方の潔さと慎ましさがいつか陽の光を見るように
「シンの髪ってキレイだよねーっ!深い海みたいでとってもイイ」
シューさんが唐突に言ってきた。
「そうですか?ありがとうございます。でもシューさんの髪色も可愛いですよ」
窓からの風がシューさんの髪を梳く。
やはり日に透けるオレンジジュースのような綺麗な色だ。
彼女はへへっと笑って、ソファの上でごろごろした。
「なんでワタシがこの色にしたか分かる?」
「なぜでしょう…元々は違う髪色だったんですか」
シューさんは若干下を向いて考えるようにして、その横顔を一層強い風が撫でた。
「そう…だね、全然別の色だった」
彼女に過去のことを訊くといつもこの表情になる。
過去の顔だ。
「じゃあ、ポップな色だからですか?あるいは柑橘系の果物の色だからとか」
「ブブー違うねえ」
憎たらしい笑顔。
「正解は、朝焼けの色だからでした〜」
「朝焼けですか?」
夕焼けとかでもなく?
「そーだよっ!?ここの朝焼けってとてもキレイなんだ!」
次の日早起きをして、2人で朝焼けを見た。
濃く、しかし限りなく淡く淡く、踊るような泣いているような、青も白も桃も混ざって調和する世界のはじまりの色。
「綺麗だ…」
そう言って吐いた息は白く、空気に透けた。
「えへ、なんとなくいい日になる気がするでしょ。ワタシも無条件に世界は面白いかもって思える、そういう怪盗を目指してるんだ」
「良いですね」
彼女の髪は濃く、でも淡く淡く透ける朝焼け色をしていた。