『夜明け前』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夜明け前
3年前のとある日の夜明け前、祖父から祖母の様子がおかしいと連絡が入った。
僕と母は祖父母の家へ向かった。少し調子が悪いのだろうという程度に思っていた。
以前同じようなことがあったからだ。
だが、その日は違った。
すでにぐったりした状態で、これはまずいと家に入った瞬間に思った。
すぐに救急車を呼びその間、人工呼吸をしていた。
救急車が到着し病院に搬送されて医師から診断を下される前にすでに絶望的な状況を悟ったのか、祖父は病院についてこなかった。
祖母が天寿を全うした。
とても優しく強い人だった。
僕の家が経済的に苦しい状況に陥った時に真っ先に駆けつけ、お米とお金を置いていってくれた。
祖母は2度家を失っている。
1度目は第二次世界大戦の空襲で、そして2度目は東日本大震災で津波で家を流された。
津波で家を流され、僕の家の近くに新しく住むことになった。
そんな祖母はとても前向きだった。
祖母のコミュニケーション能力は非常に高く僕は圧倒された。
新しい土地に来たにもかかわらずあっという間に沢山の人と交友関係を育んでいた。
祖父は祖母とは違いコミュニケーションは苦手だった。お互いがお互いを補っているような関係性だった。
だからなのか、祖母がなくなった1年後、祖父も旅立った。
祖父が亡くなる数時間前に幸運にも僕は病院で会うことができた。
そこで祖父が僕に「一番大変だろうけど頑張ってな」と声をかけてくれた。
祖父が最後の大事な時間に僕のことを気遣った激励の言葉をかけてくれたことがとても嬉しかった。
僕の苦労全て理解してくれたようで救われた気がした。
祖父も祖母と同じでとても優しく強い人だった。
僕も2人のようにありたいと思っている。
#84【夜明け前】
夜明け前。
窓の外から、微かに聞こえるエンジン音。
あぁ。今日も眠れないまま朝を迎えるのか。
寝息の静かな君に
何をしたら目覚めるかしら。
そんな意地悪を考えていると
うっすらと白む空が
カーテンの隙間から見えた。
少しだけ、身体を寄せてみる。
違う体温に心が緩めばいい。
2分でいい。
眠って、わたし。
夜明け前に君と歩いたこの道で君は
こう言ったね
ねえ、ずっと一緒にいようね。
でも、この言葉って結構フラグだったりしてね
そう言いながら笑いながら僕の手を強く握る君
そうならないよう、気をつけていけばいいさ
そう言いながら手を握り返す僕
あぁ、こんなの所にゴミが落ちてる
回収しないといけないな
秋や冬の夜明け前に散歩すると
朝形とかは寒いですが
気持ちいい空気に包まれて
いい1日になるなと
感じます。
僕は秋と冬の空気が好きです
夜明け前の時間まで起きていることは多いが、夜明けをしっかりと見た事がない。
夜明け前の山と空の境界線から段々とグラデーションのように空が明るくなっていく様子はきっと綺麗だと思うから、いつかは見てみたい。個人的には緑、黄色、青を使ったグラデーションができるのではないかと予想している。
さて、なぜ私は夜明け前の時間帯に起きているのに関わらず夜明けを見た事がないのか。
課題などの締切に追われているからだ。
テスト勉強において一夜漬けをする際は途中で諦めの境地に達してしまい、真夜中頃によく寝てしまうので夜明けまで起きていることは無いが、課題は出さなければならない。デッドラインが定められており、前日の夜はいつもアドレナリンを大放出させて猛烈に課題をこなしている状況が我が常である。
したがって私はいつもテキストや参考資料に向かい、「あ、机の周りが明るくなった」という感覚と共に夜明けを迎えている。
いつか夜明けまでの時間まで起きて、そのロマンに浸りたい。そんな日は果たしてやってくるのだろうか。
飲み過ぎて寝過ごして公園で寝た…だなんて
ダッセェ昨日のエピローグ
プシュッ
缶コーヒーのプルタブを開ける
月や星の存在感が薄くなる夜明け前
冷えて澄んだ空気と
静まり返る街並みを眺める
"今日"ていう物語の本を開き
プロローグを読み始めた気分だ
-2nd story-
「げふぅ!!」
掛け布団は既に部屋の隅
子供達からの踵落とし、ダブルで直撃!
胸部と股間の
クリティカルヒットだった
まだ夜明け前…?
カーテンの隙間から薄らと光が差すなかで
痛みに声も出せず、シーツを握りしめて悶絶した
#夜明け前
【夜明け前】
夜明け前が最も暗いなどという尤もらしい言葉は本気にしていなかった。明けない夜もあると、永遠に朝の来ない窓もあると、諦めながら確信していた。けれどそれも既に過去のこと。
長かった夜ももうすぐ明ける、君とならばこの終わりない夜からも抜け出すことができる。今はごく自然にそう信じられる。
夜明け前
夜が 明ける
小学校からの大親友 利子ちゃん その当時二人大好きだった少女漫画 月の夜星の朝
多分ロマンスな内容だったはずだけど 忘れてしまった
利子ちゃんの 言葉に衝撃
知ってた? 星って次の日なくなるわけじゃなくて 空が明るくなるから見えなくなるだけなんだよ
まだ小学生だった私は当たり前の事なのに 衝撃
絶対一緒に見えなくなるところ見よう!
太陽が明るくなる前に集合
結局 二人共起きられないから
その計画は実行する事は叶わなかった…
思い出した もう一度チャレンジしてみようかな
夜明け前に寝る。
疲れすぎて寝れない。
悪夢を見る。
親に刺される夢、友達に裏切られる夢、いろんな夢を見る。
また今日も選択を間違えてしまった。
明日は死ぬか生きるか。どちらにしようか。
そんなことを考えていると寝れない。
また同じことの繰り返しだ。
少女は冷たい空気を胸いっぱい詰め込んだ。銀のバケツをもってまだ薄暗い森へ入った。白い足で深緑の道を歩く。小川に着くと、青く煌めく水をバケツで掬った。バケツを持って、暖かい木漏れ日の降り注ぐ森の小道を歩いた。赤い唇で朝を歌いながら。
どこから来たの?
どこへゆくの?
そんな問いかけを
誰でも無い自分にしてる
どんな答えだって今は空しいのに…
やがて明の星が紫色のベールを
纏いながら光を連れてくるだろう
応えのない答えを探して
思いあぐねて夜また超えた
いつかはわかるだろうか
さあね?
そんな囁きが聞こえた気がした
夜明け前
瞳を瞬かせて目を見張る、それは美しい空だった。
夜明け前の黒い雲。濁流に溺れそうな心を落ち着かせる、夜の海と同じ色をしていた。ベランダの手すりに身体を預けながら、淹れたての煙立つ珈琲を味わう。熱い珈琲に冷たいミルク。白が少しずつ広がりながら溶けていくところがなんとなく好きだ。
電柱で羽根を啄んでいた烏は身動きもせずに遮るもののない空の果てを見つめていた。
ぼんやりと微睡んでいたせいか、気付けば水平線に静寂の空気を断つ暖かな光が少しずつ闇を呑み込もうとしていた。
一日の始まりを待つ時間が愛おしかった。
/ 夜明け前
9/13「夜明け前」
闇が終わりを告げ、薄青が支配する特別な時間。
お母様の言いつけどおり、私は帰る。静まり返った森を抜けて、町から少し離れた館へ。
ここは誰も来ない。町の住人には恐れられている。時折、命知らずの冒険者がやって来るだけ。
カーテンを閉めて地下に降り、彼らのための罠のスイッチを入れて、私はお母様の棺を開け、隣に横たわる。
「お帰りなさい。また入って来るの、甘えっ子ね」
そう言いながらお母様は私を抱き寄せる。
「今日は4歳の子どもを吸ったの」
「そう。美味しかった?」
「とっても!」
もうじき夜が明ける。どんなに甘い血の味がしたかをお母様に報告して、私は次の夜まで眠りに就く。
(所要時間:8分)
夜明け前
明けない夜はないなんて
誰が言い出したのだろうか
この街はついに長かった夜が明けようとしていた
城壁の上から見下ろせる限り
先程までの喧騒が嘘のように静まり返っている
だけど、確かに
今この瞬間城の中では
最後の戦いが行われているのだ
追い詰められた城主は
志の高い若者に倒され
街は圧政から開放される
長い夜が明けた時
若者はどのような夢を語るだろうか
傍観者はただ静かにその時を待っていた
夜明け前
夜明け前まで起きてる時は友達と電話して深夜テンションのまま楽しく朝を迎えようとしているときか、病んでて寝たいけど寝れないまま朝を迎えようとしているかのどちらか。私の場合は基本後者。今も彼氏?元彼?と色々あってしんどくて眠たい寝たいでもモヤモヤして色々考えちゃって寝るのが遅くなる日々。彼氏と過ごす夜明け前はすごく幸せで。少しずつ明るくなっていく窓を横目に見ながら抱きついてた。本当に幸せいっっぱい溢れてた。あんな日々に戻れたらいいな、
夜明け前。
じわじわ空が暗闇を吸っていく。
月と星にさよならをしなくては。
太陽が昇っていく様子は瓶から溢れ出した蜂蜜みたい。
世界が少しずつ目を覚まし始めた。
新聞配達のお兄さんがカタンと郵便受けを鳴らす。
今日はどんなニュースがあるかな。
パンケーキにたっぷりの蜂蜜をかけながら読もう。
少し眠いけれど…。今日も素敵な1日を。
『夜明け前』
夜明け前の静かな朝が好き
不思議と笑顔になれる。
あなたの夜明け前は静かな朝ですか?
夜明け前
大好きな時間
ひぐらしが鳴き始めたり
鳥がさえずり始めたり
朝日が昇り始めるときの
空の特別な時間
そんなときに飲む一杯は
格別
夜明け前
小学2
年生、夜明け前、ナオヤは私に言った。
「絶対に迎えにくるから。待ってて。
必ずまた君に会いにくる。」
「本当に?本当に迎えに来てくれる?」
「あぁ、約束だ。待っててくれる?」
待ってるよ。待ってる。
小学2年生だった私たちは涙ながらにお別れをした。
私達は幼なじみだった。
お互い親は仕事ばかりで私達のことなんてどうでもいいんだ。
子供ながらにそう思ってたから親に泣いたりわがままを言ったりはできなかった。
でも、幼なじみのナオヤだけは私と同じ境遇にいてナオヤといる時だけは楽しかった。
それなのに・・・・・
ナオヤの母親が引っ越すと言ったらしく、ナオヤも当然ついていく。
だから私たちは離れ離れになった。
だけど、君は迎えに来てくれないね。
あれからもう7年も経っちゃったよ。ナオヤ。
お互いもう高校生だよ。
ナオヤは今どこで何をしてる?
小さい頃の約束なんてナオヤの中でなかったみたいになってる?
でもね、ナオヤ。
私はあの頃からナオヤのことを忘れたことは一度もなかったよ。
だからさ。もう一度会いたいよ。
会いたいよっ!ナオヤ。
「会いたいよ・・・・・・・」
「会いに来た。迎えにきたよ。遅くなってごめん。」
えっ?ナオヤ?
少し大人びた、でも小さい頃から変わらないナオヤの声が後ろから聞こえた。
ナオヤっ?
後ろを振り向くと微笑んだナオヤが立っていた。
「遅くなってごめんね。」
「っ!ばかっ!おそいよ!待ってた。ずっとずっと。」
「うん。」
涙を流しながら抱きしめ合った。
ありがとう。また私の前に来てくれて。
end
ふと目が覚める。覚めてしまった。
昨日はあまりの疲れに、10時前には布団に入ったはずだ。外はまだ暗い。
今の時刻が12時か、3時かでは、心の余裕が違う。
では時計でも見てみようか。
いや待て、それで朝の4時とかだったらどうしよう。後1時間で起きなければならない。起きたら仕事に行かねばならない。イヤだ。
横に目をやれば、賑やかな音を立てて寝ている同居人の姿。
コイツは確か今日仕事が休みだった。くそ羨ましい。
もしかして、このイビキに起こされたのか...?
「......ちっ」
何にせよ、何時にせよ、まだ起きるには早い。
とにかく再び眠らねばならぬ。
同居人の鼻つまみ静寂を取り戻すと、布団を被った。